愚かな知性ほど、コロナに負ける

実際に起こった出来事を長住流に解説します。
コロナが治まる気配を見せない中、
世界は2021年を迎えました。この危機を
拡大させているのは、愚かな指導者と
それに従った人々の無知。そして――。
2020年の2月に、中国のウイルス研究所から漏れ出たコウモリ由来と思われるウイルスが、あっという間に世界中に広がって始まったコロナ危機。
ひどい1年だった――と、筆者は、この1年を振り返っては、ため息をついてしまいます。
しかし、この間の世界の動きは、人間の「愚かさ」が垣間見えた1年でもありました。管理人が感じた「愚かさ」とは――?

科学が伝える客観的真実に目をつぶり、耳をふさぐ愚かさ
そもそもです。このウイルスを世界に蔓延させたのは、科学者が警鐘を鳴らしたこの新種のウイルスの危険性に目をつぶり、それどころか、警鐘を鳴らした科学者を、「社会を騒がせた罪人」として懲罰の対象とした中国共産党の独善的体質でした。のちに中国共産党は、この処分を取り消し、逆に、科学者を「ウイルスを発見した功労者」として祭り上げるのですが、遅きに失したと言うべきでしょう。
この遅れが、武漢での流行爆発を生み、世界への拡大の引き金となったのは、間違いのないところです。
さらに輪をかけたのが、この人の「無知」でした。
言わずと知れたあの男、「小学校低学年レベルの頭脳」と酷評されたアメリカ大統領・トランプです。
実は、中国の「ウイルス研究所」に資金を提供していたのは、アメリカ資本だったのですが、トランプはそのことには触れず、コロナを「チャイニーズ・ウイルス」と呼んだばかりか、「あんなものはただの風邪。放っておいても、夏の終わりには絶滅する」などと、エビデンスもなければ、根拠もない言説を口にして、何の対策も講じませんでした。
ブラジルの大統領・ボルソナロに至っては、自らマスクもかけず、トランプ同様、「あんなものはただの風邪」と言い続けて、こちらは、国民に「マスクを外そう」とまで呼びかけました。
その結果、アメリカでも、ブラジルでも、感染者が大爆発――となったことは、みなさん、ご存じのとおりです。
ひどい1年だった――と、筆者は、この1年を振り返っては、ため息をついてしまいます。
しかし、この間の世界の動きは、人間の「愚かさ」が垣間見えた1年でもありました。管理人が感じた「愚かさ」とは――?

科学が伝える客観的真実に目をつぶり、耳をふさぐ愚かさ
そもそもです。このウイルスを世界に蔓延させたのは、科学者が警鐘を鳴らしたこの新種のウイルスの危険性に目をつぶり、それどころか、警鐘を鳴らした科学者を、「社会を騒がせた罪人」として懲罰の対象とした中国共産党の独善的体質でした。のちに中国共産党は、この処分を取り消し、逆に、科学者を「ウイルスを発見した功労者」として祭り上げるのですが、遅きに失したと言うべきでしょう。
この遅れが、武漢での流行爆発を生み、世界への拡大の引き金となったのは、間違いのないところです。
さらに輪をかけたのが、この人の「無知」でした。
言わずと知れたあの男、「小学校低学年レベルの頭脳」と酷評されたアメリカ大統領・トランプです。
実は、中国の「ウイルス研究所」に資金を提供していたのは、アメリカ資本だったのですが、トランプはそのことには触れず、コロナを「チャイニーズ・ウイルス」と呼んだばかりか、「あんなものはただの風邪。放っておいても、夏の終わりには絶滅する」などと、エビデンスもなければ、根拠もない言説を口にして、何の対策も講じませんでした。
ブラジルの大統領・ボルソナロに至っては、自らマスクもかけず、トランプ同様、「あんなものはただの風邪」と言い続けて、こちらは、国民に「マスクを外そう」とまで呼びかけました。
その結果、アメリカでも、ブラジルでも、感染者が大爆発――となったことは、みなさん、ご存じのとおりです。

