「恋愛力」は「経済力」に勝てない…?

法則 74 「恋愛力」は「経済力」に勝てない
「金」と「色」、どちらを取るかと言われたら、
最終的には「金」を取る。ただし、上昇志向が
強くはたらいた場合には――という話です。
「色欲」か、「金欲」か?
昔から、何かにつけて対比されてきた人間の2大欲望です。←もちろん、その前に、食欲、睡眠欲、排せつ欲……などの生存に関わる欲望があるのですが、ここでは除外して考えます。
さて、この2大欲望、両方満たせれば言うことなし――なのでしょうが、そうはうまくいきません。
「色」に溺れようと思ったら、「金」には目をつぶるしかない。「金」に走ろうと思ったら、「色」は脇に置いておくしかない――という現実に、私たちは、しばしば直面します。
特に、生涯の伴侶を選ぶという段になったとき、この両者は、「どっちを選ぶか?」「どちらを重視するか?」という選択の対象として、私たちの前に突きつけられます。
特に、この選択にシビアになる、あるいはならざるを得ないのは、女性だろうと思われます。
簡単に言うと、
イケメンだけどビンボーな男。
ブサイクだけど金持ちな男。
どちらを選ぶか?
という選択です。
性格などの他の条件に遜色がないとした場合、女性だったら、たぶん、大いに頭を悩ませるはずです。
男にもそんな迷いがないとは言えませんが、その場面は、ごく限られているだろうと思われます。たとえば――
チョー美人だけどビンボーな彼女と
美人じゃないけど巨万の遺産を抱えている未亡人。
どちらを籠絡するか?
という選択を迫られる場面も、ないとは言えません。残念ながら、筆者はそういう機会には恵まれませんでした(?)けどね。
さて、こういう選択に直面したとき、人はどういう決断を下すか?

『金色夜叉』の悲劇は、どこにもある
たいていの場合は――ですけど、「金」は「色」より強し! なんですね。
特に、女性にはその傾向が強いだろうと思われます。
「たいていの場合」と申し上げたのは、それがただの「アバンチュール」としての恋愛ではなく、結婚を意識した恋愛であった場合には――という意味です。
みなさんは、明治時代の文豪・尾崎紅葉が書いた『金色夜叉』という小説をご存じでしょうか? 読んだことはなくても、だいたいのストーリーについては、何かの形で観たり、聞いたりしたことがあろうかと思います。
ストーリーは、ざっとこうです。
この作品は、未完成のまま、紅葉が他界してしまったので、紅葉がほんとは何を言いたかったのか、不明のままですが、「金と恋愛」がテーマのひとつになっていることは、確かだろうと思われます。
いまと違って、女性が自らの力で生活を切り開いて行くということが、困難であったろう――と思われる時代であれば、生活のために「財力」に惹かれてしまうという女性がいることも、ある意味では理解できることです。
では、男はどうか――と言うと、生活のために「女の金」に惹かれるというケースは、先ほども申し上げたとおり、きわめてレアです。
それよりも、「金持ちになっていい女をモノにしてやる」と考えるケースのほうが多いだろう、と思われます。
これもまた、「色欲」と「金欲」のいびつな関係のひとつと言っていいかと思います。
昔から、何かにつけて対比されてきた人間の2大欲望です。←もちろん、その前に、食欲、睡眠欲、排せつ欲……などの生存に関わる欲望があるのですが、ここでは除外して考えます。
さて、この2大欲望、両方満たせれば言うことなし――なのでしょうが、そうはうまくいきません。
「色」に溺れようと思ったら、「金」には目をつぶるしかない。「金」に走ろうと思ったら、「色」は脇に置いておくしかない――という現実に、私たちは、しばしば直面します。
特に、生涯の伴侶を選ぶという段になったとき、この両者は、「どっちを選ぶか?」「どちらを重視するか?」という選択の対象として、私たちの前に突きつけられます。
特に、この選択にシビアになる、あるいはならざるを得ないのは、女性だろうと思われます。
簡単に言うと、
イケメンだけどビンボーな男。
ブサイクだけど金持ちな男。
どちらを選ぶか?
という選択です。
性格などの他の条件に遜色がないとした場合、女性だったら、たぶん、大いに頭を悩ませるはずです。
男にもそんな迷いがないとは言えませんが、その場面は、ごく限られているだろうと思われます。たとえば――
チョー美人だけどビンボーな彼女と
美人じゃないけど巨万の遺産を抱えている未亡人。
どちらを籠絡するか?
という選択を迫られる場面も、ないとは言えません。残念ながら、筆者はそういう機会には恵まれませんでした(?)けどね。
さて、こういう選択に直面したとき、人はどういう決断を下すか?

