第140夜☆その人の心に棲む「恋人」とは、闘ってもムダ
第140夜
あなたを「セカンド」の位置に追いやってしまう「ファースト」。この「ファースト」は、カレ・彼女の心の中にだけ棲んでいる、というケースもあります。リアルでないだけに、闘いようのない相手。こんな「ファースト」とは、どう向き合ったらいいのでしょうか――。
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哲雄 あなたがもし「セカンド」であるとしたら、その人の「ファースト」はだれか? 残りの5位と6位、一挙に発表しちゃいましょう。ハイ、こちらです。

あなたが「セカンド」だったとき、「ファースト」だった女性は?
第5位 永遠の恋人 ………12人

あなたが「セカンド」だったとき、「ファースト」だった女性は?
第6位 片想いの相手 ………10人
AKI あ~、こりゃ、ダメだ。
哲雄 何がダメなんです?
AKI だって、闘いようのない相手だもん。
哲雄 おっしゃるとおり。特に、第5位の「永遠の恋人」なんて、リアルかどうかさえわからない。もしかしたら『うる星やつら』のラムちゃんかもしれないしね。
AKI 哲ジイのように、オードリー・ヘップバーンかもしれないし。
哲雄 確かに、オードリーは、私にとって「永遠の恋人」ではあるけれども、「ファースト」ではありません。「ファースト」は、ある程度、その人の行動やものの考え方を現実的に左右するだけの影響力を持ってないと……。
AKI でもさ、アニメのキャラとかを「ファースト」化してしまって、まるで自分がその親衛隊でもあるかのように振舞う人って、いるでしょ?
哲雄 いますね。そういうリアルでない対象を「ファースト」にしてしまった結果、生身の男や女には興味が持てない、持てたとしても、それはあくまで「ファースト」の代理としての興味でしかない。そういう人、確かにいます。
AKI 自分の彼女に、ラムちゃんの格好させて、「おお、ラムちゃ~ん」なんてやったりするわけですね?
哲雄 こうなると、もはや「恋愛論」というカテゴリーでは論じられないので、それは、精神医学のほうにおまかせすることにしましょう。しかし、この「永遠の恋人」が、もう少しリアルな存在だと……。
AKI もう少し、リアルっていうと、たとえぱ、昔、あこがれた彼女とかですか?
哲雄 それもあるだろうし、AKIクンのように、「やさしい父親」を永遠の恋人として、一生、その幻を追い続けるってのもあるだろうね。
AKI 幻? それ、幻なんですか? 私は、「あ、この人!」ってピンと来ること、ありますよ。
哲雄 あ……ありがとう。
AKI いやいや、哲ジイにお礼を言われる筋合いは、ゼンゼンッ、ないですから。哲ジイには、ピンじゃなくて、キリッと来るだけですから、胃のほうが。それでね、どうなんです? こういう「ファースト」って、放っておいていいんですか?
哲雄 気にすんな~♪ でしょうね。というより、「永遠の恋人」を「ファースト」として心の中にキープする人って、ある意味で理想主義者でもあり、空想主義者でもあるんですよね。
「好き」になった人を「理想」にするんじゃなくて、
自分の中にある「理想」のイメージに近い人を「好き」になる
――と考えたほうがいい。
AKI そういう人の「セカンド」になるということは、つまり、「理想に近い存在」として自分が「選ばれた」ってことになるわけですね。
哲雄 とも言えるね。そこで、「セカンド」じゃイヤだ。あなたの頭の中の「ファースト」を消しなさい――ってやったらどうなる? 自分が選ばれた理由まで消してしまうことにならないかな?
AKI そうですね。でもさ、哲ジイ、もし、その「永遠の恋人」が、いまもリアルで存在している人だったら?
哲雄 そういうケースって、わりと限られてるよね。ひとつは、その人の「過去の恋人」というケース。たぶん、その人にとっては、人生でいちばん好きになったかもしれない相手だけど、何かの理由で別れてしまった。いまだに、そのカレまたは彼女は、その人にとって「永遠の恋人」であり続けてる。これについては、《第2位・過去の恋人》(<a target="_blank" href="blog-entry-638.html">第138夜『あなたが「セカンド」なら、その人の「ファースト」はだれ?』</a>参照)でも言ったけれど、過去とは闘いようがない。だから、ただ、「フーン、ステキな人だったのね」と、リスペクトしてあげるしかない。
AKI で、もうひとつのケースは?
