自伝的創愛記〈29〉 思えば立つ先生への思慕

Vol.29
アレを床にこすりつける。
その行為の意味もわからないまま
13歳になったボクの妄想には、
しばしば女先生が登場した――。
小学校半ばでアレをこすり付けて気持ちよくなることを覚えたボクは、性癖に関しては早熟だったのかもしれない。
しかし、その行為の意味を理解せず、自分だけがやっている「おかしな行為」であると思い込んでいたという点で、性的知識に関しては恐ろしく晩生な少年だったとも言える。
意味はわかってなかったが、それは、決して親に知られてはいけない行為だとは感じていた。それでも、親の目を盗んでは陰部を床や畳にこすりつける。中学校に上がる頃には、その度に、パンツの中にドロドロの液体が飛び散るようになった。その痕跡を親に見つかってはまずいので、それが飛び出す度にトイレに駆け込んで、パンツに付着したねばねばをティシュで拭き取った。
こんなことをしているのは、自分だけじゃないか。そんなことをしているから、変な病気になったんじゃないか――という不安は、ボクの少年期を灰色に染めていた。

灰色の時間を彩ったのは、いやらしい想像だった。
その想像に登場するのは、たいていは、クラスのかわいい女の子だったり、映画や雑誌で見る女優だったりした。
想像に登場する「かわいい子」は、先生にお尻を引っぱたかれたり、クラスの悪ガキたちにスカートをまくられたり、プロレスごっこでいじめられたりしていた。女優であれば、悪役に縛り上げられたり、ムチで打たれたりしている……。
想像の中のヒロインは、なぜかいつも、「救ってあげなくては」と思うような肉体的虐待を受けていることが多かった。たぶん、それは、初めて下半身をムズムズさせた経験が、父親にはがいじめにされて着物の胸をはだけさせられていた母親の姿だったことと関係があったのかもしれないが、その当時のボクには、見当がついていなかった。
少なくとも、単に女の裸を想像したり、女優の水着写真などを見ながら、陰部をこするという経験は、ボクの少年時代にはなかった。
しかし、その行為の意味を理解せず、自分だけがやっている「おかしな行為」であると思い込んでいたという点で、性的知識に関しては恐ろしく晩生な少年だったとも言える。
意味はわかってなかったが、それは、決して親に知られてはいけない行為だとは感じていた。それでも、親の目を盗んでは陰部を床や畳にこすりつける。中学校に上がる頃には、その度に、パンツの中にドロドロの液体が飛び散るようになった。その痕跡を親に見つかってはまずいので、それが飛び出す度にトイレに駆け込んで、パンツに付着したねばねばをティシュで拭き取った。
こんなことをしているのは、自分だけじゃないか。そんなことをしているから、変な病気になったんじゃないか――という不安は、ボクの少年期を灰色に染めていた。

灰色の時間を彩ったのは、いやらしい想像だった。
その想像に登場するのは、たいていは、クラスのかわいい女の子だったり、映画や雑誌で見る女優だったりした。
想像に登場する「かわいい子」は、先生にお尻を引っぱたかれたり、クラスの悪ガキたちにスカートをまくられたり、プロレスごっこでいじめられたりしていた。女優であれば、悪役に縛り上げられたり、ムチで打たれたりしている……。
想像の中のヒロインは、なぜかいつも、「救ってあげなくては」と思うような肉体的虐待を受けていることが多かった。たぶん、それは、初めて下半身をムズムズさせた経験が、父親にはがいじめにされて着物の胸をはだけさせられていた母親の姿だったことと関係があったのかもしれないが、その当時のボクには、見当がついていなかった。
少なくとも、単に女の裸を想像したり、女優の水着写真などを見ながら、陰部をこするという経験は、ボクの少年時代にはなかった。
その想像の中身が、中学校に上がってからは、「進化」した。クラスの悪ガキ・手島に、男と女は、チ×ポとオ×コをハメ合う――という話を吹き込まれてからは、想像に「リアル」が加わった。
登場するのは、もう、周りにいる「ちょっとかわいい女の子」たちとかではなくなった。もっと「おとなな女たち」が登場するようになり、しかも想像の中の彼女たちは、下着を脱がされ、男に組み伏せられて、いきり立った肉棒を股に突き立てられたりしている。
「おとな」として想像の中に出て来る女たち。その中には、「女先生」たちもいた。
そのひとりが、チャボだった。

