シランケンの不純愛講座　ダメになった男を救う救急救命法

ダメになった男を救う救急救命法

若いうちはそうでもないかもしれませんが、
男のアレは、あなたとの愛の交歓の最中に、
シュンとなってしまうことがあります。
そんなとき、女にできる救命措置とは？

　性とエッチの《雑学》file.63　　　Ｒ15　
このシリーズは真面目に「性」を取り上げるシリーズです。
15歳未満の方はご退出ください。

　あなたを愛している彼が、その「愛の旅路」の途上で、突然、元気をなくす。

　

オイ、熱中症か!?

　そんなわけありません。これは「中折れ」と呼ばれる現象です。
　男がそうなってしまう原因については、前回、詳しくお話しました。

　

お読みになってない方は、こちらの記事から先にお読みください。
　（別ウインドウが開きます）。
　『男が途中でダメになってしまう理由』

　今回は、そうなったときに、男性がパートナーであるあなたに何をしてほしいと思うか？――について、お話しようと思います。

【お断り】これは、あくまで「途中でダメになったとき」の話です。最初から元気にならないとか、今年一度も元気になってない――などについては、医師でもない長住には何も言う資格がありませんので、ここでは触れないことといたします。

　ふつう、目の前の男性がこうなってしまうと、女性は「ン？」という顔をします。
　それだけならいいのですが、たいていの女性は、自分の「愛の力」でカレを回復させようとして、あらぬ行動に走ります。
　まずは、そのパターンから――。

〈１〉おい、眠っちゃダメだ！　目を覚ませ！
　まるで、冬山で遭難した仲間を凍死から守ろうかとするかのように、そいつの頭をピシャピシャと叩き、体を揺すります。
　これ、まるっきり効きません。効かないどころか、男はその行為をプレッシャーと感じて、ますます落ち込んでしまいます。

〈２〉ファイト、オー！
　突然、チアリーダーと化す女性もいます。
　「大きくなぁれ、大きくなぁれ」とまじないを唱えたり、「ガンバレ、ガンバレ、Ｐちゃん」とエールを送ったり。
　これもほとんど効きません。そして〈１〉と同様、男はプレッシャーを感じて、ますますダメに……。

〈３〉ゴメン。私、何かいけないことした？
　自罰型の女性の中には、自分を責め始めるタイプもいます。
　カレがダメになったのは自分のせい――と思い込んで、「私がわるかったのね？」とカレに訊いてくるのですが、彼女が責任を表明すればするほど、男は、自分の不甲斐なさを嘆き、さらに落ち込むことになります。

〈４〉いま、元気にしてあげますからねェ…。
　こちらは、ご奉仕タイプ。
　元気のなくなったカレを口に含み、手でしごき、懸命に救命措置を施そうとします。
　その姿は献身的で、感動さえ覚えるのですが、中折れ直後にこれをやられても、あまり効きません。まれに効くこともありますが、「何とか応えなくては」というプレッシャーのほうが大きくて、彼女が献身的であればあるほど、情けない姿をさらす自分自身がみじめに思え、傷を深くしてしまう可能性のほうが大きいように思われます。

　つまり、「何とかしよう」とする〈１〉～〈４〉の方法は、どれも、期待するほどの効果は得られない、ということです。
　では、どうすればいいのか？

戦士はただ、「休息」を必要としているのかもしれません

　何もしないのがいちばんいい、と言うと、女性の方は「エッ」と思うかもしれませんね。
　でも、実は、そうなんです。
　エンストを起こした男性にいちばん必要なのは、「休息」です。それも、「何とか回復しなくちゃ」なんてことを忘れさせてしまう休息です。

