私を裏切った?=やさしい疑惑追及

相手が浮気しているかも――と思ったとき、
どういう言い方で問い詰めるか? その言い方で
愛は死んでしまうこともあれば、深まることも
あります。その微妙な違い、ご存じですか?
愛が生まれる日本語・殺す日本語 レッスン4-24
男性が女性に、女性が男性に、何かを問い詰める。
こういうときの言葉や語気は、つい、きついものになってしまいます。
もっとも、典型的なシーンが、相手の「浮気」を追及するというシーンでしょう。
あなた、浮気したでしょう!
おまえ、男でも作ったんじゃあるまいな!
こんな言葉で、つい、詰問調に相手を問い詰めるという人も多いかと思います。
しかし、こういう言い方で相手が心から反省するかと言うと、全然、期待できない――と私は思います。
私だったら、
オレが信用できないのか!
と、逆ギレしてしまうかもしれません。
気の弱い男なら、
おお、怖ッ! ボロを出さないように気をつけよう。
と防御を固めるか、あるいは、追及をかわすために、コソコソと弁解術やワル知恵ばかりを身に着けようとするかもしれません。
いずれにしても、厳しすぎる追及で「浮気」が治まるかと言うと、あまり期待ができない――というのが、私の見解です。
では、どういう追及なら効果があるのか?
私は、「追及」だからいけないのだ――と思います。
「追及」は「反省」は産んでも、「愛」は減量する
「追及」というのは、相手の非を責め、陳謝を要求し、場合によっては罰を与えようとする行為です。
言ってみれば、相手を法廷に引きずり出すような行為と言ってもいいでしょう。
しかし、考えてみましょう。
相手を法廷に引きずり出して、あなたが得ようとするものは何でしょうか?
あなたを怖いと感じる恐怖心?
それとも、お詫びにくれる何かの物とか、お金とか、サービスとか?
まさか、「愛」なんてものを期待するわけじゃありませんよね?
断言してもいいのですが、相手を「追及」という名の法廷に引きずり出して、その結果、あなたへの愛が向上する――なんてことは、天と地がひっくり返ってもあり得ません。
むしろ、逆です。厳しい追及の結果、愛が冷めてしまう。こちらは十分にあり得ます。
もし、「追及」によって何かが得られるとしたら、ふたりの関係が、表面上は穏やかな秩序を回復するという、ただそれだけの結果です。
愛なんて要らない、ただ、ルールさえ守ってくれて、表面上秩序が保たれていればそれでいい――と思うのであれば、どうぞ、いくらでも厳しい言葉で追及なさってくださいですが、私だったら、そういう相手を生涯、愛し抜こうとは、おそらく思わないだろうと思います。
これは、男であろうと、女であろうと変わりません。
問うべきことは、「正しいか正しくないか」ではない
「浮気」を「追及」しようとする人たちが振りかざすのは、「あなたは間違ったことをした」という「正義の旗」です。
しかし、シランケンは思うのです。「愛」は、「正しいか、間違っているか」で判断すべき問題では、まったくありません。「損か得か」で判断すべき問題でもない。これは、いまさら、言わずもがな――です。
では、問われるべきなのは何か?
私を愛しているか、どうか?
ただ、この一点に尽きると思います。
もし、「あなた、浮気したでしょう?」と、「正義の旗」を振りかざしたり、「損得の旗」を振りかざして「追及」してくる女性がいたら、私だったらその時点で、「この女には私への愛はない」と判断して、そういう女性を愛情の対象とすることを止めてしまうだろうと思います。「浮気」を認めるかどうか以前に、「こんな女とは別れる」を決意するかもしれません。
逆に、相手の浮気が疑われた場合はどうか?
私だったら、こう考えます。
それは、自分への愛が冷めたゆえなのか、
それとも、浮気はしたけれど、それでも、
自分への愛は変わらないのか?
「愛が冷めたがゆえの浮気」と判断できた場合には、「別れる」を決意するだろうし、「それでも自分への愛は変わらない」と判断できた場合には、何とか修復する方法を考えるだろうと思います。
「別れる」のであれば、「追及」しようが「断罪」しようがお好きにどうぞ――です。
しかし、「まだ愛はある」と確信できて、あなたに修復の意思がある場合には、「追及」「断罪」では、事は解決しません。
そんなときにどういう言い方をすればいいか――です。
これまでに私が見聞きしたり、私自身が言われたことのある「浮気の問い詰め方」を、効果のない順に並べてみましょう。
ここでは、女性が男性を問い詰める形を紹介していますが、男性が女性を問い詰める場合も同じ、とお考えください。
こういうときの言葉や語気は、つい、きついものになってしまいます。
もっとも、典型的なシーンが、相手の「浮気」を追及するというシーンでしょう。


