いまこそ、「ホスピタリティ」能力で。乗り切ろう、この苦難!

g_scooter_20090210173409.jpg 恋愛ジャーナル〈5〉 
実際に起こった「人の愛」に関する出来事を長住流に解説します。

刻々と伝えられる「東北関東大震災」の被害の甚大さ。
絶望的な気分に陥りそうな事態ですが、しかし、私は信じています。
私たちの心に、「他者の痛み」に手を差し伸べることのできる
ホスピタリティ》の精神がある限り、
この危機は、きっと、乗り越えることができる――と。


【SEOリンク・キーワード】 エロ 恋愛小説 オーガズム 不倫


 東北地方から関東地方を襲った、今回の「東北関東大震災」。
 伝わってくる被害の大きさに、筆者は身の震えを覚えてしまいます。
 もはや、これは、人が太刀打ちできるレベルの災厄ではない。
 そんな絶望感さえ、抱いてしまいそうになります。
 しかし、それでも私たちは、人間として、絶望的とさえ思えるこの状況に勇気を持って立ち向かわなくてはなりません。
 人間には、その能力が備わっている――と、私は信じています。
 その能力として、私が重視するもののひとつに、「ホスピタリティ」というものがあります。
 「ホスピタリティ」を「おもてなし」などと訳して、まるで「接客用語」のように扱っている業者もいますが、本来の「ホスピタリティ」は、そんなものではありません。
 これこそホスピタリティ――と感じる小さな事は、私たちの日常の中にこそ存在します。そのことを、私は、この大災害の中でも見聞きすることができました。
 きょうは、その話をしてみたいと思います。

一杯の水を提供する「心」

 私の友人は、そのとき、たまたま都心で知人と会っていました。
 そこへ、グラリ!!
 夕刻まで待ちましたが、交通機関の復旧の見込みは立ちません。
 「帰宅難民」となった友人は、ついに、都心から住居のある埼玉県南部の町まで、歩いて帰ることを決意しました。
 街道筋は、同じく徒歩帰宅を決意した人たちが、まるで列をなすという感じで、黙々と歩いています。
 行程20キロ強。決して若くはない(そろそろ高齢の域です)友人の足だと、急いでも時速4キロがせいぜい。単純に考えると、5時間はかかる距離です。
 最初のうちこそ、「たまに歩くのもいいもんだ」ぐらいに思っていた友人でしたが、1時間を過ぎ、2時間を超える頃には、足が悲鳴を挙げ始めました。
 のどもかわいてきます。ハラも減ってきます。
 途中で水分などを補給しようとコンビニをのぞいてみるのですが、どこも、飲料や食料は品切れ状態。食料はともかく、水分だけは補給しないと、体がもちません。
 4時間ほどかかって、やっと、荒川を越える橋(千住新橋です)のたもとまで、たどりつきました。
 この橋を渡ってしまえば、あとは、足立区内からバスぐらいは出ているだろう。
 そう思って、気力を振り絞り、橋を渡り終えたときでした。
 橋のたもとに、見慣れないテントが建てられています。
 見ると、「お休み処」の看板が立ててあり、「のどの渇いた方、疲れた方は、こちらでお休みください」と書いてあります。
 どこかの店が出店でも出したのか――最初はそう思ったそうですが、そうではありませんでした。
 地元の若者たちが、徒歩で帰宅する人たちのためにと、ボランティアで飲料と休憩用のスペースを用意していたのでした。
 ああ、助かった――と思ったのは、ひとりわたしの友人だけではなかったでしょう。
 そこで口にした一杯の水のうまかったこと。
 生き返ったわが友人は、最後の4~5キロを、なんとか歩ききることができました。
 そして、思ったそうです。
 いやぁ、これが日本でよかった――と。

 これこそ、ホスピタリティ
 何の対価も求めず、見ず知らずの「よそ者」のために、「自分がしてもらうと助かるだろう」と思うことをしてあげる。
 「ホスピタリティ」とは、そういうこのとできる心の働きのことを言う――と、私は思っています。
 今回の大震災に関して伝えられるニュースの中でも、いくつもそういう話を見聞きしました。

 幼い娘を抱いて津波から逃れ、ずぶ濡れになって震えている母子を、抱きしめて温めてくれた避難者たちがいた――という話。
 自分たちも救出してほしいはずなのに、「ここに病気のお年寄りがいます」「ケガをした人がいます」と、必死で手を振ってヘリを呼んだ人たちがいた――という話。

