キミ、男運わるいでしょ?=R男の「あげちん作戦」

女は運命論者である——と、その男は言うのです。
口説きたいと思う女がいると、彼は言います。
「キミ、男運、わるいでしょ」。「エッ?」と
驚く彼女。はたしてこの口説きは成功するのか――。
M は「男からのモテ技」、 W は「女からのモテ技」、 N は「男女共通のモテ技」です。
不肖・シランケンの友人に、女と見れば、こんな言葉を浴びせる男がいました。
キミって、男運、わるいでしょ?
言われた女性は、たいてい、「エッ!?」という顔をします。
この「エッ!?」は、
どうしてわかったの?
という「エッ!?」です。
この男、仮の名を「R男」としておきましょう。そのR男が言うのです。鼻の穴をヒクヒクさせながら――。
いいか、シランケン。この世の中に「私は男運がいい」と思っている女性が、はたして何人いると思う?
「男運がいい」と考える女性がいるとしたら、それは、現状に何の不満も抱いてない女性。はたして、そんな女性がいるのか?――と、R男は言うわけです。
ナルホド、正論ではある――と、当時の私はナットクしたのでありました。

言われた女性は、たいてい、「エッ!?」という顔をします。
この「エッ!?」は、

という「エッ!?」です。
この男、仮の名を「R男」としておきましょう。そのR男が言うのです。鼻の穴をヒクヒクさせながら――。

「男運がいい」と考える女性がいるとしたら、それは、現状に何の不満も抱いてない女性。はたして、そんな女性がいるのか?――と、R男は言うわけです。
ナルホド、正論ではある――と、当時の私はナットクしたのでありました。

一般的な傾向として言うなら、何か自分の思い通りにならないこと、困難なことに行き当たったとき、女性は、「私は運がわるい」と考える傾向があります。
わるいのは「自分」ではなくて、「運」だ――というふうに考えるわけです。
恋愛についても、同じ考え方をする――と、シランケンは思うのですが、R男のやつは、その傾向を逆手にとって、ヌケヌケと、こう言ってのけるんですね。
ホント、わるいやつです。

「運を吸い取られる恋」とは、R男の定義によれば、
一方的に尽くすばかりの恋
想うばかりで想われることの少ない恋
労力やエネルギー、時間を使うわりに幸福感の得られない恋
などを指すのだそうです。
そんな女に「キミは運がわるい」と言えば、彼女は、自分が悲運のヒロインのような気持ちになってきます。
そこで、R男は名乗りを挙げるんですね。「あげちん男」として。

「あげちん」はR男の造語。「あげまん」があるなら、「あげちん」だってあるだろう――と考えて作ったらしいのですが、R男によれば、その定義はこうです。
尽くすよりも尽くしてもらうことのほうが多い。
「想う」よりも「想われる」量のほうが多い。
自分から労力、時間、エネルギーを消費しなくても、幸福感が得られる。
これらの要素を満たしてくれる男を、R男は「あげちん男」と定義し、われこそは、その「あげちん男なり!」と名乗りを挙げるわけです。
もちろん、そんなあからさまな言い方をするわけではありませんよ。
言葉たくみに、「自分がいかにあげちんであるか?」を、相手に訴えかけるわけですね。そのやりとりは、こんな具合です。







そんな手に乗せられるバカな女が、はたしているだろうか――と、シランケンは半信半疑だったのですが、いたんですね。実は、いまのR男の嫁さんが、その「バカな女」。
ま、試してみる価値はありそうです。

自分と出会ったキミは、ラッキーだ――と思わせる
このR男の嫁さん、私も知っているのですが、なかなかの美形でありました。
R男が言うとおり、いつもムリな恋ばかり追いかけて、運を使い果たしている――というタイプだったんですね。
そこで、「そんな男は止めて、オレとつき合えよ」と、彼女の恋の外套を脱がせにかかっても、たぶん、この恋は成立しなかったことでありましょう。前にもどこかで言いましたが、女性は、基本的には「運命論者」です。彼は、その運命論をテコにして、彼女のハートに切り込んでいきました。「あげちん」というコンセプト、けっこう使えるかもしれませんね。
とはいえ、露骨に「あげちん」なんて言葉を使ったのでは、引かれるのがオチでしょうから、もう少し、やわらかい言い方で。
「キミのわるい運を追い払ってあげるよ」とか、「ボクの運、ちょっとだけわけてあげるよ」とか、「でも、キミは実は運がいいのかもしれない。だって、いま、ボクと会ってるじゃないか」とか……ま、その程度でしょうかね。
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