話を聞いてもらえない女に共通する話し方の秘密

手と手
男は人の話を聞かない――と、かつて、ベストセラー作家が
言いました。しかし、わるいのは、「聞いてもらえる話し方」
をしない女の側にもあるのではないか? 今回は、そんな
話を聴いてもらえない女性の話し方を分析してみます。


 愛が生まれる日本語・殺す日本語   レッスン 3-8 



 男は、女の話を聞かない――と言ったのは、ベストセラー『話を聞かない男、地図が読めない女』の著者、アラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ夫妻です。
 確かに、男は女に比べて、相手の話を聞かない傾向がある。それは、私も、認めます。
 しかし――と思うわけです。
 責任の一端は、「聞いてもらえないような話し方」をする女性の側にもあるのではなかろうか?
 まずは、次の会話例を、ご覧ください。

 会話例1  話を聞いてもらえない女に共通する話し方の例

 ねェ、ねェ。私の友だちに、M恵っていたでしょ?

 M恵……? だれだっけ?

 ホラ、私の高校の同級生で、北海道から出てきて、いつも、私が飲み会に行くときとかに誘ってた子だよォ……。

 フーン……(わるいけど、覚えてないなぁ)。

 どん臭くてさぁ、好きな男がいても、自分からはなかなか口もきけなくてさぁ。着てるものだって、あれだよ……一年中、ユニクロだもんねェ。

 ヘェ……(だから、話は何だつの)。

 そのM恵の友だちにね、K美って子がいてさ、こないだ、M恵、そのK美のおじさんがやってる会社でバイトしたんだよね。その会社にさ……。

(申し訳ありません。読むのがかったるくなったと思いますが、もう少々、ガマンしてください。「聞くのがかったるい」を実感していただくために、あえて、ノーカット版でお送りしております)

 ねェ、聞いてる?

 ああ、聞いてるって……(いつ終わんだよ、この話)。

 そこにね、K美のおじさんの同僚で、Fさんって人がいるんだけど、ちょっと渋めのオヤジなのね。ま、K美のおじさんも渋いんだけど、K美のおじさんより、もうちょっと渋い感じの……そうね、M恵に言わせると、渡瀬恒彦みたいなオヤジなんだって。

 ズズーッ……(←ほとんど空になったアイスコーヒーを、ストローで吸ってる音です)。

 でさぁ、そのFさんて人がさあ、いい歳なのに独身なんだって。あ、でも、1回は結婚してるらしいんだけどね。つまり、バツ1よ、バツ1。

 カラカラ……(←今度は、グラスに残った氷をかき回している音です)。

 でね、あるとき、そのFさんがM恵を食事に誘ってさぁ……。それがまた、なんつーか、小汚ねェ焼き鳥屋かなんかでさぁ、私だったら、ゼッタイ、行きたくな~いって思うようなところなんだけど、M恵って、そういうとこ、好きじゃん?

 (つか、知らねェし、そんなこと)ガリガリ……(←グラスの氷をかじっている音です。みなさんも、何か手ごろなものをガリガリしてください)

 M恵のヒットゾーンに、ズボッと入って来ちゃったんだよね、そのFオヤジがさ。で、早い話(もしも~し、全然、早くないですよぉ)、M恵は、そのFさんとつき合い始めたってわけなの。ね、聞いてる? 驚かないの?

 エッ、何だっけ? エッ、驚くって……何に……?

 んもォ、FさんとM恵、年齢差30だよ。驚くでしょ、ふつう?

 ヘーッ!(てか、先に言えよ、それを)

 でさ、訊きたかったのは、30年下の女って、男から見て、恋愛相手としてどうなのよってことだったんだけどね……。

 何だよ、そこかよ、問題は……。

 長々とお読みいただき、ありがとうございました。
 なんとも見事な《起・承・転・結》話法ではございませんか。
 だから「いい」ではなく、だから「ダメ」なんだ――という話をしようと思うんですが、みなさんも、もしかしたら、こういう話し方をしているんじゃありませんか?
 お叱りをちょうだいするかもしれませんが、女性の話し方は、多かれ少なかれ、こんなふうであるように、私は感じています。
 というのも、女性は、話を始めるのに、「自分に近いところから少しずつ話を広げていく」という話法をとることが多いからです。
 実は、《起承転結》話法もそうなんですね。
 わかりやすい例を挙げると、こうなります。

