男よ、背中で「哀」を語れ!

どうも、女という生きものは、胸を張り、
そっくり返って歩く男より、やや寂しそうに、
孤独感を漂わせる男の背中に惹かれるようです。
背中でそれを感じさせるには、演技力も必要――。
M は「男からのモテ技」、 W は「女からのモテ技」、 N は「男女共通」。
みなさん、ご存じでしょうか?
女性は、意外と、男の「背中」を見ているのです。
姉妹サイト『投票!デート&Hの常識』(ただいま休載中)では、《恋をしたくなる男の体~あなたのフェチは?》というアンケートをとったことがあるのですが、トップの「広い肩幅」に次いで多かったのが、「広い背中」と「寂しそうな背中」でした。
回答者のひとり、32歳の女性から、こんなメールをちょうだいしました。
メールをいただいたこの女性には、もちろん、「いいえ。それは、ごくノーマルな感じ方だと思います」とお答えしておきました。
そうです。
男の背中は、その男がどんな男であるかを語ってくれる、とても重要なパーツなのです。
男が「背中」で語るものとは何?
さて、それでは、男がその背中で語るものとは、何か?
ひとつは「威厳」だと思います。
肩を張り、やや腹を突き出し気味にした背中は、他人に「近寄りがたい」というイメージを与えます。たぶん、そういう人の意識の中には、「自分を大きく見せたい」という心理が働いているのだと思います。
「大きく見せる」は、動物が共通してとる行動ですが、その目的は、相手への「威嚇(いかく)」。つまり、ファイティング・ポーズです。
しかし、威嚇されながら相手を好きになるということは、まずあり得ません。
こういう背中からは、恋心は生まれない、と言っていいと思います。
第2に、「敗北感」があります。
闘いに敗れた、恋に破れた、会社を首になった、試験に落ちた、パチンコで有り金はたいてしまった……。
こういうとき、人は、ガックリと肩を落とし、俯いて背中を丸め、トボトボと歩きます。
そんな背中からは、「哀感」が漂います。
さて、この背中ってどうなんでしょう?
先ほどのメールの女性にとっては、たぶん、こういう背中もストライク・ゾーンなんでしょうね。
男がその背中から漂わせる「哀感」に胸キュンとなって、思わず「抱きしめたい」となるのだと思いますが、もしかしたら、「もっとシャキッとしなさいよ」と、苦言を呈する女性もいるかもしれません。
「敗北感」を漂わせる背中は、一歩間違えると、「みすぼらしい」にもなってしまいます。そのニュアンスがビミョーです。
第3に、「孤独感」です。
どこか寂しげな……と感じさせる背中が、確かにあります。
「敗北感」を漂わせる背中ほどみすぼらしくなく、しかし、「威厳」を感じさせるほど反り返っているわけでもない。自分では胸を張っているつもりなのだろうけど、どこか力なく、寂しそう……に見える。
おそらく、女性の胸をもっとも打つのは、こういう背中ではないかと思います。
こんな「寂しそうな背中」に女性が惹かれてしまうとしたら、その理由は、ただひとつ。
「私があなたの孤独を埋めてあげたい」という母性愛が芽生えるからです。
その母性愛が強ければ、第2の「敗北感」漂う背中にも、胸をかきむしられてしまうかもしれません。
日本女性の母性愛は、平家の残党だとか、新撰組だとか、「敗れた男たち」にこそやさしく降り注がれてきた――という歴史を持っています。
というわけで、男たちよ、背中で「哀」を語れ(「愛」ではありません)――というのが、今回のテーマなわけですが、さて、そのために何をすればいいのでしょうか?
女性は、意外と、男の「背中」を見ているのです。
姉妹サイト『投票!デート&Hの常識』(ただいま休載中)では、《恋をしたくなる男の体~あなたのフェチは?》というアンケートをとったことがあるのですが、トップの「広い肩幅」に次いで多かったのが、「広い背中」と「寂しそうな背中」でした。
回答者のひとり、32歳の女性から、こんなメールをちょうだいしました。
私は、断然、背中に惹かれます。
それも、勝ち誇ってそっくり返ったような背中じゃなくて、ちょっと肩を落として、ガックリ……ってなったような背中です。
この人、なんて寂しい背中をしてるんだろう。
そう思うと、胸がキューンとなってしまいます。
男は背中。
そんな感じ方するの、私だけでしょうか?
それも、勝ち誇ってそっくり返ったような背中じゃなくて、ちょっと肩を落として、ガックリ……ってなったような背中です。
この人、なんて寂しい背中をしてるんだろう。
そう思うと、胸がキューンとなってしまいます。
男は背中。
そんな感じ方するの、私だけでしょうか?
メールをいただいたこの女性には、もちろん、「いいえ。それは、ごくノーマルな感じ方だと思います」とお答えしておきました。
そうです。
男の背中は、その男がどんな男であるかを語ってくれる、とても重要なパーツなのです。

