緩い急行、遥かな愛〈31〉恋敵のヒゲ面



追憶   連載小説 
 緩やかな急行、遥かな愛
  1966~75
 「急行霧島」が運んだ
 「愛」と「時代」
  第31章 

私たちが東京で靖国神社国家護持法案
の反対運動を展開している頃、
神村信平の『あなたに』が深夜放送で
流されるようになった。その神村を
呼んで、昌子たちが京都で
「反戦フォーク集会」を開くという。
私は、京都へ向かうことにした――。

157 この話は連載32回目です。この話を最初から読みたい方は、こちらから、
前回から読みたい方は、こちらからどうぞ。
 ここまでのあらすじ  横浜の大学から福岡へ帰省する私は、京都の女子大から鹿児島へ帰省する上園雅子と、「急行・霧島」で同席することになった。やがて迎える政治的激動の時代への序章。列車の中で私たちは、季節労働者に違いない赤鉢巻の男と同席するが、男が岡山で下車すると、私たちの距離は、少し縮まった山陽路の暗い闇を走る間、私たちは睡魔に襲われ、夢路の中で手をつなぎ合った。聖書を片手にしながら、大学の合唱団に所属する私と昌子。しかし、ふたりのキャンパスにも、静かに政治の風が吹き始めていた。ベトナムでは米軍の北爆が激しさを増し、各地で反戦運動が起こっていた。そんな中、私が所属する合唱団は演奏旅行をやることになり、その最終日、京都で昌子たちの合唱団とジョイントすることになった。「どうせだったら、京都で一泊すれば」と言い出したのは、昌子だった。昌子が手配した宿は、K大の学生寮だった。案内した高城は、昌子をオルグしようとしている高城という男だった。寮に着くと、高城は、「こんなの見たことあるか?」と、一冊の小冊子と酒を持って部屋にやって来た。「火炎瓶は投げるか、投げないか」をめぐって、私と高城は論争し、そのうち、私は酔いつぶれた。翌朝、迎えに来た昌子は、ふたりの酒を責め、翌日の京都見物を「哲学の道」の散策に切り替えた。「愛に思想は必要か?」と問う昌子と私は、鴨川の川辺で暮れなずむ京都の街を眺めながら、唇を重ね合った。 その秋、学生デモ隊がヘルメットを被り、角材を手に機動隊とぶつかり合う事件が起こり、京大生がひとり、命を落とした。一気に「政治化」するキャンパス。そんな中、キリスト教系学生の全国大会が開かれ、リベラル派と保守派がぶつかり合った。結局、大会は何も決められないまま終わったが、クリスマスイブに、関東では集会とデモが、関西ではクリスマスキャンドルの座り込みが計画された。私と昌子は、それぞれの行動の中でおたがいの名前を祈り合った。その年の暮れ、カウントダウンのチャリティのために「霧島」に乗れないという昌子を、私は教会に尋ねた。カウントダウンのキスの相手は、昌子だった。激動の1968年の朝が明けた。教会の集会室で眠る私の布団に潜り込んできた昌子と私は、初めて、体を重ね合った。時代は、変わりつつあった。日本でも、世界でも、若者たちが行動を起こし、私たちに「おまえはどうする?」と問いかけていた。その答えを見つけられないまま、私と昌子は、走る「霧島」の中で、たがいの体を求め合った。春になると、東大と日大がストに突入し、学園紛争の季節が始まった。そんなとき、昌子が上京してきた。昌子たちが応援している神村信平たちのフォーク・ライブを開くためだという。宿は、私の部屋だった。ドブ臭い運河の匂いが漂う四畳半で体を重ね合った私と昌子。昌子は、バリケード封鎖の始まった「東大」へ行ってみたいと言い出した。党派の旗が立ち並び、支援の学生たちが詰めかけたキャンパスで、私と昌子はK大の高城やT大の野本と出会った。その翌日、横浜の街を案内した私に、昌子は「いくら残ってる?」と私の財布を気にかけ、「自炊しよう」と言い出した。段ボールを食卓代わりにした貧しい食事。それはふたりにとって至福の時間だった。しかし、幸せな時間はアッという間に過ぎ去る。やがて私たちは、時代の嵐に巻き込まれていく。そんなときに開かれた全国大学キリスト者大会。折しも、政府が靖国神社を国家護持しようとしていたときだった。しかし、その会場に昌子の姿はなかった。その昌子から伝言があった。京都で「反戦フォーク集会」を開く。よかったら顔を見せてほしいというのだった――



 12月の「靖国神社国家護持法案に反対する市民統一行動」には、包帯が取れたばかりの楠本も参加して、1000人近い規模のデモを組織することができた。
 参加したのは、キリスト教関係者ばかりではなかった。
 仏教青年会からも有志の参加者が加わり、市民団体からも支援のメンバーが加わった。
 決して大規模とは言えないデモだったが、デモとしては、それなりに成果を上げたのではないか――と、私や楠本たちは総括した。
 講演会活動のほうは、私のキャンパスを含めて、全部で13の大学で講演会を開くことに成功したが、残念ながら、学生たちの関心は、もっぱら、東大・日大闘争やベトナム反戦、安保闘争のほうに向いていて、大きく関心を集めるというところまではいかなかった。

 一方、国会議員への訴えなどを方針として掲げた若原たちの活動も、それなりに成果を上げつつあった。
 もともと、この問題については、与野党を問わず、宗教系の議員が反発していた。
 結局、法案は与党内でも意見がまとまらず、最終的には、議員立法という形で提出せざるを得なくなるのではないか――という観測が、私たちの間でも主流となりつつあった。

