「蟻の一穴」効果=彼女の心はその「小さな穴」から崩れる

法則 69 どんな堅いガードも「小さな穴」ひとつから崩れる
彼女のガードは堅い。そんなとき、いきなり、
削岩機で心に穴を開けようとしてもダメ。
「小さな蟻の一穴」でいいのだ——という話。
「蟻の一穴」という言葉があります。
どんなに強固に築かれた堤防でも、アリが開けた小さな穴ひとつから崩れてしまうことがある――という意味です。
通常は、「だから、小さなほころびをおろそかに考えてはいけない」という戒めとして使われるのですが、ときには、ポジティブな意味で使われることもあります。
強大な敵に立ち向かっても、恐れることはない。自分は「アリ」のような小さな存在かもしれないけれど、「蟻の一穴」でも開けることができれば、そこから一気に突破口が開けることもあるゾ――と、勇気づける意味で使われることもあるのですね。
その「蟻の一穴」理論、恋愛にも通用しないだろうか――というのが、今回の話の骨子であります。もちろん、ネガティブな意味ではなく、ポジティブな意味のほうで。
わかりやすく言うと、こういう話です。
ガードの堅い彼女でも、
どこか一カ所、「小さな穴」を開けることができれば、
そこから一気に陥落させることができる。
何だよ、「穴」なら最初から開いているではないか?
いや、いや、そういうことじゃなくて、もっと精神的な……というか、心理的な穴のことをお話しようかと思うわけです。

いきなり「大きな穴」を開けようと思っても、警戒されるだけ
念願の彼女(カレでも同じなのですが、どちらかと言うと「アタック」をかけるのは、男性からのほうが多いと思いますので、ここでは、「彼女」としておきます)をデートに誘おう、よければつき合ってもらおう――などと思うとき、私たちは、よく、こんな失敗を犯してしまいます。
ボクは前からあなたのことをずっと……などと、思いの丈を伝えようとする。
いきなり、高価なプレゼントで振り向かせようとする。
ビックリするほど豪華な(完璧な)デートプランを提示する。
これらは、言ってみれば、いきなり大きな削岩機で、相手のハートに「でっかい穴」を開けようとするような試みです。
相手にも、あなたを憎からず思う気持ちがあり、あなたとのデートや交際を望んでいることが確信できる状態であれば、いきなり削岩機でドリルしても、ショベルカーで掘削に当たってもいいでしょう。中には、「私(オレ)のために、そんなことまで」と目を輝かせる人もいるかもしれません。
しかし、そんなデキ・レースのような恋愛は、世の中には、そうザラには存在しません。
通常、人がアタックを試みようとする異性、特に女性は、初期の段階では、心を警戒心という鎧で覆っています。
その心をこじ開けようとするときに、いきなり、削岩機やショベルカーを持ち出したのでは、相手の警戒心はますます強まり、堅く扉を閉ざしてしまうかもしれません。
最初は、「蟻の一穴」レベルの「小さな穴」でいいじゃないか。
問題は、その「小さな穴」をどうやって開けるか?――です。
どんなに強固に築かれた堤防でも、アリが開けた小さな穴ひとつから崩れてしまうことがある――という意味です。
通常は、「だから、小さなほころびをおろそかに考えてはいけない」という戒めとして使われるのですが、ときには、ポジティブな意味で使われることもあります。
強大な敵に立ち向かっても、恐れることはない。自分は「アリ」のような小さな存在かもしれないけれど、「蟻の一穴」でも開けることができれば、そこから一気に突破口が開けることもあるゾ――と、勇気づける意味で使われることもあるのですね。
その「蟻の一穴」理論、恋愛にも通用しないだろうか――というのが、今回の話の骨子であります。もちろん、ネガティブな意味ではなく、ポジティブな意味のほうで。
わかりやすく言うと、こういう話です。
ガードの堅い彼女でも、
どこか一カ所、「小さな穴」を開けることができれば、
そこから一気に陥落させることができる。
何だよ、「穴」なら最初から開いているではないか?
いや、いや、そういうことじゃなくて、もっと精神的な……というか、心理的な穴のことをお話しようかと思うわけです。

いきなり「大きな穴」を開けようと思っても、警戒されるだけ
念願の彼女(カレでも同じなのですが、どちらかと言うと「アタック」をかけるのは、男性からのほうが多いと思いますので、ここでは、「彼女」としておきます)をデートに誘おう、よければつき合ってもらおう――などと思うとき、私たちは、よく、こんな失敗を犯してしまいます。
ボクは前からあなたのことをずっと……などと、思いの丈を伝えようとする。
いきなり、高価なプレゼントで振り向かせようとする。
ビックリするほど豪華な(完璧な)デートプランを提示する。
これらは、言ってみれば、いきなり大きな削岩機で、相手のハートに「でっかい穴」を開けようとするような試みです。
相手にも、あなたを憎からず思う気持ちがあり、あなたとのデートや交際を望んでいることが確信できる状態であれば、いきなり削岩機でドリルしても、ショベルカーで掘削に当たってもいいでしょう。中には、「私(オレ)のために、そんなことまで」と目を輝かせる人もいるかもしれません。
しかし、そんなデキ・レースのような恋愛は、世の中には、そうザラには存在しません。
通常、人がアタックを試みようとする異性、特に女性は、初期の段階では、心を警戒心という鎧で覆っています。
その心をこじ開けようとするときに、いきなり、削岩機やショベルカーを持ち出したのでは、相手の警戒心はますます強まり、堅く扉を閉ざしてしまうかもしれません。
最初は、「蟻の一穴」レベルの「小さな穴」でいいじゃないか。
問題は、その「小さな穴」をどうやって開けるか?――です。

