キャット・ファイター〈3〉 落札された裸

第8話 キャットファイター 3
R18
このシリーズは、性的表現を含む官能読み物です。
18歳未満の方は、ご退出ください。
パブの見世物となった泥レス。
岬麗奈はたちまち組み伏せられて、
ウエアを剥ぎ取られた。泥だらけの
敗者に水をかけて、泥を洗い流す
権利はオークションにかけられた。

前回から読みたい方は、⇒こちらからどうぞ。
ここまでのあらすじ 「ビックリするようなもの、お見せしますよ」。歌舞伎町のショーパブの支配人・平山に言われて、顔を出したその店は、客席の真ん中に、プールのようなリングが設えられた変わった造りだった。リング・アナの紹介でリングに登場したその女性を見て、内村は「ハッ……」と息を呑んだ。彼女は、かつて、アイドル出身の女子プロとして、一世を風靡したこともある岬麗奈だった――
リングの上では、ハウンド石黒が麗奈から剥ぎ取ったリングウエアの上衣とパンツを高々と掲げて、勝ち誇っている。
リング・アナ兼レフェリー役の男が、右手で石黒の左手を持ち上げて、「勝者、ハウンド・イ~シ~グ~ロ~!」と、コールしている。
レフェリーの左手には、水の入ったバケツがぶら下げられていた。
「では、お待たせしました。ただいまより、ぶっかけオークションを開始します。私が手に持ったバケツ一杯の水、自分の手で敗者にぶっかけたいという方、どうぞ、ふるってオークションにご参加ください。ハイ、スタートは1000円から」
たちまち、複数の手が挙がった。
2000円、5000円、7000円……値はどんどん釣り上がり、最後には、2万5000円の声がかかった。
「2万5000円! ほかにないか? ハイ、おめでとうございます。そちらのお客さま、2万5000円で落札です。どうぞ、リングサイドへ」
ウエアを剥ぎ取られ、泥だらけになった麗奈に、さらに恥辱を加えようということらしい。
内村良助の長い記者生活の中でも、これほどの下司な趣向には出会ったことがない。いくら低俗が売りの『スポタイ』とはいえ、ここまでは書けない。いや、自分は書きたくない。
良助が胸を痛めていると、奥の席から、ブッカケ権を落札した客がのっそりと立ち上がり、客席から冷やかしの声を浴びながら、リングサイドへ歩いて来るのが見えた。
でっぷりとした体をど派手なストライプのスーツで包んだパンチパーマの男。どう見ても、堅気には見えない。
リング上では、ハウンド石黒が、リングにうずくまったままの麗奈の髪をつかんで、その体を引き起こしにかかっていた。
「オラ、起きろよ、テメェ。泥だらけになりやがってよォ。オラ、親切なお客さんが、シャワーできれいにしてくれるつってんだよ。起きろ!」
髪をつかんだまま、石黒は麗奈の体をリングロープに押さえつけ、つかんだ髪をグイと後ろに引っ張って、顔を上向かせた。
「何すんだよぉ、止めろ~!」
叫びながらも、麗奈にはもう、その手を振り解く力は残っていないように見えた。いや、残ってないように見せているのかもしれなかった。
リング・アナ兼レフェリー役の男が、右手で石黒の左手を持ち上げて、「勝者、ハウンド・イ~シ~グ~ロ~!」と、コールしている。
レフェリーの左手には、水の入ったバケツがぶら下げられていた。
「では、お待たせしました。ただいまより、ぶっかけオークションを開始します。私が手に持ったバケツ一杯の水、自分の手で敗者にぶっかけたいという方、どうぞ、ふるってオークションにご参加ください。ハイ、スタートは1000円から」
たちまち、複数の手が挙がった。
2000円、5000円、7000円……値はどんどん釣り上がり、最後には、2万5000円の声がかかった。
「2万5000円! ほかにないか? ハイ、おめでとうございます。そちらのお客さま、2万5000円で落札です。どうぞ、リングサイドへ」
ウエアを剥ぎ取られ、泥だらけになった麗奈に、さらに恥辱を加えようということらしい。
内村良助の長い記者生活の中でも、これほどの下司な趣向には出会ったことがない。いくら低俗が売りの『スポタイ』とはいえ、ここまでは書けない。いや、自分は書きたくない。
良助が胸を痛めていると、奥の席から、ブッカケ権を落札した客がのっそりと立ち上がり、客席から冷やかしの声を浴びながら、リングサイドへ歩いて来るのが見えた。
でっぷりとした体をど派手なストライプのスーツで包んだパンチパーマの男。どう見ても、堅気には見えない。
リング上では、ハウンド石黒が、リングにうずくまったままの麗奈の髪をつかんで、その体を引き起こしにかかっていた。
「オラ、起きろよ、テメェ。泥だらけになりやがってよォ。オラ、親切なお客さんが、シャワーできれいにしてくれるつってんだよ。起きろ!」
髪をつかんだまま、石黒は麗奈の体をリングロープに押さえつけ、つかんだ髪をグイと後ろに引っ張って、顔を上向かせた。
「何すんだよぉ、止めろ~!」
叫びながらも、麗奈にはもう、その手を振り解く力は残っていないように見えた。いや、残ってないように見せているのかもしれなかった。

