「女子力」は女だけの武器じゃない

かつてモテる女の条件とされた「女子力」が、
「ジェンダーレス化」し、もはや女だけの武器とは
言い難くなりました。最近は、男にも「女子力」を
売りにする使う男たちが増えているらしいのです――。
M は「男からのモテ技」、 W は「女からのモテ技」、 N は「男女共通のモテ技」です。
たとえば、チャチャッと気の利いた手料理を作ってしまう能力。
あるいは、裁縫や刺繍や手編みで、「おしゃれ~」と感嘆されるファッション小物を作ってしまえる能力。
さらには、飲み会などで、みんなに料理を取り分けてあげたりするやさしい気ばたらき。
かつて、そういう能力は、「女子力」と称され、「女子力高い」は「モテる」の条件ともされていました。
しかし、この「女子力」という言葉が、ここへ来て「死語」となりつつあるのです。というのも、かつて「女子力」とされていた能力の多くが、「ジェンダーレス(性差なし)」となりつつあるからです。
それらが「ジェンダーレス」となった原因のひとつは、男子の「草食化」にあるんじゃないか――と、私はニラんでいます。
ヒョロッとして、物腰がやわらかで、あんまり自分を主張しなくて、闘争することを嫌って、パスタとかサラダばっかり食ってるような、そんな感じの男たちが、私の周りにも増えたなぁ――と感じるのですが、実は、この手の男たちには、かつて女の子たちの「モテ条件」とされていた「女子力」をモノして、それをお近づきの武器にしているように感じられる手合いが、少なからずいるようなのでございます。
筆者・シランケンの周囲にも、います、います。このテの男がウジャウジャと。
電車に乗ってる間に、何やら一生懸命読んでるので、「何を?」とのぞいてみたら、これが、レディス・コミックであった――とか。
趣味なんかないの?――と訊くと、これが、ガーデニングだったり、料理だったり、それになんと、編み物なんてのがいたりもします。
といってですよ、そいつら、女てェものに興味がないのかというと、そうでもない。
ないどころか、アリアリの大アリ食い!
しかも、そいつらが女の子に接近する手口というのが、悔しいけど「ホォ」と感心させられたりして、それがまた、腹が立つちゃあ、腹が立つわけですよ、オヤジとしては。
女の子同士のように女と話す能力。こいつはできる!
彼らは、「ねェ、○○ちゃん、今度、一杯飲みに行こうか?」なんてアプローチは、決してしません。「ねェ、ホテルにスイートとったからさぁ」なんてことも言いません。
こないだのことです。聞くとはなしに聞き耳を立てておりますとね(聞いてるじゃないか)、「あれ、面白いよね」「そう、面白いの」と、しきりにうなずき合っているわけですよ、そのキリン男とマロンちゃんが。あ、マロンちゃんてのは、行きつけのカフェのおネェちゃんなんですがね。
で、どうやら、話してる内容てェのが、なんとかいう、レディス・コミックのことらしい。
わたし、そこだけ読んでないの。あれ、何巻目?
19巻かな。それだったら、ボク、持ってるよ。
ワ、読みた~い。
じゃ、今度、貸してあげるよ。
こうして、まんまと、そのキリン男は、マロンちゃんとのデートの約束を取り付けちまいました。
ハハァ……この手か――と、不肖・シランケン、激しく納得したのでした。
そう言えば、昔、オフィスで机を並べていた同僚の中にも、このタイプはいました。
やたら、女の子のファッションに詳しくて、目当ての女の子がニュー・アイテムを身に付けてくるたびに、「ね、それ、○○のニュー・バージョンでしょ? いいよねェ、それ」と、IKKOみたいな口調で彼女の懐に飛び込んでしまうヤツ。
われわれが牛丼とトンコツの話に夢中になっているときに、ひとり、「ボクはパスタ」だの「パンナコッタ(ナンノコッタ?)」だのと涼しい顔で言い出して、女の子たちをごっそりかっさらって行ったヤツ。
その手口は、すべて共通!
そうです、やつらが女の子のハートに接近するのに用いたもの、
それは、なんと「女子力」であった!
わたくし、シランケンが得た結論は、これでした。
つまり、彼らは、通常、男は身につけてない「女子力」を身に着けることによって、彼女たちに「同類」と思わせ、その《禁域》にやすやすと侵入を果たしたわけであります。
ウヌヌ……卑怯なり!
あるいは、裁縫や刺繍や手編みで、「おしゃれ~」と感嘆されるファッション小物を作ってしまえる能力。
さらには、飲み会などで、みんなに料理を取り分けてあげたりするやさしい気ばたらき。
かつて、そういう能力は、「女子力」と称され、「女子力高い」は「モテる」の条件ともされていました。
しかし、この「女子力」という言葉が、ここへ来て「死語」となりつつあるのです。というのも、かつて「女子力」とされていた能力の多くが、「ジェンダーレス(性差なし)」となりつつあるからです。
それらが「ジェンダーレス」となった原因のひとつは、男子の「草食化」にあるんじゃないか――と、私はニラんでいます。
ヒョロッとして、物腰がやわらかで、あんまり自分を主張しなくて、闘争することを嫌って、パスタとかサラダばっかり食ってるような、そんな感じの男たちが、私の周りにも増えたなぁ――と感じるのですが、実は、この手の男たちには、かつて女の子たちの「モテ条件」とされていた「女子力」をモノして、それをお近づきの武器にしているように感じられる手合いが、少なからずいるようなのでございます。
筆者・シランケンの周囲にも、います、います。このテの男がウジャウジャと。
電車に乗ってる間に、何やら一生懸命読んでるので、「何を?」とのぞいてみたら、これが、レディス・コミックであった――とか。
趣味なんかないの?――と訊くと、これが、ガーデニングだったり、料理だったり、それになんと、編み物なんてのがいたりもします。
といってですよ、そいつら、女てェものに興味がないのかというと、そうでもない。
ないどころか、アリアリの大アリ食い!
しかも、そいつらが女の子に接近する手口というのが、悔しいけど「ホォ」と感心させられたりして、それがまた、腹が立つちゃあ、腹が立つわけですよ、オヤジとしては。