こんな言葉で、つい、詰問調に相手を問い詰めるという人も多いかと思います。
しかし、こういう言い方で相手が心から反省するかと言うと、全然、期待できない――と私は思います。
私だったら、

と、逆ギレしてしまうかもしれません。
気の弱い男なら、

と防御を固めるか、あるいは、追及をかわすために、コソコソと弁解術やワル知恵ばかりを身に着けようとするかもしれません。
いずれにしても、厳しすぎる追及で「浮気」が治まるかと言うと、あまり期待ができない――というのが、私の見解です。
では、どういう追及なら効果があるのか?
私は、「追及」だからいけないのだ――と思います。

「追及」というのは、相手の非を責め、陳謝を要求し、場合によっては罰を与えようとする行為です。
言ってみれば、相手を法廷に引きずり出すような行為と言ってもいいでしょう。
しかし、考えてみましょう。
相手を法廷に引きずり出して、あなたが得ようとするものは何でしょうか?
あなたを怖いと感じる恐怖心?
それとも、お詫びにくれる何かの物とか、お金とか、サービスとか?
まさか、「愛」なんてものを期待するわけじゃありませんよね?
断言してもいいのですが、相手を「追及」という名の法廷に引きずり出して、その結果、あなたへの愛が向上する――なんてことは、天と地がひっくり返ってもあり得ません。
むしろ、逆です。厳しい追及の結果、愛が冷めてしまう。こちらは十分にあり得ます。
もし、「追及」によって何かが得られるとしたら、ふたりの関係が、表面上は穏やかな秩序を回復するという、ただそれだけの結果です。
愛なんて要らない、ただ、ルールさえ守ってくれて、表面上秩序が保たれていればそれでいい――と思うのであれば、どうぞ、いくらでも厳しい言葉で追及なさってくださいですが、私だったら、そういう相手を生涯、愛し抜こうとは、おそらく思わないだろうと思います。
これは、男であろうと、女であろうと変わりません。

「浮気」を「追及」しようとする人たちが振りかざすのは、「あなたは間違ったことをした」という「正義の旗」です。
しかし、シランケンは思うのです。「愛」は、「正しいか、間違っているか」で判断すべき問題では、まったくありません。「損か得か」で判断すべき問題でもない。これは、いまさら、言わずもがな――です。
では、問われるべきなのは何か?
私を愛しているか、どうか?
ただ、この一点に尽きると思います。
もし、「あなた、浮気したでしょう?」と、「正義の旗」を振りかざしたり、「損得の旗」を振りかざして「追及」してくる女性がいたら、私だったらその時点で、「この女には私への愛はない」と判断して、そういう女性を愛情の対象とすることを止めてしまうだろうと思います。「浮気」を認めるかどうか以前に、「こんな女とは別れる」を決意するかもしれません。
逆に、相手の浮気が疑われた場合はどうか?
私だったら、こう考えます。

