不思議の穴のアリス〈7〉 最後の穴の白い誘惑

第6話 不思議の穴のアリス 7
R18
このシリーズは、性的表現を含む官能読み物です。
18歳未満の方は、ご退出ください。
雄一は2万円を払ってフルコースを
頼んだ。3つ目の穴が開いた。
その穴から差し出されたのは、
白い2つの山。その山の間から、
血の色の峡谷が顔をのぞかせた。

前回から読みたい方は、⇒こちらからどうぞ。
ここまでのあらすじ アルバイトの金を手にした雄一は、その金を手に街に出かけ、繁華街に足を踏み入れた。その奥に、雄一は不思議な看板を見つけた。《不思議の穴のアリス――穴からのぞくかわいい女の子が、あなたを不思議の世界に案内します》とある。何だ、コレ? 雄一が見ていると、タキシード姿の女の子が、肩をトンと叩いてきた。「見るだけならタダだから」と言われて中に入ってみると、店の中には、個室のようなブースが並んでいた。その壁に、いくつか穴が開いている。壁をノックすると、そこからヌッと乳房が飛び出した。「いまなら、人気の新人さんのオッパイに触れるわよ」とタキシード女の子にすすめられて、雄一は、ひとつの穴をノックした。穴から差し出された乳房のふくらみを指でなぞると、女は「あっ…」と切ない息をもらした。「時間だけど、あと5千円出せば、カエデちゃんがお口でサービスしてくれるわよ」。タキシードの女によれば、そのカエデ嬢の口は、男たちに評判がいいのだという。雄一が女の手に5千円札を握らせると、腰の高さの穴から女の白い手が差し出された。その手に分身を載せると、女はそれを口に含んで、やわらかい粘膜を絡めてきた。雄一は、その口の中にこらえきれないものを迸らせた。家に帰ると、姉はまだバイト中だ――と母が言う。姉がバイトで家計を支えてくれているお陰で、雄一は大学に通えている。「すまない、姉貴」と、雄一は、バイト代の残りを姉の机の上に置いておいたが、姉は、その金を「自分のために使いなさい」と返してきた。雄一は、その金を持って、再び、あの「穴」に向かった――
「来てくれたのね。待ってたわ」
雄一の顔を見ると、この前のタキシードの女が、ニコリと微笑んだ。
「ちょっとだけ、そのソファにかけて待っててくれる? 前のお客さんが延長入れちゃったので、少し伸びてるの。すぐ終わるから、よかったら、これでも飲みながら……」
《前のお客さん》《延長》《終わる》――女が出してくれたコーヒーに口をつけている間も、女が発した言葉がグルグルと、雄一の頭の中を飛び交った。
15分ほど待っていると、奥の扉が開いて、男の客が姿を現した。
「○○さま、お疲れさまでした」
タキシードの女が声をかけた。
「疲れた、疲れた……」
男は、ふざけた調子で応じながらカウンターにひじを着け、体を乗り出すようにして、タキシードの女の耳元にささやいた。その声が、雄一の耳にまで届いた。
「しっかし、いいねェ、カエデちゃん。ああいうの、メ・イ・キ……って言うんだよな。な、○○ちゃん」
「○○ちゃん」と呼ばれたタキシードの女が顔を赤らめ、「他のお客さまもいらっしゃいますから」と男をたしなめた。
「エッ、他の客?」と振り返った男を見て、雄一は、ハッ……となった。
服装は違うけど、この前の革ジャンの男だ。
あの男、また、カエデさんを……。
雄一の胸が、バクバクと音を立て始めた。
雄一の顔を見ると、この前のタキシードの女が、ニコリと微笑んだ。
「ちょっとだけ、そのソファにかけて待っててくれる? 前のお客さんが延長入れちゃったので、少し伸びてるの。すぐ終わるから、よかったら、これでも飲みながら……」
《前のお客さん》《延長》《終わる》――女が出してくれたコーヒーに口をつけている間も、女が発した言葉がグルグルと、雄一の頭の中を飛び交った。
15分ほど待っていると、奥の扉が開いて、男の客が姿を現した。
「○○さま、お疲れさまでした」
タキシードの女が声をかけた。
「疲れた、疲れた……」
男は、ふざけた調子で応じながらカウンターにひじを着け、体を乗り出すようにして、タキシードの女の耳元にささやいた。その声が、雄一の耳にまで届いた。
「しっかし、いいねェ、カエデちゃん。ああいうの、メ・イ・キ……って言うんだよな。な、○○ちゃん」
「○○ちゃん」と呼ばれたタキシードの女が顔を赤らめ、「他のお客さまもいらっしゃいますから」と男をたしなめた。
「エッ、他の客?」と振り返った男を見て、雄一は、ハッ……となった。
服装は違うけど、この前の革ジャンの男だ。
あの男、また、カエデさんを……。
雄一の胸が、バクバクと音を立て始めた。

雄一を個室に案内すると、女は、壁の向こうに声をかけた。
「カエデちゃん。お客さん、マル学の《フルコース》ですから、よろしくね」
「ハイ……」
か細い声が返ってきた。
2万円を穴から差し出された女の手に載せると、この前のように、上の2つの穴から、まず、乳房が差し出された。
雄一は、そのふくらみにむしゃぶりついた。
「ハッ……ハッ……」
この前よりは、彼女のもらす息が激しくなったような気がした。
その息を頼りに、雄一は、女のふくらみを手のひらですくい集め、集めた肉の中央でコリンと固まったレーズン色の乳首を、口に含んで吸った。
しばらく、夢中で吸っていると、女の声がした。
「時間がなくなっちゃうわ。今度は、下の穴から……」
雄一がいきり立ったものを穴の中に差し出すと、女は雄一の全体を手で握り締めてゆっくり上下にしごきながら、先端に舌を這わせた。
まるで、ソフトクリームをなめるように、雄一のいちばん敏感な部分をなめ回す、女の舌。 その動きに、雄一は、いまにも熱いものが噴き出しそうになった。

「いっちゃいそう? いきそうだったら、1回、抜いちゃうけど……」
「い、いや、いいです。ガマンします」
「じゃ、そのまま、キープしててね」
壁の向こうで、何かを破く音がして、雄一の体に冷やり……としたものが被せられた。
「じゃ、今度はいちばん下の窓ですよ。いい? こっちは閉めちゃいますね」
小さな丸い窓の下には、楕円形に大きくくり抜かれた窓があった。
そのカーテンがスーッと開けられ、カーテンの陰から、女の白い肌が顔をのぞかせた。
ほっそりとした腰のくびれから、扇のように広がり、こんもりと盛り上がった2つの白い山。その山を穴の中から差し出すと、女は、それを雄一の腰に向かってグイと突き出した。
突き出された白い肌の間から、女の秘められた部分が見えた。
白い肌の中で、そこだけ淫猥にくすんで見える女の陰部。
そこへ、女の白い手が伸びてきた。
おなかの下から回された女の手は、人差し指と中指をVの字に開いて薄茶色のひだに当て、そのひだを左右に押し開いた。
指の間から、ピンク色の輝きが顔を出した。
そんなに露わにその場所を見せられたのは、初めてだった。
その映像に衝撃を受けながらも、雄一の胸には、まったく別の想いが湧いた。
⇒続きを読む
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明治半ばまで、一部の地域で実際に行われていた
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