彼らは、「ねェ、○○ちゃん、今度、一杯飲みに行こうか?」なんてアプローチは、決してしません。「ねェ、ホテルにスイートとったからさぁ」なんてことも言いません。
こないだのことです。聞くとはなしに聞き耳を立てておりますとね(聞いてるじゃないか)、「あれ、面白いよね」「そう、面白いの」と、しきりにうなずき合っているわけですよ、そのキリン男とマロンちゃんが。あ、マロンちゃんてのは、行きつけのカフェのおネェちゃんなんですがね。
で、どうやら、話してる内容てェのが、なんとかいう、レディス・コミックのことらしい。




こうして、まんまと、そのキリン男は、マロンちゃんとのデートの約束を取り付けちまいました。
ハハァ……この手か――と、不肖・シランケン、激しく納得したのでした。
そう言えば、昔、オフィスで机を並べていた同僚の中にも、このタイプはいました。
やたら、女の子のファッションに詳しくて、目当ての女の子がニュー・アイテムを身に付けてくるたびに、「ね、それ、○○のニュー・バージョンでしょ? いいよねェ、それ」と、IKKOみたいな口調で彼女の懐に飛び込んでしまうヤツ。
われわれが牛丼とトンコツの話に夢中になっているときに、ひとり、「ボクはパスタ」だの「パンナコッタ(ナンノコッタ?)」だのと涼しい顔で言い出して、女の子たちをごっそりかっさらって行ったヤツ。
その手口は、すべて共通!
そうです、やつらが女の子のハートに接近するのに用いたもの、

わたくし、シランケンが得た結論は、これでした。
つまり、彼らは、通常、男は身につけてない「女子力」を身に着けることによって、彼女たちに「同類」と思わせ、その《禁域》にやすやすと侵入を果たしたわけであります。
ウヌヌ……卑怯なり!

ところで、ここまで話を進めたところで、「女子力? なんじゃ、それ?」と思われた御仁も少なくなかろう、と思われます。
わたくし、八方、手を尽くして調べてみました。
ところが、ないんですね、「これ」と言える統一的解釈が……。
スポーツで活躍する女子が目立つことからきた「女子の筋力向上」を指す言葉? ×
職場で男性社員をアゴでこき使う女性管理職のパワー? ×
あれの最中に男性を締め付けるナニの力のこと? ×(←それは「マン・パワー」と言います)
なんとなく、みなさんのおっしゃってることを最大公約数的にまとめると、こんなところかな……と思えるあたりをまとめると――
男性に「魅力ある女性」と思わせることのできる、
女性の身だしなみ、ふるまいに関する総合的能力。
ま、こんなところではないかと思います。
少しうがった見方で、こんなのもありました。
一般的に、こういう女性が男性から評価されるであろう――と
女性が判断する「女性らしさ」の指数。
なるほど、こっちのほうが当たってるかもしれません。
元々は、女性雑誌の「ファッション・美容」用語として使われたのが最初ですから、「女が考える魅力的な女」というセンは、捨てがたいかもしれません。
その「女子力」を、女を攻略するための武器として使おう――とうい話ですから、話してる本人が、ワケわからなくなってます。

ようがす。
手っ取り早く言っちまいましょう。要するに、この話は、

みたいな話です。
女装していれば、警戒されずに女湯に侵入するところまではできます。
脱いでしまえば、いずれはバレるわけですが、バレたときには後の祭り。彼女はしっかり、あなたの腕の中――と、まぁ、こんな寸法じゃなかろうか、と思うわけです。
女装の代わりに、彼らは、レディコミに精通し、花を愛で、スイーツを好きになり、料理・裁縫に興味を示し、彼女たちの警戒心を解いてしまうわけです。
ネラう本丸は、「女湯」ならぬ彼女の部屋、または自分の部屋。
彼女が、「この人なら安心」と思って部屋に招じ入れ、打ち解けたところを見計らって、ズブリと蜂のひと刺し。
フェアにやるなら、「女子力」作戦も、なかなかにあなどれない――と、本日は、そんなお粗末な話でございました。おあとがよろしいようで。
筆者の官能小説! 電子書店から発売中です!
盆になると、男たちがクジで「かか」を交換し合う。
明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
題材に描いた官能フィクションです。
与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
三日間の盆かかを終えて帰って来た妙は、その夜から
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
筆者初の官能作品、どうぞお愉しみください。
2020年9月発売 定価:200円 発行/虹BOOKS
⇒BOOK☆WALKER からお読みになる方は、ここをクリック。
⇒Kindle でお読みになる方は、ここをクリック。
既刊本もどうぞよろしく 写真をクリックしてください。






明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
題材に描いた官能フィクションです。
与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
三日間の盆かかを終えて帰って来た妙は、その夜から
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
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みなさんのひと押しで、喜んだり、反省したり……の日々です。
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