鼻が敏感な人ほど、実はエッチ!!
不純愛トーク 第159夜
前回は、脳内ホルモンPEAが、ひと目ボレを引き起こす、という話をしました。今回は、それより早く、一瞬で「エッチしたい」という気分を導いてしまうフェロモンの話。鼻が利く男女は、エッチ……という話をご紹介します――。
【今回のキーワード】 フェロモン 草食化
【リンク・キーワード】 オーガズム 恋愛小説 エロ コミュニケーション 不倫
AKI 先日は、哲ジイのフェロモン付きチョコレート、ありがとうございました。
哲雄 エッ、食べちゃったの、あれ?
AKI ええ、捨てるのもなんだ……と思いまして。でも、何の変化も起こりませんでしたよ。
哲雄 だから言ったじゃありませんか? たとえ口から摂取しても、PEA(フェニールエチルアミン)は、あっという間に代謝されてしまうって。つまり、ホレ薬なんてものは、その概念自体に矛盾があるわけですよ。
AKI じゃ、フェロモンはどうなんです? 前回、おっしゃいましたよね。人間は、視覚刺激などによって、PEAの分泌量が高まり、ひと目ボレ状態を作り出したりするけど、動物の場合はもっぱらニオイだって。
哲雄 ハイ。動物は、いろんなフェロモンを使って、仲間を呼び寄せたり、危険を知らせたり、性行動を誘発したりしてます。言ってみれば、ニオイは、動物が天然で持っているインターネットみたいなものだと思っていただければいいかと思います。
AKI フェロモンの働きについては、前にも詳しくお聞きしましたよね。アリは「道しるべフェロモン」を使って、エサの場所まで仲間を呼び寄せるとか、女王蜂は、「女王蜂フェロモン」を使って、他のメスの卵巣の発育を抑え込み、ひとり勝ち状態を作り出すとか……。
哲雄 詳しくは、第99夜から第102夜までの記事を読んでください。

『第99夜☆女はなぜ、男を競争させたがるのか?』
『第100夜☆「生理」は、実は伝染るんです』
『第101夜☆フェロモンはなぜ、排卵日をそろえようとするのか?』
『第102夜☆女は、汗のニオイを嗅いだ男に弱い!?』
で、たぶん、キミが興味があるのは、エッチを誘導する「性誘引フェロモン」のことだと思うんだけど……。
AKI つーか、「PEA」がホレ薬として働く人間にとって、このフェロモンって必要なの? と思って……。
哲雄 いいですよ、なくても。というか、文明化を進めてきた人類は、フェロモンを撒き散らす能力も、それを感じ取る能力も、どんどん低下させてきたからね。中には、せっかくのフェロモンなのに、それを感知するセンサーが退化してしまってる人もいる。
AKI そのセンサーって、どこにあるんでしたったけ?
哲雄 もちろん、ニオイなので、鼻なんだけれど、その中でも鋤鼻(じょび)器官と呼ばれるパーツが、フェロモンのセンサーだと言われてます。
AKI ね、ね。もしも、その器官が退化してしまったら、人って、性欲をなくしてしまうの?
哲雄 人間は、フェロモン以外にも、性欲を発生させるシステムを発展させてきましたから、性欲がなくなるってことはありませんけど、減退はするでしょうね。そうして減退した状態が、「草食化」と呼ばれるいまの状態だろうと思うし、ひいてはそれが、少子化という結果を招くひとつの原因にもなっているのではないか――と、私は思っているんだけどね。
AKI 草食化も、少子化も、ひとがニオイを失った結果である……と?
哲雄 少なくとも、原因のひとつではあろう、と思うわけです。やたら、「臭い」とか言って、ニオイを消したがる女性も、わるいっちゃ、わるい。
AKI それ、女性だけのせいですか?
哲雄 ワッ、臭い! とか言い出すの、たいてい女性じゃありませんか。ま、仕方ないちゃ仕方ない。実はね、ニオイに敏感なのは、女性のほうなんだ。というのも、嗅覚の敏感さに影響を与えているのは、女性ホルモンであるエストロゲンだから。
AKI そ、そうなんですか?
