「初めての人」が忘れられない理由

法則 68 「初めての男(女)」は、よくも悪くも忘れられない
よくもわるくも、「初めて××した相手」は、
長い間、脳に記憶されて、忘れられることが
ありません。その理由は——??
自分と初めて「××した人」。あるいは、自分に初めて「○○した人、してくれた人」。
だれの頭の中にも、そうして記憶されている人間が、ひとりやふたり、いや、3人や4人はいるはずです。
不肖・長住にもいます。
……などなど。
他にもいろいろいるのですが、ま、ここらへんにしておきましょう。長い間、生きていると、実にいろんな「初めて」に出会っちまうもんですから。
さて、こういういくつもの「初めて」の中で、もっとも人の一生に与える影響が「大」である――と思われるのは、「初めてのセックスの相手」でしょう。
中には、それが不幸なものであったがゆえに、生涯、正常に異性を愛することができなくなった、というケースもあるようです。
それはなぜか?
まずは、そんな話から――。

「初めて」は、よくもわるくも「長期記憶」となる
「初めての人」が人の一生に影響するのは、それがいつまでも記憶されるから――です。
なぜ、「いつまでも」なのかと言うと、それが脳の中で「長期記憶」として保存されるからです。
その保存のされ方には、2通りあります。
まずは、「初めて」が「思い出すのもイヤ」というような経験であった場合。この種の「初めて」は、「二度と繰り返してはいけない経験」として、脳の奥深くに記憶されてしまいます。
たとえば、イモ虫などの昆虫が身を守るために発する強烈な臭いを一度でも嗅いだことがある人なら、同種のイモ虫を目にしただけで、そのときのイヤな臭いがよみがえって、吐きそうになったりするかもしれません。
それと同じことが、人間の脳の中では、人に対しても起こります。
「思い出すのもイヤ」という「初めて」が、たとえば、暴力を伴うものだったりすると、その記憶は、脳の奥の「扁桃体」と呼ばれる場所に、「心的外傷(PTSD)」として記憶されてしまいます。
不幸にして、「初めてのセックス」が「暴行」であった――などという女性は、男性からちょっと乱暴な言葉をかけられただけで、そのときの記憶がよみがえり、体を強張らせたり、迫ってくる男性の体をはねのけようとしたりするかもしれません。
こういう「忘れられない」は、言ってみれば、「負の記憶」です。ことセックスに関してこういう記憶を蓄える危険性は、女性のほうが高いと言っていいかと思いますが、男性にも少なからず存在します。
筆者の知人には、初めてセックスに及んだ女性から、「早漏! それじゃ女は悦ばせられないわよ」となじられて、以後、女性とのセックスに及ぼうとしても、体が必要な反応を示せない=立たない、という状態から脱却できないでいる男もいます。
男にとって、「初めて自分のセックスを笑った女」。これもまた、生涯、忘れられない人になるだろうと思います。
しかし、たいていの場合、「初めての人が忘れられない」は、もっといい意味で「忘れられない」です。
その「忘れられない」には、3つの理由&ケースが考えられます。
だれの頭の中にも、そうして記憶されている人間が、ひとりやふたり、いや、3人や4人はいるはずです。
不肖・長住にもいます。
・初めて私を海に突き落とした男――→なんと、父親です。
・初めて私にパンツを見せた女――→隣家のお転婆娘です。
・初めて私を胸に抱きしめた母親以外の女――→小学校の女先生でした。
・初めて私にビンタをくれた男――→小学校の担任教師でした。
・初めて私の唇を奪った男――→知らないおじさんでした。
・初めて唇を奪い、初めて一夜を共に過ごし、初めて結ばれた女――→大学時代のサークルの女性。同一人物です。
・初めてふたりきりで旅行した女――→同期入社の会社の同僚でした。
・初めて私の背中にツメを立てた女――→同上のライバルでした。
・初めて私にパンツを見せた女――→隣家のお転婆娘です。
・初めて私を胸に抱きしめた母親以外の女――→小学校の女先生でした。
・初めて私にビンタをくれた男――→小学校の担任教師でした。
・初めて私の唇を奪った男――→知らないおじさんでした。
・初めて唇を奪い、初めて一夜を共に過ごし、初めて結ばれた女――→大学時代のサークルの女性。同一人物です。
・初めてふたりきりで旅行した女――→同期入社の会社の同僚でした。
・初めて私の背中にツメを立てた女――→同上のライバルでした。
……などなど。
他にもいろいろいるのですが、ま、ここらへんにしておきましょう。長い間、生きていると、実にいろんな「初めて」に出会っちまうもんですから。
さて、こういういくつもの「初めて」の中で、もっとも人の一生に与える影響が「大」である――と思われるのは、「初めてのセックスの相手」でしょう。
中には、それが不幸なものであったがゆえに、生涯、正常に異性を愛することができなくなった、というケースもあるようです。
それはなぜか?
まずは、そんな話から――。

