春の恋は軽やかで、秋の恋は深くなる

法則 71 「秋の恋」は「ぬくもり」を求めて深くなる
「恋の季節」はいつか? 心が軽やかになる春か?
それとも、肌恋しくなる秋か? 管理人は、断然、
秋だと思うのですが……。
「恋の季節」はいつか?
そんな質問をぶつけると、「春」と答える人が多いだろうと思います。
なにしろ、虫も穴から這い出してくる(=啓蟄)と言われるほど、ムズムズとする季節(?)ですから、人間の恋心も動き始めるのに違いない――とは思います。
一説には、人間の、特に男性の求愛行動に関与すると見られるテストステロン(=男性ホルモン)の分泌レベルが、紫外線を浴びる程度に応じて高まるからだ――とも言われているのですが、このホルモン説に関しては、それを実証するデータが得られていません。
それよりは、冬の間、体を寒さから防御していた重い衣服を徐々に脱ぎ捨て、肌を露出する程度が増えていくこと。さらには、社会的に「新しい出会い」が生まれる機会が増えること。それらが、恋が芽生えるチャンスにつながっているのではないか――と、筆者は考えます。
そうして芽生えた恋は、開放感にあふれる夏を迎えて、その頂点に達します。
「頂点」というのは、「ゴール」ということです。
いろんな「ゴール」が考えられると思いますが、夏を迎えて到達する「ゴール」というのは、たいていの場合、「やっちゃう」です。
そうなのです。春から夏へ――と向けて活発化する恋愛というのは、「性愛」を「ゴール」とする恋愛なのですね。
もちろん、その中から、「深い愛」が育っていく可能性も、否定はできません。
しかし、そのうちのかなりは、「ひと夏の恋」として、秋の足音と共に消えていきます。
いまは、もう秋。
だれもいない海~
というわけです。
「春から夏」への恋は、望むと望まないとにかかわらず、「遊びの恋」だったり、「アバンチュール」にすぎなかったりすることが多い。
筆者・シランケンは、そう思っています。
では、秋から冬にかけてはどうなのでしょう?

秋は、「夏の恋」を「内省」する時間
「春から夏にかけて」が「開放」へと向かう季節だとしたら、「秋から冬にかけて」は「内向」へと向かう季節だと思います。
「センチメンタル」な気分に浸る人もいるかもしれません。あるいは、「物事を深く考えよう」と、思考・思索にふける人もいるかもしれません。
恋愛について言うと、この季節には、2種類の力が働きます。
ひとつは、「愛を吟味しよう」とする力です。こちらは主に、夏までに出会いを経験し、すでに「SEX」というとりあえずの「ゴール」を果たした人たちにはたらく力です。
あんなに激しく燃え上がったけれど、
あれは、ほんとうの愛だったのだろうか?
日に日に身が引き締まっていくような秋の空気の冷たさを感じながら、ふと、そんな想いをめぐらしたりするんですね。少し時間を置いて冷静に考えてみよう――と思う人も、いるかもしれません。
その結果、
あれは、ひと夏の出来事。もう、忘れよう。
と、気持ちに整理をつけようとする人もいるかもしれません。
あるいは、
あの恋を、夏の思い出ですませていいの?
もう一度、気持ちを確かめてみようか?
ふと、思い直して、電話に手を伸ばす。
あるいは、ペンを執って便箋にメッセージをしたためる。もしかしたら、そういうときはメールという人もいるかもしれませんね。
深まる秋の日は、こうして、人が愛について「内省」する機会を与えてくれます。
そんな質問をぶつけると、「春」と答える人が多いだろうと思います。
なにしろ、虫も穴から這い出してくる(=啓蟄)と言われるほど、ムズムズとする季節(?)ですから、人間の恋心も動き始めるのに違いない――とは思います。
一説には、人間の、特に男性の求愛行動に関与すると見られるテストステロン(=男性ホルモン)の分泌レベルが、紫外線を浴びる程度に応じて高まるからだ――とも言われているのですが、このホルモン説に関しては、それを実証するデータが得られていません。
それよりは、冬の間、体を寒さから防御していた重い衣服を徐々に脱ぎ捨て、肌を露出する程度が増えていくこと。さらには、社会的に「新しい出会い」が生まれる機会が増えること。それらが、恋が芽生えるチャンスにつながっているのではないか――と、筆者は考えます。
そうして芽生えた恋は、開放感にあふれる夏を迎えて、その頂点に達します。
「頂点」というのは、「ゴール」ということです。
いろんな「ゴール」が考えられると思いますが、夏を迎えて到達する「ゴール」というのは、たいていの場合、「やっちゃう」です。
そうなのです。春から夏へ――と向けて活発化する恋愛というのは、「性愛」を「ゴール」とする恋愛なのですね。
もちろん、その中から、「深い愛」が育っていく可能性も、否定はできません。
しかし、そのうちのかなりは、「ひと夏の恋」として、秋の足音と共に消えていきます。
いまは、もう秋。
だれもいない海~
というわけです。
「春から夏」への恋は、望むと望まないとにかかわらず、「遊びの恋」だったり、「アバンチュール」にすぎなかったりすることが多い。
筆者・シランケンは、そう思っています。
では、秋から冬にかけてはどうなのでしょう?