ファースト・デートに「予約」は要らない
たとえば、彼女やカレを「一度、食事にでも」と誘うシーンを考えてみましょうか?
気合の入りすぎている人は、一生懸命、グルメ雑誌などをめくった末に、あるいは自分が利用した範囲で、考えられるもっとも豪華な店をチョイスして、予約を入れ、場合によっては、「窓際の夜景の見える席」などを押さえた上で、「ちょっと素敵な店を予約しておいたから」とお誘いをかけたりします。
しかし――です。
ファースト・デートがこの調子だと、ちょっとハードルが高くなるだろうなぁ――と、筆者は思うのです。
こんなお誘いを受けたほうは、たいていは、こういうふうに考えてしまいます。

相手の心に負荷をかけてしまい、考えたり、迷ったりする時間を与えてしまうのですね。
「蟻の一穴」主義者である筆者は、そんな方法はとりません。
最初は、「ちょっとそこらでお茶でも」から始めます。
あるいは、「軽く何か食べていかない?」でもいいでしょう。
「お茶」ならワンコインですむ範囲。「食事」でも、ひとりあたり1000円札一枚ですむ範囲。わざわざ誘うのではなく、何かのついでに声をかける――という感じ。
これくらいであれば、相手は「デートに誘われている」とは思わないので、わりと無警戒に、あなたの誘いに応じてくれるはずです。
そういう「デートと思われないようなデート」を重ねたところで、切り出すわけです。


「そこらでお茶でも」や「軽く何か食べて」で警戒心を解かれた相手は、「リッチな食事」のお誘いにも、応じやすくなる。
これは、筆者も、身を以て実感したところであります。

「ノンストレス」から始めよう
同じことが、相手に何かをプレゼントする場合にも、言えます。
いきなり数万円のジュエリーや高級ブランドのバッグをプレゼントしようとしても(←おじさんたちが、よく、若い女性に対してやることです)、「私、そんなものをいただくわけにはまいりません」と気味悪がられてしまうのがオチ。
私だったら、どこかに旅して買ってきた「縁結びのお守り」などを「ハイ、おみやげ」と渡すとか、どこかの道端に咲いていた可憐な花を手折ってきて、「キミみたいにかわいかったから」と、一輪、ポンと彼女のデスクに置いてあげるとか、そんなレベルから始めます。
自分の「好意」を口で伝える場合も、同じです。
「ボクは、ずっと前から、あなたのことが……」とか、「キミがいない世界で生きていたくない」などと、いきなり思いの丈を伝えられても、心の準備ができてない相手は戸惑ってしまうか、場合によっては、恐ろしく感じて、気持ちが引いてしまいます。
最初は、「いつも元気だね」「きれいな目してますね」「やさしいんだね」などと「好感」を持っていることを伝えるところから始め、そのうち、「ボクは○○さんの味方だからね」「ちょっと気になる人なんだ」「かわいいね」などと「好意」を持っていることを伝え、そして最後に「好きなんだ」と、告白します。
こうして、ノンストレスな「小さな穴」をコツコツと開け、相手の心の「警戒心」という堤防を決壊させてしまったら、後は、押すなり引くなり、お好きにどうぞ――というわけです。

実はこれは、悪徳セールスの商法でもある
ところで、このやり方、ワル知恵に長けた訪問販売などの営業マンや通信販売などが、しばしば用いる方法でもあります。


実はこれが、「だましのテクニック」なのですが、どこがだましなのかは、ここでは詳述しません。
とにかく、「無料」という言葉をちらつかせて、最初の「一穴」を開けてしまおう――というわけです。
強引なセールスマンがよく用いる方法に、「フット・イン・ザ・ドア」というのもあります。
訪問したお宅でドアを開けてもらうことに成功したら、まず、ドアの中に足を差し込んでしまえ。そうすれば、話を打ち切られずにすむ――というワル知恵です。
どちらも、「蟻の一穴」と同じことを、セールスのためにやっているわけですね。
セールスで使うくらいですから、その効果は「実証済み」ということでもあるわけです。
ま、あまり、わるいことにお使いになるのも、いかがか――と思います。
せめて、「恋愛テク」としてお使いいただくぐらいに止めておいほうが、世の中のためになるのではないか。私は、そう思います。
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管理人は、常に、下記3つの要素を満たすべく、知恵を絞って記事を書いています。
みなさんのポチ反応を見て、喜んだり、反省したり……の日々です。
今後の記事作成の参考としますので、正直な、しかし愛情ある感想ポチを、どうぞよろしくお願いいたします。



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