第141夜☆「着てはもらえぬセーター」を編む「セカンド」の気持ち
第141夜
もし、仮に……ですが、あなたが愛する人の「セカンド」だとわかったら、あなたは自分の立場をどう感じるでしょうか? それでも、その人とつき合い続けるとしたら、その理由は何でしょうか? 今回のトークは、そんな「セカンド」の心理をめぐって、アンケート・データを元に分析してみます――。
【今回のキーワード】 セカンド 無償
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哲雄 自分は、カレの「1番」ではない。それを知りながら、それでもその人とつき合う。キミだったら、そんな自分をどう思う?
AKI 着てはもらえないセーターを編んでる女のような気分ですかねぇ。
哲雄 そりゃまた、ずいぶん古風な……。それって、みじめじゃありませんか?
AKI 私は、あんまり、そうは思わない。大事なのは、カレを愛してるっていう自分の気持ちだもん。そういうときは、自分が何番目か――なんて、気にしないと思うんですけど。
哲雄 パチ、パチ、パチ……と、一応、拍手しておきましょう。
AKI 一応……ですか?
哲雄 というのもね、その答えの中には、2つの意味が含まれているから。
AKI ハイ、何と何でしょう?
哲雄 ひとつは、自分が何番目であろうと関係ない。見返りなんて求めずに、ただ相手を愛し続けるだけ、という「無償性」。この意味では、パチパチなんですが……。
AKI 何か、気になることがあるんですね?
哲雄 いみじくもキミが言ったように、「大事なのは自分の気持ち」ってところ。それってさ、相手がどう思おうと、たとえメイワクと思われようが、自分の気持ちをキープすることに価値がある――と言っているようにも聞こえるんだ。だとすると、ただ、自分勝手なだけ、とも言えるわけですよ。
AKI よく言えば、マイペースってことですね。
哲雄 ものすごく、よく言えば……ね。で、キミの答えた「何番目だろうと愛には関係ない」っていうの、アンケートでは第2位なんだよね。
AKI あ、そうか。これについても、アンケートを取ってあったんですよね。
哲雄 いまから10年ほど前に、女性雑誌でとったアンケートだけど、その結果がこちら。

――セカンド経験のある女性124人へのアンケート(複数回答あり)
第1位 いつも、みじめな気分で苦しかった……42人
第2位 自分が何番目だろうと、愛には関係がないと思った……38人
第3位 カレもセカンドだったから、ちょうどよかった……32人
第4位 セカンドでもつき合ってもらえるだけマシ、と考えていた……28人
第5位 いつか逆転できる、と信じていた……26人
第6位 それでも、カレさえよければいいと思っていた……24人
第7位 もっといい男が現れるまで、ガマンしようと思った……20人
AKI やっぱり、「みじめ」って思う人、多いんですね。
哲雄 ウン。でもさ、「みじめ」になってしまうのは、半分は、相手のせいでもあると思うんだよね。この回答を寄せた人たちが書き込んでいる「みじめ」の理由には、こんなのがある。
《「セカンド」であることを「みじめ」と感じる理由》
・外では会ってくれるけど、友だちに会っても自分を紹介してくれない。
・自分から連絡してもなかなか会えないけど、カレから連絡があって会った日には、必ずSEXする。
・私の部屋には来るけど、カレは絶対、自分の部屋に私を入れようとはしない。
・日曜日や、カレの誕生日などには、絶対に会おうとしない。
・「キミといるとラクだ」というようなことをたびたび言われた。
・外では会ってくれるけど、友だちに会っても自分を紹介してくれない。
・自分から連絡してもなかなか会えないけど、カレから連絡があって会った日には、必ずSEXする。
・私の部屋には来るけど、カレは絶対、自分の部屋に私を入れようとはしない。
・日曜日や、カレの誕生日などには、絶対に会おうとしない。
・「キミといるとラクだ」というようなことをたびたび言われた。
AKI フーン。これじゃ、「セカンド」でなくたって、みじめになっちゃいますよね。でもね、哲ジイ、これって、判断の基準になりませんか?
