人の性格を指摘する「やさしい言い方」vs「むかつく言い方」

人の性格を分析したがる人たちがいます。
しかし、その言葉には「やさしい言い方」もあれば、
「ムカつくような言い方」も。その言い方の違いには、
「愛」があるかどうかの違いが――。
愛が生まれる日本語・殺す日本語 レッスン4-20
人の性格を勝手に分析してみせる。
それを得意げにやりたがる人たちがいます。
どちらかと言うと、女性に多く見られる傾向ですが、筆者・重松は、そうやって分析されることが、あまりうれしくはありません。
ひとつには、その分析がつまらないから――です。
重松さんって、けっこう、歳でしょ?
見りゃわかるだろ、バカ!
てな具合で、分析にも何にもなってなかったりします。
もうひとつは、その言い方がヘタだからです。「ヘタ」というより、ムカつく!
重松さんって、マザコンなのよねェ。
ハァ? ハァ~~ッ……?
別に「マザコン」という言葉に嫌悪感を抱いているわけじゃありません。むしろ、「すべての男は、本質的にマザコンである」と思っているくらいですから、それはそれでいいのですが、問題は「言い方」なんですね。
みなさんもご存じのように、物事には「表」と「裏」があります。同じものでも、光の当てようによって、あるいは見るアングルによって、美しく見えることもあれば、醜く見えることもあります。
いい例が、「あばた」と「えくぼ」の関係です。同じ、皮膚表面の凹みが、見ようによって「あばた」にしか見えなかったり、「えくぼ」に見えてしまったりするわけですが、これと同じことが、「性格」についても言えます。
どうせ、人の性格を分析してみせるなら、「それはあばただ」と言われるより、「えくぼだ」と言われたほうが、数段、うれしいわけで、そういう言い方ができるかどうかが、人望を得られるかどうかの分かれ道ともなるわけです。
そこで、今回は、「性格分析」に伴う「ものの言い方」をご紹介してみようと思います。
同じ性質を表す「言い方」を、「ムカつく言い方」と「うれしい言い方」で比較してみよう――と思うわけです。
それを得意げにやりたがる人たちがいます。
どちらかと言うと、女性に多く見られる傾向ですが、筆者・重松は、そうやって分析されることが、あまりうれしくはありません。
ひとつには、その分析がつまらないから――です。


てな具合で、分析にも何にもなってなかったりします。
もうひとつは、その言い方がヘタだからです。「ヘタ」というより、ムカつく!


別に「マザコン」という言葉に嫌悪感を抱いているわけじゃありません。むしろ、「すべての男は、本質的にマザコンである」と思っているくらいですから、それはそれでいいのですが、問題は「言い方」なんですね。
みなさんもご存じのように、物事には「表」と「裏」があります。同じものでも、光の当てようによって、あるいは見るアングルによって、美しく見えることもあれば、醜く見えることもあります。
いい例が、「あばた」と「えくぼ」の関係です。同じ、皮膚表面の凹みが、見ようによって「あばた」にしか見えなかったり、「えくぼ」に見えてしまったりするわけですが、これと同じことが、「性格」についても言えます。
どうせ、人の性格を分析してみせるなら、「それはあばただ」と言われるより、「えくぼだ」と言われたほうが、数段、うれしいわけで、そういう言い方ができるかどうかが、人望を得られるかどうかの分かれ道ともなるわけです。
そこで、今回は、「性格分析」に伴う「ものの言い方」をご紹介してみようと思います。
同じ性質を表す「言い方」を、「ムカつく言い方」と「うれしい言い方」で比較してみよう――と思うわけです。


何かと母親想いの男性を見ると、女性の中には、それを「マザコン」呼ばわりする人たちがいます。あるいは、単に女性にやさしい、その意思を尊重し、気を遣うというだけで、「マザコン」と決めつける人もいます。
しかし、これを言われると、ほとんどの男性は「ムッ」とします。別に「ムッ」とする必要はないだろうと思うのですが、日本では、多くの場合、「マザコン」は「乳離れのできてない男」という意味で使われますから、その気分もわからないではありません。
「あなたはお母さんを大事にするやさしい人」と言いたいのであれば、そのまま「お母さん想い」と言われたほうが、男の耳にはやさしく響きます。少し意味が違いますが、「女性を大事にする」という意味で「フェミニスト」と言ってもいいかと思います。なんだか、少しおしゃれな男になれるような気がしませんか?


「優柔不断」も、通常は、「物事を決めるのが遅い」=「決断力がない」という意味で使われます。「おまえは優柔不断」と言われると、「無能」の烙印を押されたようで、落ち込みたくなってしまうかもしれません。
しかし、ものは考えようです。「決めるのが遅い」のは、「こっちに決めたら、××はどうなる?」などと、いろんな可能性を思い浮かべてしまうからで、この慎重さは、ある意味では、ひとつの才能と考えることもできます。少なくとも、よく考えずにムダな家電を買い込んで、後で後悔するよりは、よほど頼りになる性質とも言えます。
その慎重さや思慮深さに敬意を払って、「慎重な人」「思慮深い」などと言ってあげれば、本人は、喜んでその言葉を受け入れるだろうと思います。


「神経質」と言われて喜ぶ人は、あまりいないだろうと思います。細かいことがやたら気になって、人のあら捜し(と思われるような行為)をしたり、一度、着手した仕事も、「完璧」を期すあまり細部にまでこだわって、なかなか仕上げられなかったりするので、場合によっては、周囲の人間をイラつかせてしまったりします。
しかし、これも考えよう。精密な仕上がりを求められる仕事や、失敗が許されない仕事を任せるのに、その神経の細かさは、高く評価される性質でもあります。
「神経質なんだから」という言い方では、その長所が全否定されたことになって、本人は救われません。しかし、それを長所として評価すれば、別の言い方ができます。
それが、「几帳面だね」とか「繊細だね」という言い方。これなら、言われたほうも、わるい気はしないはずです。