哲雄 女性は、閉経すると、急激にこのエストロゲンが減少する。すると、嗅覚も衰える。嗅覚が衰えると、性欲も減退する。ホルモン補充療法を受けていると、この減退は、ある程度、防げるわけですけどね。
AKI 考えてみると、哲ジイ、私たち現代人って、このフェロモンの働きを妨げるような生活ばかりしているわけですね。
哲雄 ハイ。私は、声を大にして、それを指摘したい! 消臭スプレー、空気清浄機、マウスウオッシュ、制汗剤、バブルバス、スクアレン入りの化粧品……それらはみな、フェロモンの効果を薄め、人の性欲を減退させてしまうという意味で、《草食化》に大いに寄与していると思います。
AKI エッ、ス、スクアレンも? それって……あの、深海ザメのエキスに含まれたりしている物質ですよね?
哲雄 ものの本によると、ある種のヘビは、この物質をオスのフェロモン攻撃を退ける解毒剤として使っているそうですよ。
AKI フーン。でもねェ……。
哲雄 何か、お悩みでも?
AKI 人間のフェロモンって、腋の汗とかに含まれてるわけでしょ?
哲雄 ですね。男性のフェロモンは、その汗に含まれるアンドロステロンという物質なんだけど、これは、イノシシとかブタのフェロモンとも共通してる。ならば……というので、ある化粧品会社が、オスブタのフェロモンから抽出したアンドロステロンを、男性用アフターシェーブローションに混ぜて販売した。
AKI ど、どうなったんです?
哲雄 メスブタばかり寄ってきた……というのはジョーダンで、別に、これといった成果は、報告されていません。前にも言ったと思うけど、フェロモンというのは、基本的には、それを作り出した種と同じ種に対してしか効かない。そうでないと、危険なことになるでしょ?
AKI ミツバチのフェロモンにスズメバチが寄ってきたら大変、っていう話、前にもしましたね。
哲雄 でも、まったく効果がないとも言えない。アメリカのある地域では、月経中の女性が森に入ることを禁じていた時期があったそうだよ。
AKI キケンな動物をおびき寄せるから?
哲雄 実際、森の中でキャンプをしていたガールスカウトの少女たちが、クマに襲われて死亡するという事件も起こっているんだけど、そのとき襲われた女の子たちは、全員、月経中だったそうです。ただ、そのときクマを呼び寄せたのが、フェロモンだったのか、単に血のニオイだったのか、それはわからないけどね。
AKI 動物だってカン違いするんですよ。ねェ、哲ジイ、人間が分泌するもので、そういう働きをする物質って、他にないの? たとえば、オシッコとかには、そういう成分、含まれてないの?
哲雄 それがね、実は、あるらしい……。たとえば、男性の尿に含まれている「エキザルトライド」と呼ばれる物質は、一部の香水の成分としても使われているんだけど、女性を興奮させて、その気にさせてしまう効能があるらしいんだ。
AKI ウソォーッ! うかつに男子トイレになんて入れないじゃありませんか。
哲雄 キミって、うかつに入ったりしてるの、男子トイレに?
AKI しませんよ、そんなこと。ただ、男女共同ってところもあるし……。
哲雄 その話を聞いたのはずいぶん昔なんだけど、私のバカな友人のひとりは、ならば……というんで、彼女に出すコーヒーの中に、自分のオシッコを入れて飲ませちゃった。
AKI キャッ、信じられな~い! それで……? 効果はあったの?
哲雄 なかったようですよ。「あいつ、鼻ニブいや」って嘆いてたから。
AKI それ、ニブいかどうかの問題かなぁ……。
哲雄 あ、でもね、こと嗅覚に関しては、かなり個人差があるみたいですよ。一般的には、
嗅覚の鋭い人ほど、オーガズムを得やすい、
と言われてます。男だと、ペニスの充血と鼻の充血がリンクしてるケースが多く見られる。
AKI エッ、エッ!? 感じると、鼻がつまるってことですか?
哲雄 でね、鼻づまりをとるスプレーとかを吸引すると、今度はインポになってしまう。
AKI 鼻とエッチは、いろんな意味で関係が深いってことですね。そう言えば、鼻の大きな人は、アレも大きいとか言いますよね。
哲雄 骨相学的にはどうだか知りませんが、性欲を覚えると鼻が充血して大きくなる――っていうのは、確かみたいですよ。
AKI あ、哲ジイの鼻、ヒクヒクしてる。ヤバ……ちょっと大きくなってるかも。私、帰りま~す。じゃね……。

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