 ギリギリの状況の中で、そういう行動を取れる人間の心って素晴らしい。そういう心がある限り、私たちはきっと、この未曾有の危機をも乗り越えることができる。
 私は、そう信じています。

ホスピタリティ」とは、「敵」を作らない知恵

 「ホスピタリティhospitality」も、「病院」を表す「ホスピタルhorpital」も、その語源は、「よそ者」「客」などの意味を持つラテン語「hospes」だと言われています。似た言葉に「hostis」というのもあります。こちらも、「よそ者」を指す言葉ですが、「敵」という意味で使われるのだそうです。
 「よそ者=見知らぬ人」が、「客」にもなれば「敵」にもなる。「ホスピタリティ」という言葉は、そういう風土の中で生まれた言葉です。そういう風土とは、乾燥した広大な平原をさまざまな民族が行き交うような風土――と想像していただければいいかと思います。
 見知らぬ旅人が、自分の土地を訪ねてくる。迎える側は、敵か味方かわからない旅人を「味方」として歓待することによって、相手が「敵」になることを防ごうします。

◆両手を広げて「歓迎」の意を示す=武器を持ってないことを相手に示す。
◆両手で握手する=手に武器を隠してないことをわからせる。
◆体をハグし合う=背中に武器を隠してないことを確かめる。
◆スープの皿を向こう側に倒してスプーンですくう=皿の中にナイフを隠してないことを示す。


 西欧世界でマナーとして定着しているこうした習慣の多くは、元は、「敵か? 味方か?」を示す信号として行われていたことから発展したものです。
 「善悪二元論」をとり、「性悪説」をものの考え方のベースとする西欧の文化の中では、「ホスピタリティ」も、ハッキリ目に見えるものとして示す必要があり、そのぶん、大げさになります。
 しかし、大部分の日本人の「ホスピタリティ」は、少し違います。
 おそらくは、インド北部~中国南部~日本へと連なる「照葉樹林帯(常緑の広葉樹が生い茂る一帯)」に住む人々に共通していると思うのですが、そのメンタリティのベースは「性善説」です。
 「善悪二元論」の世界とのいちばんの違いは、私たちの生活のベースが、元々は「共同体」であった、ということです。豊かな樹林の恵みを分け合い、尊重し合って生きるということを、ずっと続けてきた私たちの中には、人は、黙っていても助け合うもの――という精神が、自然に身についているのかもしれません。
 つまり、私たちの「ホスピタリティ」は、「敵を作らないためにするもの」ではなく、「みんな仲間」から出発したもの――と言っていいのではないかと思います。

大切なのは、「相手の必要」を察する心

 こうして身に着いた私たちの「ホスピタリティ」は、私たちが世界に誇れるもののひとつだと思うのですが、その「ホスピタリティ」を構成する要素のひとつとして、特に私たち日本人がすぐれていると思うのは、「相手に何が必要か?」を、何も言わなくても察するという能力です。
 最初にご紹介した「お休み処」の発想も、その「察する能力」から出たものであろうと、私は思っています。これは、「ホスピタリティ」ということを考えるときに、とても大事なことだと思います。
 もちろん、この能力は、恋愛でも大きな武器になる――と、私は思っているのですが、きょうはその話はしません。
 もう少し、震災についての話をさせてください。

 「相手に何が必要かを察する能力」は、私たちが特質として持っている美質ですが、しかし、察しなければいけない相手が、今回のように膨大な人数に上る、しかも遠く離れたところにいる相手――となると、その能力の限界を超えてしまいます。
 こういうときには、「察する」は、事情をよく知る専門家にまかせるしかありません
 ここで言う専門家とは、現地での救援活動に当たっている団体・機関や自治体などです。現地がどんな支援を求めているかをそれらの団体・機関などを通して把握した上で、自分にできることをやる。
 これが、こういう場合の支援行動の鉄則だろうと思います。
 すでに、みなさんご存じだろうと思いますが、「自分も何かしなくちゃ」と、いきなり個人的に支援物資を送りつけるなんてことは、決してやってはいけません。それは、第二の災害を生み出すことになるだけだからです。
 もし、現地が水を必要としているというのなら、現地に水を供給することのできる機関や団体の活動に協力する。
 もし、現地が何かの人手を必要としているのなら、自分が提供することのできる労力の提供を、それらをアレンジしている機関に申し出る。
 こういう状況下での「察する」には、そうした情報入手も重要であろうと、私は思います。
 もし、何をしていいかわからないという場合には、「募金」に協力して、その使い方を専門家にまかせるというのが、いちばん確実な方法かもしれません。募金に関しては、いろんな団体がその窓口となっていますので、ネットなどでその窓口を探してみるといいと思います。GoogleやYahoo!などのトップページ、各金融機関などでも、その情報を知ることができます。
 電力会社が呼びかけている「節電」に協力することも、私たちにできる小さなことのひとつ。筆者もいまから、節電モードに入ります。

