彼女のガードに「アリの一穴」を開ける法

「少しだけ」をOKした人間は、「もう少し」も
断れなくなる。その原理を知っていれば、デートを
断られなくてもすむんだそうです。その男が活用した
「小さなYES」作戦とは――?
M は「男からのモテ技」、 W は「女からのモテ技」、 N は「男女共通のモテ技」です。
たとえば、貴兄に、以前から好意を抱いている女性がいるとしましょうか。
いつか食事にでも――と、貴兄はその機会を、虎視眈々と狙っている。
運よく、彼女と話す機会を得た貴兄は、いきなり、こう切り出します。
今度の週末、食事にでも行きませんか?
もちろん、先方も貴兄のことを憎からず思っていれば、この申し出は、案外スムーズに受けてもらえるかもしれません。
しかし、もし彼女にその気がない、あるいは、それまで一度も貴兄をそんな目で見たことがない、という状況だったら?
たぶん、その誘いは無視されてしまうか、「ウーン」と考え込んだ末に、「ちょっと、ここんとこ、立て込んでて……」と、うまくかわされてしまうのがオチ――かもしれません。
断言してもいいけど、それがビッグなお誘いであればあるほど、いきなり『OK』が出る可能性は、きわめて低いね。
これは、かつて不肖・シランケンに、女の口説き方を延々と手ほどきしてくれた、当時のデスク・Hの言。
「オレだったら、そんな玉砕戦法は絶対にとらない」とおっしゃるのです。
では、どうするか?
いきなり「お食事に」なんて誘うのではなく、これなら相手も絶対に断れないだろう――と思うところから攻める。
「それがオレ流だ」と、Hデスクは言うんですね。
そんな方法があるんだろうか? と、当時の私は半信半疑。
しかし、あったんですね、これが。
これは「デート」ではなく、「相談」である!
ちょっと相談にのってもらいたいことがあるんだけど、10分だけ、時間をもらえないかなぁ?
Hデスクは、これぞと思う女がいると、いきなり、こう切り出します。
相談の内容?
そんなものは、適当に作ればいい――というのです。
今度、学校時代の友人だった女の子が結婚するんだけどさぁ、そういうときって、何をお祝いにあげると喜ばれるだろう……?
――とか、その程度のことで十分だ、と言うんですね。
デートの誘いと思うと二の足を踏む女の子でも、「相談にのって」だと、まず断らない。それも、たったの「10分」。それでも断るような女は、人間性に問題ありだよ、キミ――と、おっしゃるんです、Hデスクは。
相手が感じる初期段階の負荷を、できるだけ軽くする。
これは、恋愛に限らず、ビジネスやあらゆる交渉ごとに共通する原則だ――というのが、この先輩の持論。
「狭き門」から入っちゃいけない。
できるだけ「広い門」から入って、
「狭き門」に追い込んでいく、これが王道。
Hデスクは、万有引力の法則を説くような顔で、自信たっぷりにおっしゃいます。
そんなに、自信が持てるような顔でもないのに――と思うんですけどね。
いつか食事にでも――と、貴兄はその機会を、虎視眈々と狙っている。
運よく、彼女と話す機会を得た貴兄は、いきなり、こう切り出します。

もちろん、先方も貴兄のことを憎からず思っていれば、この申し出は、案外スムーズに受けてもらえるかもしれません。
しかし、もし彼女にその気がない、あるいは、それまで一度も貴兄をそんな目で見たことがない、という状況だったら?
たぶん、その誘いは無視されてしまうか、「ウーン」と考え込んだ末に、「ちょっと、ここんとこ、立て込んでて……」と、うまくかわされてしまうのがオチ――かもしれません。

これは、かつて不肖・シランケンに、女の口説き方を延々と手ほどきしてくれた、当時のデスク・Hの言。
「オレだったら、そんな玉砕戦法は絶対にとらない」とおっしゃるのです。
では、どうするか?
いきなり「お食事に」なんて誘うのではなく、これなら相手も絶対に断れないだろう――と思うところから攻める。
「それがオレ流だ」と、Hデスクは言うんですね。
そんな方法があるんだろうか? と、当時の私は半信半疑。
しかし、あったんですね、これが。


Hデスクは、これぞと思う女がいると、いきなり、こう切り出します。
相談の内容?
そんなものは、適当に作ればいい――というのです。

――とか、その程度のことで十分だ、と言うんですね。
デートの誘いと思うと二の足を踏む女の子でも、「相談にのって」だと、まず断らない。それも、たったの「10分」。それでも断るような女は、人間性に問題ありだよ、キミ――と、おっしゃるんです、Hデスクは。
相手が感じる初期段階の負荷を、できるだけ軽くする。
これは、恋愛に限らず、ビジネスやあらゆる交渉ごとに共通する原則だ――というのが、この先輩の持論。