「初めて」は、よくもわるくも「長期記憶」となる
「初めての人」が人の一生に影響するのは、それがいつまでも記憶されるから――です。
なぜ、「いつまでも」なのかと言うと、それが脳の中で「長期記憶」として保存されるからです。
その保存のされ方には、2通りあります。
まずは、「初めて」が「思い出すのもイヤ」というような経験であった場合。この種の「初めて」は、「二度と繰り返してはいけない経験」として、脳の奥深くに記憶されてしまいます。
たとえば、イモ虫などの昆虫が身を守るために発する強烈な臭いを一度でも嗅いだことがある人なら、同種のイモ虫を目にしただけで、そのときのイヤな臭いがよみがえって、吐きそうになったりするかもしれません。
それと同じことが、人間の脳の中では、人に対しても起こります。
「思い出すのもイヤ」という「初めて」が、たとえば、暴力を伴うものだったりすると、その記憶は、脳の奥の「扁桃体」と呼ばれる場所に、「心的外傷(PTSD)」として記憶されてしまいます。
不幸にして、「初めてのセックス」が「暴行」であった――などという女性は、男性からちょっと乱暴な言葉をかけられただけで、そのときの記憶がよみがえり、体を強張らせたり、迫ってくる男性の体をはねのけようとしたりするかもしれません。
こういう「忘れられない」は、言ってみれば、「負の記憶」です。ことセックスに関してこういう記憶を蓄える危険性は、女性のほうが高いと言っていいかと思いますが、男性にも少なからず存在します。
筆者の知人には、初めてセックスに及んだ女性から、「早漏! それじゃ女は悦ばせられないわよ」となじられて、以後、女性とのセックスに及ぼうとしても、体が必要な反応を示せない=立たない、という状態から脱却できないでいる男もいます。
男にとって、「初めて自分のセックスを笑った女」。これもまた、生涯、忘れられない人になるだろうと思います。
しかし、たいていの場合、「初めての人が忘れられない」は、もっといい意味で「忘れられない」です。
その「忘れられない」には、3つの理由&ケースが考えられます。

「初めて」の感動。それを超える感動に、まだ出会わない
もちろん、異性と初めて肌を合わせる――という経験は、だれにとっても、それだけで、感動的な出来事だろうと思います。
たとえ、それが、「めくるめく陶酔の世界」などに導いてくれる経験ではなかったとしても、そこに至る試行錯誤、逡巡、苦悩と決断、希望と挫折……それらが、ストーリーとして絡みついています。
こういう初体験は、そのストーリーごと記憶されます。こういう記憶は、「エピソード記憶」と呼ばれ、「長期保存」される記憶の代表とされています。
ストーリーだけではありません。男は、生まれて初めて、ペニスをそれまで経験したこともないやわらかな粘膜の中にめり込ませていくわけで、女は、生まれて初めて、それまで受け入れたこともない大きな肉の塊をその襞の中に受け入れるわけです。
ワレメ・ミーツ・ペニス。そのとき、皮膚と粘膜がたがいをこすり合ったその感覚は、おそらく一生、記憶から消え去ることはないだろうと思います。そこに至った経緯、そのとき、相手が吐いた息の音やもらした言葉とともに――です。








最初はうまく入っていかなかったそれが、彼女の「い……」「は……」「あ……!」などの声に誘われて、肉の抵抗の中を奥へと進んでいったときの感覚を、筆者はいまでも鮮やかに覚えています。たぶん、彼女にとってもそうであったろう――と、筆者は勝手ながら信じております。

