タワーマンションは、国を亡ぼす

コロナ禍にもかかわらず、次々に建てられては売り出されるタワーマンション。人口減少が予測される中、なぜ、タワマンが売れるのか? そこには、国を滅ぼしかねない重大な理由が――。
Talker
シランケン・重松シュタイン 自ら著作を手がけるエッセイスト&作家。当ブログの管理人です。旧ペンネーム/長住哲雄。
AKI エステ嬢として働きながら作家を目指すアラサーの美女。
AKI タワーマンションは、国を亡ぼす。前回、重ジイは、そんなことをおっしゃいましたよね。そもそも「土地の私有」に反対だっていうジイ様が、特に嫌っているのが、タワマンなんですか?
シランケン 「タワシ」は好きなんですがね、「タワマン」はどうも……。
AKI なるほど。ジョーダンはともかくですね、重ジイ、私たち、最近はふつうに「タワマン」「タワマン」って言ってますけど、「タワマン」って、そもそも、何フロア以上とか、そういう決まりはあるんですか?
シランケン 特に法的基準はありませんが、一般的に、高さ60メートル以上の建築物を「超高層建造物」と呼んでいて、それが居住用であれば、「タワーマンション」と呼ぶようになったらしいです。60メートルって言うと、だいたい20階建てぐらいですかね。
AKI 眺め、よさそうですね?
シランケン ハイ、眺めは。私は、カンベン願いたいですけどね。
AKI あ、そうか。シランケンは、高いところも、深いところも苦手でしたよね?
シランケン 恥ずかしながら、高所恐怖症でありまして……ハハ。しかし、そのタワマンが売れてるんだそうです。特に最上階が……。
AKI このコロナ禍の最中に……? みんな、眺望に惹かれるのかしら?
シランケン たぶん、違うと思います。売れているのは、最上階などの高層階で、中低層階は、けっこう売れ残ったりしています。実はね、ここが重要なんだけど、特にタワーマンションに限って言うと、マンションを購入したいという人たちのニーズは、完全に二極化していると言われています。
AKI 二極化? それって「格差」ってことですか?
シランケン 確かに格差もあります。高層階に住む人たちは「富裕層」、中低層階に住む人たちは、中流かそれ以下。両者の間には、明らかな経済的「格差」があって、おたがい、エレベータで会ったりしても、ろくにあいさつも交わさないらしい――と、伝えられてもいます。
AKI とても、同じマンションに住む住人同士とは思えないという人もいましたよ、私の知人には。
シランケン 住人同士ではないかもしれないからですよ。
AKI エッ、どういうこと?
シランケン 「タワシ」は好きなんですがね、「タワマン」はどうも……。
AKI なるほど。ジョーダンはともかくですね、重ジイ、私たち、最近はふつうに「タワマン」「タワマン」って言ってますけど、「タワマン」って、そもそも、何フロア以上とか、そういう決まりはあるんですか?
シランケン 特に法的基準はありませんが、一般的に、高さ60メートル以上の建築物を「超高層建造物」と呼んでいて、それが居住用であれば、「タワーマンション」と呼ぶようになったらしいです。60メートルって言うと、だいたい20階建てぐらいですかね。
AKI 眺め、よさそうですね?
シランケン ハイ、眺めは。私は、カンベン願いたいですけどね。
AKI あ、そうか。シランケンは、高いところも、深いところも苦手でしたよね?
シランケン 恥ずかしながら、高所恐怖症でありまして……ハハ。しかし、そのタワマンが売れてるんだそうです。特に最上階が……。
AKI このコロナ禍の最中に……? みんな、眺望に惹かれるのかしら?
シランケン たぶん、違うと思います。売れているのは、最上階などの高層階で、中低層階は、けっこう売れ残ったりしています。実はね、ここが重要なんだけど、特にタワーマンションに限って言うと、マンションを購入したいという人たちのニーズは、完全に二極化していると言われています。
AKI 二極化? それって「格差」ってことですか?
