未亡人下宿〈6〉 青き駆け落ち

第7話 未亡人下宿 6
R18
このシリーズは、性的表現を含む官能読み物です。
18歳未満の方は、ご退出ください。
大輔にそそのかされ、大家夫人の
手で「筆おろし」を果たした幸一。
力なく横たわる大家夫人は、大輔に
「なぁ、入れて」と懇願している。
ふたりの間に漂うただならぬ雰囲気。
その空気を察した幸一は——。

前回から読みたい方は、⇒こちらからどうぞ。
ここまでのあらすじ 大輔が4度目の下宿に引っ越した。「今度の下宿のおばさん、ワシに色目使いよるんよ。いっぺん見に来いや」。大輔に誘われて下宿を訪ねると、大家夫人は肉感的で、どこか小悪魔を思わせる魅力を漂わせていた。風に吹かれて体に張り付くワンピースに浮き上がる下腹部の「Y」の字のレリーフ。幸一が見とれていると、夫人は、「この人、もう知っとるん?」と、大輔に寄り掛かる。大輔はワンピースの上から夫人の脚を撫で上げながら言うのだった。「おばさんが教えたったらええやん」。しかし、大家夫人の元へは、通って来る男がいた。次に下宿を訪ねると、大輔が「シッ!」と指を口に当てた。「コレが来とる」と親指を立てて見せる。やがて階下から妖しげな声が聞こえてきた。「見に行こう」と、大輔が階段に足を忍ばせた。階下の大家の寝室。その障子戸に、男に髪をつかまれ、引き倒される夫人の姿が、影となって写っていた。大輔と幸一は、指で障子に穴を開けて、部屋の中の様子をのぞき見した。すぐに、学校は夏休みに入った。帰省する前にと大輔の下宿を訪ねると、大輔は浴衣の大家夫人とスイカを頬張っていた。手は、夫人の浴衣のももに置かれている。その手でその裾を割りながら、大輔は言うのだった。「おまえ、このおばさんに教えてもらえよ」。幸一は、大輔に両腕を押さえつけられ、夫人にズボンを脱がされた。「何だ、おまえ、まだ皮かむりかよ」。笑う大輔の前で、幸一のそれは夫人の手に握られ、そして、こらえようもなく、熱いものを迸らせた――
すべての力を失ったかのように、大輔の腕の中に崩れ落ちている大家夫人を、幸一は「美しい」と思った。
女がそのように脱力できるものであることを、幸一はそのとき、初めて知った。
そして、もうひとつ、学んだことがあった。
それは、女にも性欲がある――ということだった。
幸一は、それまで、性欲は男だけに備わった醜い欲望で、女はその欲望の犠牲になるしかない憐れな生きものである、というふうに考えていた。
もし好きな女ができたら、自分が彼女をその欲望から守ってやらなければならない。自分の中にも存在する欲望は、愛を伴ったときにのみ行使することが許されるものである、というふうに考えていた。
その女性観が、目の前の大家夫人によって、根底から覆された。
それを決定的にしたのは、死んだようにクタッ……となった大家夫人が、大輔の胸に頭をこすりつけるようにしながら口からもらした言葉だった。
「なぁ、大ちゃん、入れて……」
言いながら、大家夫人は、自分の腰の下から顔をのぞかせている大輔のイチモツを手で握って、「なぁ、なぁ……」と鼻にかかった声でせがんだ。
「しゃあないなぁ、綾ちゃんは。いまイッたばかりやのに……」
大輔は、催促するように自分の腰に尻を押し付けてはゆらゆらと揺らす夫人の腰を、少し持ち上げて、そこへ自分の高まりの先端を押し当てた。
色黒く怒張した大輔のそれが、幸一にはおとなびて見えた。
きっと、大輔のアレは、自分なぞとは比べものにならないくらいの経験を積み、数々の修羅場をくぐり抜けきたに違いない。
幸一はそんなことを考えながら、どす黒い雁首が赤いざくろの中にめり込んでいく様を眺めていた。
「あ――ッ、大ちゃ――ん」