秋は、「夏の恋」を「内省」する時間
「春から夏にかけて」が「開放」へと向かう季節だとしたら、「秋から冬にかけて」は「内向」へと向かう季節だと思います。
「センチメンタル」な気分に浸る人もいるかもしれません。あるいは、「物事を深く考えよう」と、思考・思索にふける人もいるかもしれません。
恋愛について言うと、この季節には、2種類の力が働きます。
ひとつは、「愛を吟味しよう」とする力です。こちらは主に、夏までに出会いを経験し、すでに「SEX」というとりあえずの「ゴール」を果たした人たちにはたらく力です。
あんなに激しく燃え上がったけれど、
あれは、ほんとうの愛だったのだろうか?
日に日に身が引き締まっていくような秋の空気の冷たさを感じながら、ふと、そんな想いをめぐらしたりするんですね。少し時間を置いて冷静に考えてみよう――と思う人も、いるかもしれません。
その結果、

と、気持ちに整理をつけようとする人もいるかもしれません。
あるいは、


ふと、思い直して、電話に手を伸ばす。
あるいは、ペンを執って便箋にメッセージをしたためる。もしかしたら、そういうときはメールという人もいるかもしれませんね。
深まる秋の日は、こうして、人が愛について「内省」する機会を与えてくれます。

秋が深まると、人は、人肌恋しくなる
もうひとつ、「秋」には、それとはちょっと違う、別の力がはたらく場合もあります。
みなさんは、こんなふうに感じたことがありませんか?


ハイ、わたくし重松も、10月も半ばをすぎるあたりから、そんなふうに感じることが多くなります。
これも、動物的に言うと、ごく自然な感情だと思います。
気温が下がってくると、動物たちは、個体同士の距離を縮めておたがいの体温で寒さを防ごうとします。人間も、同じだと言っていいと思います。
私だったら、その原理を見逃しになんかいたしません。
北風が吹き抜ける街を歩きながら、

とおっしゃるご婦人がいれば、

と、その手をコートのポケットにいざないます。
ふたりで港の見える公園なんぞで、暮れなずむ港の風景をながめているときなどに、

と体を震わせるご婦人がいれば、後ろから、その全身を自分のコートの中に包み込んで差し上げます。
もちろん、ひとり寂しく冷たい布団に潜り込んだときなどには、

と、天井に向かってつぶやいたりもします。
忍び寄る冬の気配は、人に「だれかそばにいてくれよ~ォ」という気持ちを起こさせてしまうのですね。
これもまた、人を恋へと向かわせるモチベーションとなります。

春の恋は浅く、秋の恋は深い
春も、秋も、人を恋へと向かわせる。
しかし、求める恋は、春と秋では、少し違っています。
簡単に言うと、春は軽く、秋は重い。春は浅く、秋は深い――です。
人が「秋の恋」に求めるものは、「人肌のぬくもり」であり、「冬に耐え得る信頼性」です。
「ぬくもり」を求める以上、「一瞬」ではなく、ある期間「ずっと」でなくては、身も心も温まってくれません。
つまり、「秋の恋」のスペックには、「長時間保温」が欠かせないわけです。
いろいろ好みがあるだろうと思いますが、筆者・重松は、そういう「秋の恋」のほうが好きです。
「秋の恋」は、深い!
みなさん、雪が降る前に、いい恋、見つけてくださいね。
筆者の最新官能小説! 電子書店で発売を開始しました!
盆になると、男たちがクジで「かか」を交換し合う。
明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
題材に描いた官能フィクションです。
与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
三日間を終えて帰って来た妙は、その夜から、
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
筆者初の官能作品、どうぞお愉しみください。
2020年9月発売 定価:200円 発行/虹BOOKS
⇒BOOK☆WALKER からお読みになる方は、ここをクリック。
⇒ Kindleでお読みになる方は、ここをクリック。
既刊本もどうぞよろしく 写真をクリックしてください。






明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
題材に描いた官能フィクションです。
与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
三日間を終えて帰って来た妙は、その夜から、
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
筆者初の官能作品、どうぞお愉しみください。
2020年9月発売 定価:200円 発行/虹BOOKS
⇒BOOK☆WALKER からお読みになる方は、ここをクリック。
⇒ Kindleでお読みになる方は、ここをクリック。
既刊本もどうぞよろしく 写真をクリックしてください。

管理人は、常に、下記3つの要素を満たすべく、知恵を絞って記事を書いています。
みなさんのポチ反応を見て、喜んだり、反省したり……の日々です。
今後の記事作成の参考としますので、正直な、しかし愛情ある感想ポチを、どうぞよろしくお願いいたします。



→このテーマの記事一覧に戻る →トップメニューに戻る
- 関連記事
-
- 「始まらない恋」は終わらない (2021/01/17)
- 春の恋は軽やかで、秋の恋は深くなる (2020/12/19)
- 恋愛には、「直列式」と「並列式」がある (2020/11/18)