第16夜☆なぜアラフォーは浮気に走るのか?
AKI 実は、私の友だちで……。
哲雄 また友だちの話? どうも、それが怪しい……。
AKI ホントですって。
哲雄 その友だちがどうしたって?
AKI 一夫一妻制度なんて、なくなればいいのにって言ってるって話、前にもしましたよね。
哲雄 ウン、聞いた気がする。
AKI その子が言うにはね、一夫一妻制なんて、モテない男のための制度に違いないって言うの。
哲雄 だから、そう申し上げたではありませんか? 一夫一妻制は、女を平等に分配するために考えられた制度だって(第11夜参照)。そうしないと、暴動が起こるって。
AKI 実は、その子ね、不倫してるの。
哲雄 ウン、不倫くらいするでしょ。
AKI 驚かないんだね。
哲雄 驚きません。不倫は、女の権利です。
AKI エーッ、そうなの?
哲雄 これ、動物行動学の竹内久美子さん(『浮気人類進化論』『遺伝子が解く! 愛と性の「なぜ」』などの著書がある)が言ってるんだけど、世の中の女性が、100%、自分の理想どおりの男と結ばれて結婚するわけじゃない。
AKI そりゃ、そうでしょうね。ていうか、それ、ムリだし……。
哲雄 だったら、たとえ結婚していても、自分の理想に近い男の愛人になったほうがいい、と考える女だって、当然、出てくる。
AKI そう言ってた、その子も。自分のランクで言うと、99番目くらいの余ってる男と結婚するくらいなら、せいぜい10位以内に入ってる男の愛人になったほうがいいって。
哲雄 だから、一夫多妻を認めなさい、と前にも言ったんだけど(第12夜参照)、ま、それはともかくとして、結婚したあとになっても、そう考える女性がいて……。
AKI つまり、妻の不倫……ってこと?
哲雄 実は、こっちのほうが多いんじゃないかと、私は思ってるんだけどね。
AKI でも、女は、子どもの面倒も見なきゃいけないからねぇ。
哲雄 ところがね、これも竹内先生が紹介してるんだけど、ベイカーとべリスという学者が、イギリス人女性を対象に行ったアンケートによると、
女性の不倫率は、子どもが2人以上になると、グーンとアップする
というんだ。
AKI ヘーッ、意外ですね。でも、なぜだろう?
哲雄 竹内さんはこう言ってる。子どもが1人くらいで、夫以外の男の子どもを作ったりすると、ダンナに気づかれる危険性がかなり高い。でも、3人目、4人目ぐらいになると、ダンナももう、そんなに気にしなくなる。それに、たとえバレたとしても……。
AKI バレたら大変でしょ。たとえ3人目、4人目でも。
哲雄 そこですよ。仮にバレてしまった場合のことを考えてみよう。動物の世界だと、自分以外のオスの子どもは、ダンナによって殺されてしまうけど、人間にはそれはできないから、離婚ってことになる。
AKI ふつう、そうなりますわねェ。
哲雄 子どもなしの夫婦なら、まず、ちゅうちょなくそうなってしまう。子ども1人くらいだと、これも、子どもはダンナのほうが引き取って、「おまえ、出ていけ」となる率が高い。ところが、子どもが2人、3人になると……。
AKI ダンナも大変だよねェ、子ども引き取るの。
哲雄 でしょ、現実問題として。単純に「おまえ、出て行け。子どもはオレが育てる」とは、ちょっと言えない。じゃ、子どもを分けて引き取るか? これも、そう簡単な問題じゃない。エーイ、面倒だ、その子もまとめて面倒みてやる……ってことになる。
AKI なるほど。そこを見越して不倫に走るってわけですか。
哲雄 竹内先生は、そう分析してる。でも、私は、それだけじゃないような気もするんだ。
AKI 他に何が?
哲雄 子ども2人以上産んで、育てて……ってことになると、女性ももう、けっこういい歳になってる。いま風に言うと、アラフォー?
AKI ま、そうですね。あ、そうか……セックスレス?
哲雄 それもあるだろうね。もっと大きいのは、ダンナとの間には、もう、子どもも2人作った。自分にとっては理想の男じゃなかったけど、ま、一応、奥さんとしての義務は果たしましたよ。勝手ですけど、私は、夢の続きを見させてもらいますよ、というパターン。ダンナだって、最近は、自分を女としてはかまってくれなくなってるし、ま、いいか……ってとこじゃないか、と思うんだよね。
AKI それで、ホストに入れあげる奥さんが出てきたりする。
哲雄 ま、ホストは金がかかるから、かなりの資産家でないとムリだと思うけど、けっこう若い愛人を作ったりする。
AKI それ、多いんですよね、近頃。
哲雄 ホラ、人生結婚2回説(第15夜参照)が、有力になってきたでしょ?
AKI 不倫は、既婚の男だけのものじゃないんですね。
哲雄 私は、あんまり「不倫」という言葉を使いたくないんだけどね。言うなら「婚外セックス」。これは、女性のほうが根が深いと思うんだ。
AKI そ、そうでしょうか?
哲雄 男の場合は、元々、精子をバラ撒きたいという本能があるから、あんまり深入りはしないんだけど、女性の場合は、「夢の続き」だからね。
AKI どんどんのめり込んでしまうってこと?
哲雄 その危険があるってことです。
AKI 浮気が浮気でなくなっちゃうわけですね。
哲雄 世の中の不倫文学のほとんどは、そのパターンでしょ? あ~あ。
AKI ど、どうしたんですか?
哲雄 ここに、フリーハンドの男が、ひとりいるんですけど……。
AKI フリーハンドだからダメなんです。
哲雄 どうして?