 自分にできる小さなことを、いちばん確実な方法で。
 そして、祈りましょう。
 苦しんでいる人たちの、その苦難が一日も早く軽減されることを。
 繰り返しますが、私は信じています。

 私たちが長い間、培ってきた「他者の痛みを察することのできる能力」がある限り、
 きっと、この苦難は乗り越えることができる――と。



13 あなたの感想をClick Please!(ただいま無制限、押し放題中!)
管理人は、常に、フルマークがつくようにと、工夫して記事を作っています。
みなさんのひと押しで、喜んだり、反省したり……の日々です。
どうぞ正直な、しかしちょっぴり愛のこもった感想ポチをお願いいたします。


→この記事の主張はナルホドと思う(FC2 恋愛)
→この記事には共感できた(にほんぶろぐ村 恋愛)
→この記事は面白かった(人気ブログランキング 恋愛)

 このカテゴリーの記事一覧に戻る      トップメニューに戻る 

関連記事
拍手する

テーマ : 愛し方・愛され方
ジャンル : アダルト

コメントの投稿

非公開コメント

Re: タイトルなし

ここ様

ご心痛、お察し申し上げます。
遠く離れて何もできない自分を、私も歯がゆく感じてしまいますが、
でも、信じましょう。
いま、私たちには、自分にできる小さなことを、
ひとつひとつ、積み重ねるしか方法がありませんが、
国民全員のそんな力を合わせれば、きっと、
この苦難から立ち直ることができる――と。

私は宮城県出身、東京在住の20代です。
自分の生まれ育った地を“被災地”と呼ばなければならないこと、とても悲しいです。
ニュースでは伝えられませんが、被災地のみんなは本当に助け合っています。
炊き出しマップのサイトを互いに公開したり、水の確保の仕方をログインもままならないmixiなどで必死に公開したり、少ないガソリンで身を削って誰かを迎えにいったり。。。
「こんなときだからこそ助け合い!」とみんな言っています。
関東組は、なにもできないけど、給水所や安否調べて、東北地方へ発信しています。
どうか、一人でも多くの人が助かりますように。
ご訪問ありがとうございます
現在の閲覧者数:
Profile
プロフ画像《当ブログの管理人》
シランケン・重松シュタイン…独自の人間関係論を元に、長住哲雄のペンネームで数々の著書を刊行してきたエッセイスト&編集者。この度、思うところあって、ペンネームを変えました

    姉妹サイト    

《みなさんの投票で恋愛常識を作ります》
★投票!デート&Hの常識

《管理人の小説をこちで保管》
おとなの恋愛小説倶楽部

Since 2009.2.3


 このブログの読者になってくださる方は 

不純愛講座 by 長住哲雄 - にほんブログ村


管理人の近著
 シランケン重松としての著書 

『盆かか
~三日間だけの
交換妻』


2020年9月発売
虹BOOKS

盆が来ると、新妻の妙は
三日間、あの男の
「かか」になる――。
筆者初の官能小説。
定価:200円

お読みになりたい方は、下記よりどうぞ。
★Kindle版で読む
★BOOK☆WALKER版で読む



 長住哲雄としての著書です 

写真をクリックすると、詳細ページへ。

実用エッセイ

『「好き」を伝える技術~あなたの恋のメタメッセージ・テク』

2019年11月発売
虹BOOKS

「好き」「愛してる」と口にするより
雄弁にあなたの恋を語ってくれる
メタメッセージ。
勇気がなくても、口ベタでも、
これならあなたの想いは
確実に伝わる!
定価:600円



長編小説

『妻は、おふたり様にひとりずつ』
2016年3月発売
虹BOOKS


3人に1人が結婚できなくなる
と言われる格差社会の片隅で、
2人の男と1人の女が出会い、
シェア生活を始めます。
愛を分かち合うその生活から
創り出される「地縁家族」とは?
定価:342円



シリーズ
マリアたちへ――Vol.2

『「聖少女」
6年2組の神隠し』

2015年7月発売
虹BOOKS

ビンタが支配する教室から
突然、姿を消した美少女。
40年後、その真実をボクは知る…。
定価:122円



シリーズ
マリアたちへ――Vol.1

『チャボの
ラブレター』

2014年10月発売
虹BOOKS

美しい養護教諭・チャボと、
中学生だった「ボク」の淡い恋物語です。
定価:122円

  全国有名書店で販売中  
写真をクリックすると、詳細ページに。

新刊です!
『すぐ感情的に
なる人から
傷つけられない本』

2015年9月発売
こう書房
定価 1400円+税

あなたを取り巻く
「困った感情」の毒から
自分を守る知恵を網羅!



