男を「レイプ」に走らせる危険なホルモン
不純愛トーク 第164夜
あなたの愛のあり方を左右する「脳内ホルモン」。今回からは、そんなホルモン中の問題児、テストステロンについて、その問題行動を検証してみます。男をレイプに走らせるのも、家庭内で暴力を振るわせるのも、実は、過剰なテストステロンが原因という話です――。
【今回のキーワード】 デート・レイプ テストステロン
【リンク・キーワード】 オーガズム 恋愛小説 エロ コミュニケーション 不倫
AKI いやあ、ご無事にお正月を乗り切られたようで……おめでとうございます。
哲雄 お、おめでとうございます……つーか、その「ご無事で」ってのは、何でしょうか?
AKI いや、おモチをのどに詰まらせたり……とか、いろいろあるじゃございませんか、その歳までくると。
哲雄 正月早々、失敬なやつだ。そういうキミはどうだったんです? スノボだかスキーだかに行ったんでしょ、どこぞのイケメンと……?
AKI 何度も申し上げますけど、スキーじゃありません。スノボです!
哲雄 似たようなもんじゃありませんか。板に乗っかるものは、スノボも、スキーも、カマボコも、私には、みんな同じに見えるんですッ。で……? そのイケメンとは、うまくいったんですか?
AKI それが……ですねェ、聞いてくださいよ、哲ジイ。
哲雄 オッ、その様子じゃ、フラれたな?
AKI ブーッ! その逆です。あいつ、ほんと、強引なんだから……。
哲雄 やられちゃった……とか?
AKI その寸前までいきましたけど、守りましたよ、貞操は……。必死で……。
哲雄 AKIクンに「貞操」があるかどうかについては、議論の分かれるところではありましょうが、とにかく、キミとしては、望まないSEXをすることだけは避けられた――と、そういうことですね。でも、ホントに望まなかったの? ホント……?
AKI そりゃ……私だって、好きな相手にやさしく迫っていただければ、落ちないではありませんわよ。でもね、まだ好きかどうかもわからない相手に、ただ、一緒にスノボに行った――ってだけで、やらせるのが当然、みたいな迫り方されたら、そりゃ、拒みますよ。
哲雄 でもさ、ふつう、行くか? 好きかどうかもわからない男と、ふたりだけでスノボに――なんて。
AKI だれが、ふたりだけって言いました?
哲雄 エッ、エッ……!? なんだ、ツーショットじゃなかったの?
AKI い、いちお……男2、女2のグループだったんだけどね。でも、もうひとりの子は、男のうちのひとりとデキてたみたいで……。
哲雄 ハハァ、おっ始めちゃったんだ?
AKI つか、それっぽい雰囲気になりますよね。お酒も入ってるし……。
哲雄 そりゃ、残った男のテストステロンは、収まりがつかないわなぁ。
AKI テストステロン……って、男性ホルモンでしたっけ? そうなの? 収まりがつかなくなっちゃうわけ?
哲雄 襲われたわけだね、ガバッ……と。
AKI 「ガバッ」なんて、言わないでくださいよォ~。でも……「オレたちもしようぜ」とか言いながら、迫ってきて、床に押し倒されたから……。
哲雄 「おまえも、その気でついてきたんだろ? エ?」とか言いながら、男は、キミの腕を押さえつけ、セーターの中に手をもぐり込ませてきた。「止めて!」と必死にもがくキミだったが、男の手は、乱暴にブラの中に入ってきて、少女のようなキミのふくらみを粗野な手でもみしだき始めた。「イヤッ、ほんとに止めて!」と、必死に抗うAKI。しかし、男の手は、やがてキミのスウエットのパンツにかけられ……。
AKI な……何を、いやらしい想像してるんです、哲ジイ?
哲雄 でも、当たらずといえども遠からず……ってところでしょ?
AKI もう……いいです(モジモジ)。
哲雄 でも、よく無事に切り抜けられたね。男ってさ、その状態になると、もう止まらないんだよ。ハハァ、あの手を使ったか?
AKI ハイ。蹴り上げちゃいました、急所を。ねェ、哲ジイ。もし、あのままやられてたら、こういうのも、レイプになっちゃうの?
哲雄 デート・レイプってことにはなるだろうね。
AKI デート・レイプ……?
哲雄 たとえば、キミがある男性とのデートに応じたとしよう。デートに応じるわけだから、まるっきり嫌いな相手というわけじゃない。しかし、キミは、その男と性的な関係を持とうなどとは、いまのところは思ってない。いつかは持つことになるかもしれないけれど、いまはまだそんな気になれない。ところが、相手の男は、もう一刻も待てない。いますぐキミが欲しい――とばかり、キミの体を抱き寄せたと思うと、スカートの中に手を突っ込んで下着をはぎ取り、カチンカチンのアレをキミのお尻に突き立ててきた……。
AKI ど、どうして、そういうところだけ、リアルになるかなぁ。で、それがデート・レイプってわけ?
哲雄 デートまでは「合意」。そこで、相手の承諾を得ずに強引に性的関係を結んでしまう。「デート・レイプ」っていうのは、そういうケースを言うんだ。犯罪として立件できるかというと、むずかしい問題もあるけど、レイプはレイプです。
AKI でもさ、哲ジイ、ほんとに相手の女性を愛してたら、相手がイヤがってる行為はしないはずでしょ?
哲雄 残念ながら、テストステロンってやつは、男にそんなことまでは考えさせないんだね。「したい」となったら、ガムシャラに、強引に攻めまくる。ときには、暴力だってふるう。「女なんて、腕ずくでやっちゃえばいいんだよ」なんてことを口にする男がいるけど、まさに、それがテストステロンの本音。
AKI でも、相手は「イヤ」って言ってるんだよ。
哲雄 これは、人間に限らず、動物全般に言えることなんだけど、テストステロンにリードされている状態のオスには、メスが拒む姿さえもが、征服の欲望をかき立てる「魅力」に映ってしまうんだよね。
AKI それじゃ、オスはみんな、レイプ魔になってしまうじゃありませんか?
哲雄 テストステロンだけに導かれていたらね。その数値が異常に高ければ、もっと凶暴なレイプにでも走ってしまうかもしれない。性犯罪に走る男たちのテストステロン値は、例外なく高い――と言われてるんだよね。
AKI テストステロンなんて、なくしちゃえばいいのに……。
哲雄 そんなことしたら、男は性欲を失くし、おチンチンだって立たなくなってしまう。ケンカをすることも、戦場で戦うこともできなくなってしまう。それじゃ、困るでしょ? 実際、中国の権力者たちは、子飼いの部下が自分に逆らえなくするために、タマを抜いちゃったりしたんだけどさ。
AKI それ、宦官(かんがん)とか言うんだよね。
哲雄 よくご存じで。でもね、そんなことしなくても、人間のホルモン・システムには、このテストステロンの凶暴性をコントロールするようなシステムが、ちゃんと備わってるんだ。
AKI ああ、よかった。
哲雄 次回、そのシステムの話をしましょう。というわけで、ひとつ、今年もよろしく。
AKI ハイ。こちらこそ。それにしても、哲ジイのテストステロンは、いったい、どうなってるんだか……。
哲雄 何ですと?
AKI いえいえ。ひとり言です。

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