リングサイドでレフェリーからバケツを受け取ったパンチパーマは、そのバケツを高々と掲げて見せた。
一気にバシャッとかけるのかと思ったら、そうではなかった。
バケツを少しだけ傾けて、最初は、仰向けにされた麗奈の髪に、次には顔に、チョロチョロと流しかける。
麗奈の顔から泥のマスクが流れ落ち、アイドルの面影を残す大きな目が、キュンと上を向いた鼻が、小さくキュートな唇が、露わになる。
顔から流れ落ちた水は胸にかかり、ふたつの膨らみの谷間を流れ落ちて、そのひと筋が麗奈の腹部に白い川を作っていく。その流れの中に、藻のように揺らぐ麗奈のヘアが現れると、客席から「オーッ」とどよめきが起こった。
麗奈は、暴かれていく下半身を隠そうと身を屈める。
再び、石黒の罵声が飛んだ。
「バカヤロウ! 屈むんじゃねェよ。大事なところが洗えねェだろうがよ!」
石黒は麗奈の腰に片方のリングブーツの底を当てて、つかんだ髪の毛を思いきり後ろに引っ張った。麗奈の体は、エビ反るような形になり、反り返った体の上をいく筋もの水が流れ落ちた。
パンチパーマは、今度は、突き出される格好になった麗奈の胸に、バケツの水をチビチビと流していく。まるで、少しずついたぶるように、麗奈の体を泥の中から暴き出していく。
形のいい乳房が、その上でツンと尖った小豆のような乳首が、その膨らみの下のキュッと締まった腹部とそれに連なるデルタのこんもりとした繁みが、暴きだされていくたびに、客席から「ヒューッ」だの「やらせてェ」だのという冷やかしの声が飛んだ。
これは、体のいいリンチ・ショーだ――と、良助は感じた。
麗奈よ、キミの生きる道は、こんな辺境にまでたどり着いてしまったのか。
そう思うと、胸の奥が苦しくなった。
「まぁだ、泥が残ってるところがありますよ。そこも、きれいに洗ってくれなくちゃイヤだ――ッて。そうだろ、麗奈」
石黒がけしかけ、パンチマーマの手が麗奈の股間に伸びる。
バケツの最後の水をかけながら、男の手が麗奈の股間をまさぐる。
もう、演技ではなくなっているのだろう。
「イヤ――ッ!」
叫びながら、麗奈が必死に身を捩る。
そこへ「ピピーッ!」と笛の音がした。
「ハイ、そこまで。お客さん、それ以上は、反則ですからね。ハイ、ありがとうございました――ッ」
レフェリー・ストップが入って、パンチパーマの陵辱はそこまでとなった。
さすがに、それ以上やらせたのでは、風俗営業法上もまずい――と判断したのだろう。
しかし、そもそも、レスラー同士に服を剥ぎ取らせるという段階で、風営法的にも、猥褻物陳列罪という線からも、ギリギリの行為と言えた。
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「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
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