シランケン 確かに格差もあります。高層階に住む人たちは「富裕層」、中低層階に住む人たちは、中流かそれ以下。両者の間には、明らかな経済的「格差」があって、おたがい、エレベータで会ったりしても、ろくにあいさつも交わさないらしい――と、伝えられてもいます。
AKI とても、同じマンションに住む住人同士とは思えないという人もいましたよ、私の知人には。
シランケン 住人同士ではないかもしれないからですよ。
AKI エッ、どういうこと?
シランケン マンションを購入する目的が、高層階と中低層階では、違っていたりするんです。一方は、投資目的で部屋を購入する人たちです。そこで住もうとか暮らそうという気があまりなくて、売って資産を増やそう――と考えている人たちですから、そこでコミュニティを形成しようなんぞとは、あまり思わないかもしれない。
AKI たぶん、あれですね。最上階とかを1億近い価格で購入する人たちって、そういう人たちじゃないですか?
シランケン わかりませんよ。中には、夜ごと高いワインをなめながら、高層階からの夜景を眺めて過ごしたい――と考えている人たちも、もしかしたら、いるかもしれません。しかし、そうではない人たちのほうが、むしろ多いかもしれない。私がもっとも懸念しているのは、そういう投資マネーの多くが、海外マネーであるとしいうことです。
AKI エッ、海外? もしかして中国マネーとか……?
シランケン 中国マネーもあるでしょうね。しかし、それだけじゃない。ロックダウンもされず、コロナの被害が欧州や米国ほど深刻には見えなかった日本の不動産市場は、投資先を探す海外マネーにとっては、魅力的に映ったのかもしれません。しかも、そんな中、日本の不動産会社は、ニョキニョキ、ニョキニョキと、タワーマンションを建てては、売り出している。これは「買いだ」と、海外マネーが飛びついた。それがタワマン「好評販売」の裏の事情ではないか――と、私は思っているんですよね。
AKI てことは、そうして購入された部屋は、持ち主はいても、住んでる人はいない――って状態のものもあるってこと?
シランケン そうなんですよ。そこです、私がもっとも危惧しているのは。
AKI 所有はしているけど、住んでいるわけではない――という人たちが、目的としているのは、高く転売するってこと?
シランケン ハイ、そこをネラって購入に走った人たちも多かったのではないかと思います。なにしろ、2020年には東京オリンピック・パラリンピックも開かれる予定になっていましたからね。そうなれば、値上がりは確実だろう。海外マネーがそこに目をつけたのも、当然と言えば当然でしょうね。しかし、もっと手っ取り早く現金を稼ごうとした投資家たちもいました。特に、アジアの投資マネー、とりわけ、中国マネーがネラったもの。それを知ると、タワーマンションを購入して、静かな都心生活を楽しもうなんて考えていた人たちは、ゾッ……とするかもしれません。
AKI エッ、何だろ? わかんない。
シランケン まだ、コロナ騒動が始まる前の話です。オリンピックを2年後、3年後に控えた東京で、何が問題になっていたか、覚えていますか?
AKI エーッと、何だっけ。近頃、ちょっと前のことが思い出せなくなっちゃって……。
シランケン その歳で、もしかして認知症? 仕方ない、お教えしましょう。ホテルですよ。オリンピックで多数の外国人の来日が予想されるのに、東京では圧倒的に部屋数が足りない。あちらでも、こちらでも、大慌てでホテルの建設が始まったりしている状態でした。
AKI ああ、そうでした。
シランケン その状況に敏感に反応したのが、特に、中国の投資マネーでした。何をしたか? その答えはいささか長くなりますので、次回、お話しましょうかね。
AKI ファーイ! それまで、知恵を絞って考えておきます。
筆者の最新刊官能小説です!
盆になると、男たちがクジで「かか」を交換し合う。
明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
題材に描いた官能フィクションです。
与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
三日間を終えた妙は、その夜から、
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
筆者初の官能作品、どうぞお愉しみください。
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既刊本もどうぞよろしく 写真をクリックしてください。






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「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
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