「チャボ」というのは、いつの頃からか生徒たちがそう呼ぶようになったあだ名だった。
小柄な体なのに、生徒を叱るときなどには、チャボのようにうるさいから――という説もあった。小さな体なのに胸をそらしてひょこひょこと歩く姿がチャボに似ているから――という説もあった。
そういうあだ名をつけるのは、どっちかと言うと、男子生徒だった。あだ名がつけられるというのは、それだけ人気があるということだった。
チャボは、学校にいる女先生たちの中では、美人度で言うと、ナンバーワンとも言えた。女優にたとえると、後にTVに登場する中田喜子に似てなくもなかった。
ふだんは「保健室」にいる養護教諭だが、月に一度は教壇に立って、「保健体育」の授業を持った。その姿を見ながら、ボクは机の下でアレを膨らませた。
その理由を作ったのは、手島がヒソヒソと語って聞かせた養護教諭・高崎悦子に関するウワサ話だった。
登場するのは、もう、周りにいる「ちょっとかわいい女の子」たちとかではなくなった。もっと「おとなな女たち」が登場するようになり、しかも想像の中の彼女たちは、下着を脱がされ、男に組み伏せられて、いきり立った肉棒を股に突き立てられたりしている。
「おとな」として想像の中に出て来る女たち。その中には、「女先生」たちもいた。
そのひとりが、チャボだった。

「チャボ」というのは、いつの頃からか生徒たちがそう呼ぶようになったあだ名だった。
小柄な体なのに、生徒を叱るときなどには、チャボのようにうるさいから――という説もあった。小さな体なのに胸をそらしてひょこひょこと歩く姿がチャボに似ているから――という説もあった。
そういうあだ名をつけるのは、どっちかと言うと、男子生徒だった。あだ名がつけられるというのは、それだけ人気があるということだった。
チャボは、学校にいる女先生たちの中では、美人度で言うと、ナンバーワンとも言えた。女優にたとえると、後にTVに登場する中田喜子に似てなくもなかった。
ふだんは「保健室」にいる養護教諭だが、月に一度は教壇に立って、「保健体育」の授業を持った。その姿を見ながら、ボクは机の下でアレを膨らませた。
その理由を作ったのは、手島がヒソヒソと語って聞かせた養護教諭・高崎悦子に関するウワサ話だった。
筆者の最新実用エッセイ! キンドル(アマゾン)から発売中です!
盆になると、男たちがクジで「かか」を交換し合う。
明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
題材に描いた官能フィクションです。
与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
三日間を終えて帰って来た妙は、その夜から、
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
筆者初の官能作品、どうぞお愉しみください。
2020年9月発売 定価:200円 発行/虹BOOKS
⇒Kindle でお読みになる方は、ここをクリック。
⇒BOOK☆WALKER からお読みになる方は、ここをクリック。
既刊本もどうぞよろしく 写真をクリックしてください。






明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
題材に描いた官能フィクションです。
与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
三日間を終えて帰って来た妙は、その夜から、
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
筆者初の官能作品、どうぞお愉しみください。
2020年9月発売 定価:200円 発行/虹BOOKS
⇒Kindle でお読みになる方は、ここをクリック。
⇒BOOK☆WALKER からお読みになる方は、ここをクリック。
既刊本もどうぞよろしく 写真をクリックしてください。

管理人は、常に、下記3つの要素を満たすべく、知恵を絞って記事を書いています。
みなさんのポチ反応を見て、喜んだり、反省したり……の日々です。
今後の記事作成の参考としますので、正直な、しかし愛情ある感想ポチを、どうぞよろしくお願いいたします。



→このテーマの記事一覧に戻る →トップメニューに戻る
- 関連記事
-
- 自伝的創愛記〈30〉 美しく怒る先生のお尻 (2021/10/23)
- 自伝的創愛記〈29〉 思えば立つ先生への思慕 (2021/10/09)
- 自伝的創愛記〈28〉 罪作りな登り棒。性感の発見 (2021/09/23)
テーマ : 恋愛小説~愛の挫折と苦悩
ジャンル : アダルト