第139夜☆妻が「セカンド」、愛人が「ファースト」という関係
第139夜
もし、あなたが「セカンド」だとしたら、その人の「ファースト」はだれか? 前回、発表したベスト3に続いて、今回は第4位の発表! なんと、「愛人」が妻や夫を差し置いて「ファースト」になるケースがある、という話です。もし、そうなったら、「セカンド」である妻や夫は、どうすればいいのでしょう――。
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AKI 前回は、もしあなたが「セカンド」だったら、その男の「ファースト」はだれか?――という話をしたんですよね、哲ジイ。もしも~し、「永遠のセカンド」さ~ん!
哲雄 あぢー。もう、頭が日曜日。
AKI ダメですよ。まだ、ベスト3しか発表してないでしょ。
哲雄 エーッと、念のために、ベスト3をもう一度、紹介しておくと、こうなってました。

あなたが「セカンド」だったとき、「ファースト」だった女性は?
第1位 本命または婚約者 ………46人

あなたが「セカンド」だったとき、「ファースト」だった女性は?
第2位 カレの妻 ………40人

あなたが「セカンド」だったとき、「ファースト」だった女性は?
第3位 過去の恋人 ………22人
AKI で、きょうは、哲ジイが「問題あり」という「第4位」の発表ですよね。
哲雄 じゃ、発表するけど、ショック受けないでね。ハイ、こちら。

あなたが「セカンド」だったとき、「ファースト」だった女性は?
第4位 カレの愛人 ………16人
AKI フーン、やっぱりね。
哲雄 や、やっぱり……って、AKIクン、驚かないの?
AKI 驚くも何も、哲ジイ、自分で言ってたじゃないですか。結婚は、「2番目に好きな人」としたほうがいいって(第137夜『結婚は、「2番目に好きな人」としたほうがいい?』参照)。妻が、または夫が「2番目」なら、どこかに「1番目」がいるってことじゃないですか?
哲雄 しかし、それが「愛人」とは言ってないでしょう? 私が「結婚は、2番目と…」と言ったのは、「1番」はあくまで「理想の相手」として「空想化」しておけばいい――と言ったのであって……。
AKI 哲ジイのようなロマンサー(空想家、空想主義者)はそれでいいかもしれませんけどね、生身の人間は、そうも言ってられないのでございますよ。
哲雄 でしょうな。特に、リアリストのAKIクンあたりは……。
AKI なんて言いながら、私の体をジロジロ見るの、止めていただけません。それに、「妻はセカンドでいい」なんて考える男は、そもそもが現実主義者なんじゃございませんこと?
哲雄 少なくとも、結婚に関してはリアリストだよね。仕事と恋愛は家庭に持ち込まない――って考えの持ち主だったりするケース、多いと思いますよ。
AKI 仕事とSEXじゃなくて、仕事と恋愛ですか?
哲雄 大して変わらないでしょ。さて、このケース、「セカンド」とされてしまった妻は、どうすればいいか?
AKI そこですよ、問題は。徹底的に闘いますか? 私を取るのか、愛人を取るのか――って。
哲雄 まったく無意味な闘いですね。
AKI む、無意味……?
哲雄 「セカンド人生☆心得の諚」(第137夜参照)で言いましたでしょ。3つめの《諚》は何でした?
AKI 確か、こうでした。
《みっつ。醜いわるあがき=
「自分が1番になりたい」は、おくびにも出してはなりませぬ。》
哲雄 そう。「セカンド」は「ファースト」になろうと思ってはいけないってことでした。なろうと思っても、ムリだからです。上にいる「ファースト」がいなくなれば、自分が「ファースト」になるじゃないか――と考えるかもしれないけど、私に言わせれば、あり得ない。
AKI そうなの? 繰り上げ当選にはならないわけですか?
哲雄 なりません。新たな「ファースト」が登場するだけです。いいですか、問題の本質はこうです。
「ファースト」がいるから、あなたが「セカンド」になったんじゃない。
あなたが「セカンド」だから、「ファースト」を誕生させてしまったのです。
酷な言い方をするようだけど、あなたが「セカンド」である以上、「ファースト」は、ひとり消してもその次、その次を消してもまたその次……と、永久に現れ続けます。
AKI 変えられないんですか、その、自分が「セカンド」である、という状況は?
哲雄 「セカンド」じゃイヤだ、「ファースト」にしろ――ってこと? それって、相手の心の問題だよね。これはね、アラジンの魔法のランプにお願いしてもムリです。
AKI そ、そうなの?
哲雄 「あなたの願いを、何でも3つまで叶えてあげよう」というのが、アラジンの魔法のランプだよね。ところが、そのランプをこすって現れる大魔神は、「ただひとつ、聞き入れられない願いがある」と言う。それは、「人の心を変えろ」という願いだ――と言うんだね。「私をファーストにしやがれ!」は、その「願っても聞き入れられない願い」の典型と言ってもいい。
AKI じゃ、じゃあ、どうすればいいの? ずーっと、「セカンド」のままでいろ――ってこと?
哲雄 そうですよ。ずーっと、堂々たるセカンドでいろ――と、この話の最初のほうで言ったような気がしますけど。
AKI 「ファースト」がいても、放っておけってことですか?
哲雄 実害がない限りはね。
AKI 実害? 何ですか、それ?
哲雄 たとえば、「ファースト」に金を貢いで家に金を入れなくなるとか、「ファースト」のところに居ついて、家に帰ってこなくなるとか……要するに、社会通念上、健全な家庭生活を営むのに支障をきたすような事態の発生、もしくはそのような事態にいたることが著しく懸念されるような状況――ということでしょうか。
AKI まるで、法律用語みたいなご説明。で、そういう実害が発生した場合には、どうしろと?
哲雄 あくまで、現実的な解決を目指すしかありません。最悪の場合は、離婚訴訟だけど、そこまでやりたくないというのなら、「私にも覚悟がある」という意思を伝える。これ、けっこう効きます。もっと軽くは、小遣いを削る……とかね。とにかく、あくまで現実的手段をとること。決して、そこに愛情問題を絡めないこと。
AKI エーッ、愛情問題を絡めちゃいけないんですか?
哲雄 ドラマ的には、そっちのほうが面白くなるでしょうけどね。でも、それは話をややこしくするだけ。解決のつかない泥沼に、自ら足を踏み入れるようなものです。妻(夫)が「セカンド」で、愛人が「ファースト」っていうこの関係はさ、主食とデザートの関係に似てるよね。
AKI つまり、あれですか? 妻は「ごはん」で、愛人が「デザート」であると?
哲雄 おいしいのは、デザートのほうだけど、人は「ごはん」がなくちゃ生きていけない。デザートは、そりゃ、「いちばん食べたいもの」かもしれないけど、なけりゃなくても生きていける。
AKI 堂々たるセカンドであれ、ってことは、つまり「おいしいごはん」であれ――ってことでもあるんですね。で、「セカンド・キング」である哲ジイは、ずっと、愛する人の「ごはん」であり続けたんだ?
哲雄 もしかしたら、空気だったかもしれない。
AKI く、空気……?
哲雄 あ、いま、息吸ったでしょ?
AKI 吸いましたけど、それが何か?
哲雄 キミは、いま、長住という空気を吸ったわけです。
AKI ワッ、なんか……気持ちわるくなってきた。5位と6位については、次回にします。

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