彼女には「負けてやる」のが男の器量

傘と女性男と女のモテ技  M-37  

男は女の前では、自分を「強く見せよう」とします。
相手を言い負かして「自分が上」を主張しようと
するのですが、それじゃダメ。彼女には、美しく
負けてあげるのが、男の器量というものです――。 


   は「男からのモテ技」、   は「女からのモテ技」、   は「男女共通のモテ技」です。




 負けるが勝ち――という言葉があります。
 通常は、人と人の争いごとに関して使われ、「勝とう、勝とうとするな。勝ちを譲ってやることが、最終的には勝ちになる」という意味で使われます。
 しかし、人一倍、負けず嫌いな不肖・重松は、これが苦手です。
 でも、それじゃいけない。特に、女性に対しては――と、つい、20年ほど前に気づいたんですね。やや、遅きに失した――の感が否めないのではありますが。
 そして、悟ったのが、これ。

 男よ、「いい女」には、負けてやれ!

 です。
 「負ける」と言っても、投げ飛ばされろ――ってことじゃないですよ。別にいいんですけどね、もし、投げ飛ばしてくれるのなら……。
 私が言っている「負けろ」は、「精神的に」ということです。
 「キミにはかなわない」と、手を挙げてしまえ――ということです。
 そして、大事なのは、ここ。
 手を挙げるときには、カッコよく手を挙げる――です。

男の子アイコン1「私を負かせてご覧」という女の挑発

 世の中の男たちの多くは、女に勝とうとします。
 「勝つ」と言っても、いきなり、「オレと相撲とろうよ」なんてやるわけじゃありません(最終的にはそれが目的だとしても)。まずは、「権力闘争」をします。
 彼女が仕事をしている女だとしたら、「だから、女の仕事はダメなんだよ」的なことを言って、相手を屈服させようとします。
 中には、地位や学歴や財力で屈服させようとする輩もいるかもしれませんが、ま、そんなゲスは放っておきましょう。
 もう少し、頭のいい男だと、論理的に屈服させようとします。
 彼女の主張を、哲学・思想・経済学・政治学・分子生物学・宇宙物理学……などなどの知識と論理を盾に、木っ端微塵に打ち砕いて、「フン、どうだ!」という顔をしようとします。
 別に、女性と議論をしてはいけない――と言ってるわけではありません。
 しかし、その議論は、あくまで「おたがいをわかり合うため」の議論でなくてはならない。けっして、相手を言い負かすための議論であってはならない。私は、そう思っています。

 こういうことを言うと、たぶん、反論する方もいらっしゃるだろうと思います。
 腕力だろうが、知力だろうが、女という生きものは、自分を屈服させることのできる「強いオス」を求めているんじゃないのか――と。
 確かに、動物学的には、そうも言えます。
 しかし、それは、メスが優秀なオスを選別するための「選抜試験」みたいなもの。選んでいる側のメスとしては、「私が欲しかったら、私を負かしてごらんなさいよ。ホラ」と、オスをけしかけている――とも言えます。
 選んでいるメスと、選ばれようと必死こいているオスと、どっちがほんとはエラいのか?
 勝負は、最初からついているような気がするのです。

男の子アイコン1議論には勝った! でも、キミには負けた!

 だから、いいんです。
 たとえば、何かの論争で、ちょっとばかり、自分のほうが旗色がいい――というようなことになっても。
 あるいは、やっぱり、仕事の上では「あなたにはかなわないわ」と、彼女に思い知らせる結果になっても。
 私が「勝とうと思うな」と言っているのは、それを「勝ったことにするな!」ということです。
 「ホラ、やっぱり、オレが上」という顔をするな、勝ち誇るな、ということです。

 コンペには勝った。でも、キミには負けた!

 大事なのは、これをいかに、カッコよく、彼女に伝えてあげられるかだ――と、シランケンは思っています。
 たとえば、何かとのことで、彼女と論争になって、あなたが理屈の上では優勢になってしまったとしましょう。
 「何か」じゃ、わかりにくいですよね。
 たとえば、《ディズニーランドは、美しいか醜いか?》というテーマだったとしましょう。
 あなたは、

  あんなコテコテのコマーシャリズムに子どもを巻き込むことが、
  《美である》とは、とても思えない。
  だいいち、ディズニーの世界を貫いているのは、西欧的な、
  きわめて単純な《善悪二元論》じゃないか。
  それが、われわれの情操を豊かにするとは、どうしても思えない。
  思うんだけど、ディズニーの世界戦略というのは、
  アメリカ資本が主導するグローバリゼーションとリンクしているんじゃないか。


 などなどの論理を展開して、ほぼ、完全に彼女の「ディズニーランド行きた~い」を粉砕する寸前まで追い込んだとしましょう。
 ここで、「負けてあげる」わけです。

  でも、ディズニーの毒に染まることよりも、
  キミの悲しそうな顔を見ることのほうが、ボクには辛いんだよね。
  よし、ちょっとだけ、染まっちゃおうか。


 打ちひしがれそうだった彼女の顔が、パッ……と、突然、咲いた朝顔みたいに明るくなる。
 そういう顔を見るのが好きなので、私は、いつも最後は、「負ける」ことにしているのです。