哲雄 それは、次の第6位と重なってしまうのだけど、「かなわぬ恋の相手」。
AKI つまり、「片想いの相手」ってことですか? あきらめのわるい人だと、ずっと引きずり続けるでしょうね。
哲雄 それが、ものすごい「高嶺の花」的な存在でさ、「どう見てもムリ」っていう相手なら、笑って見過ごしてればいいと思うんだ。
AKI 長住哲雄が上戸 彩に恋してる――みたいな状況ですね。確かに笑っちゃいますけど……。
哲雄 そういう笑いじゃなくて……ていうか、私、全然、タイプじゃありませんから、ああいう方は。ここで言う「笑って」というのは、「余裕をもってほほえましく」という意味です。「ムリ、ムリ。あなたには、私ぐらいがちょうどいいのよ」という顔をしてろ――ってこと。口に出してもいいけど、人によっては傷ついたりもするから、そこらへんは、相手次第。
AKI もし、「高嶺」でなかったら?
哲雄 そこだよね、問題は……。特にキケンなのは、「片想い」になってる理由が、たとえば、その「ファースト」には夫がいるとか、妻がいるとか、恋人がいるとか、あるいは、政治的・経済的・宗教的などの理由があって……とかの「ワケあり」の場合。
AKI ン? 匂いますね。キケンな香りがプンプン。
哲雄 でしょ。こういう片想いだと、「ムリ」の理由がなくなったとたんに、信号は「GO」に変わってしまう。ただ、その人の心の中に「棲んでるだけ」だったはずの「ファースト」が、息を吹き込まれて、腰を振り振り、歩き始めるわけです。
AKI まぁ、大変! どうしましょう?
哲雄 返しちゃいましょ。
AKI エーッ!? 返すって、そのファーストのところに?
哲雄 セカンドでいるのがイヤだったらね。
いいよ。行ってあげなさい。
キミがほんとに愛してるその人のところに…
って。いいねェ、かっこいいねェ。『カサブランカ』のボギーみたい。
AKI 哲ジイは、そうするんですか?
哲雄 それが「セカンド」の宿命だと思ってますから。ま、闘いたければ闘ってもいいですよ。でも、闘ったからと言って、「セカンド」が「ファースト」になるわけじゃない、ということを承知の上であればね。
AKI てことは、闘いの結果、たとえ、その人が自分のもとにとどまるとしても、あくまで自分の立場は「セカンド」。辛いですね、それ。
哲雄 それでも、「セカンドでもいいから、あなたのそばにいたい」と思う人だっているんじゃないの。あるいは、「きっといつか、私がこの人の1番になれる、なってみせる」とガンバる人もいるかもしれない。この心理についても、アンケートをとってあるんだ。
AKI 「セカンド」であると知りながら、「セカンド」を続ける人の、ホントの気持ちですね。それ、私も知りたいです。
哲雄 ハイ。では、この話については、次回ということに。
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AKI 哲ジイのように、オードリー・ヘップバーンかもしれないし。
哲雄 確かに、オードリーは、私にとって「永遠の恋人」ではあるけれども、「ファースト」ではありません。「ファースト」は、ある程度、その人の行動やものの考え方を現実的に左右するだけの影響力を持ってないと……。
AKI でもさ、アニメのキャラとかを「ファースト」化してしまって、まるで自分がその親衛隊でもあるかのように振舞う人って、いるでしょ?
哲雄 いますね。そういうリアルでない対象を「ファースト」にしてしまった結果、生身の男や女には興味が持てない、持てたとしても、それはあくまで「ファースト」の代理としての興味でしかない。そういう人、確かにいます。
AKI 自分の彼女に、ラムちゃんの格好させて、「おお、ラムちゃ~ん」なんてやったりするわけですね?
哲雄 こうなると、もはや「恋愛論」というカテゴリーでは論じられないので、それは、精神医学のほうにおまかせすることにしましょう。しかし、この「永遠の恋人」が、もう少しリアルな存在だと……。
AKI もう少し、リアルっていうと、たとえぱ、昔、あこがれた彼女とかですか?
哲雄 それもあるだろうし、AKIクンのように、「やさしい父親」を永遠の恋人として、一生、その幻を追い続けるってのもあるだろうね。
AKI 幻? それ、幻なんですか? 私は、「あ、この人!」ってピンと来ること、ありますよ。
哲雄 あ……ありがとう。
AKI いやいや、哲ジイにお礼を言われる筋合いは、ゼンゼンッ、ないですから。哲ジイには、ピンじゃなくて、キリッと来るだけですから、胃のほうが。それでね、どうなんです? こういう「ファースト」って、放っておいていいんですか?
