第100夜☆「生理」も伝染る、フェロモン・パワーの秘密
第100夜
「愛とは何か?」をめぐって、管理人・哲雄がパートナー・AKIを相手に展開する、オヤジ・ギャグ風+ちょっぴりアカデミックおしゃべり。今回は、メスがオスを惹きつける「フェロモン」のナゾについて、一歩、突っ込んだ話を展開。なんと、生理が伝染る、という話も飛び出します――。
【今回のキーワード】 フェロモン 生理 排卵日 デオドラント
AKI さて、本日は、このトークの記念すべき第100夜目でございますわよ。
哲雄 長かったねェ、キミとも。
AKI ええ、とっても。哲ジイの加齢臭を嗅ぎ続けて、はや100夜。どうもお世話になりました……って、それじゃ、終わっちゃうじゃないですか! きょうは、フェロモンの話をするんでしょ? 最近、流行ってるんですよ、若い子たちの間でも。けっこう、おいしいんですよねェ。
哲雄 あの……もしもし? おいしい? それ、食べちゃうの?
AKI あちこちにお店ができてるそうじゃありませんか。いっぺん、連れていってくださいよ、フェロモン焼きのおいしいところ。
哲雄 それはホルモン焼き! 間違えないでね。ホルモンとフェロモンは、別物だから。
AKI でも、フェロモンもホルモンの一種でしょ?
哲雄 違いますッ! この前も話したけど、ホルモンというのは、自分の体の機能を調節するために、体内で作られて、自分の体に働きかける内分泌液のこと。フェロモンというのはね、自分の体から放出して、他の個体に行動を起こさせる「生理活性物質」のことを言うんだ。生物は、これを情報伝達の手段として使ってるんだよね。アリ、知ってるよね。
AKI アリとキリギリスのアリでしょ?
哲雄 オーッ、文学的!
AKI バ、バカにしてる! そのアリが何か……?
哲雄 アリは、どうして、あんな遠いところにあるエサの場所まで、道を間違えずにたどりつけるのか?
AKI そう言えば不思議。
哲雄 アリはね、「道しるべフェロモン」を使ってるんだよ。このフェロモンをたどって行くから、迷うことなく目的地に到達できる。特に、群れで生活する昆虫にとっては、フェロモンはきわめて重要な通信手段なんだよね。
AKI 他にも、いろんな役目のフェロモンがあるの?
哲雄 たぶん、キミが知りたいのは、あれでしょ? エッチにつながるフェロモンのことを言ってるんだよね。
AKI ハ、ハァー……まぁ、もし、そのようなものがあるならば……と。
哲雄 この前、「女王蜂フェロモン」の話をしたよね。女王蜂が出すフェロモンは、他のメスに働きかけて、卵巣の発育を抑え込んでしまうんだ。そうして、ひとり勝ち状態を作り上げる。これも、生殖に関わるという意味では、エッチに関係するフェロモンと言えなくはないけどね。
AKI 直接、オスを誘ったり、メスを誘ったりするフェロモンもあるんでしょ? ありますよね?
哲雄 オッ、目が輝いてきた。ハイハイ、「性誘引フェロモン」のことでございますね。そりゃもう、いろいろ取り揃えてございますですよ。お嬢様ぐらいですと、こちらなんかいかがでございましょう?
AKI な、なんですか、これ?
哲雄 これは、わたくしの腋から採取した汗の成分でございます。奥様方にも、たいへん、評判がよろしいのでございますよ。
AKI ワッ、汚なッ!
哲雄 ちょ、ちょっと。捨てないでよ。高級品なんだから。実はね、人間の性誘引フェロモンは、この汗の成分に含まれているんじゃないかと言われてるんです。
AKI エーッ、汗なんですかぁ。なんか、夢がなくなっちゃう。
哲雄 不思議なことにね、男性がかく汗は、同じ男性にはただ「臭い」としか感じられないんだけど、女性の中には、そのニオイを嗅いだだけで、クラクラしてしまう人もいる。同じように、女性がかく汗は、女性には悪臭だけど、男性には「芳香」と感じられたりする。ただ、感じる人と感じない人がいるみたいだけどね。
AKI 私は、感じないほうかもしれない。たとえ、哲ジイとは月とスッポンなイケメンが流した汗でも、ただ「汗くさ~い」としか思わないもの。
哲雄 それは、キミのセンサーが退化しているからですよ。
AKI 退化? 私のセンサー、退化してるんですか? オッパイだけじゃなくて……。
哲雄 いま、何かおっしゃいました?
