第126夜☆浮気されて怒る人、悲しむ人、笑う人、憎む人
第126夜
愛したり、愛されたり、それを自ら失ったり、失わされたり……人の一生は、そんなことの連続です。その結果、人は、この人生で何を得ようとするのでしょうか? 何回か続けた『幸せノート』の解説。今回は、そのまとめとして、人の一生でもっとも大切なのは「心の資産」という話をしてみたいと思います――。
【今回のキーワード】 浮気 幸福感
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AKI ね、哲ジイ。哲ジイが人生でいちばん大事にしたいと思っていることって、何です? こないだから話題にしてる『幸せノート』に沿って言うと、どういうことになるんですかね?
哲雄 そうだね。ま、この老い先短い人生が終焉の時を迎えるに当たって、残高がこのような形になっていることですかね。

AKI つまり、「資産」が「負債」を大きく上回って、大きな「幸福感」が残るってことですか。あ、この「幸福感」は、「とりあえず」の「幸福感」じゃなくて、ずっと残るほうの「幸福感」ですよね。
哲雄 そうです。この人生で、大きな知恵を獲得することができたなぁ、忘れがたい人たちとも出会って、その人たちの幸福を願うこともできたしなぁ、人を信頼することも、信頼されることも、ほどほどにはできたかなぁ(←ここまでが「資産」)。世話になりっぱなしだったり、面倒をかけっぱなしだったり、愛することができなかったりした人たちもいたけど(←ここまで「負債」)、それは、神さま仏さまにお許し願うとして、ま、よしとするか――ってね。そんなふうに思うことができたらいいな、と願いつつ生きております。
AKI そうするってぇと、ご隠居。大事なのは、「資産」ってことになりゃあしませんか。
哲雄 そうなんじゃよ、八っつあん……って、私は黄門さまじゃありませんよ。だいいち、隠居なんてしてないし。
AKI あ、隠居してたのは、あっちのほうでしたね。
哲雄 あれも、まだ隠居なんてしてませんッ! それで、キミの言ったことだけどね、大事なのは、「資産」というより、「資産」を増やすような生き方をすること。そして、できるだけ「負債」を残さないような生き方をする。これに尽きると思いますよ。間違っても、バランスシートがこうなってしまうような生き方はしないってことですね。
AKI フンフン。でも、哲ジイ、ここには「快楽」とか「苦痛」という科目が出てきませんけど……。
哲雄 ハイ、出てきません。というのはね、「苦痛」と「快楽」、それに《快楽-苦痛》の結果である「とりあえず幸福感」、《苦痛-快楽》の結果である「とりあえず不幸感」、この4つは、どれも、一定期間が経過すれば、消えてしまう「消えもの」だからですよ。こんなふうに相殺されてね。
AKI ね、この一定期間って、どれくらい?
哲雄 人によりますねぇ。1年って人もいるだろうし、1週間もたてばって人もいるだろうし、私なんぞは、ひと晩寝れば、ほとんど消えてしまいます。切り替えが早いもんで……。
AKI ノーテンキだからね、哲ジイは。てことはさ、哲ジイ、わるいことは、できるだけ、この「快楽」「苦痛」の消えもの勘定ですませて、いいことはできるだけ、「資産」「負債」勘定に移すようにすればいいってことになりませんか? そのほうが、人生が豊かになりますよね。
哲雄 おっしゃるとおり。キミもときには、奇跡的にいいことを言う。たとえばさ、キミのカレが浮気した、という情況を考えてみようか? キミはそのとき、どう思う?
AKI そりゃ、怒りますよ。あ、もしかしたら泣くかな……?
哲雄 ま、「泣く」も「怒る」も、「苦痛」勘定だからね。その結果、一時的には、「不幸感」が計上されることになるわけだけど、しかし、それだけだったら、「消えもの」ですからね。キミの場合だったら、1ヶ月もすればねきれいさっぱり相殺されてしまうでしょ。図にするとこんな感じ。でも、中にはそうじゃない人もいる。
AKI ハイ。私の周りにもいます。いつまでも、根に持つ人ですよね。「あなた、3年前にも、キャバクラのアケミとかいう女と浮気したじゃない。私、忘れてないんだよ」なんてね。
哲雄 ウン。そういう人は、「憎悪」という「負債」勘定を溜め込んでしまうんだね。このタイプの人は、パッと怒って忘れてしまえばすむことを、「負債」として心の中に記入してしまうので、いつまでも相殺されずに残ってしまう。こういうことを続けていると、心の中は「負債」だらけになって、人生を終える頃には、「ああ、私の人生には、何もいいことがなかった」なんて言い残すことになるんだよね。図にすると、こうなります。
AKI 哲ジイは、どうなの?
哲雄 私は、悲しむタイプだろうね。心の中で泣いて、しかるのちに笑います。
AKI エッ、浮気されて笑うの? それ、ヘンですよ。
哲雄 だから、泣いたあとで……と申し上げたでしょ。笑うのはね、「ああ、やっちまったか」とか、「しまった。甘く見すぎてたな」とか、「ああ、情けねェ。あんな小娘に浮気されちまったよォ」という自虐的な笑いだったりするんだけど、その笑いの中には、「ま、ほったらかしにしとくと、こういうこともあり…ってことだよな」という「学習」も含まれるから、まんざら「苦痛」ばかりというわけではない。ちょっぴり「知恵」という「資産」も残すわけですよ。図にすると、こんな感じ。
AKI そうだよね。哲ジイの頭の中には、そういう学習成果がいっぱい詰まってるよね。フラれたり、浮気されたりするたびに書き込まれた「知恵」がゴッチャリ……と。
哲雄 もしかして、おヌシ、バカにしてる?
AKI いえいえ、打たれ強い人だなぁ……と感心してるんですよ。
哲雄 やっぱり、バカにしてる。
AKI ね、どうしたら、「負債」を溜め込まないで、「資産」を増やせる生き方ができるのかなぁ? だって、『幸せノート』をつける目的はそれなんでしょう?
哲雄 ハイ。もちろん、そうなんですけど、あんまり、教訓めいたことを言うの、好きじゃないしなぁ。よーがす。次回、簡単にかいつまんでご説明することにしましょう。
AKI てなわけで、本日のトークはこれでおしまい。さて、男探しに行くか。
哲雄 何ですと?
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哲雄 人によりますねぇ。1年って人もいるだろうし、1週間もたてばって人もいるだろうし、私なんぞは、ひと晩寝れば、ほとんど消えてしまいます。切り替えが早いもんで……。
AKI ノーテンキだからね、哲ジイは。てことはさ、哲ジイ、わるいことは、できるだけ、この「快楽」「苦痛」の消えもの勘定ですませて、いいことはできるだけ、「資産」「負債」勘定に移すようにすればいいってことになりませんか? そのほうが、人生が豊かになりますよね。
哲雄 おっしゃるとおり。キミもときには、奇跡的にいいことを言う。たとえばさ、キミのカレが浮気した、という情況を考えてみようか? キミはそのとき、どう思う?
AKI そりゃ、怒りますよ。あ、もしかしたら泣くかな……?
哲雄 ま、「泣く」も「怒る」も、「苦痛」勘定だからね。その結果、一時的には、「不幸感」が計上されることになるわけだけど、しかし、それだけだったら、「消えもの」ですからね。キミの場合だったら、1ヶ月もすればねきれいさっぱり相殺されてしまうでしょ。図にするとこんな感じ。でも、中にはそうじゃない人もいる。

