第12夜☆地球を救う!? 職業としての「母親」
AKI さて、今日は楽しみにしてるんですけど……。
哲雄 エッ、何をですか?
AKI 人類を滅亡から救う、結婚制度の大改革とやらをご披露くださる、ってことで。
哲雄 ま、そんな大げさなものじゃありませんが……。
AKI あら、トーンダウンしちゃった。
哲雄 簡単に言うと、再生産のための結婚と、そうでない結婚を分けて考えましょう、ってことですな。
AKI 再生産のための結婚……?
哲雄 つまり、次の世代を作る結婚ってことです。
AKI こういうこと? 子どもをたくさん作る結婚と、子どもはせいぜいひとりか、作らなくてもいい、という結婚を、分けて考えましょうってこと?
哲雄 ま、たくさんって言っても、ひとりの女性が20人も30人も作れるわけじゃない。でも、4、5人だったら作りたい、という人はいるかもしれない。
AKI 体力の問題もあるだろうし、育児の手間だってハンパじゃないですよ。それに、そうなると、当然、仕事だってできなくなるから、お金の問題だってある。
哲雄 そこですよ。
AKI エッ……?
哲雄 子どもが大好きで、体力もあって、できることなら、何人だって産みたい。でも、お金が……という女性がいたとする。これを、ひとりの男が支えるのは、かなりむずかしい。だったら、複数の男がサポートできるようにしたらどうか。
AKI も、もしかして、一妻多夫ってことですか?
哲雄 私は、これを「グレート・マザー制度」と名づけたい。
AKI もう、勝手に命名しないでくださいよ。でも、そういうの、ありかもしれないわねぇ。その逆はないんですか?
哲雄 つまり、一夫多妻ですか? ウン、それもありにするといい。こっちは、財力と体力がポイントになる。精力旺盛で、経済力にも余裕があるから、子どもは何人でもほしいけど、ひとりの妻では、体力的にも限界がある、っていう場合だよね。その場合は、妻が複数いてもいいってことにして、その代わり、複数の妻もその子どもも、いっさい差別しない、法律的にも平等に扱う。
AKI こっちは「グレート・ダディ」?
哲雄 おー、いいね。
AKI でも、そうなると、あぶれる人たちが出てきませんか?
哲雄 グレート・マザーだけを認める、グレート・ダディだけを認めるとなると、あぶれるかもしれないけど、両方認めちゃえば、案外、釣りあいがとれるんじゃないの?
AKI じゃ、子どもはひとりで十分っていう人たちは?
哲雄 従来どおり、一夫一妻の結婚生活を送ればいい。でもね、たとえひとりの子どもでも、たとえば夫婦の両方がすごく忙しい仕事を持ってて、あるいは社会的に責任の重い仕事を持ってて、出産はともかく、とても育児の時間がとれそうにないっていう夫婦だって、いるかもしれないよね。
AKI フーン、そりゃいるかもしれないですね。私には想像がつかない世界だけど。
哲雄 いや、実際、いると思うんだ。現に、夫婦ともに社会的地位の高いカップルになるほど、子どもを作らないケースが多いってことは、データ的にもハッキリしてる。
AKI もったいないちゃ、もったいないすよね。
哲雄 ウン、そういうこともあるので、もうひとつ、「公式乳母制度」というのを作る。私はこれを「プロママ制度」と名づけてるけどね。
AKI あら、また命名しちゃった。でも、それって、ベビー・シッターとどこが違うんですか?
哲雄 ベビー・シッターはパート・タイマーでしょ? むしろ、「プロママ」は「里親」に近いかな。「産みの親」のほかに「育ての親」を、法律的にも認めて、その権利を保証してあげるようにする。子どもは、ふだんはプロママのもとで育てられて、産みの親が会いに来る、あるいは、週末だけ自分たちのところに連れて帰る……みたいなシステム。そして、プロママは、複数の夫婦と育児契約を結ぶことができる、ってことにする。
AKI つまり、「母親」を職業にする女性が現れるということですね?
哲雄 いまは、出産に関してのみ、代理母が認められてるよね。日本じゃまだだけど。これを、育児に関しても認めるってことかな。
AKI フーン、でも、そうなると、家庭って何だろう……ってことになりませんかね。
哲雄 夫婦がいて、子どもがいて、いつも一緒……っていう世界は、一部、もう壊れ始めてるよね。子どもは作ったけど、育てられなくてノイローゼになったり、放置したり、手に負えなくなって殺しちゃったり、そうかと思えば、ひとりっ子を甘やかすあまり、手のつけられないわがままな子どもに育っちゃったりとか……。
AKI つまり、ムリに一夫一妻制度を維持しようとしても、もう、いろんなほころびが出始めてる、ってことですね。
哲雄 そういうこと。だから、結婚に関しては、もう少し多様性を認めてはいかがか? というのが、私の考えなのであります。
AKI あらあら、哲ジイ、厚生労働大臣みたいになっちゃった。
哲雄 グレート・マザー、グレート・ダディ、それにプロママ。この3つを制度として認める。こうすれば、少子化問題は一挙に解決するし、家庭崩壊も防げる……と思うんだけど。
AKI そういうのって、これまでなかったんてすかねェ?
