40になるのに60年かかる「女の時間」を理解せよ

法則88 女は、40になるのに60年かかる。
男と女の間では、流れる時間が違います。
「内的時間」に左右される度合いは女性のほうが大。
女は、60年かけて40になるらしいのです——。
「時間」は、人の中で、だれにも同じように流れていくわけじゃありません。
楽しい時間は「あっ」という間に過ぎていくのに、「苦しい時間」はなかなか過ぎ去ってくれない。
待たせる時間は「大したことない」と感じるのに、待たされる時間は「やたら長い」と感じられる。
そんなふうに、私たちは、「絶対的な時間」とはあきらかに違う速度で流れていく「相対的時間」というものがあることを、経験的に知っています。「相対的時間」は、「内的時間」と言ってもいいし、「主観的時間」あるいは「心理的時間」と言ってもいいかと思います。
「絶対的時間」と「相対的時間」の差を生み出すのは、主として、以下の法則です。
「人生」という「時間」にも、この法則は当てはまります。
今回は、「女性の人生」という時間を、この法則で考えてみることにしましょうか。

女性は、なぜ、自分の年齢を低く見積もりたがるのか?
あくまで一般的に――という話ですが、女性は、「自分の年齢」を実際よりも「低く」見積もりたがる傾向があります。男性が、実際よりも「年上」に見せようとするのとは対照的です。
もちろん、そこには、「若い」と言ったほうが男性から魅力的と思われる――という理由もあるだろうと思います。生物学的にも、若いほうが、妊娠⇒出産⇒子育てに有利とされていますから、「若く思わせる」には、本能的な動機が存在する――とも想像できます。
しかし、どうも、理由はそれだけではなさそうです。
筆者・重松は、かつて担当した女性作家から、こんなことを言われたことがありました。
あのね、重松クン。女っていうのは、
30になるのに45年かかるのよ。
そのときは、目からウロコが2、3枚は剥がれ落ちたように記憶しています。
その女性作家が言いたかったのは、「女が30という年齢を受け入れるのには、相当な覚悟が必要なのよ」ということだろうと、そのときは思いました。なにしろ、女性の平均初婚年齢が24.2歳という時代。25歳になると「曲がり角」と呼ばれ、30歳になると「行き遅れ」などと呼ばれた時代で、「女30歳」は世間的には「ババア」扱いされていました。
それを自ら受け入れるのには、45年ぐらいかかる。つまり、女は、自分を「ババア」とは思いたくない生きものなのよ。やっとあきらめがついて、「もう、ババアなのね」と自覚するのが45くらい――と、たぶん、その人は言いたかったのでしょう。
30歳程度で自分を「ババア」なんて思う人は、いまの時代にはいないだろうと思います。しかし、その比率は、いまも生きているかもしれません。
30歳を受け入れるのに45年かかるとしたら、
40歳を受け入れるのには60年かかる。
50歳を受け入れるのには75年かかる。
という計算になります。
この女性作家は、主に女性の社会的意識(ここでは対男性の意識)が、自分の加齢の進行を遅く感じるように仕向ける――と言いたかったのだと思いますが、ここには、先の〈1〉の法則がはたらいているとも言えます。
「加齢」という時間の進行を意識すればするほど、時間の進行を遅く感じる、あるいは、遅く感じたいという心理的動機がはたらく――というわけです。
楽しい時間は「あっ」という間に過ぎていくのに、「苦しい時間」はなかなか過ぎ去ってくれない。
待たせる時間は「大したことない」と感じるのに、待たされる時間は「やたら長い」と感じられる。
そんなふうに、私たちは、「絶対的な時間」とはあきらかに違う速度で流れていく「相対的時間」というものがあることを、経験的に知っています。「相対的時間」は、「内的時間」と言ってもいいし、「主観的時間」あるいは「心理的時間」と言ってもいいかと思います。
「絶対的時間」と「相対的時間」の差を生み出すのは、主として、以下の法則です。
〈1〉「時間」は、「時間」を気にするほど、長く感じられる⇒つまり、心理的にはゆっくりと過ぎていく。
〈2〉脳が受け取る刺激の量・密度に応じて、人は、経過した時間を長く感じる⇒逆に言うと、刺激のレベルが少ない時間は、速く経過してしまう。その典型は、「睡眠」している時間。
〈2〉脳が受け取る刺激の量・密度に応じて、人は、経過した時間を長く感じる⇒逆に言うと、刺激のレベルが少ない時間は、速く経過してしまう。その典型は、「睡眠」している時間。
「人生」という「時間」にも、この法則は当てはまります。
今回は、「女性の人生」という時間を、この法則で考えてみることにしましょうか。

女性は、なぜ、自分の年齢を低く見積もりたがるのか?
あくまで一般的に――という話ですが、女性は、「自分の年齢」を実際よりも「低く」見積もりたがる傾向があります。男性が、実際よりも「年上」に見せようとするのとは対照的です。
もちろん、そこには、「若い」と言ったほうが男性から魅力的と思われる――という理由もあるだろうと思います。生物学的にも、若いほうが、妊娠⇒出産⇒子育てに有利とされていますから、「若く思わせる」には、本能的な動機が存在する――とも想像できます。
しかし、どうも、理由はそれだけではなさそうです。
筆者・重松は、かつて担当した女性作家から、こんなことを言われたことがありました。

