法則8 人は「疑似ライバル」にさえ嫉妬する

絶対恋愛法則
前回、恋の炎は「三角」に燃えるという
話をしました。ならば作ってしまえ、
というのが今回のテーマ。ライバルの
存在を架空でもいいから匂わせよ、です。
法則〈8〉 人は、「疑似ライバル」にさえ嫉妬する
「三角関係」こそ、恋愛の醍醐味である。
「三角」という緊張関係がなければ、ラブー・ストーリーも成立しない。
前回、そんな話をしました。
この「三角の法則」を熟知している達人たちの中には、意図的に「三角関係」を作り出すことによって、恋愛を有利に進めようとする人もいます。
今回は、「恋愛テク」としての「三角関係」について考えてみたいと思います。
「三角関係」を作り出すと言いましたが、何も、ワザワザ「もうひとりのカレまたは彼女」を作る――というわけではありません。
そういうヒマな人も中にはいるかもしれませんが、達人たちはそんなことはしません。ただ、思わせるんですね。「キミには、ライバルがいるんだよ」「あなたには、ライバルがいるのよね」――と。
その匂わせ方が巧みであればあるほど、匂わされた相手は、目には見えないライバルの存在が気になって、対象への思慕を募らせることになるのですが、その匂わせ方には、いくつかパターンがあります。
筆者が、これまでに見聞きした、あるいは自ら使用したこともあるパターンを、ざっとまとめてみましょう。
パターン 1
「忘れられない過去の男(女)」という幻のライバルをチラつかせる
男女共に、よく使うパターンだと思います。
シランケンも、想いを寄せる女性から、何度か、このような「ライバル」の存在を匂わされたことがあります。
私、男性不信なのよね。昔、ホレてた男がいてさぁ……。
忘れられない男がいるの。私と恋をするには、ものすごくよく消える消しゴムが必要よ。
忘れさせる自信ある? 私の胸に刻まれた昔の男の刻印を?
このようなことを言われると、負けず嫌いのシランケンは、ものすごくファイトを燃やしてしまいます。ハイ、そして、燃やしてしまいました。
逆に、彼女を刺激する手段として、そのようなライバルの存在を匂わせたこともあります。「重松さんって、彼女いないの? どうして?」と、無邪気な質問をぶつけてくる彼女のハートを燃やすために――です。
ボクの彼女? 永久保存してる人がいるからね、ここに(と、胸を指して見せます)。
ハハ……きっと、どこかのタチのわるい女に、心を奪われちまったからじゃないか。
人にもよると思いますが、肉食系の女子や、自分に自信のある女子であれば、「その人、どんな人だったの?」と興味を示し、そういう男の心を何とか自分に振り向けさせようとムキになってきます。
釣りでは、竿をしゃくってエサを動かすと、魚が食いついてきます。あれと同じ理屈です。
パターン 2
「片想いの相手」という「仮想敵」を設定する
これ、よく「通販」業者が使う手です。
「ただいまより1時間以内。先着50名様に限り」という「あおり」もそのひとつ。
グズグズしていると、この「お得な商品」は、だれかがゲットしてしまいますよ――と、競争者の存在を匂わせて、消費行動を煽り立てるわけです。
恋愛の場合も同じです。ただ、「競争者」を具体的なだれかにしてしまうと、事実関係を調べられてしまい、ライバルが「仮想」であることがバレてしまうので、「片想いだけど」と逃げを打っておくわけです。
これも、男女ともによく使う手ですよね。
好きな人? いるよ、片想いだけど……。
オレの恋? いつも片想いだからね。いまも、想ってる人はいるけど……。
いいなぁ……と思う人はいるんだけどね。片想いなの……。
「片想い」と言われると、たいていの人はこう思うはずです。
そんな報われない恋なんて止めなさいよ(止めろよ)。
目の前に、こんないい子(いい男)がいるでしょう。
「片想い」をチラつかせる男や女の目的は、まさにコレ!
よほど、引っ込み思案な人間でない限り、この「仮想のライバル」には、闘争心を燃やして突進してくれるはずです。
「三角」という緊張関係がなければ、ラブー・ストーリーも成立しない。
前回、そんな話をしました。
この「三角の法則」を熟知している達人たちの中には、意図的に「三角関係」を作り出すことによって、恋愛を有利に進めようとする人もいます。
今回は、「恋愛テク」としての「三角関係」について考えてみたいと思います。
「三角関係」を作り出すと言いましたが、何も、ワザワザ「もうひとりのカレまたは彼女」を作る――というわけではありません。
そういうヒマな人も中にはいるかもしれませんが、達人たちはそんなことはしません。ただ、思わせるんですね。「キミには、ライバルがいるんだよ」「あなたには、ライバルがいるのよね」――と。
その匂わせ方が巧みであればあるほど、匂わされた相手は、目には見えないライバルの存在が気になって、対象への思慕を募らせることになるのですが、その匂わせ方には、いくつかパターンがあります。
筆者が、これまでに見聞きした、あるいは自ら使用したこともあるパターンを、ざっとまとめてみましょう。