大家夫人は、上半身をのけぞらせ、頭上に伸ばした手を大輔の首に回して、腰をヒクヒクと震わせた。
大輔は、その首筋に口を這わせながら、無防備となった夫人の乳房を両手でわしづかみにし、そのふくらみを揉みしだいた。
幸一にあそこをなめさせているときの撫で回すような揉み方ではなく、乳房全体を根こそぎもぎ取るような、乱暴な揉み方だった。
そうして乳房を蹂躙しながら、大輔は下から腰を突き上げた。
大輔が突き上げるたびに、大家夫人のそこは、ブチャッ、ブチャッ……と音を立て、ふたりの体が繋がれ合った接合部からは、攪拌されて白く泡立った体液があふれて、夫人の腿を流れ落ちた。
大家夫人は、もはや身も世もない……というふうだった。
「あ――ッ、頭がおかしくなりそう。もう、ダメやわ、大ちゃ――ん、もう……ダメ――ッ!」
それでも、大輔は、責め続けた。
責め続けながら、幸一に目くばせした。
おまえの……そ・れ・を……こいつの……口に――。
幸一には、そう読み取れた。
躊躇していると、「早くしろ!」と、またも目が合図を送ってきた。
幸一は、パンツの中に納めたばかりのそれを取り出して、あえぐ夫人の口に触れさせた。
それが触れたとたん、夫人は大輔の首に回していた手を解いて、今度は、その手で幸一の高まりを捧げ持ち、パクリとそれをくわえ込んだ。
くわえ込んだとみるや、首を激しく前後に動かし、動かしながら、舌先でその全身をなめ回す。
幸一は、夫人の情熱的な口の動きに誘われて、たちまち興奮の高みへと駆け上っていく。
大輔の腰の動きが速くなる。
それに合わせて、夫人の口の動きも速くなる。
やがて、夫人の口の動きが止まり、止まると同時に、夫人はそれから口を離した。
「イック―――ッ!」
絶叫に近い声だった。
幸一の怒張は、その瞬間、夫人の手で力いっぱい握り締められ、握り締められると同時に、それまでガマンしていたものが一気に尿道を駆け上って、夫人の顔面に飛び散った。
女がそのように脱力できるものであることを、幸一はそのとき、初めて知った。
そして、もうひとつ、学んだことがあった。
それは、女にも性欲がある――ということだった。
幸一は、それまで、性欲は男だけに備わった醜い欲望で、女はその欲望の犠牲になるしかない憐れな生きものである、というふうに考えていた。
もし好きな女ができたら、自分が彼女をその欲望から守ってやらなければならない。自分の中にも存在する欲望は、愛を伴ったときにのみ行使することが許されるものである、というふうに考えていた。
その女性観が、目の前の大家夫人によって、根底から覆された。
それを決定的にしたのは、死んだようにクタッ……となった大家夫人が、大輔の胸に頭をこすりつけるようにしながら口からもらした言葉だった。
「なぁ、大ちゃん、入れて……」
言いながら、大家夫人は、自分の腰の下から顔をのぞかせている大輔のイチモツを手で握って、「なぁ、なぁ……」と鼻にかかった声でせがんだ。
「しゃあないなぁ、綾ちゃんは。いまイッたばかりやのに……」
大輔は、催促するように自分の腰に尻を押し付けてはゆらゆらと揺らす夫人の腰を、少し持ち上げて、そこへ自分の高まりの先端を押し当てた。
色黒く怒張した大輔のそれが、幸一にはおとなびて見えた。
きっと、大輔のアレは、自分なぞとは比べものにならないくらいの経験を積み、数々の修羅場をくぐり抜けきたに違いない。
幸一はそんなことを考えながら、どす黒い雁首が赤いざくろの中にめり込んでいく様を眺めていた。
「あ――ッ、大ちゃ――ん」
大家夫人は、上半身をのけぞらせ、頭上に伸ばした手を大輔の首に回して、腰をヒクヒクと震わせた。