AKI イエイエ。そのセンサーって、どこにあるんですか?
哲雄 もちろん、ニオイだから鼻なんだけど、その鼻の中に「鋤鼻(じょび)器官」と呼ばれるパーツがあって、これが、性誘引フェロモンのセンサーだといわれてるんだよね。ところが、この器官は、退化して消失してしまっている人が少なくない。
AKI 文明化しちゃったから?
哲雄 かもしれない。体が持っている機能は、使わないと退化していくからね。野生の動物にとっては、嗅覚は、キケンを察知したり、メスの交尾信号をキャッチするための、ものすごく大事な感覚なんだけど、文明化した人間には、「いらねェや、そんなもん」てところでしょ。しかも、この重要な汗のニオイを、あろうことか、現代人は消してしまおうとさえしてる。
AKI ああ、デオドラントしますもんね、シュッシュッ……って。エッ? てことは、私たちは、せっかく出してるフェロモンを消してるわけですか?
哲雄 ウン、ちまたで言われる男女の「草食化」も、重大な社会問題である「少子化」も、実は、このフェロモン消失と無縁ではなかろう――と、長住は推測するわけであります。
AKI 消すな、汗のニオイ! てことですね。それほど重要なんだ、このニオイが。
哲雄 生理が伝染する――って話、知ってる?
AKI エーッ、知らな~い。ホントですか、それ?
哲雄 これは、実験でも確かめられていることらしいんだけど、たとえば、女子寮みたいなところで一緒に生活している女の子の生理周期は、だんだん同期化していくっていうんだよね。つまり、だれかが生理になると、それが近くにいる他のメンバーにも伝染るってわけ。この実験結果が報告されたのは、1971年だから、まだデオドラント商品なんてものが、市場に出回ってない頃だよね。
AKI それも、やっぱり汗のニオイのせい?
哲雄 特に腋の下のね。その汗の中に含まれるフェロモンの量が、生理になると多くなるらしいんだ。それを嗅いだ女性が、フェロモンの影響を受けて、生理になる。すると、その子のフェロモン量も多くなる。そうして連鎖的に、生理が伝染っていくというわけだ。
AKI ヘーッ、フェロモンにはそういう働きもあるんだぁ……。
哲雄 もちろん、このフェロモンは、性誘引フェロモンだから、男性の発情を促す働きもあるんだけど、それと同時に、女性に対しては、排卵周期をシンクロさせるという働きもあるのではないか――というのが、いまのところ有力な説になってるんだよね。
AKI でも、どうして? どうして、排卵日をシンクロさせる必要があるの?
哲雄 排卵日、みんなで迎えりゃ、怖くない。
AKI ジョーダンじゃなくて、マジメに!
哲雄 実は、そこには、メスとしての深謀遠慮が隠されているのですが、その話はちと長くなるので、次回ということにしようか。ところで、先ほどおすすめの「長住の汗エキス
」なんですけど……。
AKI 要らん! 死んでも要らんッ!
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哲雄 アリはね、「道しるべフェロモン」を使ってるんだよ。このフェロモンをたどって行くから、迷うことなく目的地に到達できる。特に、群れで生活する昆虫にとっては、フェロモンはきわめて重要な通信手段なんだよね。
AKI 他にも、いろんな役目のフェロモンがあるの?
哲雄 たぶん、キミが知りたいのは、あれでしょ? エッチにつながるフェロモンのことを言ってるんだよね。
AKI ハ、ハァー……まぁ、もし、そのようなものがあるならば……と。
哲雄 この前、「女王蜂フェロモン」の話をしたよね。女王蜂が出すフェロモンは、他のメスに働きかけて、卵巣の発育を抑え込んでしまうんだ。そうして、ひとり勝ち状態を作り上げる。これも、生殖に関わるという意味では、エッチに関係するフェロモンと言えなくはないけどね。
AKI 直接、オスを誘ったり、メスを誘ったりするフェロモンもあるんでしょ? ありますよね?
哲雄 オッ、目が輝いてきた。ハイハイ、「性誘引フェロモン」のことでございますね。そりゃもう、いろいろ取り揃えてございますですよ。お嬢様ぐらいですと、こちらなんかいかがでございましょう?
