「ワンニャン女」はモテるのか、嫌われるのか?



手と手
会話の中に「ワンワン」だの「ニャンニャン」だのという
動物語や「ゴロゴロ」「プッツン」だのという擬態語
やたら出てくる女性がいます。そういう女たちは、
ワンニャン女」と呼ばれ、同性には嫌われるのですが。


 愛が生まれる日本語・殺す日本語   レッスン2-26 




 「ワンニャン」と言っても、別に、犬を飼っている、ネコを飼っている――というわけではありません。
 犬やネコのような、怪しげな(?)言語を操る女――という意味です。
 たとえば――

  だれかに「飲みに行こうか?」と誘われて、「ワンワン」。
  「うれしい」を言う代わりに、「ニャンニャン」。

 というふうに、会話の中に「動物語」が頻繁に登場する。
 「動物語」ばかりではありません。

  「それ、おいしいから飲んでごらん」と言われて、「ゴックン」。
  「ボクの胸で休んでいいよ」と言われて、「ゴロゴロ」。

 というふうに、動作や状態を表す言葉も、頻繁に登場します。
 「ワンワン」「ニャンニャン」のように、何かの「音」をマネて表す言葉を「擬音語」と言い、「ゴックン」「ゴロゴロ」のように物事の状態などをマネて表す言葉を「擬態語」と言います。
 これらの「擬音語」「擬態語」を巧みに(?)操る女は、実はモテる――というのが、今回の話なんですが、そうすんなりとはいきません。
 「好き」と「嫌い」が、ハッキリ分かれてしまうんですね、このタイプの女性は。

カラス 男はおおむね「好き」、女はおおむね「嫌い」――の理由

 かつてTBSに田中みな実という女子アナがいました。「サンデージャポン」でレポーター役を務めるなどしていたのですが、そのしゃべり方や立ち居振る舞いに噛みつく人たちがいて、バトル(と言っても、一方的なバッシング)に発展していたことも、ご記憶にある方もいらっしゃるかと思います。
 ま、バトルそのものは、番組的に作られた感じもするので、あまり本気にはしてないのですが、この田中みな実アナのしゃべり方が、見事に「ワンニャン的」。
 それに「何、この女!」と噛みついていた急先鋒が、南海キャンディーズのしずちゃんと、松子デラックス
 失礼ながら、ルックスで勝負できる方々ではない――というか、むしろ逆。「ワンニャン語」をしゃべってもたぶん気持ちわるいだけだろう――と思われる人々でした。

 では、この種のしゃべり方を支持していたほうの「勢力(?)」は――というと、大部分が男性。
 中には「嫌い」とおっしゃる男性もいるのですが、よくよく聞いてみると、「かわいくもないくせに、かわいこぶって『ワン』だの『ニャン』だのと言う女は嫌い」だったりします。
 つまり――です。
 「かわいい女」や「かわいく見える女」が使用する「ワンニャン」的言語であれば、男性はかなりの確率で、「支持する」に回る、ということです。
 一方の「支持しない」側。こちらは、大半が女性やオカマ。それも前述のとおり、「非ビジュアル系」と思われる方々です。
 支持しない人々の舌鋒は、かなり過激です。
 いわく――

  何よ、かわいこぶっちゃって!
  かわいい自分を売り込みたいだけじゃない!
  こういうの、「あざとい」って言うんじゃない??

 そこまで言うことないだろう――と思うのですが、どうも、彼らは生理的にそれが受け付けられないようなのです。
 なぜ、そうなるのか?
 まずは、「ワンニャン語」を口にする人たちのほうの心理的背景に迫ってみましょう。

カラス 意識しているのは「親」の目…?

 「ニャンニャン」だの「ワンワン」だの、「ツンツン」だの「ゴロゴロ」だのという言葉を多用する人たちに共通していることは、親との関係性だろう――と、私はニラんでいます。
 これら「擬音語」や「擬態語」のボキャブラリーが豊富な人たちで、「親が嫌い」とか「親とケンカしている」という人は、少なくとも、私が知る限りではいません。
 「ワンニャン語」の達人たちは、いまでも、親との間に良好な《親-子関係》を維持している。そう思っていいだろうと筆者は考えます。
 そして、これらの言語のネタ元は、その親たちではないかと私はニラんでいます。これ、刑事のカン……じゃなくて、著者のカン!
 そうです。こういう言葉は、元々は、幼い子どもに対して親、特に母親が語って聞かせた言葉なんですよね。

  ホラ、そんなかっこうで寝てると、ポンポンが風邪ひいちゃうよ。
  あらぁ、見てごらん。かわいいニャンニャンねェ。

 そういう言葉を耳にしながら育っていく子どもたちは、こうして与えられた言葉をどう処理していくのでしょうか?
 たいていの子どもは、学校に通うようになって「おとな」としての自我が芽生え、育っていくにつれ、これらの言語を意識の中から葬り去っていきます。言語を葬り去るとともに、《親離れ》というプロセスを経験します。
 いつまでも、子どもみたいな言葉は使ってられない――と思うわけです。

 しかし、そうではない子どももいます。
 いつまでも、《親から「かわいい」と思われるような子どもでいたい》という意識を残したまま、おとなになっていく子どもたちです。
 そういう子どもは、いくつになっても、「親から与えられた言語」を捨てきれないまま、おとなになってしまいます。親の目から見れば、そういう子どもは、おとなになっても「かわいい存在」であり続けるので、あえてその言語スタイルを修正しようとも思いません。
 特に、女の子の場合には、その傾向が強いだろうと思われます。
 こういう子どもたちは、「ワンニャン言語」を体に染み付かせたまま、オッパイだけが育っていく。
 これが、「ワンニャン女」が出来上がっていくプロセスに違いない――と、シランケンは思うわけです。

カラス なぜ、多くの男は「ワンニャン女」に好意的なのか?