大輔は、その首筋に口を這わせながら、無防備となった夫人の乳房を両手でわしづかみにし、そのふくらみを揉みしだいた。
幸一にあそこをなめさせているときの撫で回すような揉み方ではなく、乳房全体を根こそぎもぎ取るような、乱暴な揉み方だった。
そうして乳房を蹂躙しながら、大輔は下から腰を突き上げた。
大輔が突き上げるたびに、大家夫人のそこは、ブチャッ、ブチャッ……と音を立て、ふたりの体が繋がれ合った接合部からは、攪拌されて白く泡立った体液があふれて、夫人の腿を流れ落ちた。
大家夫人は、もはや身も世もない……というふうだった。
「あ――ッ、頭がおかしくなりそう。もう、ダメやわ、大ちゃ――ん、もう……ダメ――ッ!」
それでも、大輔は、責め続けた。
責め続けながら、幸一に目くばせした。
おまえの……そ・れ・を……こいつの……口に――。
幸一には、そう読み取れた。
躊躇していると、「早くしろ!」と、またも目が合図を送ってきた。
幸一は、パンツの中に納めたばかりのそれを取り出して、あえぐ夫人の口に触れさせた。
それが触れたとたん、夫人は大輔の首に回していた手を解いて、今度は、その手で幸一の高まりを捧げ持ち、パクリとそれをくわえ込んだ。
くわえ込んだとみるや、首を激しく前後に動かし、動かしながら、舌先でその全身をなめ回す。
幸一は、夫人の情熱的な口の動きに誘われて、たちまち興奮の高みへと駆け上っていく。
大輔の腰の動きが速くなる。
それに合わせて、夫人の口の動きも速くなる。
やがて、夫人の口の動きが止まり、止まると同時に、夫人はそれから口を離した。
「イック―――ッ!」
絶叫に近い声だった。
幸一の怒張は、その瞬間、夫人の手で力いっぱい握り締められ、握り締められると同時に、それまでガマンしていたものが一気に尿道を駆け上って、夫人の顔面に飛び散った。

幸一と大輔は、体の中の精力を放出し終えると、ドターッと畳に寝転がった。
大家夫人は、そんなふたりの間に、魂が抜けた者のように裸体を投げ出していた。
退廃の空気が、3人のいる部屋を支配していた。
しばらくそうしていると、また、だれからともなく触りたくなって、体に触れる。
触れられると、たちまち、したい気持ちが湧いてきて、体を重ね合う。
幸一は、伸びてきた大家夫人の手であそこをやさしく愛撫されて、ガマンできなくなって体を重ね、それを見ていた大輔が大家夫人を組み伏せて、また……。
そういう遊戯が、際限もなく続きそうに見えた。
しかし、幸一は、ケリをつけた。
そんな快楽にそのまま浸っていたら、どこまでも深い闇の中に引きずり込まれそうな気がしたからだ。
「そろそろ、帰らな。ワシ、帰省の準備もあるし……」
「なんぞ、おまえ、帰省するんか?」
「そら、そうよ。おまえは?」
「ワシか、ワシは帰らん。帰りとうもない」
「なんでや?」
「言いたないわ。世の中には、帰りとうないような家もある、ゆうことよ」
大輔はそれ以上、話したがらなかった。
何か事情がありそうなので、幸一も、それ以上は訊かなかった。
「帰るゆうもんを止めてもしゃあないわな。ワシら、どうしょうかいのぉ?」
「ワシら……になってしまうん? それもええなぁ」
大家夫人が大輔の顔を見て言った。
言いながら、大輔の腕を両手でつかみ、そこに頭をこすりつけるようにする。
そんなふたりの様子が、幸一には、どこか危なげに見えた。
ふたりの間には、幸一には入っていけない空気がある。初めて来たときから感じていたものが、そのとき、初めて形になって現れたような気がした。
そんなふたりが、幸一にはやや心配でもあったが、そこから先は、ふたりの問題だ。
幸一は、服を着ると、ふたりに「じゃ……」とだけ言って、部屋を出ようとした。その背中に、大輔の声が飛んできた。
