人は、障害のある恋にほど、炎を燃やす

絶対恋愛法則
山は、高いほど登りたくなる。
恋のハードルは、高いほど、
乗り越えたくなる。そういう人間は、
実は自分に自信があるのです。
法則〈6〉 障害があるほど愛の炎は燃え上がる
高い山があったら登りたくなる。
深い海があったら潜りたくなる。
隣の柿の実は盗りたくなる。
自販機の下はのぞいてみたくなる。
最後の2つはともかくとして、人間にはどうも、そういう性質が備わっているように見えます。
恋愛においても同じ。つまり――。
障害のある恋ほど燃える。
という人種が、この世の中には、少なからずいる。
むしろ、そういう人のほうが多いのではないか――とさえ思えます。
なぜなんでしょうねェ、という話を、本日はしてみたいと思います。
人を、障害のある恋に、それでも立ち向かわせようとする原動力、それには2種ある――と、私は思っています。
そのひとつが、「征服欲」です。

「征服欲」の旺盛な男(まれに女)ほど、「障害」に燃える
「征服欲」を生み出すホルモンは、男性ホルモンである「テストステロン」です。
つまり、「征服欲」の旺盛な男⇒テストステロンも豊富に分泌されているはず⇒オスとして優秀である、という推論も成り立つわけです。
なので……かどうかはわかりませんが、メスはしばしば、このオスの「征服欲」がどの程度のものであるかを「テスト」しようとします。
求愛するオスに必死の抵抗を試み、それでも、自分を組み伏せる力のあるオスを伴侶として選ぼうとするブタもいます。
オスに巣を作らせて、そのマイホームの豪華さでオスを選別しようとする鳥もいます。
かぐや姫も、男たちに無理難題を押し付けて、その課題をクリアした男を伴侶に選ぼうとしました。
動物界のメスは、多かれ少なかれ、オスの前に「テスト」としての「障害」を設けようとする性癖(?)があり、オスには、その「障害」を乗り越えようとする本能がある。
これが、「障害に燃える恋」を生み出す、ひとつのシステムと言っていいかと思います。
この本能に強く衝き動かされる男は、ときにムチャな恋をします。
はるかに年上の美人教師のスカートを脱がせようとしたり、極道の愛人に命がけで手を出そうとしたり、修道院に潜り込んで尼僧を手籠めにしようとしたり、首覚悟で部長の奥さんを誘惑しようとしたり、喪に服す未亡人の喪服の裾を乱そうとしたり……するわけですね。
もちろん、人妻とみると、下半身がムラムラする――なんていうのも、この「征服欲」がなせるワザ。
近年は、女性の中にも、テストステロン値の高い種(俗に「肉食系」と呼ばれるのもこの種のひとつ)が出現しつつあり、こういう種は、「障害のある恋」であるほど、モーレツにファイトを燃やしたりするようです。
「不倫」も「障害のある恋」のひとつ。そういう恋に身をやつすというのも、ひとつには、この旺盛な「征服欲」ゆえ――とも言えるのですが、ただし、「不倫」の場合には、もうひとつの「動力」が作動していることも考えられます。
人を「障害のある恋」へと衝き動かす、もうひとつの動力スイッチ、それは、「庇護欲」というスイッチです。
深い海があったら潜りたくなる。
隣の柿の実は盗りたくなる。
自販機の下はのぞいてみたくなる。
最後の2つはともかくとして、人間にはどうも、そういう性質が備わっているように見えます。
恋愛においても同じ。つまり――。
障害のある恋ほど燃える。
という人種が、この世の中には、少なからずいる。
むしろ、そういう人のほうが多いのではないか――とさえ思えます。
なぜなんでしょうねェ、という話を、本日はしてみたいと思います。
人を、障害のある恋に、それでも立ち向かわせようとする原動力、それには2種ある――と、私は思っています。
そのひとつが、「征服欲」です。

「征服欲」の旺盛な男(まれに女)ほど、「障害」に燃える
「征服欲」を生み出すホルモンは、男性ホルモンである「テストステロン」です。
つまり、「征服欲」の旺盛な男⇒テストステロンも豊富に分泌されているはず⇒オスとして優秀である、という推論も成り立つわけです。
なので……かどうかはわかりませんが、メスはしばしば、このオスの「征服欲」がどの程度のものであるかを「テスト」しようとします。
求愛するオスに必死の抵抗を試み、それでも、自分を組み伏せる力のあるオスを伴侶として選ぼうとするブタもいます。
オスに巣を作らせて、そのマイホームの豪華さでオスを選別しようとする鳥もいます。
かぐや姫も、男たちに無理難題を押し付けて、その課題をクリアした男を伴侶に選ぼうとしました。
動物界のメスは、多かれ少なかれ、オスの前に「テスト」としての「障害」を設けようとする性癖(?)があり、オスには、その「障害」を乗り越えようとする本能がある。
これが、「障害に燃える恋」を生み出す、ひとつのシステムと言っていいかと思います。
この本能に強く衝き動かされる男は、ときにムチャな恋をします。
はるかに年上の美人教師のスカートを脱がせようとしたり、極道の愛人に命がけで手を出そうとしたり、修道院に潜り込んで尼僧を手籠めにしようとしたり、首覚悟で部長の奥さんを誘惑しようとしたり、喪に服す未亡人の喪服の裾を乱そうとしたり……するわけですね。
もちろん、人妻とみると、下半身がムラムラする――なんていうのも、この「征服欲」がなせるワザ。
近年は、女性の中にも、テストステロン値の高い種(俗に「肉食系」と呼ばれるのもこの種のひとつ)が出現しつつあり、こういう種は、「障害のある恋」であるほど、モーレツにファイトを燃やしたりするようです。
「不倫」も「障害のある恋」のひとつ。そういう恋に身をやつすというのも、ひとつには、この旺盛な「征服欲」ゆえ――とも言えるのですが、ただし、「不倫」の場合には、もうひとつの「動力」が作動していることも考えられます。
人を「障害のある恋」へと衝き動かす、もうひとつの動力スイッチ、それは、「庇護欲」というスイッチです。