 前述したとおり、こういう言葉遣いの女性は、おおむね同性には評判がわるく(ときには、嫌悪の対象とさえなります)、異性からは好意的に迎えられます(「かわいい」と鼻の下を伸ばす男たちもいます)。
 なぜか――?
 理由は、ひとつしかありません。

 男は、女にはいつまでも子どものようでいてほしい――と願うから。

 なぜそう思うかというと、そのほうが、男性の優位性が保たれるから――です。
 わたくしシランケンは、男女の自立した関係を理想とするリベラリストではありますが、それでも、「かわいい女」には、無条件でハートをくすぐられてしまいます。おそらくは、どこかに、「弱い存在を庇護したい」というオヤジ本能が働いてもいるのだろうと思います。
 前出の田中アナを「バカか、こいつ」と思いながらも、「そのバカっぽさがかわいい」と思ったりする男性には、かなりな程度、「オヤジ成分」が入っているに違いありません。

カラス 「擬音語」「擬態語」は、庇護本能をくすぐらずにはおかない!

 女性のみなさん、過剰にならない程度であれば、大いに「ワンニャン言語」を使えばよろしいんじゃないでしょうか。

怒ったときには「プンプン」。
 何かにぶつかったときには「ゴッツン」。
 うれしくて涙が出そうなときには「ウルウル」。
 「うれしい! ついていきます」というときには「ワンワン」。
 何か抗議したいときは、相手の胸を突つきながら「グリグリ」。
 緊張の糸が切れたときには「プッツン」。
 相手の親切が身に沁みたときには「ジーン」。
 もう達しそうというときには「イクイク
 間違えました。これは擬態語ではありません。

 使いすぎない程度であれば、きっと、あなたの好感度指数はUPするはずですよ。



   筆者の最新官能小説! キンドル、BOOKWALKERから発売中です!   

盆かか表紙盆になると、男たちがクジで「かか」を交換し合う。
明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
題材に描いた官能フィクションです。
与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
三日間を終えて帰って来た妙は、その夜から、
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
筆者初の官能作品、どうぞお愉しみください。

2020年9月発売 定価:200円 発行/虹BOOKS
Kindle でお読みになる方は、ここをクリック。
BOOK☆WALKER からお読みになる方は、ここをクリック。



   既刊本もどうぞよろしく    写真をクリックしてください。

   

13 あなたの感想をClick Please! (無制限、押し放題!)
管理人は常に、下記3つの要素を満たそうと、知恵を絞って記事を書いています。
みなさんが投票してくださるポイントは、日々の反省の材料でもあり、執筆意欲のエネルギー源でもあります。
どうぞ、正直な、しかし、ちょっぴり温かめの感想ポチをお願いいたします。


→この記事は役に立った(FC2 恋愛/モテ)
→この記事に共感した(にほんぶろぐ村 恋愛/恋愛観)
→この記事は面白かった(人気ブログランキング 恋愛・結婚)

 →このテーマの記事一覧に戻る       →トップメニューに戻る  

関連記事
拍手する

コメントの投稿

非公開コメント

ご訪問ありがとうございます
現在の閲覧者数:
Profile
プロフ画像《当ブログの管理人》
シランケン・重松シュタイン…独自の人間関係論を元に、長住哲雄のペンネームで数々の著書を刊行してきたエッセイスト&編集者。この度、思うところあって、ペンネームを変えました

    姉妹サイト    

《みなさんの投票で恋愛常識を作ります》
★投票!デート&Hの常識

《管理人の小説をこちで保管》
おとなの恋愛小説倶楽部

Since 2009.2.3


 このブログの読者になってくださる方は 

不純愛講座 by 長住哲雄 - にほんブログ村


管理人の近著
 シランケン重松としての著書 


『初夜盗り
物語』


2022年8月発売
虹BOOKS


かつて、嫁ぐ娘の
初夜権は、土地の
権力者がものにして
いた――。
定価:650円


『裏タイプ~
あなたは人の目には「こんなタイプ」に見えている



2022年8月発売
虹BOOKS

人の目に映るあなたは
期待したタイプでは
ない。その理由。
定価:1500円

『盆かか
三日間だけの交換妻


2020年9月発売
虹BOOKS

盆が来ると、新妻の妙は
三日間、あの男の
「かか」になる――。
筆者初の官能小説。
定価:200円

お読みになりたい方は、下記よりどうぞ。
★Kindle版で読む
★BOOK☆WALKER版で読む



『好きを伝える技術』

2019年発売11月発売
虹BOOKS


「好き」「愛してる」と口にするより
雄弁にあなたの恋を語ってくれる
メタメッセージ。
勇気がなくても、口ベタでも、
これならあなたの想いは
確実に伝わる!
定価:600円