男の子アイコン1彼女にカッコよく負ける方法

 カッコよく負ける――とは、そんなふうに、彼女の魅力に「降参」してあげることだと、私は思っています。
 私がたびたびやる「降参ポーズ(心のですよ)」を、いくつか紹介しておきますね。

「なんてね……」と、「勝ち」を「なかったこと」にする
 とうとうと自説を展開して、彼女が敗色濃厚……となったときには、突然、「なんてね……」とやるわけです。「それよか、ハラ減ったね」と続けたりして、話題を替えてしまいます。優勢だった「ボクの勝ち」は、雨天コールド・ゲームみたいに「なかったこと」になってしまいます。

「それより、問題は…」と、話を彼女の心情に振り向ける
 何かの問題で言い合いになったり、彼女と対立する立場になったときの私の切り札は、これ。「確かに、この問題については、キミとボクの考え方は、180度違うみたいだね。でも、それよりも問題なのはさ……」と切り出して、「キミが、この問題のせいで傷ついたり、ボクを嫌いになったりしないか……ってことなんだ」とやるわけです。
 その問題は重要かもしれないけど、しかし、ボクにとっては、「キミの悲しみのほうが、はるかにリアリティがある」という訴えです。
 井上陽水も歌ってるじゃないですか。

 《都会では、自殺する若者が増えている。
 今朝来た新聞の 片隅に書いていた。
 だけども、問題は、
 今日の雨、傘がない。
 行かなくちゃ、君に逢いに行かなくちゃ……》


 ボクの最大のリアリティは「キミ」なんだから、そのためだったら、ボクのちっぽけな「正しい」なんて、引っ込めてしまうよ――と、白旗を掲げるわけです。

「キミのその目に負けた」――最後はこれです
 ゲームに勝って、心で負ける――の、最高の形はこれ。
 「キミに悲しい目をしてほしくないから」と、勝ちを譲る。いざとなったら、私は、いつもこの手を使います。
 「ボクは、どんな正しいことでも、キミの瞳の輝きのためだったら、それを放棄する」と訴えるわけですね。
 これで溶解しない関係は、もうダメです。
 あ、でもね、いくら「彼女の瞳のため」ではあれ、会社の金に手をつけるとか、第三者を傷つけるとか、そういうことはしませんよ。
 そんなことを望む女の目くらいは、いくら彼女のためにブラインドになれる私だって、見分けがつきます。



   筆者の官能小説! 電子書店から発売中です!   

盆かか表紙盆になると、男たちがクジで「かか」を交換し合う。
明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
題材に描いた官能フィクションです。
与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
三日間の盆かかを終えて帰って来た妙は、その夜から
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
筆者初の官能作品、どうぞお愉しみください。

2020年9月発売 定価:200円 発行/虹BOOKS
BOOK☆WALKER からお読みになる方は、ここをクリック。
Kindle でお読みになる方は、ここをクリック。


   既刊本もどうぞよろしく    写真をクリックしてください。

   

13 あなたの感想をClick Please!(ただいま無制限、押し放題中!)
管理人は、常に、フルマークがつくようにと、工夫して記事を作っています。
みなさんのひと押しで、喜んだり、反省したり……の日々です。
どうぞ正直な、しかしちょっぴり愛のこもった感想ポチをお願いいたします。


→この記事はためになった(FC2 恋愛)
→この記事に共感した(にほんぶろぐ村 恋愛)
→この記事は面白かった(人気ブログランキング 恋愛)

 このテーマの記事一覧に戻る    トップメニューに戻る 

関連記事
拍手する

コメントの投稿

非公開コメント

ご訪問ありがとうございます
現在の閲覧者数:
Profile
プロフ画像《当ブログの管理人》
シランケン・重松シュタイン…独自の人間関係論を元に、長住哲雄のペンネームで数々の著書を刊行してきたエッセイスト&編集者。この度、思うところあって、ペンネームを変えました

    姉妹サイト    

《みなさんの投票で恋愛常識を作ります》
★投票!デート&Hの常識

《管理人の小説をこちで保管》
おとなの恋愛小説倶楽部

Since 2009.2.3


 このブログの読者になってくださる方は 

不純愛講座 by 長住哲雄 - にほんブログ村


管理人の近著
 シランケン重松としての著書 


『初夜盗り
物語』


2022年8月発売
虹BOOKS


かつて、嫁ぐ娘の
初夜権は、土地の
権力者がものにして
いた――。
定価:650円


『裏タイプ~
あなたは人の目には「こんなタイプ」に見えている



2022年8月発売
虹BOOKS

人の目に映るあなたは
期待したタイプでは
ない。その理由。
定価:1500円

『盆かか
三日間だけの交換妻


2020年9月発売
虹BOOKS

盆が来ると、新妻の妙は
三日間、あの男の
「かか」になる――。
筆者初の官能小説。
定価:200円

お読みになりたい方は、下記よりどうぞ。
★Kindle版で読む
★BOOK☆WALKER版で読む



『好きを伝える技術』

2019年発売11月発売
虹BOOKS


「好き」「愛してる」と口にするより
雄弁にあなたの恋を語ってくれる
メタメッセージ。
勇気がなくても、口ベタでも、
これならあなたの想いは
確実に伝わる!
定価:600円




