隣の芝生。「男をホメる」と「女をホメる」は、ここが違う!

「隣の芝生は青く見える」と言います。人の妻や恋人、
夫やカレ氏も、一種の「隣の芝生」。その芝生は、
ホメておいたほうがいい。しかし、そのホメ方、一歩
間違えると、人間関係を壊してしまう危険も――。
愛が生まれる日本語・殺す日本語 レッスン1-16
たとえば、あなたの友人にカレや彼女ができた。今度、結婚することになった、または結婚した。
何かの機会に、その友人からパートナーを紹介されたとしましょう。
ヘェ、いい女、見つけたじゃない。
いい男、つかまえたわね。
こんなあからさまな言い方をするかどうかはともかくとして、とりあえず、「隣の芝生」は、ホメておく必要があります。
しかし、どうホメるか?
これが、案外、むずかしいのです。
あんまりホメすぎると、「略奪されるんじゃないか」という警戒心を起こさせますし、「おまえ(あんた)にはお似合いだね」なんて言ったのでは、「バカにされた」と相手を傷つけてしまいます。
どの程度のホメ方がちょうどよろしいか?
これが、男と女では、だいぶ違うのです。
友人・知人(男)の彼女や奥さんをホメる場合
ホメてはいけない最たるものが、これではないか――と、筆者は思っています。
男は、テリトリー(なわばり)を形成する生きものです。たいていの男は、彼女や妻は、そのテリトリー内に留めて、他のオスの略奪や攻撃から必死でガードしようとします。
そんなところへ、友人や知人が近づいてきて、「お前の奥さん(彼女)、いい女だなぁ」なんてことをささやきでもした日には、男は、「こいつ、ひとの女に手を伸ばす気か」と、一瞬、身構えます。
男性の中には、「どうだ、いい女だろう?」と、自分の彼女や妻を自慢したがる人もいますが、ごくまれです。こういう行動をとる人は、自信家のボス・タイプに限られています。
まるで獲物を見せびらかすように、「自分の女」を自慢して歩くのですが、これは、一種の示威行動と考えられます。相手との間に、明らかな優劣関係が成立している(自分のほうが優位)場合にのみ、見られる行動と考えていいかと思います。
ボス的な男性とは対照的に、劣位にある男性は、サルの群れの場合もそうですが、自分のパートナーやパートナーとの愛の行動を隠そうとします。隠密裏に行動しないと、力のあるオスに奪い取られる可能性があるからです。
けっして「ボス的存在」ではない筆者も、そして世の中のほとんどの「非ボス的」男性も、どちらかと言うと、隠そうとするほうだ――と言っていいかと思います。こういうタイプには、そのパートナーをホメるという行動は、慎重にとらなくてはいけません。
どういうホメ方ならOKで、どういうホメ方がNGなのか、具体的な例に沿って解説しておきましょう。
〇は「GOOD」な言い方、△は「要注意」な言い方、×は「NG」な言い方です。
ホメ例1 本人のチョイスをホメる
「いい奥さん(彼女)見つけましたね。さすが○○さんです」――〇
ホメているのは、彼女を選んだ本人の眼力なので、まったく問題なしです。
ホメ例2 パートナーの人格・品格をホメる
「しっかりしたいい奥さん(彼女)じゃないか。キミもこれで安心だな」――〇
ホメているのは、奥さん(彼女)としての彼女の「スペック」。これも、ほぼ問題なしです。
ホメ例3 パートナーの容姿・容貌をホメる
「先輩! 先輩の彼女(奥さん)、すっげェ美人じゃないですか。いいなぁ」――▽
少し危なくなってきました。パートナーのルックスをホメるということは、「ウカウカしてると、こいつ、手を出すかも」と警戒心を抱かせます。
ホメ例4 パートナーの色気をホメる
「キミの彼女、なかなか色っぽいじゃないか。どこで見つけたんだ、こんないい女?」――✖
危険がいっぱい。筆者だったら、こういうことを言う男の前には、二度と彼女を連れていくことはないだろう、と思います。
ホメ例5 パートナーの体をホメる
「おまえの彼女、いい体してんなぁ。気をつけろよォ~」――✖
危ない、危ない! 私だったら、即刻、家にSECOMを導入します。
というわけで、男性の場合、友人や知人の彼女や妻を、軽々しくホメたりすると、領土問題にも発展しかねない――という話をご紹介しました。
しかし、同じ友人・知人でも、これが女同士となると、話はだいぶ違ってきます。
むしろ、ホメないと、友情にヒビが入ったりすることも懸念されるわけです。
何かの機会に、その友人からパートナーを紹介されたとしましょう。


こんなあからさまな言い方をするかどうかはともかくとして、とりあえず、「隣の芝生」は、ホメておく必要があります。
しかし、どうホメるか?
これが、案外、むずかしいのです。
あんまりホメすぎると、「略奪されるんじゃないか」という警戒心を起こさせますし、「おまえ(あんた)にはお似合いだね」なんて言ったのでは、「バカにされた」と相手を傷つけてしまいます。
どの程度のホメ方がちょうどよろしいか?
これが、男と女では、だいぶ違うのです。

