うかつに口にした「××嫌い」で、失う人間関係もある

人がうかつに口にしてしまう言葉に「嫌い」があります。
特に口にしがちなのが、相手そのものではなく、
相手の持ち物や所属する組織や趣味。それを否定すると、
相手そのものを否定してしまったことになるのです。
愛が生まれる日本語・殺す日本語 レッスン5-05
マイナスの感情を伝える言葉があります。
その代表格が「嫌い」。
もちろん、相手に向かって直接、「嫌い」を口にする人は、そうそうはいないだろうと思います。
もし、口にするとしたら、「もう、嫌いッ!」のように、相手に甘えたり、すねたりして口にする「嫌い」でしょうが、こういう「嫌い」は、むしろ愛情の表現と考えられますから、ここでは除外して考えることにします。
問題なのは、そんな意識もなしに、うかつに口にしてしまう「嫌い」です。
たいていの場合、そういう「嫌い」は、相手そのものに対してではなく、相手の所有物や付随物に向けて発せられます。
しかも、発した本人は、その「嫌い」が相手の気分を害したり、人格を傷つけたりすることになろうなどとは、まったく予想もしてない――というケースが多い。それこそが問題だと、筆者は思います。
たとえば、こんなケース――。
相手のセンスを傷つける「嫌い」は、後を引きます
この「嫌い」のどこが問題か、賢明なあなたなら、もうおわかりだろうと思います。
ここで彼女が「嫌い」と言っているのは、あくまで「水玉」ですが、しかし、この発言の主は、その「水玉」を「嫌い」ということで、それを選んだカレのセンスをも「嫌い」と言っていることに気づいていません。
こういう言い方をされると、自信のない男性(女性でも同じです)は、相手に「嫌い」と言われるようなセンスを身に着けた「自分という存在そのもの」までも否定されたような気になって、ひどく落ち込むことになります。
何を隠しましょう、筆者もかつて、心寄せる女性から「白いブリーフなんて気持ちわるい」と言われて、隅田川に身投げしたくなったことがありました。
ならば、何も言わずに、「いいんじゃない」「ステキなんじゃない」と言っておけばいいか――というと、これも「?」です。
こういうウソを「とりあえず」でも言ってしまうと、後から後から「ウソ」を重ねなくてはならなくなります。それに、何より、カレ・彼女のセンスが、改善の機会を永遠に失ってしまうことにもなりかねません。
なので、ここは、やわらか~く、「それ、ちょっと……」というリクエストをお伝えしておきたいところです。
たとえば、こんな言い方――。
ま、これくらいにしておきましょうか?
とにかく相手のセンスに関わる「嫌い」は、慎重に――と覚えておいていただきたいと思います。
その代表格が「嫌い」。
もちろん、相手に向かって直接、「嫌い」を口にする人は、そうそうはいないだろうと思います。
もし、口にするとしたら、「もう、嫌いッ!」のように、相手に甘えたり、すねたりして口にする「嫌い」でしょうが、こういう「嫌い」は、むしろ愛情の表現と考えられますから、ここでは除外して考えることにします。
問題なのは、そんな意識もなしに、うかつに口にしてしまう「嫌い」です。
たいていの場合、そういう「嫌い」は、相手そのものに対してではなく、相手の所有物や付随物に向けて発せられます。
しかも、発した本人は、その「嫌い」が相手の気分を害したり、人格を傷つけたりすることになろうなどとは、まったく予想もしてない――というケースが多い。それこそが問題だと、筆者は思います。
たとえば、こんなケース――。

NG例☆1 新しいネクタイを着けてきたカレに
女 ねェ、そのネクタイ、自分で選んだの?
男 そうだけど……。
女 私、水玉って嫌いなんだよね。
男 ………(ムッ)
女 ねェ、そのネクタイ、自分で選んだの?
男 そうだけど……。
女 私、水玉って嫌いなんだよね。
男 ………(ムッ)
この「嫌い」のどこが問題か、賢明なあなたなら、もうおわかりだろうと思います。
ここで彼女が「嫌い」と言っているのは、あくまで「水玉」ですが、しかし、この発言の主は、その「水玉」を「嫌い」ということで、それを選んだカレのセンスをも「嫌い」と言っていることに気づいていません。
こういう言い方をされると、自信のない男性(女性でも同じです)は、相手に「嫌い」と言われるようなセンスを身に着けた「自分という存在そのもの」までも否定されたような気になって、ひどく落ち込むことになります。
何を隠しましょう、筆者もかつて、心寄せる女性から「白いブリーフなんて気持ちわるい」と言われて、隅田川に身投げしたくなったことがありました。
ならば、何も言わずに、「いいんじゃない」「ステキなんじゃない」と言っておけばいいか――というと、これも「?」です。
こういうウソを「とりあえず」でも言ってしまうと、後から後から「ウソ」を重ねなくてはならなくなります。それに、何より、カレ・彼女のセンスが、改善の機会を永遠に失ってしまうことにもなりかねません。
なので、ここは、やわらか~く、「それ、ちょっと……」というリクエストをお伝えしておきたいところです。
たとえば、こんな言い方――。
GOOD例☆1 新しいネクタイを着けてきたカレに
女 ねェ、そのネクタイ、おニュー?
男 そうだよ。
女 フーン……水玉かぁ……。
男 な、何か……?
女 Yクンは、ストライプのほうが男前に見えるような気がするんだけどなぁ。
男 そ、そう?
女 ウン。2倍くらい、いい男度が上がると思う。
女 ねェ、そのネクタイ、おニュー?
男 そうだよ。
女 フーン……水玉かぁ……。
男 な、何か……?
女 Yクンは、ストライプのほうが男前に見えるような気がするんだけどなぁ。
男 そ、そう?
女 ウン。2倍くらい、いい男度が上がると思う。
ま、これくらいにしておきましょうか?
とにかく相手のセンスに関わる「嫌い」は、慎重に――と覚えておいていただきたいと思います。

