「金の切れ目」は「縁の切れ目」になる…?

法則 77 「金の切れ目」は「縁の切れ目」になる?
金が魅力で結びついた男女は、金が切れると同時に
縁も切れてしまうことが多い。条件で伴侶を選んだ
カップルは、この法則に負けてしまいます。
日本では、昔から言われることです。
金の切れ目が、縁の切れ目。
意味は、こうです。
英語にも、こんな言い方があります。
貧困がドアから入ってくると、愛は窓から飛び出していく。
こちらも、ほぼ同じ意味です。
金があれば、愛は向こうから寄ってくるけれど、
金がないとわかったとたんに、愛は窓から逃げ出してしまう。
愛というものは、何と無情なものか。
洋の東西を問わず交わされるこういう言葉を耳にすると、私たちは、つい、愛の非情さを嘆きたくなってしまいます。
しかし、ほんとうにそうなのでしょうか?
ほんとうに、「愛」というものは、そんなに冷酷で非情なものなのでしょうか?
問題は、「金」のほうではなく、「縁」のほうにある――と、わたくしシランケンは思っております。

「縁の切れ目」は、「遊女」が口にする言葉
金の切れ目が、縁の切れ目。
もともと、こういうことを言い出したのは、遊郭の遊女たちでした。
あんなに足繁く通っておくれやんしたのに、
源兵衛さんたら、近頃、さっぱりでござんす。
金の切れ目が、縁の切れ目でござんすわいのォ~。
てな言葉でも発したのでございましょうか。
つまり、この言い方は、もともとは「お水用語」だったわけです。
ご承知のとおり、「お水の世界」というのは、客が持ってくる「金」と女性の「接待」との交換で成り立っている世界です。「金」がなければ、そもそもこの交換が成り立たない。なので、「金の切れ目」は「縁の切れ目」になる。
これは、致し方のないことだと思います。
しかし、それが、ふつうの「男の女」の世界でも起こってしまうとしたら、それは、ちょっと問題かもしれません。
それは、「金」というものについての考え方か、「縁」というものについての考え方、どちらかがおかしい――と考えるしかありません。
金の切れ目が、縁の切れ目。
意味は、こうです。
人は、金があるうちは、ちやほやされたりもするし、慕われたりもするが、金がなくなると、掌を返すように冷たくなり、だれも寄り付かなくなってしまう。人間関係も金次第だ。
英語にも、こんな言い方があります。
貧困がドアから入ってくると、愛は窓から飛び出していく。
こちらも、ほぼ同じ意味です。
金があれば、愛は向こうから寄ってくるけれど、
金がないとわかったとたんに、愛は窓から逃げ出してしまう。
愛というものは、何と無情なものか。
洋の東西を問わず交わされるこういう言葉を耳にすると、私たちは、つい、愛の非情さを嘆きたくなってしまいます。
しかし、ほんとうにそうなのでしょうか?
ほんとうに、「愛」というものは、そんなに冷酷で非情なものなのでしょうか?
問題は、「金」のほうではなく、「縁」のほうにある――と、わたくしシランケンは思っております。

「縁の切れ目」は、「遊女」が口にする言葉
金の切れ目が、縁の切れ目。
もともと、こういうことを言い出したのは、遊郭の遊女たちでした。

源兵衛さんたら、近頃、さっぱりでござんす。
金の切れ目が、縁の切れ目でござんすわいのォ~。
てな言葉でも発したのでございましょうか。
つまり、この言い方は、もともとは「お水用語」だったわけです。
ご承知のとおり、「お水の世界」というのは、客が持ってくる「金」と女性の「接待」との交換で成り立っている世界です。「金」がなければ、そもそもこの交換が成り立たない。なので、「金の切れ目」は「縁の切れ目」になる。
これは、致し方のないことだと思います。
しかし、それが、ふつうの「男の女」の世界でも起こってしまうとしたら、それは、ちょっと問題かもしれません。
それは、「金」というものについての考え方か、「縁」というものについての考え方、どちらかがおかしい――と考えるしかありません。