ホメてはいけない最たるものが、これではないか――と、筆者は思っています。
男は、テリトリー(なわばり)を形成する生きものです。たいていの男は、彼女や妻は、そのテリトリー内に留めて、他のオスの略奪や攻撃から必死でガードしようとします。
そんなところへ、友人や知人が近づいてきて、「お前の奥さん(彼女)、いい女だなぁ」なんてことをささやきでもした日には、男は、「こいつ、ひとの女に手を伸ばす気か」と、一瞬、身構えます。
男性の中には、「どうだ、いい女だろう?」と、自分の彼女や妻を自慢したがる人もいますが、ごくまれです。こういう行動をとる人は、自信家のボス・タイプに限られています。
まるで獲物を見せびらかすように、「自分の女」を自慢して歩くのですが、これは、一種の示威行動と考えられます。相手との間に、明らかな優劣関係が成立している(自分のほうが優位)場合にのみ、見られる行動と考えていいかと思います。
ボス的な男性とは対照的に、劣位にある男性は、サルの群れの場合もそうですが、自分のパートナーやパートナーとの愛の行動を隠そうとします。隠密裏に行動しないと、力のあるオスに奪い取られる可能性があるからです。
けっして「ボス的存在」ではない筆者も、そして世の中のほとんどの「非ボス的」男性も、どちらかと言うと、隠そうとするほうだ――と言っていいかと思います。こういうタイプには、そのパートナーをホメるという行動は、慎重にとらなくてはいけません。
どういうホメ方ならOKで、どういうホメ方がNGなのか、具体的な例に沿って解説しておきましょう。
〇は「GOOD」な言い方、△は「要注意」な言い方、×は「NG」な言い方です。
ホメ例1 本人のチョイスをホメる
「いい奥さん(彼女)見つけましたね。さすが○○さんです」――〇
ホメているのは、彼女を選んだ本人の眼力なので、まったく問題なしです。
ホメ例2 パートナーの人格・品格をホメる
「しっかりしたいい奥さん(彼女)じゃないか。キミもこれで安心だな」――〇
ホメているのは、奥さん(彼女)としての彼女の「スペック」。これも、ほぼ問題なしです。
ホメ例3 パートナーの容姿・容貌をホメる
「先輩! 先輩の彼女(奥さん)、すっげェ美人じゃないですか。いいなぁ」――▽
少し危なくなってきました。パートナーのルックスをホメるということは、「ウカウカしてると、こいつ、手を出すかも」と警戒心を抱かせます。
ホメ例4 パートナーの色気をホメる
「キミの彼女、なかなか色っぽいじゃないか。どこで見つけたんだ、こんないい女?」――✖
危険がいっぱい。筆者だったら、こういうことを言う男の前には、二度と彼女を連れていくことはないだろう、と思います。
ホメ例5 パートナーの体をホメる
「おまえの彼女、いい体してんなぁ。気をつけろよォ~」――✖
危ない、危ない! 私だったら、即刻、家にSECOMを導入します。
というわけで、男性の場合、友人や知人の彼女や妻を、軽々しくホメたりすると、領土問題にも発展しかねない――という話をご紹介しました。
しかし、同じ友人・知人でも、これが女同士となると、話はだいぶ違ってきます。
むしろ、ホメないと、友情にヒビが入ったりすることも懸念されるわけです。

女性は、男性ほどには、テリトリー意識が強くはありません。むしろ、自分がいいと思ったものは、友人にも「いいわね」と共感してもらいたい。そんな気持ちのほうが強いのではないか――と思います。
これは、女性が「融和を重視する生きもの」であることに由来しているのかもしれません。なので、もし、あなたの友人や知人が新しいカレを紹介したり、夫を紹介してくれたりしたときには、「まぁ、ステキな方」「うらやましいわぁ」と、積極的にホメていただきたいのです。
ただし、NGなホメ方もあります。これも、サンプルを挙げて解説してみましょう。
ホメ例1 パートナーの人柄、友人のチョイスをホメる
「やさしそうでいい人じゃない。さすが○子、目が高いのね」――〇
文句なしのホメ方。友人も、そのパートナーも満足してくれるはずです。
ホメ例2 パートナーの容貌・容姿をホメる
「すごいイケメンじゃない。ね、どこでこんないい男、見つけたの?」――〇
多少、危険な匂いがしなくもありませんが、「イケメン」とホメられた時点で、友人のほうは満足でしょう。
ホメ例3 パートナーの地位・裕福度などをホメる
「いいわねェ。実家が資産家で、しかも、東大出のエリートなんだって? ついてる人は、ついてるのねェ」――✖
2時間ドラマだと、この後、この発言の主は友人を殺して、自分が代わりに玉の輿に乗る――なんて筋書きになるわけですが、そんな筋書きさえ想像させるホメ方。そもそも、人の懐具合をホメの対象にするという時点で、このホメ方はNGだと思います。
ホメ例4 パートナーの性的魅力などをホメる
「セクシーな人ねェ。もしかして、あっちのほうもすごいんじゃない?」――✖
こういう部分をホメるというのは、マナーとしても感心したものじゃありませんが、同時に、こんなホメ言葉を「いいわぁ」とうらやましがるような調子で言われると、「もしかして寝取ろうとしてるのかしら?」と、あらぬ疑いをかけられることにもなります。
おたがいのパートナーをホメ合う――というのは、女性ならではの美徳と言っていいかと思いますが、あんまり過度にホメると、しかもそこに「いいなぁ」「うらやましいなぁ」というニュアンスを込めてホメると、警戒心を持たれてしまうこともある、と覚えておいてください。
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明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
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クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
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管理人は常に、下記3つの要素を満たそうと、知恵を絞って記事を書いています。
みなさんが投票してくださるポイントは、日々の反省の材料でもあり、執筆意欲のエネルギー源でもあります。
どうぞ、正直な、しかし、ちょっぴり温かめの感想ポチをお願いいたします。
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