「風とともに去ったそれ」を、人は、生涯、忘れられない
理想を言えば、こうして「初めて」を共有したふたりが、その後も交際を続け、生涯、仲よく暮らしましたとさ――になればいいのでしょうが、たいていは、そうはなりません。
どちらかはそうなることを望んでいたのに、相手は、何らかの理由で自分のもとを去ってしまった。
こういう記憶も、長期保存されます。
この場合の「長期保存」のフォルダーは、「未練」というフォルダー。心理学的に言うと「固着」というメカニズムによって、脳の奥深くに焼き込まれてしまいます。
初めてセックスをして身も心もメロメロになったのに、その相手は、最初の1回だけで、あるいは2、3回、肌を重ね合っただけで、理由もわからないままに、自分の体を求めようとしなくなった。


この疑問に納得のできる答えが得られない限り、この「初めて」は、いつまでも去られた側の胸を苦しめ続けます。


というわけです。
ちなみに筆者・長住は、見苦しくなるのがイヤなので、そういう未練は即刻、夜霧の彼方に吹き飛ばしてしまうことにしています。

「身に染みついたクセ」が忘れられない
「初めての人」が忘れられないいちばん大きな理由は、これかもしれません。
これは、未経験の女性が経験豊かな男性相手に「初めて」を経験した場合に、特に目立つ傾向です。
何も知らないままに男の手ほどきを受けながら、男の体をどういう体勢で受け入れ、その動きにどう応じたらいいかなどを学んでいった女性は、そうして体得した「セックスの仕方」を「教科書」のように体に覚え込ませてしまいます。中には、「男はこうすると喜ぶ」「男はこうされることを望んでいる」と、それを「教条化」してしまう人もいます。
男性の立場からすると、「あの子は、オレが仕込んでやったんだ」ということになるわけですが、こうして仕込まれた体のクセは、次に「初めての男」を超える達人が現れて、新たなクセを仕込んでくれるまで、拭い去ることができないかもしれません。
女性に比べると、ケースとしては少ないだろうと思いますが、男性が経験豊富な女性相手に「初めて」を経験した場合にも、同じことが起こります。
「女の乳房はこうもむのよ」「深くだけじゃなくて、浅く、深くを繰り返すのよ」などと、手取り足取り教えられたことが、「マニュアル」として脳の中に書き込まれると、これもまた、なかなか拭い去ることができなくなります。
女性の場合も、男性の場合も、こうして体に染みついた「影響」は、後々まで、その人のセックスライフを左右することになります。
忘れられないのは、「初めての人」ではなく、「初めての人の影響」。
これもまた、「初めて」が忘れられなくなる理由のひとつとして、大きいだろうと思われます。
何にしても、「初めて」は、一生、消え去ることがないのですね。
よくも、わるくも――。
筆者の最新官能小説! 電子書店で発売を開始しました!
盆になると、男たちがクジで「かか」を交換し合う。
明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
題材に描いた官能フィクションです。
与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
そのクジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
権太との三日間を終えて帰って来た妙は、その夜から、
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
筆者初の官能作品、どうぞお愉しみください。
2020年9月発売 定価:200円 発行/虹BOOKS
⇒BOOK☆WALKER からお読みになる方は、ここをクリック。
⇒ Kindleでお読みになる方は、ここをクリック。
既刊本もどうぞよろしく 写真をクリックしてください。






明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
「盆かか」と呼ばれる風習。本作品は、その風習を
題材に描いた官能フィクションです。
与一の新婚の妻・妙も、今年は、クジの対象になる。
そのクジを引き当てたのは、村いちばんの乱暴者・権太。
権太との三日間を終えて帰って来た妙は、その夜から、
様子が変わった。その変化に戸惑う与一は、
ある日、その秘密を知った??。
筆者初の官能作品、どうぞお愉しみください。
2020年9月発売 定価:200円 発行/虹BOOKS
⇒BOOK☆WALKER からお読みになる方は、ここをクリック。
⇒ Kindleでお読みになる方は、ここをクリック。
既刊本もどうぞよろしく 写真をクリックしてください。

管理人は、常に、下記3つの要素を満たすべく、知恵を絞って記事を書いています。
みなさんのポチ反応を見て、喜んだり、反省したり……の日々です。
今後の記事作成の参考としますので、正直な、しかし愛情ある感想ポチを、どうぞよろしくお願いいたします。



→このテーマの記事一覧に戻る →トップメニューに戻る
- 関連記事
-
- 「蟻の一穴」効果=彼女の心はその「小さな穴」から崩れる (2020/10/25)
- 「初めての人」が忘れられない理由 (2020/10/07)
- 好きな「タイプ」は、「循環」する (2020/09/23)