「排卵日」まで嗅ぎ当ててしまうその男の嗅覚はスゴい!

女性のみなさん、ご用心! 世の中には、
恐ろしく鼻の利く男がいて、あなたの
排卵日までピタリと嗅ぎ当ててしまうらしい
のです。なぜか? その理由は——。
性とエッチの《雑学》file.30 R15
このシリーズは真面目に「性」を取り上げるシリーズです。
15歳未満の方はご退出ください。
筆者の古い友人に、恐ろしく鼻の利く男がいました。
金の匂いを嗅ぎつけるのが得意――なんていうのではありません。
恐ろしいくらい正確に、女性の生理周期を当ててしまうのです。
キミ、そろそろ排卵日でしょ?
こんなことを、よく知りもしない男からピタリと言い当てられてしまうと、そりゃあ、言われたほうはビックリしてしまいます。
女の子たちから「オオカミ男」と恐れられたそいつが言うには、
女の子のあそこの匂いは、生理周期のどの段階かによって変わる。
のだそうです。
それまでにも、生理中の女性を言い当てる程度の「特技(?)」を持ったやつには、何人かお目にかかったことがありましたが、「そろそろ排卵日」までわかってしまうとは、恐るべき嗅覚。
税関は、ただちにこの男を「麻薬捜査《犬男》」として採用すべき――と思うのですが、ジョーダンはともかくとして、女性のヴァギナの匂いが、生理周期によって変わるというのは、そのとき初めて知らされたことでした。
で、調べてみました。
いったい、どんなメカニズムで、ヴァギナはその匂いを変化させているのか――?

そこの香りには「動物系」と「植物系」ある!?
その前に、たぶん、女性のみなさんも、「自分のそこが男性の鼻にどのように感じられているのか?」を知りたいのではないかと思い、念のためにリサーチしたみました。
「おまえ、ヘンタイか?」などと白い目を向けられながら、知人、友人、赤の他人……に訊いて回った結果は、以下の通り。題して、
彼女の花園はどんな香り? スペシャル
主だった声をご紹介しましょう。
甘酸っぱい、フルーツのような香り
もっとも多かった声です。共通しているのは「酸味」と「かすかに甘い」です。中には「腐りかけの」という形容詞をつけてくれた人もいましたが、筆者の嗅覚も、これに近い匂いだと感じています。
ドリアンのような香り
ひとりだけ、こんな回答をしてくれた男性がいましたが、申し訳ない! 筆者、浅学にして、ドリアンがどんな香りがするのか知らないので、これについてはコメントのしようがありません。
古いチーズのような香り
これも、わりと多かった答えです。「古い」の代わりに、「ゴーダ」とか「パルメザン」とか、チーズの種類を特定する声もありましたが、ま、微差としておきましょう。
腐りかけの牛乳のような香り
これも、筆者は牛乳を腐らせたことがないので、コメントのしようがありません。ただ、同じ乳製品ということで、「チーズ系」とまとめてもいいのかもしれません。
スルメのような香り
そう言えば、筆者の交遊録の中にも、こんな香りの女性がいました。ただ、あんまり「いい香り」とは思わなかった記憶がありますが……。
ざっと、挙げてみましたが、みなさん、気がつきませんか?
そうです。これらの感想は、大別すると、「フルーツ系」と「動物系」に分かれるということです。
実に不思議だ――と思っていたら、『ヴァギナの文化史』(イェルト・ドレント著 作品社刊)という本の中に、その答えがありました。
金の匂いを嗅ぎつけるのが得意――なんていうのではありません。
恐ろしいくらい正確に、女性の生理周期を当ててしまうのです。

こんなことを、よく知りもしない男からピタリと言い当てられてしまうと、そりゃあ、言われたほうはビックリしてしまいます。
女の子たちから「オオカミ男」と恐れられたそいつが言うには、

のだそうです。
それまでにも、生理中の女性を言い当てる程度の「特技(?)」を持ったやつには、何人かお目にかかったことがありましたが、「そろそろ排卵日」までわかってしまうとは、恐るべき嗅覚。
税関は、ただちにこの男を「麻薬捜査《犬男》」として採用すべき――と思うのですが、ジョーダンはともかくとして、女性のヴァギナの匂いが、生理周期によって変わるというのは、そのとき初めて知らされたことでした。
で、調べてみました。
いったい、どんなメカニズムで、ヴァギナはその匂いを変化させているのか――?

そこの香りには「動物系」と「植物系」ある!?
その前に、たぶん、女性のみなさんも、「自分のそこが男性の鼻にどのように感じられているのか?」を知りたいのではないかと思い、念のためにリサーチしたみました。
「おまえ、ヘンタイか?」などと白い目を向けられながら、知人、友人、赤の他人……に訊いて回った結果は、以下の通り。題して、
彼女の花園はどんな香り? スペシャル
主だった声をご紹介しましょう。

もっとも多かった声です。共通しているのは「酸味」と「かすかに甘い」です。中には「腐りかけの」という形容詞をつけてくれた人もいましたが、筆者の嗅覚も、これに近い匂いだと感じています。

ひとりだけ、こんな回答をしてくれた男性がいましたが、申し訳ない! 筆者、浅学にして、ドリアンがどんな香りがするのか知らないので、これについてはコメントのしようがありません。