哲雄 判断? 何の判断です?
AKI つまり、こういう兆候が見られたら、自分は「セカンド」かもしれない――っていう。
哲雄 オーッ、そうだね。じゃ、こうしましょう。これらの項目に、ひとつでもあてはまれば、「セカンド」かもしれない、と疑う必要あり。2つ以上あてはまったら、あなたは間違いなく、カレの「セカンド」である。これで行こう。
AKI エッ、そんなに簡単に決めちゃっていいんですか?
哲雄 いいんです。事実が語っている兆候なんですから。
AKI で、私の答えた「何番目だろうと気にしない」は、これで言うと第2位なんですね?
哲雄 ウン。その「気にしない」をもっと純粋にすると、第6位の「カレさえよければそれでいい」になっちゃうわけだ。こっちは、まったく「無償」だよね。「自分の気持ちが大事」という自己満足さえも求めず、ただただ、「相手がよければ」と思っているところがすごい。こんな女にホレられたら、男としては……。
AKI な、なんです?
哲雄 いや、何でもない。それより、すごいなと思うのは、第4位の「セカンドでもつき合ってもらえるだけマシ」ってやつだね。どんだけ、すごいヤツなんだよ、その男は――って思わない?
AKI あり得ないです、私だったら。もはやこれは、恋愛じゃない……てか、単なるあこがれじゃないですか? ヨンさまとオバチャマたちみたいな……。
哲雄 でなきゃ、ものすごくあきらめのわるい人たちかもしれないね。そうかと思うと、ものすごく合理的な回答もある。
AKI 第7位の「もっといい男が現れるまでガマンする」ですか?
哲雄 これこそ「つなぎ」だよね。どうせ「つなぎ」なんだから、自分が「セカンド」だってかまわない。いや、むしろ、「セカンド」のほうがいいかもしれない。
AKI 後腐れがないからですか?
哲雄 それもあるし、「つなぎ」として利用した結果、相手を傷つけてしまうという心配も、自分が「セカンド」であれば、ほぼないでしょう。
AKI ま、そうでしょうね。でも、もしそういうことなら、おたがいが「セカンド」同士のほうがもっといいってことになりませんか?
哲雄 第3位の「カレもセカンドだったから、ちょうどよかった」の中には、そういうケースも含まれているかもしれないね。しかし、長住理論によると、この「セカンド同士」っていうのは、別に「つなぎの恋」でなくても、カップルの組み合わせとしては最高だと思ってるんだよね。
AKI そう言えば、哲ジイは、結婚するなら「2番目に好きな人」がいい――なんて言ってましたよね。(第137夜『結婚は、「2番目に好きな人」としたほうがいい?』参照)
哲雄 結婚に限らず、恋愛も、それがいちばん、精神的にはラクだと言いました。
AKI でも、自分が「ファースト」でないと気がすまない――という人には、そういう関係は結べませんよね。
哲雄 そういう人は、「セカンドでもいい」とは、どう逆立ちしても思えないだろうからね。男の目から見ても、そういう女性を「セカンド」にしようとは、たぶん思わない。後がメンドウだから。
AKI ね、哲ジイ。男の人から見て、「セカンド」にしやすいタイプって、やっぱりあるんですか?
哲雄 ハイ、ハッキリ言ってあります。逆に、女から見て「セカンド」にしやすい男のタイプというのもあります。
AKI ま、哲ジイが「セカンド」向きだというのは、よくわかってますが、女のほうはどうなのか、ちょっと気になりますね。
哲雄 ハイ。じゃ、次回、その話をしましょう。なぜ、AKIクンが「セカンド」に向いているか――ということも含めてね。
AKI エッ、エーッ!? 総理、ちょっと待ってくださいよ。総理ィ~!!

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