 長住哲雄としての著書です 


写真をクリックすると、詳細ページへ。

長編小説

『妻は、おふたり様にひとりずつ』

2016年3月発売
虹BOOKS


3人に1人が結婚できなくなる
と言われる格差社会の片隅で、
2人の男と1人の女が出会い、
シェア生活を始めます。
愛を分かち合うその生活から
創り出される「地縁家族」とは?
定価:342円



シリーズ
マリアたちへ――Vol.2

『「聖少女」
6年2組の神隠し』

2015年7月発売
虹BOOKS

ビンタが支配する教室から
突然、姿を消した美少女。
40年後、その真実をボクは知る…。
定価:122円



シリーズ
マリアたちへ――Vol.1

『チャボの
ラブレター』

2014年10月発売
虹BOOKS

美しい養護教諭・チャボと、
中学生だった「ボク」の淡い恋物語です。
定価:122円

  全国有名書店で販売中  

写真をクリックすると、詳細ページに。

『すぐ感情的に
なる人から
傷つけられない本』

2015年9月発売
こう書房
定価 1400円+税

あなたを取り巻く
「困った感情」の毒から
自分を守る知恵を網羅!



『これであなたも
「雑談」名人』


2014年4月発売
成美堂出版
定価 530円+税

あなたの「雑談」から
「5秒の沈黙」をなくす
雑談の秘訣を満載!


30秒でつかみ、
1分でウケる
『雑談の技術』


2007年6月発売
こう書房
定価 1300円+税

「あの人と話すと面白い」
と言われる
雑談のテクを網羅。

★オーディオブック(CD)も、
好評発売中です!


――など多数。
ランキング&検索サイト
  総合ランキング・検索  

FC2ブログ~恋愛(モテ)
にほんブログ村~恋愛観
にほんブログ村~恋愛小説(愛欲)
人気ブログランキング~恋愛



 ジャンル別ランキング&検索 

《Hな体験、画像などの検索サイト》
愛と官能の美学愛と官能の美学


《当ブログの成分・評価が確認できます》


おすすめ恋愛サイトです
いつも訪問している恋愛系ブログを、
独断でカテゴリーに分けてご紹介します。

悪魔
勉強になります
「愛」と「性」を
究めたいあなたに


《性を究める》
★性生活に必要なモノ
★セックスにまつわるエトセトラ
★飽きないセックスを極める
★真面目にワイ談~エロ親父の独り言



《性の不安に》
★自宅でチェック! 性病検査



女の子「男と女」はまるで劇場
いろいろな愛の形
その悦びと不安


《不倫》
★幸せネル子の奔放自在な日々

《MとSの話》
★M顔で野生児だった私の半生

《国際結婚》
★アンビリーバブルなアメリカ人と日本人

《障害者とフーゾク》
★KAGEMUSYAの裏徒然日記

妻くすぐられます
カレと彼女の
ちょっとHな告白


★嫁の体験リポート
★レス婚~なんだか寂しい結婚生活

女王写真&Hな告白
赤裸な姿を美しく
大胆に魅せてくれます


《美しい自分を見せて、読ませてくれます》
★Scandalous Lady

音楽女
ちょいエロなサイトです
他人の愛と性を
のぞき見


《Hな投稿集》
★人妻さとみの秘密の告白
★エッチな告白体験談ブログ


上記分類にご不満のブログ運営者さまは、管理人までご連絡ください。
創作系&日記系☆おすすめリンク
読むたびに笑ったり、感動したり、
勉強になったりするサイトです。

女の子ヘッドホン

読む悦び、見る愉しみを!
小説&エッセイ&写真

《官能小説》
★~艶月~
★愛ラブYOU

《おとなのメルヘン&ラブストーリー》
Precious Things

《ミステリー》
★コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

《書評・レヴュー・文芸批評》
★新人賞を取って作家になる
★頭おかしい認定ニャ
★読書と足跡
★緑に向かって New

《写真&詩、エッセイ、日記》
★中高年が止まらない New
★質素に生きる
★エッチなモノクローム
★JAPAN△TENT
★いろいろフォト

傘と女性ユーモアあふれるブログです
いつもクスリと
笑わせられます


スクーター
社会派なあなたへ
政治のこと、社会のこと

《政治批評&社会批評》
★真実を探すブログ
★Everyone says I love you!

  素材をお借りしました   

★写真素材・足成
★無料画像素材のプロ・フォト
★カツのGIFアニメ
★無料イラスト配布サイトマンガトップ

上記分類にご不満のブログ運営者さまは、
管理人までご連絡ください。
にほんブログ村ランキング
にほんブログ村内の各種ランキング、 新着記事などを表示します。
アクセスランキング
リンク元別の1週間のアクセス・ランキング。

検索フォーム
QRコード
QR