AKI ハイ。私の周りにもいます。いつまでも、根に持つ人ですよね。「あなた、3年前にも、キャバクラのアケミとかいう女と浮気したじゃない。私、忘れてないんだよ」なんてね。
哲雄 ウン。そういう人は、「憎悪」という「負債」勘定を溜め込んでしまうんだね。このタイプの人は、パッと怒って忘れてしまえばすむことを、「負債」として心の中に記入してしまうので、いつまでも相殺されずに残ってしまう。こういうことを続けていると、心の中は「負債」だらけになって、人生を終える頃には、「ああ、私の人生には、何もいいことがなかった」なんて言い残すことになるんだよね。図にすると、こうなります。

AKI 哲ジイは、どうなの?
哲雄 私は、悲しむタイプだろうね。心の中で泣いて、しかるのちに笑います。
AKI エッ、浮気されて笑うの? それ、ヘンですよ。
哲雄 だから、泣いたあとで……と申し上げたでしょ。笑うのはね、「ああ、やっちまったか」とか、「しまった。甘く見すぎてたな」とか、「ああ、情けねェ。あんな小娘に浮気されちまったよォ」という自虐的な笑いだったりするんだけど、その笑いの中には、「ま、ほったらかしにしとくと、こういうこともあり…ってことだよな」という「学習」も含まれるから、まんざら「苦痛」ばかりというわけではない。ちょっぴり「知恵」という「資産」も残すわけですよ。図にすると、こんな感じ。

AKI そうだよね。哲ジイの頭の中には、そういう学習成果がいっぱい詰まってるよね。フラれたり、浮気されたりするたびに書き込まれた「知恵」がゴッチャリ……と。
哲雄 もしかして、おヌシ、バカにしてる?
AKI いえいえ、打たれ強い人だなぁ……と感心してるんですよ。
哲雄 やっぱり、バカにしてる。
AKI ね、どうしたら、「負債」を溜め込まないで、「資産」を増やせる生き方ができるのかなぁ? だって、『幸せノート』をつける目的はそれなんでしょう?
哲雄 ハイ。もちろん、そうなんですけど、あんまり、教訓めいたことを言うの、好きじゃないしなぁ。よーがす。次回、簡単にかいつまんでご説明することにしましょう。
AKI てなわけで、本日のトークはこれでおしまい。さて、男探しに行くか。
哲雄 何ですと?

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