女ボスの好物は、「年下のカレ」?
不純愛トーク 第167夜
男を競争に駆り立て、エッチしたいという衝動を呼び起こすのは、男性ホルモンであるテストステロン。このホルモンは、勝利によって高まり、敗北によって低下します。ビジネスの現場で成功を収める女性にも、このホルモン値は上昇している様子。その影響は、思わぬところに――。
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哲雄 ところでね、AKIクン。キミは、成功した人間、いま風に言うなら「勝ち組」と、失敗した人間=「負け組」だと、心情的には、どちらに惹かれますか?
AKI そりゃ「勝ち組」と言いたいところですが、あんまり、「勝ち組」って好きじゃないんですよね。
哲雄 なぜだろう?
AKI エラそう……っていうか、強引だし、力ワザで人を支配するようなところがあって、そういうの、私、苦手なんですよね。
哲雄 たぶん、キミだけじゃなくて、女性はたいていが苦手だろうね。どちらかというと、女性は、相手とはきちんと対話して、理解し合って、共感し合う――という関係を求めるはずなんだ。そういう性質は、多分にエストロゲン(女性ホルモン)の影響だと思うんだけど、でも、それじゃ、競争社会に勝ち抜けないしね。
AKI しかし、テストステロンの影響を受ける男性は、その競争を好むんですよね?
哲雄 好む……というより、競争しか求めない。競争して、勝利すること。勝利の結果、支配権を獲得すること。それしか求めてないと言っていい。でね、本日の話は、その「勝利」。テストステロンの値は、勝つことによって高まり、負けると低くなる。そういう面白い性質を持っている――って話をしようと思うんだ。
AKI それ、面白いの?
哲雄 キミはときどき、本質的にスルドいツッコミを入れますね。よーがす。面白くしてさしあげましょう。たとえばね、スポーツチームに所属する男子学生が、女の子をレイプしてしまう(デート・レイプを含む)率は、ゲームに負けたときよりも、勝ったときのほうが高くなる。
AKI エッ、そうなの? うかつに、祝勝会とかに顔を出すと危ないわけですね。
哲雄 そういうときの彼らのテストステロンは、最高値に達してるだろうからね。
AKI でもさ、その逆は考えられない? 負けてヤケになってる男のそばによると、ウサ晴らしの対象にされてしまう――ってことだって、考えられるでしょう?
哲雄 それは、「敗北」を受け入れてない男の場合だよね。スポーツのように勝ち負けがハッキリしている場合は、あまり起こり得ないけど、たとえば、ビジネスでの勝ち負けとか、会社での出世争いでの勝ち負けなどの場合は、「敗北」を認めたくないがために、どこかで「勝者」となってバランスを取ろうとする。
AKI あっ、そうか。会社では「いい人」になってる男が、家に帰ってくると「暴君」になる場合がある――って、前にも話してくれましたよね。

哲雄 これは、私見なんだけどね、どうも、そういうのって、テストステロンの仕業というより、テストステロンのレベルを一定に保とうとして現れる現象なんじゃないか――って気もするんだよね。
AKI それ、あるかもしれませんね。スポーツで負けちゃう人は、その代わり、勉強で人を負かそうとするとか、勉強でも負けてしまう人は、TVゲームで勝ちを拾おうとするとか、会社で「負け組」になりそうになったら、家の中で「勝ち組」になろうとするとか……。
哲雄 そういうことです。だから、世の中が平和になると、どこかに闘いの場を求めて、学校の中が荒れたり、家庭の中が荒れたりする――ということも考えられる。
AKI ね、哲ジイ。「勝ち組」のほうのテストステロンは、どうなっちゃうんですか? 勝利の瞬間には、テストステロンの値は最高になるんですよね? でも、そのあとは?
哲雄 オオ、いい質問ですねェ。たとえば、サル山のボス争いを例にとってお話しましょうか? 激しくボスの座を争ったテツは、ついにその闘いに勝利してボスの地位に就き、前ボスの情婦であったAKIや他のメスたちも、自分の支配下に収めてしまった。筆頭のメスであるAKIなどは、うっとりした目で新しいボスの毛づくろいにこれ努め、テツはその献身を受け入れて、真っ赤に燃えたAKIのケツに、ナニをブチ込み続けた。
AKI あの……何か、他の例にしていただけないでしょうか?
哲雄 いいから、いいから。こうして、支配=従属という関係が出来上がった瞬間が、テストステロンは、おそらく最高値。ところがね、この状態が安定的に続くと、テストステロンの値は、徐々に落ち着いていきます。そして、あれほど闘争的であったテツの性質も、少しずつ穏やかになっていく。
AKI フーン。つまり、あれですね。成り上がったボスはキケンな香りに満ちているけど、古株のボスはそれほどでもない。しかし、そうなると、テストステロンが低下したボスって、新たな政権交替の標的になっちゃいませんか?