これも、よく使われる、あるいは使いたくなる言い方です。最近は、「バカ」という言葉も、愛情を込めて使われる場合があるようですが、面と向かって「バカじゃないの」と言われると、やっぱり、いい気はしません。
似たようなニュアンスで使われる言葉に、「天然」というのがあります。本来は、「天然ボケ」という言葉でした。「この人は、生まれつき、ボーッとした性格で」というような意味で使われていたのですが、この「天然ボケ」の「ボケ」が省略されて、単に「天然」と言うようになったものです。
「バカ」と「天然」は、似ているようで少し違います。「バカ」は、「あまり勉強しなかった」などの後天的な原因によってももたらされる、「学習不足=知識不足」の状態を表す言葉ですが、「天然」は、どちらかと言うと、生まれつき頭の回転が遅い、のんびりしている……などの性質を表す言葉として使われます。
「天然」のほうが、いくぶん愛情を込めて言われているような気がするので、言われた本人は、あまりダメージを受けません。


こういう言い方をされるのは、主に男性です。
「乱暴」というのは、モノの扱い方がていねいではない、人に対する態度が荒っぽく、ぞんざいである――などの意味で使われる言葉です。中には、こう言われることを好む人もいるようですが、たいていは、あまりいい気がしません。
しかし、これも言い方次第です。「乱暴」と言われると、「無教養で粗雑な人間」と言われているような気がしますが、別の見方をすると、「男っぽい」と言われているような気がしなくもありません。
もし、「男らしい」という意味で「乱暴」という言葉を使うのなら、「ワイルド」と言われたほうが、抵抗なく受け取れます。「ワイルド」も「乱暴」を表す言葉なのですが、そこには、「無教養で粗雑」というニュアンスは、ほとんど含まれません。言われるなら、こっちのほうがベターでしょう。


「しつこい」というのは、「粘着質」ということです。なかなか物事をあきらめずに、いつまでもそこにつきまとい続ける――という性質を表すために使われる言葉です。「ストーカー」も、「しつこい」人間と言っていいかと思います。
というわけで、「しつこい」と言われて喜ぶ人間は、あまりいないだろうと思うのですが、見方を変えると、「物事をなかなかあきらめない」という性質は、根気を求められる仕事などには、かなり必要とされる性質でもあります。
それを美質として表現すると、「粘り強い」という言い方になります。「しつこい」は、嫌悪される言葉ですが、「粘り強い」は、評価される言葉です。
もし、イヤな相手でなかったら、「粘り強い」と言ってあげたほうが、本人は、数段、うれしいと思うはずです。


「欲が深い」は、「物欲が強い」「金銭にこだわる」「出世欲が強い」などの性質を表す言葉として使われます。たいていの場合、あまりいい意味では使われません。
しかし、たとえそれが「物欲が強い」であったとしても、その根底にあるのは、「上昇志向」です。「上昇したい」という精神は、だれもが多かれ少なかれ持っているもので、それ自体は、決してわるいものではありません。
その「わるいものじゃない」に着目して言葉を選ぶと、「欲が深い」は「向上心が強い」ということになります。
「欲が深い」と言われると、なんだか罪悪感を感じてしまいますが、「向上心が強い」と言われると、ホメられているような気がします。愛ある相手には、「向上心」のほうを使ってあげたいものです。
本日は、同じことを指摘するにも、ものの言い方で、相手の受け取り方はまったく違ってしまう――という話をしました。
その違いを生み出すのは、そこに「愛があるかどうか?」です。
どうせなら、「愛のある言い方」をしていただきたい――と願って、本日はお開きとさせていただきます。
筆者の最新官能小説! キンドル、BOOKWALKERから発売中です!
盆になると、男たちがクジで「かか」を交換し合う。
明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
題材に描いた官能フィクションです。
与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
三日間を終えて帰って来た妙は、その夜から、
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
筆者初の官能作品、どうぞお愉しみください。
2020年9月発売 定価:200円 発行/虹BOOKS
⇒Kindle でお読みになる方は、ここをクリック。
⇒BOOK☆WALKER からお読みになる方は、ここをクリック。
既刊本もどうぞよろしく 写真をクリックしてください。






明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
題材に描いた官能フィクションです。
与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
三日間を終えて帰って来た妙は、その夜から、
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
筆者初の官能作品、どうぞお愉しみください。
2020年9月発売 定価:200円 発行/虹BOOKS
⇒Kindle でお読みになる方は、ここをクリック。
⇒BOOK☆WALKER からお読みになる方は、ここをクリック。
既刊本もどうぞよろしく 写真をクリックしてください。

管理人は常に、下記3つの要素を満たそうと、知恵を絞って記事を書いています。
みなさんが投票してくださるポイントは、日々の反省の材料でもあり、執筆意欲のエネルギー源でもあります。
どうぞ、正直な、しかし、ちょっぴり温かめの感想ポチをお願いいたします。
→この記事は役に立った(FC2 恋愛/モテ)
→この記事に共感した(にほんぶろぐ村 恋愛/恋愛観)
→この記事は面白かった(人気ブログランキング 恋愛・結婚)
→このテーマの記事一覧に戻る →トップメニューに戻る
- 関連記事
-
- 感情的になった人とは、感情で向き合うな (2022/05/02)
- 人の性格を指摘する「やさしい言い方」vs「むかつく言い方」 (2022/04/20)
- 「喜びすぎる人たち」に共感できないときに選ぶ言葉 (2022/04/04)