「訊く」は一時の恥だが、恋の始まりにもなる

「訊く」から始まる恋もある――と言うんです。
その男、キク男クンは。尋ねるのは、ごく簡単な
こと。必要なのは、「あの……」と声を発する
勇気と相手の反応を読む洞察力――。
M は「男からのモテ技」、 W は「女からのモテ技」、 N は「男女共通のモテ技」です。
みなさん、人にものを尋ねることは、恥ずかしいことだと思いますか?
ちなみに、筆者・シランケンは、まるっきり恥ずかしいこととは思いません。特に、女性に対しては……ですけどね。
昔から言うではありませんか。
訊くはいっときの恥。
訊かんと、一生、後悔する。
なんてね。
さて、ここにひとりのモテ男あり。
仮の名を、「キク男クン」とでもしておきましょうか?
このキク男クン、私に負けず劣らず――というか、私以上に「訊く」ことを苦にしない性質の持ち主なんですね。ええ、「いい性質」だと思います。
ただ、私とちょっとだけ……というか、だいぶ違っているのは、わかっていることまで訊いてしまう、ということなんですね。特に、女性に対しては……。
実は、このキク男クンの「訊く」の目的は、「訊いて明確な答えを得ること」にあるのではなく、「訊く行為」そのものにあったわけです。
つまり、キク男クンにとって「訊く」は、ナンパのツールだったわけであります。
特に、「おっ、いい女!」と思うような女性に出くわしたときには、キク男クンは、とにかく、訊く、訊く。何でもかんでも訊きまくっちゃうんですね。「オイオイ、そんなことまで訊くのかい?」と思うようなことまで。さすが、「訊く男」です。
念のために申し上げておくと、キク男クンは、いわゆる「イケメン」ではありません。お金持ちのセレブでもありません。たぶん、ナニも……人並みのものしか持ち合わせていないだろうと思います。
もし、ひとつだけ、人に秀でたことがあるとすれば、それは、「質問上手」ということでしょうか。
以下、私がつぶさに目撃したり、話を聞かされることになったキク男クンの「質問攻撃」ぶりは、およそ、以下のごとく――でありました。
ちなみに、筆者・シランケンは、まるっきり恥ずかしいこととは思いません。特に、女性に対しては……ですけどね。
昔から言うではありませんか。
訊くはいっときの恥。
訊かんと、一生、後悔する。
なんてね。
さて、ここにひとりのモテ男あり。
仮の名を、「キク男クン」とでもしておきましょうか?
このキク男クン、私に負けず劣らず――というか、私以上に「訊く」ことを苦にしない性質の持ち主なんですね。ええ、「いい性質」だと思います。
ただ、私とちょっとだけ……というか、だいぶ違っているのは、わかっていることまで訊いてしまう、ということなんですね。特に、女性に対しては……。
実は、このキク男クンの「訊く」の目的は、「訊いて明確な答えを得ること」にあるのではなく、「訊く行為」そのものにあったわけです。
つまり、キク男クンにとって「訊く」は、ナンパのツールだったわけであります。
特に、「おっ、いい女!」と思うような女性に出くわしたときには、キク男クンは、とにかく、訊く、訊く。何でもかんでも訊きまくっちゃうんですね。「オイオイ、そんなことまで訊くのかい?」と思うようなことまで。さすが、「訊く男」です。
念のために申し上げておくと、キク男クンは、いわゆる「イケメン」ではありません。お金持ちのセレブでもありません。たぶん、ナニも……人並みのものしか持ち合わせていないだろうと思います。
もし、ひとつだけ、人に秀でたことがあるとすれば、それは、「質問上手」ということでしょうか。
以下、私がつぶさに目撃したり、話を聞かされることになったキク男クンの「質問攻撃」ぶりは、およそ、以下のごとく――でありました。

たとえば、居酒屋とかファミレス。隣の席で、ナイスな女の子が2人か3人で、なにやらうまそうなものを食べているとします。
キク男クンは手元のメニューに目を凝らしながら、お隣の「うまそうなもの」にチラチラと視線を走らせます。
チラ……で、目と目が合った瞬間がチャンスです。