          クローバー

 クリスマスが近づいてきたある夜、ゼミのレポートをまとめていた私は、つけっぱなしで流していたトランジスタ・ラジオから流れてきた曲に、思わず耳を奪われてしまった。

 「この曲は、関西方面からよくリクエストをいただいて、最近、ジワジワとヒット・チャートを上昇しているんですよね。この歌で歌われているのは、被差別部落出身の女の子の恋の話なんですが……」

 パーソナリティの解説に「エッ!?」となった。
 神村信平の『あなたに』だった。
 渋谷の「Y教会」で行われた《平和を祈る! フォークソングの夕べ》で披露した新曲。昌子たちが、深夜放送を中心にリクエストを送り続けるなどして、草の根的にヒットを狙う――と言っていた曲だった。
 それが、とうとう東京のキー局の深夜放送で流れるようになった。
 昌子や落合牧師たちの地道な作戦が功を奏したのだろう。
 パーソナリティが紹介した話によると、いま、関西方面のフォーク集会などでは、必ず演奏される定番になりつつあり、神村信平は、近々、東京での演奏活動を本格化させる予定である、ということだった。

 少しずつ、何かが変わり始めているのかもしれない。
 音楽の世界でも、メジャーのシステムに頼らずに曲をヒットさせる神村のような連中が、後から後から出てくるようになれば、一部のメジャーに支配された市場の仕組みが変わっていくのではないか。
 漠然と抱いたそんな希望を、手紙にしたためて昌子に送った。
 昌子から、すぐに返事が来た。

 《やったぁ。東京でも流れ始めたんですね》

 昌子は、『あなたに』のヒットを確信した喜びをしたためたあと、「ところで……」と、気になることを伝えてきた。

 《この前、はじめて、ヘルメットというものを被りました。
 色は、赤です。
 高城さんたちが被っているのと同じ色です。
 デモに参加したとき、
 被ってないと危ないから……と言われて被ったんだけど、
 けっこう似合ってましたよ。

 でも、心配しないでね。
 別に赤を被ったからと言って、
 「入信」したわけではありませんから。

 でもね、ちょっと思っちゃいました。
 秋吉クンだったら、何色を被るんだろう――って。
 バカですね、私。
 デモしながら、そんなこと考えてるんだもの……》


 「入信」とは、いかにも、昌子らしいジョークだ。
 そんなジョークが飛び出すのは、昌子がまだ客観性を失ってない証――とも思えて、私は少しだけ、安心した。

 しかし、何色なんだろう……。
 昌子が手紙で書いてよこした「秋吉クンだったら、何色を」の一節が、ちょっとだけ気になった。
 Y大学のキャンパスで自治会を牛耳っていたのは、教育学部は、白ヘルメットの「中核派」だった。数的には、全学を通して、これがいちばん多い。
 経済学部では、青ヘルメットの「社青同解放派」とブントから分かれた「ML派」が、勢力を二分していた。
 「ML派」は、ブントの大衆運動路線を生ぬるいと批判して飛び出した一派で、Y大の「ML派」は、後に武闘路線を先鋭化させて「京浜安保共闘」と名称を変え、さらに関西の「赤軍派」と合流して「連合赤軍」を結成することになる。
 あくまで「ノンセクト(無党派)」を貫いていた私だったが、もし、どこかのグループと行動を共にするとしたら、その色は「青」だろうと思っていた。

 「赤」を被る昌子と「青」を被る私。
 ふたりが、どこかでスクラムを組み合って、一緒に街頭行動をとることがあるのだろうか?
 それともどこかで、激しくぶつかり合うことになるのだろうか?
 そのときは、まだ、どちらも想像できなかった。

          クローバー

 クリスマスが近づくと、私は港のバイトで早めに旅費を稼ぎ、新幹線に乗って京都に向かった。
 昌子たちが企画した「反戦フォーク集会」は、市内の公園の野外音楽堂で開催されることになっていた。
 昌子の手紙には、「設営から手伝ってくれたらうれしいんだけど……」というメッセージが、「追伸」としてしたためてあった。「追伸」として書くということは、つまり、それが本心――ということだ。
 「霧島」だと、到着が夕方になってしまうので、ちょっとムリして新幹線に乗り、昼前に京都に着いた。

 「オーッ! 罪びと来たれり!」

 設営中の会場に着くと、その日の集会の目玉でもある神村信平が、真っ先に私に気づき、声をかけてきた。
 その顔が浅黒くなり、精悍さを増したように見えた。精悍に見えたのは、口からあごにかけて生やしたヒゲのせいかもしれなかった。

 「どうしたんです、ヒゲ? チェ・ゲバラを意識した……とか?」
 「いや、世捨て人になったんですわ」
 「何言ってるんです? これから全国区になろうって人が……」
 「そんなんは、どうでもよろしい。むなしいだけですわ」
 「何か、悩みでもあるんですか?」
 「悩みあるんですか……て、よう言わはるわ。ボクの悩みを作った張本人が……」
 「エッ!?」

 わけがわからない――という顔をしているところへ、落合牧師がやって来た。

 「やあ、やあ。来てくれましたか? で、来る早々、恋敵にからまれてたわけですね」

 エッ、恋敵……?
 そんな話、聞いてないゾ――と、神村の顔を見ると、ヒゲの中の精悍さが一気に崩れて、照れくさそうに長髪の頭をかいた。
 かいた頭の髪を、両手でバサバサとかきむしる。
 会場を照らす冬の真昼の陽射しの中に、まるで石灰のように、神村の頭から剥げ落ちたフケが舞い上がるのが見えた。
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