「10分」をOKした人間は「30分」を断れなくなる

いきなりのデートの誘いじゃ、相手も考え込んで、
すぐにはOKは返ってこないかもしれない。
しかし、「10分だけ」なら、相手も断りにくい。
「10分だけ」がOKなら「30分」もOKになる?
M は「男からのモテ技」、 W は「女からのモテ技」、 N は「男女共通のモテ技」です。
たとえば、あなたに、以前から好意を抱いている女性あるいは男性がいるとしましょうか。
いつか食事にでも――と、あなたはその機会を、虎視眈々と狙っている。
運よく、彼女またはカレと話す機会を得たあなたは、いきなり、こう切り出します。
今度の週末、食事にでも行きませんか?
もちろん、先方もあなたのことを憎からず思っていれば、この申し出は、案外スムーズに受けてもらえるかもしれません。
しかし、もし先方にその気がない、あるいは、それまで一度もあなたをそんな目で見たことがない、という状況だったら?
たぶん、その誘いは無視されてしまうか、「ウーン」と考え込んだ末に、「ちょっと、ここんとこ、立て込んでて……」と、うまくかわされてしまうのがオチ――かもしれません。
断言してもいいけど、それがビッグなお誘いであればあるほど、いきなり『OK』が出る可能性は、きわめて低いね。
これは、かつて不肖・シランケンに、女の口説き方を延々と手ほどきしてくれた、当時のデスク・Hの言。
「オレだったら、そんな玉砕戦法は絶対にとらない」とおっしゃるのです。
では、どうするか?
いきなり「お食事に」なんて誘うのではなく、これなら相手も絶対に断れないだろう――と思うところから攻める。
「それがオレ流だ」と、Hデスクは言うんですね。
そんな方法があるんだろうか? と、当時の私は半信半疑。
しかし、あったんですね、これが。しかも、この方法は、男が女を誘う場合にも、女から男を誘う場合にも、バッチシ使えてしまう方法だったのです。
これは「デート」ではなく、「相談」である!
ちょっと相談にのってもらいたいことがあるんだけど、10分だけ、時間をもらえないかなぁ?
Hデスクは、これぞと思う女がいると(男でも同じ)、いきなり、こう切り出します。
相談の内容?
そんなものは、適当に作ればいい――というのです。
今度、学校時代の友人だった女の子が結婚するんだけどさぁ、そういうときって、何をお祝いにあげると喜ばれるだろう……?
――とか、その程度のことで十分だ、と言うんですね。
デートの誘いと思うと二の足を踏む相手でも、「相談にのって」だと、まず断らない。それも、たったの「10分」。それでも断るような女や男は、人間性に問題ありだよ、キミ――と、おっしゃるんです、Hデスクは。
相手が感じる初期段階の負荷を、できるだけ軽くする。
これは、恋愛に限らず、ビジネスやあらゆる交渉ごとに共通する原則だ――というのが、この先輩の持論。
Hデスクは、万有引力の法則を説くような顔で、自信たっぷりにおっしゃいます。
そんなに、自信が持てるような顔でもないのに――と思うんですけどね。
いつか食事にでも――と、あなたはその機会を、虎視眈々と狙っている。
運よく、彼女またはカレと話す機会を得たあなたは、いきなり、こう切り出します。

もちろん、先方もあなたのことを憎からず思っていれば、この申し出は、案外スムーズに受けてもらえるかもしれません。
しかし、もし先方にその気がない、あるいは、それまで一度もあなたをそんな目で見たことがない、という状況だったら?
たぶん、その誘いは無視されてしまうか、「ウーン」と考え込んだ末に、「ちょっと、ここんとこ、立て込んでて……」と、うまくかわされてしまうのがオチ――かもしれません。

これは、かつて不肖・シランケンに、女の口説き方を延々と手ほどきしてくれた、当時のデスク・Hの言。
「オレだったら、そんな玉砕戦法は絶対にとらない」とおっしゃるのです。
では、どうするか?
いきなり「お食事に」なんて誘うのではなく、これなら相手も絶対に断れないだろう――と思うところから攻める。
「それがオレ流だ」と、Hデスクは言うんですね。
そんな方法があるんだろうか? と、当時の私は半信半疑。
しかし、あったんですね、これが。しかも、この方法は、男が女を誘う場合にも、女から男を誘う場合にも、バッチシ使えてしまう方法だったのです。


