ホメるのは「モノ」ではなく、持ち主の「センス」

人の心を得ようとするとき、私たちはしばしば、
その人が持っているモノをホメます。しかし、
そのホメ方がおかしい人もいる。ホメるべきは、
モノではない。その持ち主なのですが――。
愛が生まれる日本語・殺す日本語 レッスン3-10
彼女やカレに近づこうとするとき、あるいは相手を喜ばせて親しくなろうとするとき、私たちはよく、相手が身に着けたものや持っている道具をホメようとします。
それはそれで、わるくはないのですが、そのホメ方には、相手の胸にひびくものとそうでないものがあります。
まずは、次の2つの言い方を比べてみてください。
パターンA
ステキだね、そのバッグ。それ○○の××(ブランド名)でしょ?
パターンB
いいバッグだね。○○さんって、センスいいんだね。
女性が手にしたバッグを見て、男性が「いいね」とホメているところです。相手が男性であれば、「いいクルマね」「カッコいい腕時計だね」などとホメる場合もあるでしょう。
相手の持ち物をホメる。これは、男女を問わず、よくやることだと思います。問題は、そのとき、何をホメるかです。
【パターンA】の言い方だと、ホメているのは、相手の持ち物そのもの、ということになります。
一方、【パターンB】だと、ホメているのは、モノではなく、そういうモノをチョイスした相手のセンスです。
私がホメられる立場であれば、断然、【パターンB】のホメ方が心に響くだろうと思います。仮に、【パターンA】のようなホメられ方をしたら、私だったら、「彼女が興味があるのは、モノなのね」と感じて、いっぺんで気持ちが引いてしまいます。
もちろん、ホメてくれたものが、自分がこだわりを持って選んだ逸品だったりすれば、それはそれでうれしいことではあるのですが、だからと言って、ホメられた=好意を示された、とは感じられないだろうと思います。
しかし、私たちは、つい、やってしまうんですね。人をホメずにモノだけをホメてしまう、という過ちを。格言風に言うと、「モノを見て、人を見ず」というところでしょうか。
そういうときには、ぜひ、付け加えてほしいひと言があります。
それはそれで、わるくはないのですが、そのホメ方には、相手の胸にひびくものとそうでないものがあります。
まずは、次の2つの言い方を比べてみてください。
パターンA
ステキだね、そのバッグ。それ○○の××(ブランド名)でしょ?
パターンB
いいバッグだね。○○さんって、センスいいんだね。
女性が手にしたバッグを見て、男性が「いいね」とホメているところです。相手が男性であれば、「いいクルマね」「カッコいい腕時計だね」などとホメる場合もあるでしょう。
相手の持ち物をホメる。これは、男女を問わず、よくやることだと思います。問題は、そのとき、何をホメるかです。
【パターンA】の言い方だと、ホメているのは、相手の持ち物そのもの、ということになります。
一方、【パターンB】だと、ホメているのは、モノではなく、そういうモノをチョイスした相手のセンスです。
私がホメられる立場であれば、断然、【パターンB】のホメ方が心に響くだろうと思います。仮に、【パターンA】のようなホメられ方をしたら、私だったら、「彼女が興味があるのは、モノなのね」と感じて、いっぺんで気持ちが引いてしまいます。
もちろん、ホメてくれたものが、自分がこだわりを持って選んだ逸品だったりすれば、それはそれでうれしいことではあるのですが、だからと言って、ホメられた=好意を示された、とは感じられないだろうと思います。
しかし、私たちは、つい、やってしまうんですね。人をホメずにモノだけをホメてしまう、という過ちを。格言風に言うと、「モノを見て、人を見ず」というところでしょうか。
そういうときには、ぜひ、付け加えてほしいひと言があります。

「いい○○ですね」「ステキな××ですね」とモノをホメたあとで、付け加えたいひと言。それは、簡単に言うと「さすが○○さん」的な言葉です。
つまり、すごいのはモノではなくて、そういうモノを選んだり、それを使いこなしているあなただ――というニュアンスの言葉を付け加えるわけです。そのひと言があれば、言われたほうも、ホメられたのはモノではなくて自分だ、と感じることができるはずです。
よくある「モノホメ」の言葉を取り上げて、それに付け足すひと言を考えてみました。よければ、ぜひ参考にしてみてください。
文中の太字の部分が、付け足しのひと言です。
◆カレのクルマをホメるとき
カッコいいクルマだね。○○さんでないと乗りこなせないよ。
◆彼女のネイルアートをホメるとき
きれいなネイルアートだね。指がきれいだからよく似合うよ。
◆お邪魔した家の庭の花をホメるとき
きれいなお花。育てるの、たいへんだったでしょう。
◆彼女のおニューの服をホメるとき
スゲェ、おしゃれな服。そういうのが似合うって、やっぱ、スタイルいいんだね。
◆相手が持っている本をホメるとき
おっ、いい本、読んでるねェ。さすが知性派。趣味がいいねェ。
◆相手の子どもの写真を見せられてホメるとき
かわいい――ッ! ○○さん似でしょ。やっぱり、血を引いてるんですねッ。
まだ、いろいろありますが、あとは、みなさんで工夫してみてください。
簡単に言うと、モノをホメるときには、モノそのものをホメるのではなく、そういうモノを選んだ本人のセンスや鑑識眼をホメましょうという話なのですが、このとき、ひとつだけ、やってはいけないことがあります。

私たちが犯しがちな過ち。それは、モノをホメようとして、その「価値」を値踏みしてしまう――という過ちです。
たとえば、こんなホメ方。



どのホメ方にも共通しているのは、相手が所有しているモノの「市場価値」に言及している、ということです。
こういうホメられ方をされると、私だったら、「こいつ、オレの懐をネラってるのか?」と感じ、以後、その人に対しては、自分の持ち物を隠そうとするだろうと思います。
もちろん、そんなホメ方をする人の品性にも疑念を感じて、積極的に親しくなろうとはしないでしょう。
あくまでホメるのは、「目が高い」ではなく、「センスがいい」。
そこをお間違えないように。
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