哲雄 ありましたよ。現在もあるしね。ま、その話は、機会を改めて……。
AKI こういうこと? 子どもをたくさん作る結婚と、子どもはせいぜいひとりか、作らなくてもいい、という結婚を、分けて考えましょうってこと?
哲雄 ま、たくさんって言っても、ひとりの女性が20人も30人も作れるわけじゃない。でも、4、5人だったら作りたい、という人はいるかもしれない。
AKI 体力の問題もあるだろうし、育児の手間だってハンパじゃないですよ。それに、そうなると、当然、仕事だってできなくなるから、お金の問題だってある。
哲雄 そこですよ。
AKI エッ……?
哲雄 子どもが大好きで、体力もあって、できることなら、何人だって産みたい。でも、お金が……という女性がいたとする。これを、ひとりの男が支えるのは、かなりむずかしい。だったら、複数の男がサポートできるようにしたらどうか。
AKI も、もしかして、一妻多夫ってことですか?
哲雄 私は、これを「グレート・マザー制度」と名づけたい。
AKI もう、勝手に命名しないでくださいよ。でも、そういうの、ありかもしれないわねぇ。その逆はないんですか?
哲雄 つまり、一夫多妻ですか? ウン、それもありにするといい。こっちは、財力と体力がポイントになる。精力旺盛で、経済力にも余裕があるから、子どもは何人でもほしいけど、ひとりの妻では、体力的にも限界がある、っていう場合だよね。その場合は、妻が複数いてもいいってことにして、その代わり、複数の妻もその子どもも、いっさい差別しない、法律的にも平等に扱う。
AKI こっちは「グレート・ダディ」?
哲雄 おー、いいね。
AKI でも、そうなると、あぶれる人たちが出てきませんか?
哲雄 グレート・マザーだけを認める、グレート・ダディだけを認めるとなると、あぶれるかもしれないけど、両方認めちゃえば、案外、釣りあいがとれるんじゃないの?
AKI じゃ、子どもはひとりで十分っていう人たちは?
哲雄 従来どおり、一夫一妻の結婚生活を送ればいい。でもね、たとえひとりの子どもでも、たとえば夫婦の両方がすごく忙しい仕事を持ってて、あるいは社会的に責任の重い仕事を持ってて、出産はともかく、とても育児の時間がとれそうにないっていう夫婦だって、いるかもしれないよね。
AKI フーン、そりゃいるかもしれないですね。私には想像がつかない世界だけど。
哲雄 いや、実際、いると思うんだ。現に、夫婦ともに社会的地位の高いカップルになるほど、子どもを作らないケースが多いってことは、データ的にもハッキリしてる。
AKI もったいないちゃ、もったいないすよね。
哲雄 ウン、そういうこともあるので、もうひとつ、「公式乳母制度」というのを作る。私はこれを「プロママ制度」と名づけてるけどね。
AKI あら、また命名しちゃった。でも、それって、ベビー・シッターとどこが違うんですか?
哲雄 ベビー・シッターはパート・タイマーでしょ? むしろ、「プロママ」は「里親」に近いかな。「産みの親」のほかに「育ての親」を、法律的にも認めて、その権利を保証してあげるようにする。子どもは、ふだんはプロママのもとで育てられて、産みの親が会いに来る、あるいは、週末だけ自分たちのところに連れて帰る……みたいなシステム。そして、プロママは、複数の夫婦と育児契約を結ぶことができる、ってことにする。
AKI つまり、「母親」を職業にする女性が現れるということですね?
哲雄 いまは、出産に関してのみ、代理母が認められてるよね。日本じゃまだだけど。これを、育児に関しても認めるってことかな。
AKI フーン、でも、そうなると、家庭って何だろう……ってことになりませんかね。
哲雄 夫婦がいて、子どもがいて、いつも一緒……っていう世界は、一部、もう壊れ始めてるよね。子どもは作ったけど、育てられなくてノイローゼになったり、放置したり、手に負えなくなって殺しちゃったり、そうかと思えば、ひとりっ子を甘やかすあまり、手のつけられないわがままな子どもに育っちゃったりとか……。
AKI つまり、ムリに一夫一妻制度を維持しようとしても、もう、いろんなほころびが出始めてる、ってことですね。
哲雄 そういうこと。だから、結婚に関しては、もう少し多様性を認めてはいかがか? というのが、私の考えなのであります。
AKI あらあら、哲ジイ、厚生労働大臣みたいになっちゃった。
哲雄 グレート・マザー、グレート・ダディ、それにプロママ。この3つを制度として認める。こうすれば、少子化問題は一挙に解決するし、家庭崩壊も防げる……と思うんだけど。
AKI そういうのって、これまでなかったんてすかねェ?
哲雄 ありましたよ。現在もあるしね。ま、その話は、機会を改めて……。
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