「好き」には「好き」が返ってくる感情の 《互酬性》

法則 63 「好き」には「好き」が返ってくる感情の《互酬性》
「好き」と思って見れば、相手からも「好き」が
返ってくる。「嫌い」と思えば「嫌い」が返ってくる。
感情には、そんな《互酬性》があるのです。
人が人に向ける感情の中で、受け取った人間がもっとも「うれしい」と感じるのは、「好き」という感情ではないでしょうか。
「オレはおまえのことが好きなんだ」と言われて、気分がわるくなる人間は、まずいないだろうと思います。
この「好き」という感情と対を成すのは、「嫌い」という感情です。
「あなたなんて嫌い」と言われて、ニッコリ微笑む人なんて、まずいないだろうと思います。
「好き」と「嫌い」は、人が人と会ったとき、最初に発生する二者択一の感情とも言えます。
人はなぜ、最初に、「好きか? 嫌いか?」を判断しようとするのでしょうか?
実は、それは、人間の本能とも関係している、とても重要な「感情の性質」なのです。

本能は、最初に「好き」か「嫌い」かを判断しようとする
たとえば、あなたのオフィスに新しい上司がやって来たとしましょうか?
そういうとき、たいていの人は、その上司のものの言い方や表情、目の色などを観察した結果、「むずかしそうな人。私は苦手だわ」と判断したり、「ものわかりのよさそうな上司だな。オレとは気が合いそうだ」と判断したりします。
「好きになりそう」かどうかを、比較的早い段階で、判断しようとするわけですね。
もっとじっくり見定めてからでもよさそうなものなのに、「好き」か「嫌い」かの判断だけは、第一印象で、かなりな程度、でき上がってしまいます。
それは、なぜなのでしょう?
これは、人間の、いや、動物全体の本能的行動と言ってもいいのですが、自分の「身の安全」は、動物が何よりも優先して守ろうとする最優先事項です。
自分以外の見知らぬ個体と出会ったら、まず、「こいつは敵か? それとも味方か?」を、真っ先に判断するように、脳の構造ができ上がっているのですね。
「好き」という感情も、「嫌い」という感情も、この「敵・味方」識別の本能とリンクしています。
「好き」は、「この人とは味方になれそう」と判断するために必要な感情、「嫌い」は、「この人間とは敵になりそうだ」という判断を引き出す感情。あるいは、「味方」と感じたので「好き」という感情が芽生えたのかもしれないし、「敵」と感じたので「嫌い」という感情が発生したのかもしれません。
もちろん、人間の場合、第一印象で感じた「好き」と「嫌い」は、じっくり相手を観察するうちに、書き換えられる場合もあります。「最初は、苦手と感じたけど、よく見たら、いい人じゃない」と感情が変わることも、よくあること――と覚えておいてください。
「オレはおまえのことが好きなんだ」と言われて、気分がわるくなる人間は、まずいないだろうと思います。
この「好き」という感情と対を成すのは、「嫌い」という感情です。
「あなたなんて嫌い」と言われて、ニッコリ微笑む人なんて、まずいないだろうと思います。
「好き」と「嫌い」は、人が人と会ったとき、最初に発生する二者択一の感情とも言えます。
人はなぜ、最初に、「好きか? 嫌いか?」を判断しようとするのでしょうか?
実は、それは、人間の本能とも関係している、とても重要な「感情の性質」なのです。

本能は、最初に「好き」か「嫌い」かを判断しようとする
たとえば、あなたのオフィスに新しい上司がやって来たとしましょうか?
そういうとき、たいていの人は、その上司のものの言い方や表情、目の色などを観察した結果、「むずかしそうな人。私は苦手だわ」と判断したり、「ものわかりのよさそうな上司だな。オレとは気が合いそうだ」と判断したりします。
「好きになりそう」かどうかを、比較的早い段階で、判断しようとするわけですね。
もっとじっくり見定めてからでもよさそうなものなのに、「好き」か「嫌い」かの判断だけは、第一印象で、かなりな程度、でき上がってしまいます。
それは、なぜなのでしょう?
これは、人間の、いや、動物全体の本能的行動と言ってもいいのですが、自分の「身の安全」は、動物が何よりも優先して守ろうとする最優先事項です。
自分以外の見知らぬ個体と出会ったら、まず、「こいつは敵か? それとも味方か?」を、真っ先に判断するように、脳の構造ができ上がっているのですね。
「好き」という感情も、「嫌い」という感情も、この「敵・味方」識別の本能とリンクしています。
「好き」は、「この人とは味方になれそう」と判断するために必要な感情、「嫌い」は、「この人間とは敵になりそうだ」という判断を引き出す感情。あるいは、「味方」と感じたので「好き」という感情が芽生えたのかもしれないし、「敵」と感じたので「嫌い」という感情が発生したのかもしれません。
もちろん、人間の場合、第一印象で感じた「好き」と「嫌い」は、じっくり相手を観察するうちに、書き換えられる場合もあります。「最初は、苦手と感じたけど、よく見たら、いい人じゃない」と感情が変わることも、よくあること――と覚えておいてください。

「好き」と思って見れば、「好き」が返ってくる…?
この「好き」と「嫌い」の感情には、もうひとつ、特徴があります。
それは、「互酬性」という特徴です。
「互酬性」とは、どちらかが相手に何かを与えると、相手からもそれに見合った「返礼」が返ってくるという性質のことを言うのですが、この性質は、「好き」と「嫌い」の世界にも当てはまります。
「好き」と思って相手を見れば、相手からも「好き」が返ってくるし、「嫌い」と思って相手をニラみつければ、相手も「嫌い」とニラみ返してくる。「好き」と「嫌い」は、そういう性質を強く持っている、ということです。
人間関係を円滑に進めたいのであれば、できれば、「嫌い」が返ってくる「嫌い」の感情で他人を見るのではなく、相手も「好き」を返してくれる「好き」の感情で他人を見るようにしたい――と思うのですが、ただし、この「互酬性」の法則には例外もあります。

男と女の「好き」は、警戒を呼ぶ場合もある
男女の「好き」と「嫌い」、つまり「性的感情」を伴う「好き」と「嫌い」に関しては、「互酬性」の法則は、あてはまらない場合がある。というより、あてはまらない場合のほうが多い、と言ってもいいかもしれません。
あてはまらないのは、よく知らない者同士の間で交わされる「好き」と「嫌い」についてです。
ちょっと想像してみましょうか。
よく知りもしない相手から「好き」と言われたら、あなただったらどう思うでしょう?

どうして「好き」なんて言えるの?
もしかして、何か下心でもあるのかしら?
そんな疑念も湧くので、簡単に、「好き」とは返せなくなってしまいます。
それどころか、「好き」と熱い眼差しを向けてくる相手を「気持ちわるい」と感じ、「嫌悪」を感じてしまう場合さえあるかもしれません。
なぜ、男女の間の「好き」が警戒されてしまうかというと、その「好き」には、「相手を所有したい」という攻撃的な欲望が秘められている場合があるからです。
「好き」を伝えてきた相手が、タイプな男や女であれば、先ほどの「互酬性」の法則が成り立つのですが、そうではない相手からの欲望を秘めた「好き」は、相手に警戒の気持ちを起こさせ、「報酬」どころか「敬遠」されてしまうことになるわけです。
「好き」には「好き」が返ってくる――と申し上げた「好き」は、あくまで、「人間として好き」ということであると、覚えておいてください。
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