「おい、幸一。この綾ちゃんに、何か言うことないんか?」
それは、幸一も考えていたことではあった。しかし、何を言ったらいいのか……。
「こういう場合、どう言うべきか――と考えとったんやけどな……」
「考えることないやん。感じたとおり、ゆうたったらええんよ」
「そやな。ありがとう……かな。おかげで男になれました」
「なんや、つまらん。そんだけかい?」
「あの……」と言いながら、幸一は、大家夫人の前に正座して、その手をとった。
「ボ、ボクの最初の女がおばさん……あ、いや、綾子さんのような人であったということを、きっと、ボクは死ぬまで忘れないだろうと思います。ほんまに、ありがとうございました」
大家夫人は、ちょっぴり目を潤ませて、幸一の手を握り返し、「気をつけてお帰りんさい」とだけ言った。
まるで子どもを戦場に送り出す母親のような情愛が、その手から伝わってきて、幸一も、少しだけ目の奥が熱くなった。

夏休みを郷里で過ごして、学校に戻ってくると、大輔の姿がなかった。
2学期が始まって1週間経っても、大輔は登校して来ない。
さすがに、クラスメートたちの間でも、「あいつ、どうしたんだろ?」というウワサが立ち始めた。
そのまま、2週間が経過した。
幸一は、担任に呼び出された。
「上原クン、キミ、村上クンと親しかったようやね。何か、聞いとらんかね?」
「村上、何かあったんですか?」
「いや。それがわからんので訊いとるんやが……」
「ボクも、どうしたんやろ、思うとるんです。学校にも連絡なしですか?」
「何も連絡がないんや」
「そしたら、ボク、きょうにでも下宿をのぞいてみます」
「ああ、そうしてくれるか。結果、報告してな」
不吉な予感がした。
そして、それは現実のものになった。
訪ねた下宿には、「売り家」の立て札が立てられいた。
何が起こったのか?
幸一は隣家を訪ねて、事情を訊いてみることにした。
「ああ、中村さんとこ? うちらもよう知らんのんよ。突然、荷物をまとめて出ていってもうたんでねェ。私らにも、あいさつのひとつもなかったし……なんでもな……」
と、隣家の主婦は声をひそめて言った。
「若い男の人と一緒に駆け落ちしたやらいうウワサがあるんよ。それがなもし、自分の子どもぐらいの年齢の男やゆうんやけどなぁ。そうそう、ちょうどあんたと同じくらいの年頃の男やて」
大輔だ――と、幸一は直感した。
大輔の腕や胸に色っぽくしなだれかかる大家夫人の姿が脳裏に浮かび、そして、「ワシらどうしょうかいのぉ?」と言った大輔の言葉が、耳の奥によみがえった。
駆け落ち?
ということは、大輔と大家夫人は、手に手を取って、あの男から逃げた――ということか?
結局、大輔の消息は知れないままに月日が経ち、大輔の学籍は抹消された。
やがて、幸一たちには卒業の季節がやってきた。
「大輔、どうしたんだろう」という話題も、そのうち、交わされなくなった。
ひとつだけ、気になるウワサがあった。
村上大輔は、ヤクザの女に手を出して消されてしまったらしい――というものだった。
とすると、あの妖艶な大家夫人はどうなったのか?
受験校であった学園では、異色の無頼派を気取っていた大輔のその後については、幸一は何も知ることができなかった。
ただ、幸一の記憶に後々まで残ったものが、ひとつだけあった。
初めて自分の体を受け入れた大家夫人のあの中の感触と、自分を包み込んだ夫人の粘膜のやさしい熱だけは、いまも、あれの先端に、記憶として刻まれている。
第7話『未亡人下宿』これにて《完》です。

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