さて、それでは、男がその背中で語るものとは、何か?
ひとつは「威厳」だと思います。
肩を張り、やや腹を突き出し気味にした背中は、他人に「近寄りがたい」というイメージを与えます。たぶん、そういう人の意識の中には、「自分を大きく見せたい」という心理が働いているのだと思います。
「大きく見せる」は、動物が共通してとる行動ですが、その目的は、相手への「威嚇(いかく)」。つまり、ファイティング・ポーズです。
しかし、威嚇されながら相手を好きになるということは、まずあり得ません。
こういう背中からは、恋心は生まれない、と言っていいと思います。
第2に、「敗北感」があります。
闘いに敗れた、恋に破れた、会社を首になった、試験に落ちた、パチンコで有り金はたいてしまった……。
こういうとき、人は、ガックリと肩を落とし、俯いて背中を丸め、トボトボと歩きます。
そんな背中からは、「哀感」が漂います。
さて、この背中ってどうなんでしょう?
先ほどのメールの女性にとっては、たぶん、こういう背中もストライク・ゾーンなんでしょうね。
男がその背中から漂わせる「哀感」に胸キュンとなって、思わず「抱きしめたい」となるのだと思いますが、もしかしたら、「もっとシャキッとしなさいよ」と、苦言を呈する女性もいるかもしれません。
「敗北感」を漂わせる背中は、一歩間違えると、「みすぼらしい」にもなってしまいます。そのニュアンスがビミョーです。
第3に、「孤独感」です。
どこか寂しげな……と感じさせる背中が、確かにあります。
「敗北感」を漂わせる背中ほどみすぼらしくなく、しかし、「威厳」を感じさせるほど反り返っているわけでもない。自分では胸を張っているつもりなのだろうけど、どこか力なく、寂しそう……に見える。
おそらく、女性の胸をもっとも打つのは、こういう背中ではないかと思います。
こんな「寂しそうな背中」に女性が惹かれてしまうとしたら、その理由は、ただひとつ。
「私があなたの孤独を埋めてあげたい」という母性愛が芽生えるからです。
その母性愛が強ければ、第2の「敗北感」漂う背中にも、胸をかきむしられてしまうかもしれません。
日本女性の母性愛は、平家の残党だとか、新撰組だとか、「敗れた男たち」にこそやさしく降り注がれてきた――という歴史を持っています。
というわけで、男たちよ、背中で「哀」を語れ(「愛」ではありません)――というのが、今回のテーマなわけですが、さて、そのために何をすればいいのでしょうか?

実は、今回のテーマには、ハウツー的なマニュアルがあるわけではありません。
背中を寂しく見せるためのトレーニングなんてものがあるわけでもなく、「一日で背中が寂しく見える背中用パック」なんてものが販売されているわけでもありません。
「寂しい背中」は、実は、あなたのパフォーマンスの問題なのです。
では、背中に「孤独感」を漂わせるために何をすればいいか?
答えは、