『金色夜叉』の悲劇は、どこにもある
たいていの場合は――ですけど、「金」は「色」より強し! なんですね。
特に、女性にはその傾向が強いだろうと思われます。
「たいていの場合」と申し上げたのは、それがただの「アバンチュール」としての恋愛ではなく、結婚を意識した恋愛であった場合には――という意味です。
みなさんは、明治時代の文豪・尾崎紅葉が書いた『金色夜叉』という小説をご存じでしょうか? 読んだことはなくても、だいたいのストーリーについては、何かの形で観たり、聞いたりしたことがあろうかと思います。
ストーリーは、ざっとこうです。
『金色夜叉』のストーリー
高等中学の学生であった間貫一には、お宮という許嫁がいた。しかし、お宮は、あるとき、結婚を間近にして、富豪の富山唯継のところへ嫁いでしまう。激怒した貫一は、熱海でお宮を問い詰めるが、宮は本心を明かさない。貫一はお宮を蹴り飛ばし、有名な「来年の今月今夜のこの月を僕の涙で曇らせてみせる」のセリフを残して、復讐のために高利貸しになる。
高等中学の学生であった間貫一には、お宮という許嫁がいた。しかし、お宮は、あるとき、結婚を間近にして、富豪の富山唯継のところへ嫁いでしまう。激怒した貫一は、熱海でお宮を問い詰めるが、宮は本心を明かさない。貫一はお宮を蹴り飛ばし、有名な「来年の今月今夜のこの月を僕の涙で曇らせてみせる」のセリフを残して、復讐のために高利貸しになる。
この作品は、未完成のまま、紅葉が他界してしまったので、紅葉がほんとは何を言いたかったのか、不明のままですが、「金と恋愛」がテーマのひとつになっていることは、確かだろうと思われます。
いまと違って、女性が自らの力で生活を切り開いて行くということが、困難であったろう――と思われる時代であれば、生活のために「財力」に惹かれてしまうという女性がいることも、ある意味では理解できることです。
では、男はどうか――と言うと、生活のために「女の金」に惹かれるというケースは、先ほども申し上げたとおり、きわめてレアです。
それよりも、「金持ちになっていい女をモノにしてやる」と考えるケースのほうが多いだろう、と思われます。
これもまた、「色欲」と「金欲」のいびつな関係のひとつと言っていいかと思います。

愛がなくても生きていけるが、金がないと生きていけない
なぜ、「金」は「色」よりも強いのか?
それは、「金」のほうが個人の「生存」に不可欠だからです。
恋人(または愛人、妻)がいなくても生きていけるけれど、
金がなくては生きていけない。
考えてみれば、当然のことですよね。
しかし、それも程度ものだ――と、私は思います。
その程度を考える上で、個人の裕福度を便宜的に次の4段階に分けて考えて見ることにします。「下流」「上流」などの定義は、それを定義する組織・機関の目的・性質によって変わりますが、以下は、あくまで「私見」による区分です。
《下流》――年収200万円未満で、低価の賃貸アパートに住むか、親の住居に同居するしかなく、外食の費用も、服飾などに当てる費用も、ごく限られている層。
《中下流》――年収200万以上400万円未満。賃貸のアパートまたはマンションに住み、水道光熱費・食費などには不自由しないが、クルマはムリをしないと購入できず、ファッション、旅行などもたまにしか楽しめない、という層。
《中上流》――年収400万以上800万円未満。家賃10万円以上の賃貸マンションに住むか、分譲住宅を購入しており、日常生活資金には不自由せず、ファッション、レジャーを楽しむ資金的余裕もある層。
《上流》――年収800万円以上。分譲住宅を所有するほか、場合によっては別荘なども所有。クルマを複数台所有していることも多く、預貯金も1000万以上に上る。
《中下流》――年収200万以上400万円未満。賃貸のアパートまたはマンションに住み、水道光熱費・食費などには不自由しないが、クルマはムリをしないと購入できず、ファッション、旅行などもたまにしか楽しめない、という層。
《中上流》――年収400万以上800万円未満。家賃10万円以上の賃貸マンションに住むか、分譲住宅を購入しており、日常生活資金には不自由せず、ファッション、レジャーを楽しむ資金的余裕もある層。
《上流》――年収800万円以上。分譲住宅を所有するほか、場合によっては別荘なども所有。クルマを複数台所有していることも多く、預貯金も1000万以上に上る。
これらの「貧困度」「富裕度」の間には、下流からより上流に向かおうとする心理的動機がはたらく場合があります。
いわゆる「上昇志向」ですが、これには、レベルがあります。
救難レベル――いまの窮状から抜け出して、何とか安心して暮らせるレベルにまで達したい。《下流》からせめて《中下流》へ、できれば《中上流》へ、と望む程度の上昇志向。
復讐レベル――いまの恵まれない状態から抜け出して、トップへ上り詰め、周囲を見返したい。《下流》または《中下流》から《上流》へと向けられることが多い上昇志向。
強欲レベル――もっとお金を、もっといいモノを、もっといい暮らしを。どんな階層にいようと、常に上へ上へと望む上昇志向。
復讐レベル――いまの恵まれない状態から抜け出して、トップへ上り詰め、周囲を見返したい。《下流》または《中下流》から《上流》へと向けられることが多い上昇志向。
強欲レベル――もっとお金を、もっといいモノを、もっといい暮らしを。どんな階層にいようと、常に上へ上へと望む上昇志向。
これらの上昇志向が強くはたらけば、「恋愛力」は「経済力」に打ち負かされてしまいます。どんなに「愛」を訴えても、どんなにいい女でも、いい男でも、「金を持ってるやつ」にはかなわない――という、残酷な結果になるわけです。