【起】昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。
【承】あるとき、おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に出かけました。
【転】おばあさんが川で洗濯をしていると、川の上のほうから、大きな桃が流れてきました。おばあさんが桃を持って帰って割ってみると、中から玉のような男の子が出てきました。
【結】おじいさんもおばあさんも大喜びで、男の子に「桃太郎」と名前をつけ、大事に大事に育てましたとさ。

 実際の会話の中では、【起】も、【承】も、ディテールを含めてもっと長々と語られます。
 先の会話例で言うと、

 「私の友だちにM恵っていたでしょ」~「一年中、ユニクロだもんね」が、【起】
 「そのM恵の友だちにね」~「バツ1よ、バツ1」が、【承】
 「あるとき、そのFさんが」~「そのFさんとつき合い始めたってわけなの」が、【転】
 「年齢差30だよ」~「男から見て、恋愛相手としてどうなのよ」が、【結】

 ということになるでしょうか。
 問題は、この【起】【承】が、話としては、あまり面白くない――ということです。
 話している本人は、自分の友だちの話ですから、喜々として語っているのですが、聞いているほうとしては、自分の知らないM恵が「どうした、こうした」なんて話には、ほとんど興味が向きません。
 つまり、ここで大きなカン違いをしてしまっているんですね、この会話例の女性は。
 それは、

 自分が興味を持っている人間には、
 相手も同じくらい興味を抱いてくれるはずだ。


 というカン違いです。
 このカン違いは、女性のほうが陥りやすいカン違いと言っていいでしょう。
 自分がある人間に対して持っている「距離感=親密さの度合い」は、相手とも共有し合える――というところから生まれるカン違いですが、わたくし重松の経験から言わせていただくならば、これは、女性特有の性質ではないかと思います。
 というわけで、自分が興味を抱く人間に、相手もおなじくらいの興味をもってくれるとは限らない。
 このことを頭に入れて考えるなら、長々とした【起】【承】から始まる話は、相手に聞き流されてしまう可能性が高い、ということになります。

 では、どうすればいいか?
 ヒントになるのが、TVレポーターの話し方です。
 優秀なTVレポーターなら、先の桃太郎の話などは、こんなふうに語り始めるのではないか――と、私は思います。

なんと、川を流れてきた桃から男の子が生まれるという、衝撃的なニュースが飛び込んできました。

 話の流れの中では、いちばん面白い【転】の部分を頭に持ってきて、いきなり視聴者の注目を集めてしまおうという話法です。
 そうして関心を引きつけた後で、

この、世にも珍しい奇跡を体験されたのが、こちらの村に住むおじいさんとおばあさんで……。

 と、話を【起】に戻すわけです。
 つまり、《起⇒承⇒転⇒結》ではなくて、《転⇒起⇒承⇒結》
 忙しい現代人には、こういう話し方でないと、耳を傾けてもらえないので、TVのレポーターやキャスターは、みな、こういう話し方を心がけているようです。
 実は、これは、文章を書くときも同じ。
 私も、小説を書くときには、「まず、頭に【転】を持ってくる」を最優先の課題としています。

 さて、このコツを、先の会話例に当てはめてみるとどうなるでしょう?
 話の順番を入れ替え、ムダなディテールを省くと、彼女の話は、こんな「聞きやすい話」になりました。

 会話例2  話を聞いてもらえる女の話し方の例

 ね、突然だけどさ、年齢差30って、どう? あなただったら、恋愛の対象になる?

 な、何だよ、いきなり?

 実はね、私の友だちのM恵にカレ氏ができたらしいんだけど、その相手が30年上のオヤジなの。30だよ!

 M恵って、確か……。

 そうそう、私の高校時代の同級生。北海道から出てきて、カレ氏がなかなかできない子がいるって、話したことなかったっけ?

 ああ、なんか……聞いたことあるような気がする。それで……エッ!? そんなオヤジとどこでどうやって知り合っちゃったわけ?

 バイト先で、偶然。いや、M恵さ、友だちのK美のおじさんがやってる会社でバイトしたことがあるんだけど、そこにいたFさんていうのが、そのオヤジなのよ。

(以下、話は、FさんとM恵のそもそもの馴れ初めなどへと発展していくのですが、以下省略。相手は目を輝かせて彼女の話に耳を傾ける――はずです)

 漫才で言うと「つかみ」。
 「話したいところ」からではなく、「もっとも聞いてもらいたいところ」「もっとも相手の興味を引くであろうと思われるところ」から話を始める。
 これだけで、「話を聞いてもらえる女」になるはず――と、本日は、そんな話を紹介させていただきました。ぜひ、試してみてください。



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