 長住哲雄としての著書です 


写真をクリックすると、詳細ページへ。

長編小説

『妻は、おふたり様にひとりずつ』

2016年3月発売
虹BOOKS


3人に1人が結婚できなくなる
と言われる格差社会の片隅で、
2人の男と1人の女が出会い、
シェア生活を始めます。
愛を分かち合うその生活から
創り出される「地縁家族」とは?
定価:342円



シリーズ
マリアたちへ――Vol.2

『「聖少女」
6年2組の神隠し』

2015年7月発売
虹BOOKS

ビンタが支配する教室から
突然、姿を消した美少女。
40年後、その真実をボクは知る…。
定価:122円



シリーズ
マリアたちへ――Vol.1

『チャボの
ラブレター』

2014年10月発売
虹BOOKS

美しい養護教諭・チャボと、
中学生だった「ボク」の淡い恋物語です。
定価:122円

  全国有名書店で販売中  

写真をクリックすると、詳細ページに。

『すぐ感情的に
なる人から
傷つけられない本』

2015年9月発売
こう書房
定価 1400円+税

あなたを取り巻く
「困った感情」の毒から
自分を守る知恵を網羅!



『これであなたも
「雑談」名人』


2014年4月発売
成美堂出版
定価 530円+税

あなたの「雑談」から
「5秒の沈黙」をなくす
雑談の秘訣を満載!


30秒でつかみ、
1分でウケる
『雑談の技術』


2007年6月発売
こう書房
定価 1300円+税

「あの人と話すと面白い」
と言われる
雑談のテクを網羅。

★オーディオブック(CD)も、
好評発売中です!


――など多数。
ランキング&検索サイト
  総合ランキング・検索  

FC2ブログ~恋愛(モテ)
にほんブログ村~恋愛観
にほんブログ村~恋愛小説(愛欲)
人気ブログランキング~恋愛



 ジャンル別ランキング&検索 

《Hな体験、画像などの検索サイト》
愛と官能の美学愛と官能の美学


《当ブログの成分・評価が確認できます》


おすすめ恋愛サイトです
いつも訪問している恋愛系ブログを、
独断でカテゴリーに分けてご紹介します。

悪魔
勉強になります
「愛」と「性」を
究めたいあなたに


《性を究める》
★性生活に必要なモノ
★セックスにまつわるエトセトラ
★飽きないセックスを極める
★真面目にワイ談~エロ親父の独り言



《性の不安に》
★自宅でチェック! 性病検査



女の子「男と女」はまるで劇場
いろいろな愛の形
その悦びと不安


《不倫》
★幸せネル子の奔放自在な日々

《MとSの話》
★M顔で野生児だった私の半生

《国際結婚》
★アンビリーバブルなアメリカ人と日本人

《障害者とフーゾク》
★KAGEMUSYAの裏徒然日記

妻くすぐられます
カレと彼女の
ちょっとHな告白


★嫁の体験リポート
★レス婚~なんだか寂しい結婚生活

女王写真&Hな告白
赤裸な姿を美しく
大胆に魅せてくれます


《美しい自分を見せて、読ませてくれます》
★Scandalous Lady

音楽女
ちょいエロなサイトです
他人の愛と性を
のぞき見


《Hな投稿集》
★人妻さとみの秘密の告白
★エッチな告白体験談ブログ


上記分類にご不満のブログ運営者さまは、管理人までご連絡ください。
創作系&日記系☆おすすめリンク
読むたびに笑ったり、感動したり、
勉強になったりするサイトです。

女の子ヘッドホン

読む悦び、見る愉しみを!
小説&エッセイ&写真

《官能小説》
★~艶月~
★愛ラブYOU

《おとなのメルヘン&ラブストーリー》
Precious Things

《ミステリー》
★コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

《書評・レヴュー・文芸批評》
★新人賞を取って作家になる
★頭おかしい認定ニャ
★読書と足跡
★緑に向かって New

《写真&詩、エッセイ、日記》
★中高年が止まらない New
★質素に生きる
★エッチなモノクローム
★JAPAN△TENT
★いろいろフォト

傘と女性ユーモアあふれるブログです
いつもクスリと
笑わせられます


スクーター
社会派なあなたへ
政治のこと、社会のこと

《政治批評&社会批評》
★真実を探すブログ
★Everyone says I love you!

  素材をお借りしました   

★写真素材・足成
★無料画像素材のプロ・フォト
★カツのGIFアニメ
★無料イラスト配布サイトマンガトップ

上記分類にご不満のブログ運営者さまは、
管理人までご連絡ください。
にほんブログ村ランキング
にほんブログ村内の各種ランキング、 新着記事などを表示します。
アクセスランキング
リンク元別の1週間のアクセス・ランキング。

検索フォーム
QRコード
QR