先方が、「あ、これ、○○っていうんですよ。おいしいですよ」とでも返してくれたら、「辛くないですか?」とか「そのトッピングは何でした?」……などと訊くんですね、キク男クンは。
もし、その前にウエートレスが注文を取りに来てしまったら、「ね、いま、隣の人が食べてるのは、何て料理?」と、われらがキク男クンは、わざと隣に聞こえるように尋ねます。
「○○ですよ」とウエートレスが答えますよね。
「さっきから見てると、おいしそうなんだよね。ボクにもあれ」と注文しながら、キク男クンは、またも、隣をチラリ……。
そんなやりとりをしていると、隣の美女たちと必ず目が合います。その目に「不快」の色が見えなければ、「おいしいですか、それ?」とお訊きし、「おいしいですよ」という答えが返ってきたら、「まずいとは言えませんものね」と、軽くツッコミを入れて、笑いを誘ったりなんかします。
料理が運ばれてきたら、ここからは、演技力! ひと口食べて、「うまッ!」と大げさに驚いてみせます。そして、「これ、うまいです。ありがとうございました」と、ヒントをくれたふたりに、まるで人類を代表するかのような調子で、極上の謝意を伝えます。
あとは、自然に、食べ物談義へ、そしてあわよくば、恋バナへ――。
これが、キク男クン流ナンパのひとつの定番のようです。

キク男クンは、電車に乗るときにも、発車間際に飛び込むんだそうです。
運よくそこに、目のクリッとした、サマリアびとのような美女がいたら(というか、そういう車両をめがけて飛び込むのですが)、キク男クンは「あれっ…?」と声に出して、周囲を見回します。

人を疑うことを知らないサマリア人は、クスリと笑いながら、「ええ、急行ですよ」と答えてくれるはずですから、そこでキク男クンは、一句、吟じます。

返ってきますよ、彼女からも。

実際、そうしてお友だちになった女性もいた――というんですから、いやはや、恐れ入りましたです。
パーティでも、キク男クンは訊きまくります。

ビンゴ・タイムには、リーチのかかった数字を聞き漏らしたフリをして、隣のワンレンの美女に尋ねます。





BARの女性バーテンダーには、

と尋ねて、「だったら、カクテルより私の笑顔でしょ」の回答を引き出し、
アクセサリー売り場の店員には、

と質問して困らせた上で、






と続けて、赤面させてしまいます。

顔見知りの女性にも、キク男クンは、もっぱら訊きまくります。
といっても、「ね、キミってカレ氏いるの?」なんて、野暮な質問はしません。
「キミ、きのう激しいエッチしたでしょう?」なんて質問も、ごくたまにしかしません。
もっと、専門的な、学術的なことをお尋ねになるんですね、われらがキク男クンは。




とか、







シリアスな質問も繰り出します。ただし、サラッと……。





ま、そんなわけで、キク男クンの恋愛は、いつも、質問することから始まります。
みなさんもぜひ、キク男クンに負けず、訊いてみてください。


――なんてね。
私もかつて、この質問で「失業フレンド」を作ったことがありました。

ネギたん塩の食べ方は、OLに尋ねよ!
人にものを尋ねるというのは、きっかけ作りにはいちばんの方法だ――と、不肖・シランケンも思います。尋ねることで、相手がどんな人物かも見えてきますしね。
ここでは、キク男クンの場合を例に、男から女にものを尋ねる方法をご紹介しましたが、もちろんこれは、女性から男性にアプローチする場合にも、大いに有効です。
ただし、男⇒女の場合でも、女⇒男の場合でも、尋ねた相手の反応には注意が必要です。 「尋ねられたことが不愉快だ」という態度が少しでも見えたら、私は、即、撤退を決意します。
私はよく、飲食店で、食べ物の食べ方を近くにいる女性に尋ねます。「マック」では、イチゴ・パフェの食べ方を女子高生に尋ねますし、「牛角」では、ネギたん塩のネギをどうすれば落とさずに焼けるかを、近くのOLグループに尋ねたりします。
ま、結果は、ご想像におまかせしますが……。
筆者の官能小説! 電子書店から発売中です!
盆になると、男たちがクジで「かか」を交換し合う。
明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
題材に描いた官能フィクションです。
与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
三日間の盆かかを終えて帰って来た妙は、その夜から
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
筆者初の官能作品、どうぞお愉しみください。
2020年9月発売 定価:200円 発行/虹BOOKS
⇒BOOK☆WALKER からお読みになる方は、ここをクリック。
⇒Kindle でお読みになる方は、ここをクリック。
既刊本もどうぞよろしく 写真をクリックしてください。






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