他者を「不幸」から救い出したい、という「庇護本能」
筆者の友人の中には、こんなタイプがいます。
その男、水商売の女性にメッチャ弱いのです。水商売の女性を見ると、彼の脳の中では、こんなストーリーが組み立てられます。
こんな「いい子」が水商売に身を落として(彼にとって「水商売」は「苦界」らしいのです)いるなんて、きっと、何か事情があったに違いない⇒不幸な人なんだなぁ⇒オレの力でなんとか彼女をその「不幸」から救い出してやりたい。
たいていの場合、それは、彼の一方的な思い込みなのですが、しかし、その友人は、そう思えば思うほど、彼の手によって「不幸な女」とされてしまったその女性にのめり込んでいきます。
何を隠しましょう、かくいう筆者にも、その傾向がなきにしもあらず。たぶん、どんな人にも、多かれ少なかれ、こういう性質は備わっているのではないかと思います。
不幸な人間に手を差し伸べたい――というこういう性質は、私たち人間が「群れ」を成す生きものであるところから生まれたもの。女性の「母性愛」も、「博愛」と呼ばれる社会的行動も、その一種であろうと筆者は思っています。
この「庇護欲」は、人によって強かったり、低かったりします。「庇護したい」よりも「庇護されたい」という気持ちのほうが強い人もいるかもしれません。
「庇護欲」の強いタイプは、目の前に「苦境」に苦しむ異性がいると、「自分が何とかしてあげたい」と思わずにはいられません。
ろくでもない男につきまとわれている女性がいれば、「オレが彼女を守ってやる」とナイトを買って出る。
満足にメシも作ってくれない鬼嫁にしいたげられている(と思われる)男性がいれば、「私がおいしいもの食べさせてあげたい」と愛人に名乗りを上げる。
過去の恋の痛手に心を開けないでいる女性がいれば、「こんな男もいるんだぜ」と癒し系恋人として立候補を表明する。
借金まみれになりながら夢を語る若い男がいれば、「あなたの夢、私が応援してあげる」と、自分の身を売ってでも援助を申し出る。
それはそのまま、恋へと発展し、その恋は、通常、相手の「苦境」が取り除かれるまで続きます。
「苦境」が取り除かれてしまうと、このタイプの「庇護本能」は満たされなくなってしまい、そこで恋が終わってしまう――というケースが多いようです。

自信のある人間ほど、「障害のある恋」にはまり込む
人を「障害のある恋」にのめり込ませる動機は、たいていの場合、上記どちらかであると言っていいでしょう。
しかし、その原動力が「征服欲」であれ、「庇護本能」であれ、ひとつだけ共通していることがあります。
それは、こういう恋にのめり込むタイプは、「自信家」である――ということです。
自分に自信があるから、「この程度の障害なら乗り越えてみせる」と征服欲を燃やし、「この人には私が必要」「自分がいないと、この人はダメになる」と庇護本能を発揮し、周囲がどんなに「止めときなよ」と忠告しようと、耳を貸さなくなります。
ここが、この種の恋のむずかしいところでもあります。
見方によっては、このタイプは、恋している自分に恋している――とも言えるわけです。
なので、このタイプの恋には、いくら周りが「そんな恋、止めときなよ」と忠告しても、効果がないわけですね。
処方箋……?
そんなものはありません。
どうぞ、くれぐれもご自愛くださいますよう。
筆者の最新・官能小説! 発売しました!

封建時代のかつての日本には、嫁ぐ娘の
「初夜」を領主や宮司という土地の権力者が、
手にするという「初夜権」が存在しました。
本書は、そんな時代を背景に描いた
歴史官能フィクション。婚礼を控えた
村の娘・初の「初穂」を巡って、
村の代官と神社の宮司が醜い争いを
繰り広げるストーリーです。
女たちの性を権力者が思うように手にしていた
暗黒の時代を、ぜひ、ご覧ください。
2022年8月発売 定価:650円 発行/虹BOOKS
⇒Kindle でお読みになる方は、ここをクリック。
⇒「BOOK WALKER」でお読みになる方はこちらから
「初夜」を領主や宮司という土地の権力者が、
手にするという「初夜権」が存在しました。
本書は、そんな時代を背景に描いた
歴史官能フィクション。婚礼を控えた
村の娘・初の「初穂」を巡って、
村の代官と神社の宮司が醜い争いを
繰り広げるストーリーです。
女たちの性を権力者が思うように手にしていた
暗黒の時代を、ぜひ、ご覧ください。
2022年8月発売 定価:650円 発行/虹BOOKS
⇒Kindle でお読みになる方は、ここをクリック。
⇒「BOOK WALKER」でお読みになる方はこちらから
既刊本もどうぞよろしく 写真をクリックしてください。

管理人は、常に、下記3つの要素を満たすべく、知恵を絞って記事を書いています。
みなさんのポチ反応を見て、喜んだり、反省したり……の日々です。
今後の記事作成の参考としますので、正直な、しかし愛情ある感想ポチを、どうぞよろしくお願いいたします。



→このテーマの記事一覧に戻る →トップメニューに戻る
- 関連記事
-
- 法則7 恋の炎に火を点ける「三角」の法則 (2023/08/23)
- 人は、障害のある恋にほど、炎を燃やす (2023/06/03)
- ミラー行動=愛し合う者同士は「鏡写し」の行動をとる (2023/05/02)