彼女に「男がいる」と知ったとき、男が思うこと
不純愛トーク 第175夜
前回(第173夜『人はなぜ「障害のある恋」に燃えるのか?《恋愛の量と質》』)のトークでは、女が男に対してハードルを設けるのは、動物的本能である、という話をしました。そのハードルとして最大のものは、「ライバルの存在」。今回は、そのハードルに気づいたときの男の行動について、お話したいと思います――。
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AKI さて、地震で中断してしまいましたけど、お訊きしましょうか? 哲ジイがこれまで、どんな過酷なハードルを設定されてきたか?
哲雄 別に、わざわざ設定したわけではないと思うんですけどね。いちばん多いパターンは、「競争率高いわよ」てやつじゃないでしょうか。
AKI あの、それ……「私、競争率高いわよ」って、本人がおっしゃるわけですか?
哲雄 まさか、言わないでしょ。そんなことを自分で口にするような性悪女にうつつを抜かすほど、長住もバカじゃござんせん。でもね、匂わせる方はいらっしゃいました。
AKI たとえば……?
哲雄 まだ若かりし頃、さる有名商社のOLさんと、ねんごろになったことがあるのですが、あるとき、その方の行きつけだというバーにお供させていただきました。「何、飲む? あそこらへんに並んでるボトル、全部、私のだから」とおっしゃるのです。その数、なんと、20本近く。
AKI すご~い。その人、お金持ち?
哲雄 じゃなくて、全部、男たちが彼女のために入れたボトルだったわけです。その人、節子さんとおっしゃるんですけどね、ラベルに、「節子命」とか「for節子」とか「My sweet節子」とか、そんなのがズラ~ッと並んでるわけです。
AKI エッ、エーッ! そういうの見て、男たちは平気なんですか?
哲雄 競争心をかき立てられたんじゃないですか? みんな競うように、高い酒のボトル入れてたみたいだから。
AKI もしかして、哲ジイも?
哲雄 そんなバカなことはしません。他の男たちが入れた酒を、ただで飲ませていただきました。
AKI で、その節子さんとは……?
哲雄 ワタクシ、そんな、ミエミエで男を競わせて喜んでるような女、好きではないのです。「ただ酒」だけちょうだいして、競争には加わりませんでした。でもね、その競争が「見えない競争」だと話は別です。
AKI 「見えない」というのは、本人は「隠している」ということ?
哲雄 隠しているけど、なんとなく「男いるな…」が漂ってくる女性がいるんですよ。これに、けっこう弱かったりします、私の場合は。
AKI おおっ。ちょっとゾクゾクする状況ですね。で、で…? 何かあったんすね?
哲雄 何度かデートを重ねて、やっと、ベッドインまで持ち込んだ――という女性がいました。京子さんとおっしゃるんですけどね。その情事のあとのけだるいベッドの中で、私の吸っているタバコを「私にも吸わせて」と、ひと口、お吸いになったあとで、おっしゃるんです、京子さんが。「一度、寝たくらいで、自分の女だなんて思わないでね」って。これ、すごくね?
AKI マジすげ……って、なんか、高校生みたいなしゃべりになっちゃったじゃないですか。でも、一度ぐらい言ってみたいもんですね、そういうセリフ。
哲雄 おや、言ったことないんですか? ま、言いたくても言えないか? やっと見つけた男に向かって、そんなこと……。
AKI 失礼な……。言い寄ってくる男のひとりやふたり、常にキープしてますわ、私だって。それで? そんなこと言われて、哲ジイはどう思ったんです?
哲雄 ああ、よかった――かな。
AKI エッ!? よ、よかった……?
哲雄 つか、あんまり「自分の女」にしようとは思ってなかったから。
AKI なんだ。遊びだったんですね、その人とは。でも、もっと本気だったら?
哲雄 ファイトを燃やすか、逆に諦めるか……どっちかでしょうね。似たような状況がありました。その人との場合は、ベッドインした場所がホテルじゃなくて彼女の部屋だったんだけど、その人が言うんです、やっぱり情事の後のベッドの上で。「この部屋のカギを持ってる男がいるの」って。
AKI ワッ、スリリング! ビビったでしょ、哲ジイ。
哲雄 ハイ、チンチンが縮み上がって……じゃなくて、つい、口走ってましたね。
「そいつ、オレが知ってる男?」
って。たぶん、男は真っ先にそれを気にすると思います。
AKI もし、知ってる男だったら?
哲雄 以下は、あくまで長住の行動基準です。




AKI フーン、相手が強いと逃げ出すんだ? 意気地なし……。
哲雄 からっきし、意気地がないもんで。ライオンだって、同じですよ。あ、でもね、そいつが自分の「嫌いな男」だったり、その男が「彼女を不幸にしている」と著しく感じられる場合は、別ですよ。そういうときには、蛮勇をふるって、彼女の「救出」に乗り出します。筋トレとかもしてね。かつて、包丁を研いだこともありました。ハハ……若気の至りですが。
AKI フーン、やるときゃやるんだ。でも、包丁はまずいっしょ。
哲雄 まずいです。二度とやりません。
AKI もし、知らない男だったら?
哲雄 こっちのほうが、ファイトをかき立てられますね。
男はね、「見えないライバル」には闘志をかき立てられるんです。
でも、その前に、私だったら、まず、情報収集に努めますね。
AKI 強いやつか、そうでもないか……とか?
哲雄 いや、それよりも、彼女がその男をどう思ってるか――だね。ほんとに、その男を愛してるのか? その男とつき合って「幸せ」なのか? 相手の男は、彼女を幸せにしようと思っているのか? などなどの情報です。
AKI そんなにいっぱい訊くわけ?
哲雄 いや、訊くのはたったひと言ですよ。
それで……いま、幸せなの、キミは?
これで十分です。そのとき、彼女の表情がフッと曇ったり、即座に「幸せよ」という言葉が返って来なかったりしたら、「ああ、あんまり幸せじゃないんだな」と受け取って、「よし、彼女はこの老いぼれが幸せにしてやろう」と、強く決意するにいたるわけです。
AKI 老いぼれじゃないほうがいい、と思いますけどね、私は。
哲雄 知らないんですか、キミは? 男には、いくつになっても、「不幸な女を自分の手で救い出してやりたい」という「ナイト本能」てぇものが働くんです。
AKI かなり、メイワクかもしれない(ブツブツ……)。
哲雄 何かおっしゃいました?
AKI いえいえ、こっちの話で……。ま、年老いたロビン・フッドでいてくださいな、哲ジイは。話の続きは、また今度。

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