これしかありません。
実際に孤独になれなくても、孤独であるかのように振る舞えばいいのです。
そのために、やってはいけないことと、やったほうがいいことがあります。それをまとめてみました。
〈1〉群れてはいけない
いつも集団で行動する。どこかへ行くにも、常にだれかと一緒。
まず、このパターンを止めることです。たとえ、みんなとワイワイ飲んでいても、「オレはそろそろ」と、ひとり悄然と席を離れる。そういう行動をとるときの背中には、ほんの一時的にではあれ、「孤独感」がにじみ出るはずです。
〈2〉雑談では聞き役に回る
少なくとも、雑談をリードする側ではなく、黙って耳を傾け、いつの間にかスッとその場からいなくなる。そういう役を務めるように心がけましょう。雑談ではしゃぎ回り、先頭きってくだらない話(私はそれも好きなのですが)をしている姿からは、「孤独感」も「男の哀感」も漂ってはきません。
〈3〉歩く速度を少し遅くしてみる
サッサッと歩くのではなく、少しゆったりとした歩調で歩くように意識してみます。
「サッサッ」という歩調からは、「この人は、目的に向かって歩いている」という印象しか伝わりませんが、ゆったりと歩いている姿を見ると、人は、「カレ、何か悩みでもあるんだろうか?」「もしかして女と別れたか…?」などと、勝手に想像をめぐらしてくれます。
できれば、そのときには、好みのスローバラードを胸の中で口ずさみながら。
筆者もしばしばこれをやりますが、たまたまその姿を見た女性から、よく言われたものです。
「重松さん、なんだか、寂しそうに歩いてましたね」
大成功~! です。
〈4〉ビルの看板ではなく、前の人のひざから下を見ながら歩く
当然のことながら、目線は下向きになりますよね。ただし、いくら下向きでも、自分の足元を見てはダメです。それじゃ暗すぎます。道に10円玉でも落ちてないか、これもダメです。
自分の3メートルくらい先を歩く女性のふくらはぎを見るぐらいの感覚。これくらいがちょうどよろしいかと思います。そのふくらはぎを見ながら、「ああ、ああいうきれいな脚を、一度でいいから、なで回してみたいもんだなぁ」などと想念をめぐらしながら……。
これ、おすすめですよ。考えてることはくだらないことなのに、その姿からは、自然に、「男の哀感」がにじみ出てくるらしいです。
〈5〉手はポケットに。大手を振ってはいけません
交通安全上はあまりおすすめできませんが、冬なら、コートのポケットに手を突っ込んで……がよろしいかと思います。夏は、ま、止めておきましょうか。
とにかく、運動会みたいに、指をピンと伸ばして大手を振って――てのは、止めておいたほうがいいと思います。私あたりがこれをやると、「お元気ですね」としか言われません。
〈6〉飲み会は、一次会で帰るべし
かつて、長塚京三さんの出たCM覚えてませんか?
職場のメンバーで飲み会をやっているという設定らしいのですが、上司である長塚さんが、「あとは若い人たちで」と、ひとり夜道を帰ろうとすると、若い女の子が後を追いかけてきて、「一緒に帰りましょう」みたいなことを言うシーン。
あの長塚さんの背中、哀感たっぷりでした。
「もう一軒、もう一軒」と、最後までノリノリの男が好き――という女性もいるかもしれませんが、私は、あまりセクシーだとは思いません。男から見てもカッコいいと思うのは、ひとり、群れから離れていく男の姿です。
そういう男の姿には、なぜかいつも「孤独感」があふれて見えるらしいです。
ま、ざっとこんなところでしょうか。
と言って、こういう男たちが「人間嫌い」とか、そういうのではありませんよ。
古い言い方をするなら、

てなところでしょうか。
孤立を恐れないでいると、必ず、連帯してくる女性がいる――私は、そう確信しています。
筆者の最新・心理エッセイ! キンドルから発売しました!
あなたは、人の目には「どんなタイプの人間」に
見えているのでしょうか?
実は、知らないのは、あなただけ。
「人の目」は、あなたを、
あなたが期待したようには見てくれません。
それは、あなたが「隠したい自分」を
隠しているから――というのが、
本書を執筆した動機です。
「隠したい自分」の「隠し方」で判断する
12通りの「自分の見え方」。本書でぜひ、
発見してください。
2022年8月発売 定価:1500円 発行/虹BOOKS
⇒Kindle でお読みになる方は、ここをクリック。
既刊本もどうぞよろしく 写真をクリックしてください。







見えているのでしょうか?
実は、知らないのは、あなただけ。
「人の目」は、あなたを、
あなたが期待したようには見てくれません。
それは、あなたが「隠したい自分」を
隠しているから――というのが、
本書を執筆した動機です。
「隠したい自分」の「隠し方」で判断する
12通りの「自分の見え方」。本書でぜひ、
発見してください。
2022年8月発売 定価:1500円 発行/虹BOOKS
⇒Kindle でお読みになる方は、ここをクリック。
既刊本もどうぞよろしく 写真をクリックしてください。

管理人は、常に、フルマークがつくようにと、工夫して記事を作っています。
みなさんのひと押しで、喜んだり、反省したり……の日々です。
どうぞ正直な、しかしちょっぴり愛のこもった感想ポチをお願いいたします。
→この記事はためになった(FC2 恋愛)
→この記事に共感した(にほんぶろぐ村 恋愛)
→この記事は面白かった(人気ブログランキング 恋愛)
このテーマの記事一覧に戻る トップメニューに戻る
- 関連記事
-
- 彼女が見せる「小さな親切」と「大きなお世話。その根本的な違い (2022/09/03)
- 男よ、背中で「哀」を語れ! (2022/08/22)
- 男も女も、あなたが「他の人にすること」を見ている (2022/08/10)