「片手の心遣い」に、心グラリ

ホスピタリティという言葉があります。彼女は
その達人でした。彼女がもてなしで見せるワザには
だれも気づかない「気ばたらき」が含まれていて、
それがカレの心を動かしました――。
M は「男からのモテ技」、 W は「女からのモテ技」、 N は「男女共通のモテ技」です。
ほんのちょっとしたことなんですよね。
そのほんのちょっとしたことができるか、どうか?
その差が実に大きい――という話を、今回はしてみようかと思います。
彼女、仮の名を「マメ子」とでもしておきましょうか。
そのマメ子が、その「ほんのちょっとしたこと」の達人でした。
マメ子は、後に、私の後輩・A輔の彼女になるのですが、彼女がA輔のハートを射るきっかけになったのが、ふたりで出かけたドライブで見せたその「気ばたらき」でした。
以下は、A輔が、後にのろけ気味に聞かせてくれた「マメ子」のマメマメぶり――。
A輔を感動させた、彼女の助手席マナー
そのときのドライブは、ちょっと長距離だったのだそうです。
もちろん、ドライバーはA輔。
しかし、片道2時間はかかるドライブとなると、途中で小腹も空いてきます。のどだって渇きます。
そんなときに、片手で食べられるおにぎりとかサンドイッチを用意してくれる、ポットに温かい飲み物を用意して、紙コップに注いで渡してくれたり、缶飲料を用意してくれる。
これくらいまでは、やってくれる女の子がいないわけじゃありません。
しかし、A輔によれば、彼女の気配りはその上を行ってました。
おにぎりが「ひと口サイズ」。
小さかったんだそうです、彼女のおにぎりは。
それも、ひと口で食べてしまえる大きさに、きちんと計算して作ってある。つまり、食べかけのおにぎりを持ったままハンドルを握らなくてすむように、ひと口サイズににぎってくれてて、しかも、それを楊枝に刺して渡してくれたんだそうです。
ハンドルを持つ手が、汚れなくてすむように――という気配りです。
これには、さすがのA輔も、驚いたのなんの!
缶飲料にストロー。
これも、A輔が「なるほどねー」と感心した気配りのひとつでした。
もちろん、缶飲料はそのまま渡されてもいいのですが、そうすると、飲むときに頭を後ろに傾けなくてはなりません。一瞬、目線を道路から切る感じになりますよね。
でも、ストローが差してあれば、首を傾ける必要がないので、目線は道路を見続けたまま飲むことができる。
そこまで考えてくれたのか――に、A輔は、胸がキュンとなったのだそうです。ハイ、シランケンでもなります。
そのほんのちょっとしたことができるか、どうか?
その差が実に大きい――という話を、今回はしてみようかと思います。
彼女、仮の名を「マメ子」とでもしておきましょうか。
そのマメ子が、その「ほんのちょっとしたこと」の達人でした。
マメ子は、後に、私の後輩・A輔の彼女になるのですが、彼女がA輔のハートを射るきっかけになったのが、ふたりで出かけたドライブで見せたその「気ばたらき」でした。
以下は、A輔が、後にのろけ気味に聞かせてくれた「マメ子」のマメマメぶり――。

そのときのドライブは、ちょっと長距離だったのだそうです。
もちろん、ドライバーはA輔。
しかし、片道2時間はかかるドライブとなると、途中で小腹も空いてきます。のどだって渇きます。
そんなときに、片手で食べられるおにぎりとかサンドイッチを用意してくれる、ポットに温かい飲み物を用意して、紙コップに注いで渡してくれたり、缶飲料を用意してくれる。
これくらいまでは、やってくれる女の子がいないわけじゃありません。
しかし、A輔によれば、彼女の気配りはその上を行ってました。

小さかったんだそうです、彼女のおにぎりは。
それも、ひと口で食べてしまえる大きさに、きちんと計算して作ってある。つまり、食べかけのおにぎりを持ったままハンドルを握らなくてすむように、ひと口サイズににぎってくれてて、しかも、それを楊枝に刺して渡してくれたんだそうです。
ハンドルを持つ手が、汚れなくてすむように――という気配りです。
これには、さすがのA輔も、驚いたのなんの!

これも、A輔が「なるほどねー」と感心した気配りのひとつでした。
もちろん、缶飲料はそのまま渡されてもいいのですが、そうすると、飲むときに頭を後ろに傾けなくてはなりません。一瞬、目線を道路から切る感じになりますよね。
でも、ストローが差してあれば、首を傾ける必要がないので、目線は道路を見続けたまま飲むことができる。
そこまで考えてくれたのか――に、A輔は、胸がキュンとなったのだそうです。ハイ、シランケンでもなります。

この「マメ子」、会社では、A輔の部下という立場でした。
もちろん、仕事上でも優秀なパートナーであった――と、A輔は言います。
そもそもA輔が「オッ!」と彼女に注目するようになったのは、何でもない会議資料のコピーを頼んだときのことでした。
通常、こうした書類は、左綴じにするのが常識とされています。それは、左手で書類をめくりながら、右手でメモをとったり、電卓をたたいたりできるように――との配慮からなんですが、彼女がコピーしてきた書類の中に、一部だけ、「右綴じ」の書類がありました。


ショージキ、すごい! とA輔は思ったそうです。
たぶん、私でも「すごい!」と思ったに違いない――と思います。
ルールだから左綴じにする――ではなく、なぜ左綴じがルールなのか、その理由まで考えた上で、出席者の顔を思い浮かべ、とっさに機転を利かせる。
「相手のためを思う」という気持ちがないと、できないことです。
そういう彼女のやさしい心根に、いつの間にか、惹かれていったA輔は、いま、真剣に、彼女との結婚を考えているのだそうです。

ホスピタリティとは何かを教えてくれる話です
シランケンはクルマを運転しないので、最初のドライブの話は、いまひとつ「ありがたみ」がわからないのですが、そう言えば、私の友人の細君にも似たような人がいましたね。
いつも、私たちは、その友人の家に集まってマージャンをしていたのですが、そのときに、友人の奥さんが出してくれる食事やおやつが、やはり「片手でポイ」なものばかりで、感動した話を思い出しました。
コピーの話は、すごいです。A輔が感動したとおり、ここまで気がつく女性は、滅多にいるものではありません。ホスピタリティとは、こういうことを言うんだ――と、私も感動いたしました。
筆者の官能小説! 電子書店から発売中です!
盆になると、男たちがクジで「かか」を交換し合う。
明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
題材に描いた官能フィクションです。
与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
三日間の盆かかを終えて帰って来た妙は、その夜から
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
筆者初の官能作品、どうぞお愉しみください。
2020年9月発売 定価:200円 発行/虹BOOKS
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既刊本もどうぞよろしく 写真をクリックしてください。






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