「忘れられない過去の男(女)」という幻のライバルをチラつかせる
男女共に、よく使うパターンだと思います。
シランケンも、想いを寄せる女性から、何度か、このような「ライバル」の存在を匂わされたことがあります。



このようなことを言われると、負けず嫌いのシランケンは、ものすごくファイトを燃やしてしまいます。ハイ、そして、燃やしてしまいました。
逆に、彼女を刺激する手段として、そのようなライバルの存在を匂わせたこともあります。「重松さんって、彼女いないの? どうして?」と、無邪気な質問をぶつけてくる彼女のハートを燃やすために――です。


人にもよると思いますが、肉食系の女子や、自分に自信のある女子であれば、「その人、どんな人だったの?」と興味を示し、そういう男の心を何とか自分に振り向けさせようとムキになってきます。
釣りでは、竿をしゃくってエサを動かすと、魚が食いついてきます。あれと同じ理屈です。

「片想いの相手」という「仮想敵」を設定する
これ、よく「通販」業者が使う手です。
「ただいまより1時間以内。先着50名様に限り」という「あおり」もそのひとつ。
グズグズしていると、この「お得な商品」は、だれかがゲットしてしまいますよ――と、競争者の存在を匂わせて、消費行動を煽り立てるわけです。
恋愛の場合も同じです。ただ、「競争者」を具体的なだれかにしてしまうと、事実関係を調べられてしまい、ライバルが「仮想」であることがバレてしまうので、「片想いだけど」と逃げを打っておくわけです。
これも、男女ともによく使う手ですよね。



「片想い」と言われると、たいていの人はこう思うはずです。


「片想い」をチラつかせる男や女の目的は、まさにコレ!
よほど、引っ込み思案な人間でない限り、この「仮想のライバル」には、闘争心を燃やして突進してくれるはずです。

「事情があってかなわぬ恋」という悲劇のヒロインを演じる
これは、どちらかと言うと、女性のほうがよく使う手かもしれません。
自分はむずかしい恋をしている。苦しい恋なんだ。ほんとは、そんな恋からはもう逃げ出したいんだけど……ということを匂わせて、心ある男性(まれに女性)の「レスキュー」を期待するわけです。
「庇護本能」が強いタイプの男や女は、目の前のカレや彼女からそんな「心の窮状」を打ち明けられると、黙っていられなくなってしまいます。
ハイ、愚かなシランケンなどは、この手の「ライバル」の存在に、何度、心を揺さぶられたことか。たとえば、こんな具合です――。


人には、「苦しんでいる人間を救いたい」という「庇護本能」が備わっています。
「許されない恋に苦しんでいる」「親が決めた相手に縛られている」「自分を必要としているその人から逃げるわけにはいかない」――こんな苦境を見せられると、「この人をなんとかしてあげたい」という気持ちが、自然に芽生えてしまいます。
ただし、この手の「ライバル」の存在をねつ造するのは、人間的にいかがなものか――と、筆者は思います。いかに、相手の心をゲットするためとはいえ、「悲劇」をデッチ上げるのは、あまりいい手段とは思えません。

「しつこく言い寄る相手」という「潜在的脅威」をチラつかせる
「ライバル」の存在を匂わせる方法として、もっとも手軽に、頻繁に使われるのが、これかもしれません。
単純なものを、いくつか挙げてみましょうか?



自分には、いま、近寄ってきている男(女)がいる⇒グズグズしていると、自分は、その人に盗られてしまうかもしれないよ――と、「脅威」の存在をチラつかせて、危機感をあおる、というやり方です。
通常は、態度が煮え切らない相手に「決断」を迫ったり、告白する勇気が持てないらしい相手をけしかけたり、鈍感な相手に自分の気持ちに気づかせたりするために使われる常套手段です。
ただし、ものすごく気弱な男や女の中には、「脅威」の存在を見せられたとたんに、「しょうがない、あきらめるか」と、身を引いてしまう人もいないとは限りません。
このパターンは、相手の「胆力」を見きわめて実行しないと、逆効果となる場合もあるので、ご用心! です。
以上、今回は、「三角の法則」を利用して、相手のハートを動かす方法についてご紹介しました。
前回も触れた、「競争意識」の強いタイプ、「庇護本能」の強いタイプには、かなり効果的な方法だと思いますので、よければ、試してみてください。
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