もっとうかつに口にしてしまう「嫌い」もあります。
たとえば、こんなケース――。
NG例☆2 ごはんに誘おうとして声をかけた彼女に
女 ねェ、ねェ。今度、駅ビルに、新しいタイ料理の店ができたんだよ。
男 ああ。あの、高くてまずい店だろ?
女 ま、まずい……?(せっかく誘おうと思ったのに)
女 ねェ、ねェ。今度、駅ビルに、新しいタイ料理の店ができたんだよ。
男 ああ。あの、高くてまずい店だろ?
女 ま、まずい……?(せっかく誘おうと思ったのに)
ここに出てくる「まずい」も「嫌い」の一種。
そして、この種の「嫌い」は、ほんとにうかつに口にしてしまうことがあるんですね。
考えておかなくてはならないのは、あなたが「まずい」「汚い」「面白くない」などとこき下ろそうとするものを、もしかしたら、相手は「好き」かもしれない――という可能性についてです。
この会話例に出てくる彼女も、もしかしたら、その店を気に入っていて、カレを誘って食べに行こうと思っていたのかもしれません。そこへ「あの、まずい店」のひと言。彼女のモチベーションは、ガク~ンと下がってしまうことが予想されます。
こういう場合、ぜひとも使ってほしい便利な言葉があります。それは、「苦手」という言葉。ちょっと、使ってみましょうか?
GOOD例☆2 ごはんに誘おうとして声をかけた彼女に
女 ねェ、ねェ。今度、駅ビルに、新しいタイ料理の店ができたんだよ。
男 ああ。あそこねェ……。
女 もう、行ったの?
男 ウン。まぁ、好き嫌いだと思うけど、オレはちょっと……苦手かもしれないなぁ。
女 そうかぁ、苦手なんだぁ……。
男 行きたかったの? ごめんね。
女 ねェ、ねェ。今度、駅ビルに、新しいタイ料理の店ができたんだよ。
男 ああ。あそこねェ……。
女 もう、行ったの?
男 ウン。まぁ、好き嫌いだと思うけど、オレはちょっと……苦手かもしれないなぁ。
女 そうかぁ、苦手なんだぁ……。
男 行きたかったの? ごめんね。
「まずい」だと、相手の「価値」を否定してしまうことになりますが、「苦手」という言い方なら、相手の「価値」は尊重したまま、むしろ、「苦手」な自分に非がある、という言い方になります。
会話がずいぶんやわらかくなり、相手も傷つかずにすみます。
男女の間柄にとどまらず、すべての人間関係で、こういう配慮がほしいところです。

最後に、絶対に口にしてはいけない「嫌い」を挙げておきましょう。
そんな「嫌い」を言うと、相手との人間関係は完全に壊れてしまうという「嫌い」。それは、相手の人間関係や出自に関しての「嫌い」です。
よくありがちな「ウッカリ嫌い」を挙げておきましょう。

相手の肉親。兄弟姉妹などに向けた「嫌い」は、カレ・彼女の血を否定することになります。絶対に口にしてはいけないタブーと心得ておきましょう。

これも、カレや彼女の経歴や社会性を否定することになるので、NG。特に、男性は、「友だち」を否定されると、キレてしまう場合もありますので、要注意です。

相手がその土地の出身だということを知らずに言ってしまうケースが多いので、注意が必要です。「関西人」だと、イントネーションなどから判断できるのですが、その他の土地だと、わからない場合も多いかと思います。相手がどの土地の出身かを知らないうちは、うかつに「土地の悪口」などは、口にしないようにしましょう。


これも、知らないで口にするケースが多い「嫌い」です。「長男」「末っ子」「ひとりっ子」などは、本人にはどうしようもない属性ですから、それを「嫌い」と言われると、相手は 行き場をうしなってしまいます。
他にも、相手の出身校、所属している会社、趣味、所属しているサークル……などに関しても、「嫌い」を言うと、相手の人生そのものを否定してしまうことになりかねません。
いずれの場合も、「嫌い」ではなく、「苦手」と言うにとどめておきましょう。
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「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
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与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
三日間を終えて帰って来た妙は、その夜から、
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