AKI な、なんですか、これ?
哲雄 これは、わたくしの腋から採取した汗の成分でございます。奥様方にも、たいへん、評判がよろしいのでございますよ。
AKI ワッ、汚なッ!
哲雄 ちょ、ちょっと。捨てないでよ。高級品なんだから。実はね、人間の性誘引フェロモンは、この汗の成分に含まれているんじゃないかと言われてるんです。
AKI エーッ、汗なんですかぁ。なんか、夢がなくなっちゃう。
哲雄 不思議なことにね、男性がかく汗は、同じ男性にはただ「臭い」としか感じられないんだけど、女性の中には、そのニオイを嗅いだだけで、クラクラしてしまう人もいる。同じように、女性がかく汗は、女性には悪臭だけど、男性には「芳香」と感じられたりする。ただ、感じる人と感じない人がいるみたいだけどね。
AKI 私は、感じないほうかもしれない。たとえ、哲ジイとは月とスッポンなイケメンが流した汗でも、ただ「汗くさ~い」としか思わないもの。
哲雄 それは、キミのセンサーが退化しているからですよ。
AKI 退化? 私のセンサー、退化してるんですか? オッパイだけじゃなくて……。
哲雄 いま、何かおっしゃいました?
AKI イエイエ。そのセンサーって、どこにあるんですか?
哲雄 もちろん、ニオイだから鼻なんだけど、その鼻の中に「鋤鼻(じょび)器官」と呼ばれるパーツがあって、これが、性誘引フェロモンのセンサーだといわれてるんだよね。ところが、この器官は、退化して消失してしまっている人が少なくない。
AKI 文明化しちゃったから?
哲雄 かもしれない。体が持っている機能は、使わないと退化していくからね。野生の動物にとっては、嗅覚は、キケンを察知したり、メスの交尾信号をキャッチするための、ものすごく大事な感覚なんだけど、文明化した人間には、「いらねェや、そんなもん」てところでしょ。しかも、この重要な汗のニオイを、あろうことか、現代人は消してしまおうとさえしてる。
AKI ああ、デオドラントしますもんね、シュッシュッ……って。エッ? てことは、私たちは、せっかく出してるフェロモンを消してるわけですか?
哲雄 ウン、ちまたで言われる男女の「草食化」も、重大な社会問題である「少子化」も、実は、このフェロモン消失と無縁ではなかろう――と、長住は推測するわけであります。
AKI 消すな、汗のニオイ! てことですね。それほど重要なんだ、このニオイが。
哲雄 生理が伝染する――って話、知ってる?
AKI エーッ、知らな~い。ホントですか、それ?
哲雄 これは、実験でも確かめられていることらしいんだけど、たとえば、女子寮みたいなところで一緒に生活している女の子の生理周期は、だんだん同期化していくっていうんだよね。つまり、だれかが生理になると、それが近くにいる他のメンバーにも伝染るってわけ。この実験結果が報告されたのは、1971年だから、まだデオドラント商品なんてものが、市場に出回ってない頃だよね。
AKI それも、やっぱり汗のニオイのせい?
哲雄 特に腋の下のね。その汗の中に含まれるフェロモンの量が、生理になると多くなるらしいんだ。それを嗅いだ女性が、フェロモンの影響を受けて、生理になる。すると、その子のフェロモン量も多くなる。そうして連鎖的に、生理が伝染っていくというわけだ。
AKI ヘーッ、フェロモンにはそういう働きもあるんだぁ……。
哲雄 もちろん、このフェロモンは、性誘引フェロモンだから、男性の発情を促す働きもあるんだけど、それと同時に、女性に対しては、排卵周期をシンクロさせるという働きもあるのではないか――というのが、いまのところ有力な説になってるんだよね。
AKI でも、どうして? どうして、排卵日をシンクロさせる必要があるの?
哲雄 排卵日、みんなで迎えりゃ、怖くない。
AKI ジョーダンじゃなくて、マジメに!
哲雄 実は、そこには、メスとしての深謀遠慮が隠されているのですが、その話はちと長くなるので、次回ということにしようか。ところで、先ほどおすすめの「長住の汗エキス

AKI 要らん! 死んでも要らんッ!

管理人は常に、下記3つの要素を満たせるように、脳みそに汗をかきながら、記事をしたためています。
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