これも、わりと多かった答えです。「古い」の代わりに、「ゴーダ」とか「パルメザン」とか、チーズの種類を特定する声もありましたが、ま、微差としておきましょう。

これも、筆者は牛乳を腐らせたことがないので、コメントのしようがありません。ただ、同じ乳製品ということで、「チーズ系」とまとめてもいいのかもしれません。

そう言えば、筆者の交遊録の中にも、こんな香りの女性がいました。ただ、あんまり「いい香り」とは思わなかった記憶がありますが……。
ざっと、挙げてみましたが、みなさん、気がつきませんか?
そうです。これらの感想は、大別すると、「フルーツ系」と「動物系」に分かれるということです。
実に不思議だ――と思っていたら、『ヴァギナの文化史』(イェルト・ドレント著 作品社刊)という本の中に、その答えがありました。

ニオイの違いを生み出すのは「揮発性脂肪酸」
筆者は長い間、ヴァギナの匂いは、膣の分泌物が発する匂いだと思っていたのですが、 『ヴァギナの文化史』の著者によれば、その匂いの元は、新陳代謝によってはがれ落ちた膣壁の細胞だというのです。
はがれ落ちた膣壁の細胞とは、いわゆる「体の垢」と同じたんぱく質。これを膣内に常在する「デーデルライン乳酸菌」というバクテリアが食べて、乳酸と酢酸に分解してしまいます。
女性の膣分泌物を検査すると、3分の2の女性からは、この乳酸と酢酸しか見つからない(これを「中性」と言います)のですが、残り3分の1の女性からは、この2つに混じって、さらに「揮発性の脂肪酸」が検出されるのだそうです。
この脂肪酸も、膣壁細胞内のたんぱく質が分解するときに作られるのですが、これには、前述の乳酸菌とは別の種類のバクテリアが関与します。
そして、このバクテリアが膣内にいるか、いないか、どれくらい存在しているか――については、個人差があり、それが、ヴァギナの匂いの個人差を生み出しているのではないか、というわけです。
ちなみに、この「揮発性脂肪酸」は、生物界では、メスがオスを呼び寄せるために使う「フェロモン」の一種で、腋の下の汗腺でも作られます。
かつて、ヨーロッパの女性たちの間では、皮をむいたリンゴを腋の下にはさんで、それを恋人に食べさせる「愛のリンゴ」がもてはやされたことがある――と、イェルト・ドレント氏は紹介していますが、この匂いには、それほどに誘引効果があるということなのでしょう。
ちなみに、この「揮発性脂肪酸」は、チーズの風味を左右する物質としても知られています。
さて、もうおわかりでしょうか? 前述の「花園の香り」に関する男性たちの回答が、大きく2派に分かれてしまった理由が……。
そうです。この「揮発性脂肪酸」を生産する女性の香りは「動物系」になり、乳酸と酢酸しか生産しない女性の香りは「フルーツ系」になる。これが、女性の「ヴァギナの匂い」に個人差を生み出す最大の理由だった、というわけです。

なぜ、「鼻の利く男」と「利かない男」がいるのか?
では、冒頭にご紹介した「鼻の利く男」の話はどうなのか?
何がヒントになって、彼は女性の生理周期まで嗅ぎ分けてしまうのか?
実は、この「特技」のヒントになっているのも、この「揮発性脂肪酸」なのです。
女性の生理周期を左右しているのは、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量です。エストロゲンの分泌が増えると、膣壁の細胞内のグリコーゲンの量が増えます。つまり、「揮発性脂肪酸」を作り出すバクテリアのエサが増えるわけです。
排卵日前になると、エストロゲンの分泌量が増え、バクテリアのエサが増え、したがって、「揮発性脂肪酸」の生産量も増える。つまり、「女の香り」が変わるわけです。
友人は、この生産量の差を微妙に嗅ぎとって、「おまえ、そろそろ排卵日だろう」と断定していた――という次第。いやはや、大したビックリ人間です!
しかし、ここで、もうひとつ、疑問が残ります。
ではなぜ、他の男たちは、その「揮発性脂肪酸」の増減を感じ取ることができないのか?――という疑問です。
この理由についても、『ヴァギナの文化史』の著者は、ナゾ解きをしてくれています。
人間の鼻の中には、さまざまな匂いに反応する器官(センサー)がありますが、この「揮発性脂肪酸」を感じ取ることができるのは、「鋤鼻(じょび)器官」と呼ばれるセンサーだけなのだそうです。
ところが、この器官は、構造上、たいへん微妙な位置にあって、鼻中隔の軟骨の形などによって、その入り口がふさがれてしまっている人も多い。そうなると、せっかくのフェロモンも感知できなくなってしまうというわけです。
なるほど……とナットク。
匂いを発する側にも、それを受容する側にも、構造的に、「草食系」「肉食系」の違いがあったのですね――というお話でした。
筆者初の官能小説! 電子書店から発売中です!
盆になると、男たちがクジで「かか」を交換し合う。
明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
題材に描いた官能フィクションです。
与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
三日間を終えて帰って来た妙は、その夜から、
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
筆者初の官能作品、どうぞお愉しみください。
2020年9月発売 定価:200円 発行/虹BOOKS
⇒BOOK☆WALKER からお読みになる方は、ここをクリック。
⇒Kindle でお読みになる方は、ここをクリック。
既刊本もどうぞよろしく 写真をクリックしてください。






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