30になるのに45年かかるのよ。
そのときは、目からウロコが2、3枚は剥がれ落ちたように記憶しています。
その女性作家が言いたかったのは、「女が30という年齢を受け入れるのには、相当な覚悟が必要なのよ」ということだろうと、そのときは思いました。なにしろ、女性の平均初婚年齢が24.2歳という時代。25歳になると「曲がり角」と呼ばれ、30歳になると「行き遅れ」などと呼ばれた時代で、「女30歳」は世間的には「ババア」扱いされていました。
それを自ら受け入れるのには、45年ぐらいかかる。つまり、女は、自分を「ババア」とは思いたくない生きものなのよ。やっとあきらめがついて、「もう、ババアなのね」と自覚するのが45くらい――と、たぶん、その人は言いたかったのでしょう。
30歳程度で自分を「ババア」なんて思う人は、いまの時代にはいないだろうと思います。しかし、その比率は、いまも生きているかもしれません。
30歳を受け入れるのに45年かかるとしたら、
40歳を受け入れるのには60年かかる。
50歳を受け入れるのには75年かかる。
という計算になります。
この女性作家は、主に女性の社会的意識(ここでは対男性の意識)が、自分の加齢の進行を遅く感じるように仕向ける――と言いたかったのだと思いますが、ここには、先の〈1〉の法則がはたらいているとも言えます。
「加齢」という時間の進行を意識すればするほど、時間の進行を遅く感じる、あるいは、遅く感じたいという心理的動機がはたらく――というわけです。

女性は、自らの「加齢」を、超スローに認識する
では、法則〈2〉についてはどうでしょう?
「脳が受け取る刺激の量・密度に応じて、人は、経過した時間を長く感じる」というほうの法則です。
私は、「脳が受け取る刺激の量・密度」ということに関しては、男性は女性にはかなわない――と思っています。
男性も、仕事の上では、日々、多くの刺激を受けています。しかし、その刺激のありようは、毎日、同じような種類の刺激を繰り返し受ける――というパターンで、脳を興奮させ、それゆえに時間の充実を感じさせるような種類の刺激ではありません。
大事なのは、ひとつひとつが、「エピソード記憶(物語的な記憶)」として保存されるような刺激。そういう刺激を受ける機会も、それを刺激と受け取る能力も、はるかに女性のほうが優れているだろうと、私は確信しています。
そういう刺激を日々、受け取っている女性の中では、男性よりも、時間はゆっくり流れていきます。同じく、50歳になるにも、60歳になるにも、女性が感じ取る「心理的時間」は、男性よりも長い。つまり、心理的に50歳や60歳になるのは、女性のほうが遅い――というわけです。

女性の年齢は、3分の2に見積もれ!
そんなわけで、女性の中を流れる時間と男性の中を流れる時間は、その速度がかなり違う。男性のみなさんには、常に、このことを頭の片隅に置いておいてほしいのです。
たとえ、あなたの彼女が40の大台を迎えても、「おまえも40か。もうババアだな」なんてことは、口が裂けても言ってはいけない。あなたの妻が還暦を迎えたとしても、「オイ、バアさん」なんて言い方は、絶対にしてはいけない――ということです。
私は、そんなときには、こう言って、彼女たちの「時間よ、止まれ!」意識をくすぐるようにしています。


ちょっと言いすぎですけど、こう言って怒り出す女性は、まずいません。
筆者の最新官能小説! 電子書店で発売を開始しました!
盆になると、男たちがクジで「かか」を交換し合う。
明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
題材に描いた官能フィクションです。
与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
三日間を終えて帰って来た妙は、その夜から、
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
筆者初の官能作品、どうぞお愉しみください。
2020年9月発売 定価:200円 発行/虹BOOKS
⇒BOOK☆WALKER からお読みになる方は、ここをクリック。
⇒Kindleでお読みになる方は、ここをクリック。
既刊本もどうぞよろしく 写真をクリックしてください。






明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
題材に描いた官能フィクションです。
与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
三日間を終えて帰って来た妙は、その夜から、
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
筆者初の官能作品、どうぞお愉しみください。
2020年9月発売 定価:200円 発行/虹BOOKS
⇒BOOK☆WALKER からお読みになる方は、ここをクリック。
⇒Kindleでお読みになる方は、ここをクリック。
既刊本もどうぞよろしく 写真をクリックしてください。

管理人は、常に、下記3つの要素を満たすべく、知恵を絞って記事を書いています。
みなさんのポチ反応を見て、喜んだり、反省したり……の日々です。
今後の記事作成の参考としますので、正直な、しかし愛情ある感想ポチを、どうぞよろしくお願いいたします。



→このテーマの記事一覧に戻る →トップメニューに戻る
- 関連記事
-
- 彼女の「恋愛脳」は、反復刺激に弱い!? (2021/11/22)
- 40になるのに60年かかる「女の時間」を理解せよ (2021/11/04)
- 愛が冷めかけると少なくなるもの (2021/10/21)