哲雄 なっちゃいますね。これ、あらゆる人間活動で見られる現象でもありますよね。安定は衰退を招き、衰退は、新たな闘いを生み出す。これを繰り返すわけですね、人間社会も。個人レベルだけじゃなくて、企業同士とか、国家間でも。
AKI テストステロンは、あらゆる争いの元なんですね。
哲雄 ところで、最近は、この争いの場に、男だけではなくて、女性も進出するようになりました。
AKI 女性実業家とか、女性管理職も珍しくなくなりましたしね。エッ!? てことは、女性のテストステロン値も高くなってる……?
哲雄 そうらしいですよ。
ビジネスやスポーツなどの世界で
成功を収める女性のテストステロン値は、
一般の女性よりも高いらしい。
すると、どうなるか?
AKI エーッと、女が男っぽくなって、「おとこ女」みたいになっちゃう?
哲雄 そういう人もいなくはないだろうけど、一般的には、人を攻撃したり、あごでこき使ったり、あこぎな儲けに突っ走ったり、尊大な態度をとったり、人を見下したりする傾向が、まったく競争に見向きもしない女性よりは強くなる。
AKI そう言えば、女ボスって、そういうタイプの人が多いような……。
哲雄 男の成功者よりも、女の成功者のほうが、その傾向が強いようにも感じられますよね。実はね、そこにはひとつの理由があるような気がするのです。
AKI わかった。男に負けたくない――って思うからだ。
哲雄 ビンゴ! テストステロンってやつは、常に闘いを求めるホルモンなんだけどさ、さっきも言ったけど、その闘いに勝利して安定した地位を得てしまうと、そのレベルは徐々に低下していく。男のテストステロンはそういう変動を繰り返すのだけど、女性の場合は、勝利しても勝利しても、「男社会」という強大な敵が、周りに存在し続ける。なので、気が抜けない。つまり、テストステロンは、ずっと高いレベルに保たれたままになるんじゃないか――と、私は思うわけです。
AKI だから、女ボスのほうがきつくなる――と。ね、哲ジイ、その場合、あっちのほうは、どうなるんでしょうか?
哲雄 キミの言う「あっち」とは、つまり、「エッチ」のことですね?
AKI ま、あからさまに言うと、そういうことになりますかね? もしかしたら、男に見向きもしなくなる……とか?
哲雄 逆でしょう。前にも言いましたが、人の性的衝動を導き出すのは、テストステロンの働きでしたよね。
AKI あ、そうか……。てことは、逆に、エッチになる……?
哲雄 それも、受け身のエッチじゃなくて、自分から男を誘惑し、ズボンを脱がせ、その体の上に騎乗する――といったような、積極的かつ能動的なSEXを求めるようになる。私は思うんだけどね、最近、増えている「年下のカレ」現象なんかも、女性の中でのテストステロン値の上昇と無関係ではないのかもしれない。
AKI そういう女性って、男の目から見ると、どうなんです、哲ジイ?
哲雄 性的には、魅力的なんじゃないですか。たとえば、ヒヒの世界では、ボス的な地位につくメスがいるんだけど、そういうメスは、オスにとっても魅力的な存在であるらしく、交尾の機会も多い。しかしね……。
AKI 何か、問題でも……?
哲雄 彼女たちが、ひとつだけ犠牲にするものがある。
AKI ナニ、何?
哲雄 繁殖力。
AKI エッ!? つまり、子どもを産む力……ってこと?
哲雄 あくまで、ヒヒの世界の話だけど、そういうボス的な地位にいるメスの流産率は、非常に高い。どうも、それもね、テストステロンの値が高いことと無縁ではないだろう、と言われてるんだ。
AKI すると、あれですか? テストステロン値が高くなると、エッチにはなるけど、生殖能力は低下してしまうってことですか?
哲雄 やっぱり、妊娠⇒出産というプロセスには、男性ホルモンではなく、女性ホルモンの関与が必要、ということなんでしょうね。それとね、テストステロン値が高くなると、身体的にも男性的な特徴が現れてしまう。
AKI ヒゲが生えるとか……ですか?
哲雄 声も低くなってしまいます。
AKI そう言えば、口ヒゲが生えてくる女性とか、やたら声の低い女性って、けっこう増えてますよね。
哲雄 巷間言われる《肉食系女子》には、そういう傾向が現れているようですね。
AKI 男が《草食化》し、女が《肉食化》する? ウーン、どうなんでしょうね、これって?
哲雄 ま、草食系オヤジとしては、それもまたよし……ではありますが。
AKI ハ? 葬色系……?

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