哲雄 気にすんな~♪ でしょうね。というより、「永遠の恋人」を「ファースト」として心の中にキープする人って、ある意味で理想主義者でもあり、空想主義者でもあるんですよね。
「好き」になった人を「理想」にするんじゃなくて、
自分の中にある「理想」のイメージに近い人を「好き」になる
――と考えたほうがいい。
AKI そういう人の「セカンド」になるということは、つまり、「理想に近い存在」として自分が「選ばれた」ってことになるわけですね。
哲雄 とも言えるね。そこで、「セカンド」じゃイヤだ。あなたの頭の中の「ファースト」を消しなさい――ってやったらどうなる? 自分が選ばれた理由まで消してしまうことにならないかな?
AKI そうですね。でもさ、哲ジイ、もし、その「永遠の恋人」が、いまもリアルで存在している人だったら?
哲雄 そういうケースって、わりと限られてるよね。ひとつは、その人の「過去の恋人」というケース。たぶん、その人にとっては、人生でいちばん好きになったかもしれない相手だけど、何かの理由で別れてしまった。いまだに、そのカレまたは彼女は、その人にとって「永遠の恋人」であり続けてる。これについては、《第2位・過去の恋人》(<a target="_blank" href="blog-entry-638.html">第138夜『あなたが「セカンド」なら、その人の「ファースト」はだれ?』</a>参照)でも言ったけれど、過去とは闘いようがない。だから、ただ、「フーン、ステキな人だったのね」と、リスペクトしてあげるしかない。
AKI で、もうひとつのケースは?
哲雄 それは、次の第6位と重なってしまうのだけど、「かなわぬ恋の相手」。
AKI つまり、「片想いの相手」ってことですか? あきらめのわるい人だと、ずっと引きずり続けるでしょうね。
哲雄 それが、ものすごい「高嶺の花」的な存在でさ、「どう見てもムリ」っていう相手なら、笑って見過ごしてればいいと思うんだ。
AKI 長住哲雄が上戸 彩に恋してる――みたいな状況ですね。確かに笑っちゃいますけど……。
哲雄 そういう笑いじゃなくて……ていうか、私、全然、タイプじゃありませんから、ああいう方は。ここで言う「笑って」というのは、「余裕をもってほほえましく」という意味です。「ムリ、ムリ。あなたには、私ぐらいがちょうどいいのよ」という顔をしてろ――ってこと。口に出してもいいけど、人によっては傷ついたりもするから、そこらへんは、相手次第。
AKI もし、「高嶺」でなかったら?
哲雄 そこだよね、問題は……。特にキケンなのは、「片想い」になってる理由が、たとえば、その「ファースト」には夫がいるとか、妻がいるとか、恋人がいるとか、あるいは、政治的・経済的・宗教的などの理由があって……とかの「ワケあり」の場合。
AKI ン? 匂いますね。キケンな香りがプンプン。
哲雄 でしょ。こういう片想いだと、「ムリ」の理由がなくなったとたんに、信号は「GO」に変わってしまう。ただ、その人の心の中に「棲んでるだけ」だったはずの「ファースト」が、息を吹き込まれて、腰を振り振り、歩き始めるわけです。
AKI まぁ、大変! どうしましょう?
哲雄 返しちゃいましょ。
AKI エーッ!? 返すって、そのファーストのところに?
哲雄 セカンドでいるのがイヤだったらね。
いいよ。行ってあげなさい。
キミがほんとに愛してるその人のところに…
って。いいねェ、かっこいいねェ。『カサブランカ』のボギーみたい。
AKI 哲ジイは、そうするんですか?
哲雄 それが「セカンド」の宿命だと思ってますから。ま、闘いたければ闘ってもいいですよ。でも、闘ったからと言って、「セカンド」が「ファースト」になるわけじゃない、ということを承知の上であればね。
AKI てことは、闘いの結果、たとえ、その人が自分のもとにとどまるとしても、あくまで自分の立場は「セカンド」。辛いですね、それ。
哲雄 それでも、「セカンドでもいいから、あなたのそばにいたい」と思う人だっているんじゃないの。あるいは、「きっといつか、私がこの人の1番になれる、なってみせる」とガンバる人もいるかもしれない。この心理についても、アンケートをとってあるんだ。
AKI 「セカンド」であると知りながら、「セカンド」を続ける人の、ホントの気持ちですね。それ、私も知りたいです。
哲雄 ハイ。では、この話については、次回ということに。

管理人は常に、下記3つの要素を満たせるように、脳みそに汗をかきながら、記事をしたためています。
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