〈１〉さぁ、何もかも忘れて、眠りなさ～い。
　もしたっぷり時間があるのなら、カレにはいったん寝てもらい、しばらく経って目を覚ましたときに、カレの体にイタズラをして元気にする。これが、いちばんです。
　寝ている間に、カレのボウコウには尿が溜まってきます。尿が溜まると、体は自然に、尿がもれるのを防ごうとして、ボウコウの出口の筋肉を緊張させます。
　この筋肉は、骨盤底筋とつながっていて、ペニスの根元を支えている骨盤底筋も緊張し、いわゆる「朝立ち」を起こしやすい状態になります。ちょっとした刺激を加えるだけで、カレは、前夜が信じられないほどに回復してくれるはずです。
　もし、時間がなければ、以下の方法も試してみてください。

〈２〉根元を締めつけて、「血のダム」を造る
　救命措置として、もっとも効果があるのは、これ。
　カレの根元を、指で包むようにして、ギューッと圧迫してみてください。
　ペニスに集まった血液は、この根元の静脈を通って体内に戻っていきますが、ここを締め付けられると、血液は環流できなくなり、ペニスの中にどんどん溜まっていきます。つまり、血液の出口をせき止めて、ダムを造ってしまうわけです。
　この方法は、けっこう効きます。ただし、力加減が微妙。あまり強くやりすぎると、流れ込む動脈のほうも止めてしまうことになります。涸れた川をいくらせき止めても、水は溜まらないわけで、この力加減については、その人に合った強さを習得するしかありません。

〈３〉「インサート」より「コンサート」
　筆者がいちばんおすすめなのが、この方法。
　カレに元気がないときには、ムリにインサートしようとせず、インサートなしでも気持ちよくなる方法を試せばいいのです。
　その方法とは？

<1>まず、カレを仰向けに寝かせます。ポテンツを失ったカレ自身は、カレのおなかの上に寝かせたまま、あなたがカレの上にまたがって、カレの分身がちょうどあなたの敏感なところ（クリ姫です）に当たるように、ゆっくり腰を下ろします。

<2>ふたりの秘部が密着したことを確かめたら、そのままゆっくり、腰を前後に動かします。「グラインド」というのですが、感覚としては、カレのそれでオナニーをしているような感じ、と思えばいいでしょう。

　これ、動くあなたのほうも気持ちがいいのですが、カレもけっこう気持ちがいいはずです。実際、アレが言うことを聞かなくなった高齢者同士のＳＥＸでも、しばしば用いられる方法です。

回復しかかったところで「来て！」は逆効果

　これらの方法、特に〈３〉を続けていると、まれに、カレがむっくりと起き上がりそうになることがあります。
　ここで、注意がひとつ。

　

あれ!?　元気になってきたよ。大丈夫なんじゃない!?

　女性の中には、そう言いながら体勢を入れ替え（つまり、自分が仰向けになって）、「来て！」などと言い出す人がいます。
　これ、ダメです。
　こういう「中断」は、せっかく回復しかかったパワーに水をぶっかけるようなもの。
　「大丈夫かな？」→「やってみるか」と「意識」が介在した時点で、神経が「交感神経モード」になり、「よいしょ」と体を起こすことに血液と体力を奪われて、再び「シュン」となってしまうことが多いからです。
　もし、あなたの下で、カレのものがコリコリとし始めたら、そのことを指摘したりせず、グラインドを続けながら、自然の流れで、それをあなたの体の中に導く――経験上、これが最善の方法ではないかと、筆者は思います。
　いわゆる《騎乗位》ですが、これって、男性の硬度が十分でなくてもコイタスできるベスト・ポジションなんですよね。
　もし、どうしてもあなたが下になりたければ、行為を中断することなく、《騎乗位》のままカレの上体を引き起こして、《対面座位》の形にもっていきます。次に、あなたの体をゆっくり後方に倒しながら、「おいで」というふうに、カレの上体をいざないます。
　この一連を、流れるように行います。その間、「結合」が保たれてさえいれば、ポテンツが失われることは、まずありません。

　というわけで、今回は、「イザというとき」の女性側の対処法を解説してみました。
　男性のアレは、精密機械のようなもの。自然に、ムリなく、愛情を込めて、繊細に取り扱っていただきたいとお願いして、この項、終わりといたします。

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盆になると、男たちがクジで「かか」を交換し合う。
明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
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