「金」に惹かれて「縁」を結ぼうとする「利己的」な人々
この世の中の男女関係の中には、おまえら、「金」で結びついたんだろう――と言いたくなるような関係が、少なくありません。
たとえば、「セレブ」であることが恋人選びの条件となるような、ある種の婚活市場で成立した男女関係。
あるいは、出世と引き換えに上司が勧める縁談に飛びついた結果の婚姻関係。
ふつうに、「一流会社に勤めているから」とか「出世しそうだから」と、相手を選んでしまうような男女の関係。
もっと情けないのもあります。
女性の稼ぎをアテにして、寄生虫的に暮らそうと目論むヒモ的男とその情婦の関係。さらには、莫大な遺産を手にした未亡人とその金にすり寄っていく若い年下の男の関係。
そこには、こういう男(女)と結びついていれば、将来は安泰だ――という「経済的期待感」が込められているに違いありません。
つまり、「金」に吸い寄せられて成立する関係です。
こういう動機で結びついた男女の「縁」は、動機となった「金の力」が衰えてしまうと、自然に結着力を失ってしまいます。

あるいは、

こういう話は、男と女の世界には、さして珍しくもなく転がっています。
「縁」を結ぶ動機が「金」であった――という男女には、こういう末路が訪れる場合もある。つまり、「金の切れ目」は「縁の切れ目」になるゾ、という話をご紹介したわけですが、そうではない「縁」も、この世には存在します。

「金」がないやつぁ、オレんところへ来い――的な「利他的」な人々
あるいはご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、哺乳類以上の動物、特にわれわれもその一族である霊長類には、「利他的行動」をとる場合があることが知られています。
厳しいボス争いが繰り広げられることで知られるサルの群れでも、群れの中に、傷ついたりしてうまくエサがとれない個体がいると、上位のボスがエサを分け与えたりする行動が、しばしば見られるのだそうです。
ヘーッ、いいとこあるじゃん――ですよね。
「利他的」というのは、「自分を犠牲にしてでも他人に利益を与えよう」とする性質のことを言います。「自分の利益のためになら他人の利益を犠牲にしてもかまわない」と考える「利己的」という性質とは、真反対の意味を持つ言葉です。
人間は、サルよりもはるかに大きな大脳を持っています。そのぶん、「利他」を図ろうとする性質も、サルよりはるかに豊富に備えているはずなのですが、現実の人間社会を見ていると、どうもそうとは思えない事件や現象を、しばしば目にします。
考えてみれば、当たり前のことです。脳が大きくなれば、「いい性質」が強化されるのと同時に、「わるい性質」もまた、強化されてしまいます。つまり、脳を発達させた人類は、サルより「利他的」になる一方で、サルには及びもつかないほど「利己的」にもなるわけです。
「利己的」な人間は、「金」を伴侶選びの基準として重視し、その「金」がなくなると、「金の切れ目」は「縁の切れ目」とばかりに「縁」を切ろうとする行動をとります。こういう人間が、近年、増えたなぁ――と感じている人も、多いのではないかと思います。
一方、「利他的」な人間は、「金」の魅力を振り撒くような人間には見向きもせず、むしろ「金」がないと嘆いたり苦しんだりしている人間に、何とか力を貸そうとする行動をとります。
伴侶選びでも、「利他的」な人間は「利己的」な人間とは対照的な選択をします。
「利己的」な人間は、相手の「金」を選んで、そこに依存するような人生を選ぼうとしますが、「利他的」な人間は、自分が相手の力になって、おたがいが助け合えるような関係を築こうとします。
「利他」の性質を強く持った人間にとって、「金の切れ目」は、「いまこそ、自分の力を発揮すべきチャンス」と捉えて、むしろ、張り切ったりもします。
私だったら、そういう女性を伴侶として選んだだろうなぁ――と思うのですが、いまさら言っても後の祭り(そんな歳じゃありません)です。

ただし、「借金」だけは要注意!
というわけで、「金の切れ目」が「縁の切れ目」になるかどうかは、その人の考え方次第――という話をしたわけですが、ただし、ちょっとだけ注意をしておかなくてはいけないことがあります。
私は、個人的には、「金の切れ目」が「縁の切れ目」になんてなりそうもない人のほうが好きなのですが、「最初から切れてる人」となると、ちょっと話が違います。
「最初から切れてる」が「0」ならまだいいのですが、ヘタすると「マイナス」という場合もあります。つまり「借金」です。
額にもよりますが、「借金」は、個人の善意でどうにかなる範囲を越えている場合もあります。そうなると、「利他行動」どころか、「共倒れ」も懸念しなくてはならなくなります。
さすがに私も、その危険まで背負え――とは、申し上げられません。
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明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
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クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
三日間を終えて帰って来た妙は、その夜から、
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
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