「上昇志向」は、しばしば「恋愛」の敵になる…!?
さて、これでいいのか?
恋愛至上主義なシランケンとしては、あまり認めたくはないのですが、ま、それも止むを得ないだろうな――と思うケースも、ないわけではありません。
特にやむを得ないと思うのは、「救難レベル」の上昇志向がはたらいた場合です。
食うのがやっとの《下流》な彼女が、何とかいまの生活から這い上がろうとして、経済力のある男に目を向けてしまう。
あるいは、親が病気になって、自分ではどうにもならず、男の経済力に救いを求める。
それでも、貧しくたっていいじゃないか、「恋愛力」優先に相手を選べ――などとは、私にはとても言えません。
おそらく、男にだって、それと似たようなケースがあるだろうと思います。
「復讐レベル」の上昇志向が作動している人だと、「恋愛」そのものが「復讐の道具」として意識されている場合もあります。
こういう人に「愛」を説いたところで、冬眠前のクマにダイエットを説くようなもの。「お好きにどうぞ」と、筆者は放置しておくことにしています。
「強欲レベル」の上昇志向がはたらいている人の場合はどうでしょう?
こういう人たちにとっては、最初から、「恋愛相手の魅力=経済的ステータス」という公式が成立しています。その公式を「キミはそれでは救われないゾ!」などと説得してぶっ壊さない限り、「恋愛力」が「経済力」に打ち勝つことは期待できません。
そんなヒマも体力もないので、私は、こういう人たちは、個人的な「恋愛水域」からは追い出してしまいます。
というわけで、上昇志向が強くはたらいている相手に対する恋愛では、「経済力」が幅を利かせる。つまり、「恋愛力」は「経済力」に勝てない――なのですが、では、上昇志向がそれほど強くは作動してないという場合は、どうなのか?
実は、ここにも経済問題が存在するのです。
問題が発生するのは、「恋愛」が「結婚」へと結実する段階とそれが解消する段階。
「結婚問題」は、実は、「財産問題」である。このことについては、機会を改めてお話したいと思います。
筆者の最新官能小説! 電子書店で発売を開始しました!
盆になると、男たちがクジで「かか」を交換し合う。
明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
題材に描いた官能フィクションです。
与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
三日間を終えて帰って来た妙は、その夜から、
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
筆者初の官能作品、どうぞお愉しみください。
2020年9月発売 定価:200円 発行/虹BOOKS
⇒BOOK☆WALKER からお読みになる方は、ここをクリック。
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既刊本もどうぞよろしく 写真をクリックしてください。






明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
題材に描いた官能フィクションです。
与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
三日間を終えて帰って来た妙は、その夜から、
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
筆者初の官能作品、どうぞお愉しみください。
2020年9月発売 定価:200円 発行/虹BOOKS
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管理人は、常に、下記3つの要素を満たすべく、知恵を絞って記事を書いています。
みなさんのポチ反応を見て、喜んだり、反省したり……の日々です。
今後の記事作成の参考としますので、正直な、しかし愛情ある感想ポチを、どうぞよろしくお願いいたします。



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