都合のいい言葉だけに飛びつく大衆の耳
さて、そういう指導者のもと、国民はどう行動したのか?
たとえ、指導者が間違った言葉で国民を誤った方向へ誘導しようとしたとしても、「ほんとにそれでいいのか?」と疑問を呈し、自分の行動を決めることができるのが、知性というもの。そういう知性を備えた国民が多ければ多いほど、その国は、「民力が高い」と評価され、社会は修復力を持ちうる――と、管理人は思っているのですが、逆に、その「民力」が低い国民たちが多数を占める社会では、選択する行動は、ある一定の法則に従って、流れる傾向が見られます。
それは――。
[1] 当面の「利益」に従って「得する行動」を選ぶ
何年か先に社会が全体として獲得できる「富」よりも、その日、その時に手にできるわずかばかりの「利益」に飛びついてしまおうとする傾向。この傾向は、貧困層になるほど、「知的レベル」が低いほど、強くなります。
「自粛」を求められても、街に繰り出して肉や魚を頬張ったり、そういう客を相手に日銭を稼ごうとするのは、この法則に従って行動する人たちです。
[2] 自分に何らかの責務が課されることを避ける行動を選ぶ
たとえ社会の「益」になるとわかっていることでも、そのために、自分の行動に何らかの制限を加えるとを求められると、必ず、その制限を「苦痛」と感じたり、「不自由」と反発したりする人たちが出てきます。
求められたことは、「ソーシャル・ディスタンス」を保って「密」を避けることと、マスクを着用することでしたが、こういう要請が社会的に発せられると、2種類の「異様」とも思われる人間たちが現れてきます。
ひとつは、要請を「命令」とでもいうふうに受け取って、警察気取りで要請に従わない人間を見つけては、攻撃したり、責めたりしようとする人たちの出現。メディアでは、「自粛警察」などと呼んで、そういう人間が現れるのも、コロナ禍の現象のひとつではないか――と分析しました。
逆に、そういう規制が叫ばれれば叫ばれるほど、その規制に反する行動をとって、社会からひんしゅくを買おうとする人たちも現れます。
わざとマスクを外して人込みの中に現れてみたり、大勢で徒党を組んで、交差点や歓楽街でバカ騒ぎをしてみたり……と、その行動はバカの極み。
[3]あり得ない「デマ」を振り撒く
[1]や[2]の行動をとる人間は、自分の行動を正当化するために、ありとあらゆる怪しげな情報を振り撒きます。トランプがやったのは、「温暖化なんてフェイクだ」というふうに、世界的に認知されている理論や科学的データを「フェイク」扱いすることでしたが、このデマ屋たちは、ユーチューブやツイッターから拾った怪しげな情報までも、「TVや新聞は隠してるけど、ほんとはさ……」と、披露したりします。
管理人の周囲にも、そんなデマ野郎がいます。
「アフガニスタンじゃ、マスクなんかしてないけど、コロナ感染は全然、広がってないんだよ」
まるで、トランプまがいのデマです。アフガニスタンで、いったいだれが、いつ、どんな方法で、コロナ感染者数を調査したというのか? ちょっと考えてみればわかることなのに、デマ屋たちは、どこかから仕入れたガセネタに飛びついて、得意げに披露するのです。
たいていの場合、こういうデマを振り撒くのは、何とか自分が責任ある行動をとらなくすむようにしようという動機からです。
こうして、デマを振り撒いては、社会が求める責任ある行動から逃れ、小さな利益に飛びつこうとする。人が、そんな無知を繰り返す限り、コロナの危機は、この社会から去ってくれないような気がします。
2021年は、正しく知力をはたらかせて、危機に立ち向かいたいものです。
筆者の最新官能小説! 電子書店で発売を開始しました!
盆になると、男たちがクジで「かか」を交換し合う。
明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
題材に描いた官能フィクションです。
与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
三日間を終えて帰って来た妙は、その夜から、
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
筆者初の官能作品、どうぞお愉しみください。
2020年9月発売 定価:200円 発行/虹BOOKS
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⇒Kindleでお読みになる方は、ここをクリック。
既刊本もどうぞよろしく 写真をクリックしてください。






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管理人は、常に、フルマークがつくようにと、工夫して記事を作っています。
みなさんのひと押しで、喜んだり、反省したり……の日々です。
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