不思議の穴のアリス〈2〉 穴から飛び出す乳房

第6話 不思議の穴のアリス 2
R18
このシリーズは、性的表現を含む官能読み物です。
18歳未満の方は、ご退出ください。
「見るだけならお金はかからないから」
と言われて雄一は店の中に入った。
個室のようなブースの並んだ部屋。
ブースの壁には、穴が開いている。
ノックすると、そこから乳房が現れた。

ここまでのあらすじ アルバイトの金を手にした雄一は、その金を手に街に出かけ、繁華街に足を踏み入れた。その奥に、雄一は不思議な看板を見つけた。《不思議の穴のアリス――穴からのぞくかわいい女の子が、あなたを不思議の世界に案内します》とある。何だ、コレ? 雄一が見ていると、タキシード姿の女の子が、肩をトンと叩いてきた――
入り口で2500円の入場料を払うと、「こっちよ」と薄暗い通路に案内された。
アズキ色のカーペットを敷き詰めた通路の両側に、それぞれ5つずつのドアが並び、床に並んだフロアライトがその入り口を照らし出していた。
ドアは濃いグリーン色で、どのドアも、周りをツタの葉で覆われている。その上から街灯の形をした小さなランプが吊り下がっていた。
「赤いランプの点いた部屋は、いま、お客様が入ってるからのぞけないけど、グリーンのランプの部屋は、アリスちゃんがスタンバイしてるお部屋。ランプの点いてない部屋は、きょうは、お休みの部屋なの。グリーンのランプの部屋だったら、どこを開けてもいいのよ。ひとつ、開けてみましょうか?」
ドアの中は、三方を黒い壁で仕切られた個室だった。
左右の壁は、のっぺりとしたただの合板の壁だが、正面の壁には、全部で4つの穴が開いていた。
「あ……あの穴は?」
「アリスの不思議の穴よ。壁をノックしてごらん」
恐る恐る正面の壁を叩くと、いちばん上の、水平に2つ開いた穴を隠していたカーテンが、音もなく開けられ、そこから、いきなり女性の乳房が飛び出した。
「ワッ!!」
雄一は、思わず声を挙げた。
「ビックリした? この穴からは、あなたの望むものが出てくるの。いちばん上の2つの穴は、オッパイ。その下の穴は……フフ……自分で想像してね」
「これ、見てていいの? 見てると、お金、かかるんでしょ?」
「ウウン。オッパイまでなら、入場料の2500円だけでいいのよ。でも、見てるだけよ。触ったりすると、お金がかかっちゃうからね。でも、どうしても触りたくなったら、もう1回、壁をコンコンってやるの。そしたら、アリスちゃんが手を出すから、その手に3000円、渡してあげて。そしたら、30分だけ、さわってられるの。手で触ってもいいし、なめてもいいのよ。もしかして、触りたくなった?」
「ウン……いや、いいです」
穴から、突き出された胸は、大きくて弾力のありそうな胸だったが、大きめの乳首が黒ずんでいて、少し気持ちわるかったので、雄一は「イヤ」というふうに首を振った。
アズキ色のカーペットを敷き詰めた通路の両側に、それぞれ5つずつのドアが並び、床に並んだフロアライトがその入り口を照らし出していた。
ドアは濃いグリーン色で、どのドアも、周りをツタの葉で覆われている。その上から街灯の形をした小さなランプが吊り下がっていた。
「赤いランプの点いた部屋は、いま、お客様が入ってるからのぞけないけど、グリーンのランプの部屋は、アリスちゃんがスタンバイしてるお部屋。ランプの点いてない部屋は、きょうは、お休みの部屋なの。グリーンのランプの部屋だったら、どこを開けてもいいのよ。ひとつ、開けてみましょうか?」
ドアの中は、三方を黒い壁で仕切られた個室だった。
左右の壁は、のっぺりとしたただの合板の壁だが、正面の壁には、全部で4つの穴が開いていた。
「あ……あの穴は?」
「アリスの不思議の穴よ。壁をノックしてごらん」
恐る恐る正面の壁を叩くと、いちばん上の、水平に2つ開いた穴を隠していたカーテンが、音もなく開けられ、そこから、いきなり女性の乳房が飛び出した。
「ワッ!!」
雄一は、思わず声を挙げた。
「ビックリした? この穴からは、あなたの望むものが出てくるの。いちばん上の2つの穴は、オッパイ。その下の穴は……フフ……自分で想像してね」
「これ、見てていいの? 見てると、お金、かかるんでしょ?」
「ウウン。オッパイまでなら、入場料の2500円だけでいいのよ。でも、見てるだけよ。触ったりすると、お金がかかっちゃうからね。でも、どうしても触りたくなったら、もう1回、壁をコンコンってやるの。そしたら、アリスちゃんが手を出すから、その手に3000円、渡してあげて。そしたら、30分だけ、さわってられるの。手で触ってもいいし、なめてもいいのよ。もしかして、触りたくなった?」
「ウン……いや、いいです」
穴から、突き出された胸は、大きくて弾力のありそうな胸だったが、大きめの乳首が黒ずんでいて、少し気持ちわるかったので、雄一は「イヤ」というふうに首を振った。

「次の部屋も見てみる? この部屋のアリスちゃんは、まだ新人だけど、けっこうお客さんに人気があるの。きょうは、運よく空いてるのよね。どォ? 見てみる?」
「あ……ハ、ハイ」
部屋に入って、言われるままに壁をノックすると、またスーッとカーテンが開いて、2つのふくらみが穴から顔を出した。
前の部屋のオッパイよりは小ぶりだったが、色白で形のいい、少女のふくらみがそのまま大きくなったようなオッパイだった。
ふくらみの頂には、色の薄いレーズンのような突起が、プリンとかわいくついていて、雄一の目には、すでにそれが硬直しているように見えた。
「このアリスちゃん、カエデちゃんって言うの。形のいいオッパイでしょ? ものすごく感じやすいオッパイみたいだから、よかったら試してみない?」
3000円だったら、本を1、2冊買ったと思えばいいんだし――と、雄一は考えた。
「ちょっと触ってみたくなったでしょ? そしたら、壁をノックして。私は、外に出ちゃうから。30分は、自由に使っていいのよ。時間がきたら、そこの電話を鳴らすから出てね」

タキシードの女が出て行くと、雄一は、壁をノックして千円札3枚を女の手に渡した。
紙幣を受け取る女の手は、まるでそれを受け取るのが申し訳ないというふうに、静かに、遠慮がちに差し出され、紙幣を受け取ると、またそっと穴の中に引き込まれた。
白くて細い、しなやかな指だった。
「ありがとう」
壁の向こうから、ささやくような声が聞こえ、それからカーテンがさわっと揺れて、その陰から2つの乳房が顔を出した。
「さ、さわっていい……んだよね」
「どうぞ……」
女の声がかすかに震えているような気がした。
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