『これであなたも
「雑談」名人』


2014年4月発売
成美堂出版
定価 530円+税

あなたの「雑談」から
「5秒の沈黙」をなくす
雑談の秘訣を満載!


『モテる大人の
ほめルール』

2013年8月発売
こう書房
定価 1400円+税


人は、ホメてくれるあなたを
「好き」になる!
そんなホメ技術を満載!



男と女のモテ会話新1202000部増刷!
『男と女の
モテ会話術』

2012年7月発売
こう書房
定価 1400円+税

30秒で心を開かせ、
10分で好きにさせる心理マジック!



30秒でつかみ、
1分でウケる
『雑談の技術』


2007年6月発売
こう書房
定価 1300円+税

「あの人と話すと面白い」
と言われる
雑談のテクを網羅。

★オーディオブック(CD)も、
好評発売中です!


――など多数。
ランキング&検索サイト
  総合ランキング・検索  

FC2ブログ~恋愛(モテ)
にほんブログ村~恋愛観
にほんブログ村~恋愛小説(愛欲)
人気ブログランキング~恋愛



 ジャンル別ランキング&検索 

《Hな体験、画像などの検索サイト》
愛と官能の美学愛と官能の美学


《当ブログの成分・評価が確認できます》


おすすめ恋愛サイトです
いつも訪問している恋愛系ブログを、
独断でカテゴリーに分けてご紹介します。

悪魔
勉強になります
「愛」と「性」を
究めたいあなたに


《性を究める》
★性生活に必要なモノ
★セックスにまつわるエトセトラ
★飽きないセックスを極める
★真面目にワイ談~エロ親父の独り言
★彼女達との性ライフ



《性の不安に》
★自宅でチェック! 性病検査



女の子「男と女」はまるで劇場
いろいろな愛の形
その悦びと不安


《不倫》
★幸せネル子の奔放自在な日々

《MとSの話》
★M顔で野生児だった私の半生

《国際結婚》
★アンビリーバブルなアメリカ人と日本人

《障害者とフーゾク》
★KAGEMUSYAの裏徒然日記

妻くすぐられます
カレと彼女の
ちょっとHな告白


★嫁の体験リポート
★レス婚~なんだか寂しい結婚生活
★おしりちゃんの部屋

女王写真&Hな告白
赤裸な姿を美しく
大胆に魅せてくれます


《美しい自分を見せて、読ませてくれます》
★Scandalous Lady

音楽女
ちょいエロなサイトです
他人の愛と性を
のぞき見


《Hな投稿集》
★人妻さとみの秘密の告白
★エッチな告白体験談ブログ
★内緒の恋愛体験を告白


上記分類にご不満のブログ運営者さまは、管理人までご連絡ください。
創作系&日記系☆おすすめリンク
読むたびに笑ったり、感動したり、
勉強になったりするサイトです。

女の子ヘッドホン

読む悦び、見る愉しみを!
小説&エッセイ&写真

《官能小説》
★~艶月~
★愛ラブYOU

《おとなのメルヘン&ラブストーリー》
Precious Things

《ミステリー》
★コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

《書評・レヴュー・文芸批評》
★新人賞を取って作家になる
★頭おかしい認定ニャ
★読書と足跡
★緑に向かって New

《写真&詩、エッセイ、日記》
★中高年が止まらない New
★質素に生きる
★エッチなモノクローム
★JAPAN△TENT
★いろいろフォト

傘と女性ユーモアあふれるブログです
いつもクスリと
笑わせられます


スクーター
社会派なあなたへ
政治のこと、社会のこと

《政治批評&社会批評》
★真実を探すブログ
★Everyone says I love you!

  素材をお借りしました   

★写真素材・足成
★無料画像素材のプロ・フォト
★カツのGIFアニメ
★無料イラスト配布サイトマンガトップ

上記分類にご不満のブログ運営者さまは、
管理人までご連絡ください。
にほんブログ村ランキング
にほんブログ村内の各種ランキング、 新着記事などを表示します。
アクセスランキング
リンク元別の1週間のアクセス・ランキング。

検索フォーム
QRコード
QR