AKI 知らないんですか? 出会い系なんかで、浮気を求めてる女性の大半は、相手も既婚であることを条件にしてるんですよ。
哲雄 エッ、そ、そうなの?
AKI そうですよぉ。だって、そうじゃないと、浮気ではなくなっちゃうじゃない。女だって、後腐れのない男を求めてるんですから。
哲雄 ウーン、世の中、間違ってる。
哲雄 ウン、不倫くらいするでしょ。
AKI 驚かないんだね。
哲雄 驚きません。不倫は、女の権利です。
AKI エーッ、そうなの?
哲雄 これ、動物行動学の竹内久美子さん(『浮気人類進化論』『遺伝子が解く! 愛と性の「なぜ」』などの著書がある)が言ってるんだけど、世の中の女性が、100%、自分の理想どおりの男と結ばれて結婚するわけじゃない。
AKI そりゃ、そうでしょうね。ていうか、それ、ムリだし……。
哲雄 だったら、たとえ結婚していても、自分の理想に近い男の愛人になったほうがいい、と考える女だって、当然、出てくる。
AKI そう言ってた、その子も。自分のランクで言うと、99番目くらいの余ってる男と結婚するくらいなら、せいぜい10位以内に入ってる男の愛人になったほうがいいって。
哲雄 だから、一夫多妻を認めなさい、と前にも言ったんだけど(第12夜参照)、ま、それはともかくとして、結婚したあとになっても、そう考える女性がいて……。
AKI つまり、妻の不倫……ってこと?
哲雄 実は、こっちのほうが多いんじゃないかと、私は思ってるんだけどね。
AKI でも、女は、子どもの面倒も見なきゃいけないからねぇ。
哲雄 ところがね、これも竹内先生が紹介してるんだけど、ベイカーとべリスという学者が、イギリス人女性を対象に行ったアンケートによると、
女性の不倫率は、子どもが2人以上になると、グーンとアップする
というんだ。
AKI ヘーッ、意外ですね。でも、なぜだろう?
哲雄 竹内さんはこう言ってる。子どもが1人くらいで、夫以外の男の子どもを作ったりすると、ダンナに気づかれる危険性がかなり高い。でも、3人目、4人目ぐらいになると、ダンナももう、そんなに気にしなくなる。それに、たとえバレたとしても……。
AKI バレたら大変でしょ。たとえ3人目、4人目でも。
哲雄 そこですよ。仮にバレてしまった場合のことを考えてみよう。動物の世界だと、自分以外のオスの子どもは、ダンナによって殺されてしまうけど、人間にはそれはできないから、離婚ってことになる。
AKI ふつう、そうなりますわねェ。
哲雄 子どもなしの夫婦なら、まず、ちゅうちょなくそうなってしまう。子ども1人くらいだと、これも、子どもはダンナのほうが引き取って、「おまえ、出ていけ」となる率が高い。ところが、子どもが2人、3人になると……。
AKI ダンナも大変だよねェ、子ども引き取るの。
哲雄 でしょ、現実問題として。単純に「おまえ、出て行け。子どもはオレが育てる」とは、ちょっと言えない。じゃ、子どもを分けて引き取るか? これも、そう簡単な問題じゃない。エーイ、面倒だ、その子もまとめて面倒みてやる……ってことになる。
AKI なるほど。そこを見越して不倫に走るってわけですか。
哲雄 竹内先生は、そう分析してる。でも、私は、それだけじゃないような気もするんだ。
AKI 他に何が?
哲雄 子ども2人以上産んで、育てて……ってことになると、女性ももう、けっこういい歳になってる。いま風に言うと、アラフォー?
AKI ま、そうですね。あ、そうか……セックスレス?
哲雄 それもあるだろうね。もっと大きいのは、ダンナとの間には、もう、子どもも2人作った。自分にとっては理想の男じゃなかったけど、ま、一応、奥さんとしての義務は果たしましたよ。勝手ですけど、私は、夢の続きを見させてもらいますよ、というパターン。ダンナだって、最近は、自分を女としてはかまってくれなくなってるし、ま、いいか……ってとこじゃないか、と思うんだよね。
AKI それで、ホストに入れあげる奥さんが出てきたりする。
哲雄 ま、ホストは金がかかるから、かなりの資産家でないとムリだと思うけど、けっこう若い愛人を作ったりする。
AKI それ、多いんですよね、近頃。
哲雄 ホラ、人生結婚2回説(第15夜参照)が、有力になってきたでしょ?
AKI 不倫は、既婚の男だけのものじゃないんですね。
哲雄 私は、あんまり「不倫」という言葉を使いたくないんだけどね。言うなら「婚外セックス」。これは、女性のほうが根が深いと思うんだ。
AKI そ、そうでしょうか?
哲雄 男の場合は、元々、精子をバラ撒きたいという本能があるから、あんまり深入りはしないんだけど、女性の場合は、「夢の続き」だからね。
AKI どんどんのめり込んでしまうってこと?
哲雄 その危険があるってことです。
AKI 浮気が浮気でなくなっちゃうわけですね。
哲雄 世の中の不倫文学のほとんどは、そのパターンでしょ? あ~あ。
AKI ど、どうしたんですか?
哲雄 ここに、フリーハンドの男が、ひとりいるんですけど……。
AKI フリーハンドだからダメなんです。
哲雄 どうして?
AKI 知らないんですか? 出会い系なんかで、浮気を求めてる女性の大半は、相手も既婚であることを条件にしてるんですよ。
哲雄 エッ、そ、そうなの?
AKI そうですよぉ。だって、そうじゃないと、浮気ではなくなっちゃうじゃない。女だって、後腐れのない男を求めてるんですから。
哲雄 ウーン、世の中、間違ってる。
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