それとも、浮気はしたけれど、それでも、
自分への愛は変わらないのか?
「愛が冷めたがゆえの浮気」と判断できた場合には、「別れる」を決意するだろうし、「それでも自分への愛は変わらない」と判断できた場合には、何とか修復する方法を考えるだろうと思います。
「別れる」のであれば、「追及」しようが「断罪」しようがお好きにどうぞ――です。
しかし、「まだ愛はある」と確信できて、あなたに修復の意思がある場合には、「追及」「断罪」では、事は解決しません。
そんなときにどういう言い方をすればいいか――です。
これまでに私が見聞きしたり、私自身が言われたことのある「浮気の問い詰め方」を、効果のない順に並べてみましょう。
ここでは、女性が男性を問い詰める形を紹介していますが、男性が女性を問い詰める場合も同じ、とお考えください。
断罪型
あなた、私を裏切ったでしょ?
「裏切った」は、「浮気」を問い詰める言葉としては、最強の言葉です。こういう言葉で問い詰める人間は、自分を「裁判官」の立場に置いています。疑われたほうは「被告人」というわけです。
その裁判官の言葉として「裏切った」は、死刑宣告に近い言葉です。言われた人間の「人格」を全否定する言葉ですから、気の強い人間なら「何を!」と被告席を蹴って立ちます。つまり、「強制閉廷」です。気の弱い人間なら、「ハイ、すみません。ご勘弁を」と死刑宣告を受け入れるでしょう。死刑宣告を受け入れるということは、愛も死ぬ――ということです。
効果 この問い詰めの結果、得られるものは、慰謝料付きの離婚(夫婦の場合)か、決別(恋人の場合)。または、血みどろの争いか、支配-服従関係の成立。いずれにしても、ふたりの愛が深まるという結果は、期待できません。
取り調べ型
あなた、○子と浮気したでしょ?
きのうの夜8時から10時まで、どこで何をしてた?
「浮気」の事実を何がなんでも認めさせ、詳細な供述書を作ろうとする問い詰め方です。
まるで取り調べの刑事。中には、「彼女と何回、したの?」「アレもなめさせたりしたの?」「どっちが上でやったの?」などと、微に入り細を穿って、ディテールを聞き出そうとするスゴ腕もいます。
どうしてそこまでリアルに聞き出そうとするかと言うと、「浮気の事実」をしっかり映像化して、悔しさを脳に定着させ、長期間、忘れないようにするため。あるいは、裁判(離婚調停)での有利な証拠を集めるため――と思われます。
問い詰められた側は、問い詰める人間の執念深さを感じて、ちょっとゾッとするかもしれません。
効果 こういう問い詰め方をされると、たいていの場合、「この女(男)、怖い!」と感じて心が離れるか、従属してしまうか――です。場合によっては、流血のつかみ合い。夫婦なら、慰謝料付きの離婚調停に発展するかもしれません。後に残るのは、恨みだけ。これも、効果が期待できません。
脅迫型
浮気なんかしてないでしょうね。もし、浮気なんかしてたら、
私、何するか、わからないから。
これも、言われた側が恐怖に震える言い方です。「浮気したかどうか?」を問うのではなく、「してないでしょうね」と念を押し、「何するかわからないよ」と脅迫しているわけです。怖いのは、こういう言い方をするときには、「あなたが浮気したことは、もうわかってるんだゾ」「動かぬ証拠を握ってるんだゾ」ということを、ナイフのように懐に隠し持っている場合が多いということです。
事前警告のような言い方ですから、彼女の機嫌を損ねたくない気の弱い男性は、「怖ッ! 気をつけよう」と、行動を慎むようになるかもしれません。そういう男性には、予防効果も期待できる言い方と言っていいでしょう。
効果 この言い方は、「両刃の剣」と言ってもいいでしょう。相手が自分より「優位」にあると感じている聞き手だったら、恐怖を感じて「気をつけよう」と身を律するかもしれません。しかし、逆の場合、つまり聞き手のほうが「優位」を感じている場合には、この種の「脅迫」は逆手に取られます。「好きにしろ」と開き直られてしまう可能性です。その可能性も頭に入れた上で、運用は慎重に――です。
哀願型
ね、浮気とかしてないよね?
してないって言って!
こちらも、「浮気」を確信してはいるときの言い方です。しかし、その本心は「否定してほしい」です。少なくとも、そういう願望を込めての言い方ですから、聞きようによっては「甘えられている」と感じられるかもしれません。
言われたほうは、「こいつ、かわいい」と感じて、「大丈夫だよ、オレを信じて」などと、ウソでもいいから答えたくなってはまうかもしれません。
効果 「かわいい」と感じて行動を改めるか、それとも、「そんなことするわけないじゃないか」とウソをついて、相手を安心させるだけにするか――は、言われた側の誠実度次第。誠実な人間には効くけれど、足元を見られてしまう危険性も大……な言い方ではあります。
賢母型
正直に答えて。
私を悲しませるようなこと、してないよね?
「浮気」とはひと言も口にせず、「私を悲しませるようなこと」と言うところがミソ。たとえ、軽い火遊びをしたとしても、結果的に相手を悲しませるほどでなければ、この質問には「NO」と答えられます。
微妙な言い方ですが、「自分のこの行為は、この人を傷つけたり悲しませたりするだろうか?」と考えさせることによって、相手を思いやる気持ちを芽生えさせる言い方と言ってもいいでしょう。
基本的に、こういう言い方ができる人は「聡明」なのだと思います。
効果 言われた人間を「不快」にさせることもなく、「安心」させることもなく、恐れさせることもなく、やんわりクギを刺す言い方。こんな言い方をされると、「この人の前では、バカなことはできない」と、深く心に戒めるだろうと思われます。
最後の「賢母型」の言い方は、実際に、筆者が元カノから言われた言い方です。ええ、言われたときには、ショージキ、ドキッとすると同時に、「彼女を悲しませちゃいけないな」と、肝に銘じたものです。
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