できるだけ「広い門」から入って、
「狭き門」に追い込んでいく、これが王道。
Hデスクは、万有引力の法則を説くような顔で、自信たっぷりにおっしゃいます。
そんなに、自信が持てるような顔でもないのに――と思うんですけどね。

さて、彼女は、快く相談に応じてくれた。
勝負はここからだ――と、Hデスク。
10分とお願いした相談を、「もう10分だけいい?」と引き伸ばす。
H先輩の経験によれば、「10分」をOKした彼女は、「もう10分」と言われても、まず、断らない。「10分」をOKした時点で、彼女はこちらの「一歩」を受け入れてしまったんだから――というわけです。
「10分」を「もう10分」と伸ばし、さらに「ごめん、あと10分だけいい?」と伸ばす。最初の相談はどこへやら、途中から雑談に移行しても、一向にかまわない。
しかし、これを何度も繰り返すと、「しつこいやつ」と思われてしまう。延長は2度ぐらいまで、と先輩は決めているのだそうです。
全部で30分ほど経ったところで、適当に話を切り上げて、さて、ここからが本番!
ほんとにすまなそうな顔で、しかし、心からの感謝の気持ちを込めて、Hデスクは、彼女にこう切り出します。

「そんな……埋め合わせなんて……いいですよ」と、彼女は遠慮するかもしれない。しかし、この遠慮は形だけだ――と、われらがHデスクは断言。
そして、こう続けます。

残念ながら、こちらの返事は、100%OKとはいかない。しかし、だいたい7~8割は、これもOKする。
「だって、そうだろ?」と、先輩は言うのであります。

ナルホド……と納得してしまったシランケンも、情けないっちゃ情けない。しかし、言われてみれば、「おっしゃるとおり」という理屈です。
「H」理論をまとめると、こうなります。
「小さなYES」を口にした人間は、その次も、その次の次も、「小さなYES」を言い続けるしかなくなる。
少なくとも、突然、「NO」に切り替えることはできなくなる。
堤防は、どこか1箇所でも小さな穴を開けることができれば、そこから一気に崩すこともできる。その小さな穴を、本人には、それが大きな決壊につながるということを意識させないで、どこでどうやって開けるか?
彼女を誘えるか誘えないかの成否は、すべてそこにかかっている。
少なくとも、突然、「NO」に切り替えることはできなくなる。
堤防は、どこか1箇所でも小さな穴を開けることができれば、そこから一気に崩すこともできる。その小さな穴を、本人には、それが大きな決壊につながるということを意識させないで、どこでどうやって開けるか?
彼女を誘えるか誘えないかの成否は、すべてそこにかかっている。
これが、Hデスク流アプローチの鉄則。

ハイ、私も何度か、使わせていただきました。
おっしゃるとおり――でした。

開いたドアには、まず、足を突っ込め
これは、心理学的には、「フット・イン・ザ・ドア」と呼ばれている戦法です。
セールスマンが、まずドアを開けさせて、足をドアの内側に入れる――というのと同じで、主に、客に物を買わせるための心理作戦として使われています。いい例が、新聞の勧誘の仕方です。

「無料」と「1ヵ月だけ」の言葉に、「ま、それならいいか」と購読を始めるのですが、1ヵ月たってその客が解約する率は、きわめて低い。「1ヵ月もただで読ませてもらって、断るのもねェ……」という心理が働くからです。
ブティックでもそうですよね。
「袖だけでも通してみませんか?」と勧められて、いったん試着してしまうと、店員は「じゃ、こちらは?」と、次から次に服を勧めてくるので、着てみないわけにもいかなくなり、最後には、「これだけ試着したのに買わないのはわるい」という心理が働いてしまいます。
H先輩が言うとおり、小さな負荷で「軽いYES」をとったら、それを「もうちょっと」「もう少し」と拡大していくのが、この作戦のミソ。一度、「YES」を言った人間は、途中から「NO」とは言えなくなるものなのです。
あまり好きなやり方じゃありませんが、よかったら、お試しを。
筆者の官能小説! 電子書店から発売中です!
盆になると、男たちがクジで「かか」を交換し合う。
明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
題材に描いた官能フィクションです。
与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
三日間の盆かかを終えて帰って来た妙は、その夜から
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
筆者初の官能作品、どうぞお愉しみください。
2020年9月発売 定価:200円 発行/虹BOOKS
⇒BOOK☆WALKER からお読みになる方は、ここをクリック。
⇒Kindle でお読みになる方は、ここをクリック。
既刊本もどうぞよろしく 写真をクリックしてください。






明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
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クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
三日間の盆かかを終えて帰って来た妙は、その夜から
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