Hデスクは、これぞと思う女がいると(男でも同じ)、いきなり、こう切り出します。
相談の内容?
そんなものは、適当に作ればいい――というのです。

――とか、その程度のことで十分だ、と言うんですね。
デートの誘いと思うと二の足を踏む相手でも、「相談にのって」だと、まず断らない。それも、たったの「10分」。それでも断るような女や男は、人間性に問題ありだよ、キミ――と、おっしゃるんです、Hデスクは。
相手が感じる初期段階の負荷を、できるだけ軽くする。
これは、恋愛に限らず、ビジネスやあらゆる交渉ごとに共通する原則だ――というのが、この先輩の持論。
「狭き門」から入っちゃいけない。
できるだけ「広い門」から入って、
「狭き門」に追い込んでいく、これが王道。
できるだけ「広い門」から入って、
「狭き門」に追い込んでいく、これが王道。
Hデスクは、万有引力の法則を説くような顔で、自信たっぷりにおっしゃいます。
そんなに、自信が持てるような顔でもないのに――と思うんですけどね。

さて、先方は、快く相談に応じてくれた。
勝負はここからだ――と、Hデスク。
10分とお願いした相談を、「もう10分だけいい?」と引き伸ばす。
H先輩の経験によれば、「10分」をOKした相手は、「もう10分」と言われても、まず、断らない。「10分」をOKした時点で、相手はこちらの「一歩」を受け入れてしまったんだから――というわけです。
「10分」を「もう10分」と伸ばし、さらに「ごめん、あと10分だけいい?」と伸ばす。最初の相談はどこへやら、途中から雑談に移行しても、一向にかまわない。
しかし、これを何度も繰り返すと、「しつこいやつ」と思われてしまう。延長は2度ぐらいまで、と先輩は決めているのだそうです。
全部で30分ほど経ったところで、適当に話を切り上げて、さて、ここからが本番!
ほんとにすまなそうな顔で、しかし、心からの感謝の気持ちを込めて、Hデスクは、こう切り出します。

「そんな……埋め合わせなんて……いいですよ」と、相手は遠慮するかもしれない。しかし、この遠慮は形だけだ――と、われらがHデスクは断言。
そして、こう続けます。

残念ながら、こちらの返事は、100%OKとはいかない。しかし、だいたい7~8割は、これもOKする。
「だって、そうだろ?」と、先輩は言うのであります。

ナルホド……と納得してしまったシランケンも、情けないっちゃ情けない。しかし、言われてみれば、「おっしゃるとおり」という理屈です。
「H」理論をまとめると、こうなります。
「小さなYES」を言った人間は、その次も、その次の次も、「小さなYES」を言い続けるしかなくなる。
少なくとも、突然、「NO」に切り替えることはできなくなる。
堤防は、どこか1箇所でも小さな穴を開けることができれば、そこから一気に崩すこともできる。その小さな穴を、本人には、それが大きな決壊につながるということを意識させないで、どこでどうやって開けるか?
誘えるか誘えないかの成否は、すべてそこにかかっている。
少なくとも、突然、「NO」に切り替えることはできなくなる。
堤防は、どこか1箇所でも小さな穴を開けることができれば、そこから一気に崩すこともできる。その小さな穴を、本人には、それが大きな決壊につながるということを意識させないで、どこでどうやって開けるか?
誘えるか誘えないかの成否は、すべてそこにかかっている。
これが、Hデスク流アプローチの鉄則。

ハイ、私も何度か、使わせていただきました。
おっしゃるとおり――でした。

開いたドアには、まず、足を突っ込め
これは、心理学的には、「フット・イン・ザ・ドア」と呼ばれている戦法です。
セールスマンが、まずドアを開けさせて、足をドアの内側に入れる――というのと同じで、主に、客に物を買わせるための心理作戦として使われています。いい例が、新聞の勧誘の仕方です。
「無料でいいから、1ヵ月だけつき合ってやっていただけませんか?」
「無料」と「1ヵ月だけ」の言葉に、「ま、それならいいか」と購読を始めるのですが、1ヵ月たってその客が解約する率は、きわめて低い。「1ヵ月もただで読ませてもらって、断るのもねェ……」という心理が働くからです。
ブティックでもそうですよね。
「袖だけでも通してみませんか?」と勧められて、いったん試着してしまうと、店員は「じゃ、こちらは?」と、次から次に服を勧めてくるので、着てみないわけにもいかなくなり、最後には、「これだけ試着したのに買わないのはわるい」という心理が働いてしまいます。
H先輩が言うとおり、小さな負荷で「軽いYES」をとったら、それを「もうちょっと」「もう少し」と拡大していくのが、この作戦のミソ。一度、「YES」を言った人間は、途中から「NO」とは言えなくなるものなのです。
よかったら、ぜひ、お試しを。
筆者の官能小説! 電子書店から発売中です!
盆になると、男たちがクジで「かか」を交換し合う。
明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
題材に描いた官能フィクションです。
与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
権太との三日間を終えた妙は、その夜から、
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
筆者初の官能作品、どうぞお愉しみください。
2020年9月発売 定価:200円 発行/虹BOOKS
⇒BOOK☆WALKER からお読みになる方は、ここをクリック。
⇒Kindle でお読みになる方は、ここをクリック。
既刊本もどうぞよろしく 写真をクリックしてください。






明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
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クジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
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