肌が触れたから「好き」になるのか? 「好き」だから肌が触れ合うのか?

法則 62 人は、肌を触れ合わせた相手を「好き」になる
SEXが先か、愛が先か? この世のすべての
愛し合う者たちが、一度は考えた問題。答えは、
「どっちでもいい」らしいですよ。
好きでつき合い始めた相手と、どのタイミングでSEXするか?
この問題について、前回は、「SEX前の交際期間を長く持ったカップルのほうが、良好な関係を築ける」というコーネル大学研究グループの調査結果をご紹介しました。
しかし、日本では、交際前にSEXしてしまうカップルがもっとも多い――というアンケート結果があることも、ご紹介しました。
日本の女の子たちは、それゆえに「イエロー・キャブ=だれでも乗せる」などと海外で揶揄されたりもするのですが、この「早い段階でのSEX」には、「男をテストする」という意味も含まれているのではないか――と、前回は申し上げました。
ただし、このテストは危険!
何とも思ってない男でも、SEXすることによって「好き」になってしまうケースが、決して少なくないだろう――と思われるからです。
愛しているからSEXするのか?
それとも、
SEXしたから愛が芽生えるのか?
今回は、その問題について考えてみたいと思います。

肌を重ねた相手には、情が湧く
「ホレてるんだったら、さっさとやっちまいなよ」
青年時代、筆者の周りには、そんなアドバイスをくださる「ありがたい(?)」先輩たちが、そこらじゅうにいらっしゃいました。
先輩たちは、おっしゃるんですね。
長住よ、いいか。
女ってものはよ、
肌を合わせた相手には情が湧くんだよ。
「ヘェ、そんなもんすか?」と、妙に納得した筆者は、以後、ホレた相手には積極的に手を出してみる――というスタンスを身に着けたのですが、その成果について、ここで詳述することは避けたいと思います。
ただ、ひとつだけ、確信したことがあります。それは――
確かに、肌を合わせることによって、
女性たちが自分に示す態度は、「劇的」に変化する。
その「変化」の中には、愛情が深まった、と感じられるものもあった。
ということでした。
実は、これは、体のしくみがもたらす変化でもあったのです。
この問題について、前回は、「SEX前の交際期間を長く持ったカップルのほうが、良好な関係を築ける」というコーネル大学研究グループの調査結果をご紹介しました。
しかし、日本では、交際前にSEXしてしまうカップルがもっとも多い――というアンケート結果があることも、ご紹介しました。
日本の女の子たちは、それゆえに「イエロー・キャブ=だれでも乗せる」などと海外で揶揄されたりもするのですが、この「早い段階でのSEX」には、「男をテストする」という意味も含まれているのではないか――と、前回は申し上げました。
ただし、このテストは危険!
何とも思ってない男でも、SEXすることによって「好き」になってしまうケースが、決して少なくないだろう――と思われるからです。
愛しているからSEXするのか?
それとも、
SEXしたから愛が芽生えるのか?
今回は、その問題について考えてみたいと思います。

肌を重ねた相手には、情が湧く
「ホレてるんだったら、さっさとやっちまいなよ」
青年時代、筆者の周りには、そんなアドバイスをくださる「ありがたい(?)」先輩たちが、そこらじゅうにいらっしゃいました。
先輩たちは、おっしゃるんですね。

女ってものはよ、
肌を合わせた相手には情が湧くんだよ。
「ヘェ、そんなもんすか?」と、妙に納得した筆者は、以後、ホレた相手には積極的に手を出してみる――というスタンスを身に着けたのですが、その成果について、ここで詳述することは避けたいと思います。
ただ、ひとつだけ、確信したことがあります。それは――
確かに、肌を合わせることによって、
女性たちが自分に示す態度は、「劇的」に変化する。
その「変化」の中には、愛情が深まった、と感じられるものもあった。
ということでした。
実は、これは、体のしくみがもたらす変化でもあったのです。

さわられるほど相手を「好き」になるホルモンがある
みなさんは、「オキシトシン」という名前のホルモンについて、耳にしたことがおありでしょうか?
このホルモンには、「絆ホルモン」とか「ラブホルモン」という別名がついているのですが、その名前のとおり、男女の間に「愛着」を生み出す作用を持つホルモンなんですね。
どういう相手に対してか――と言うと、自分に触れてきた相手に対してです。
このホルモンは、愛撫されたり、抱き締められたり……という肌と肌の接触によっても、そしてSEXによって子宮頚部が刺激を受けることによっても放出され、そして、ここからが大事なのですが、触れてきた相手を「愛しい」と感じる気持ちを増幅させます。
このホルモンがもっとも重要な働きをするのは、授乳のときです。赤ちゃんに乳を含ませている母親が、それを「痛い」とか「面倒くさい」としか感じなければ、母親にとって赤ちゃんは、ただ「ジャマくさい」だけの存在にしかならないかもしれません。
しかし、人間の体は、実にうまく作られています。
まず、乳を吸われることを「気持ちいい」と感じるように、女性の快感のしくみを作り上げました。そこに関与しているのが「オキシトシン」。
乳首を吸われることによって、母体からはさらに多くの「オキシトシン」が分泌されます。分泌するのは、「性欲中枢」とされている「視床下部」の神経細胞です。
この「オキシトシン」の照射を浴びると、母親の中には、自分の乳首を吸う子どもを「かわいい」「愛しい」と思う気持ちが、どんどん高まっていきます。
赤ちゃんを母乳で育てることで、母と子の絆が強まるように、人の体は設計されているのですね。
分娩のときにも、「オキシトシン」は、膣から大量に分泌されて、ある重要なはたらきをします。
ひとつは、分娩の苦痛をやわらげる、というはたらき。
もうひとつは、子宮の収縮を誘発して、分娩を促すというはたらきです。
オーガズムのときにも、「オキシトシン」のはたらきで、子宮はキュッと縮むのだそうです。
オーガズムのときだけではありません。おいしい言葉をささやかれたり、いい音楽を聴いたりしたときに、女性はよく、「子宮に響く」という言い方をしますが、これも、「オキシトシン」が作用して、子宮が収縮するからだと考えられています。
余談ですが、この「オキシトシン」を投与した状態で金銭取引などを持ちかけると、女性は簡単に相手を信用し、悪質な取引にも応じやすくなってしまうのだそうです。「オキシトシン」には、女性を「詐欺」にかかりやすくしてしまう「副作用(?)」もあるのですね。

「愛」が先か、「さわる」が先か……?
この「さわる」⇒「愛着を生む」は、体の他の部位をさわられても発生します。
頭を撫でる、キスをする、手をつなぐ、ハグする……そうしたスキンシップのすべてが、この「絆ホルモン」の分泌を促すのですね。
「オキシトシン」が分泌されているから、さわられることを「心地いい」と感じ、さわられることによって、さらに分泌が促されて、さわっている相手をもっと「好き」になっていく。
さわればさわるほど、この「好き」「愛しい」という気持ちが深まって、ふたりの間に「強い絆」が形成されていく。「オキシトシン」は、この性質ゆえに、「絆ホルモン」と呼ばれるわけです。
ということは――と、賢明な読者のみなさんはすでにお気づきだと思います。
とても「好き」ではあるけれど、全然、自分に触れてこない相手よりも、「好き」の程度がそれほどでなくても、しょっちゅう自分に触れてくる相手に「愛着」を覚え、どんどん「好き」の量が増えていく。そういう性質を、女性は「体のしくみ」として持っているということなんですね。
「ホレてるんだったら、とっととやっちまいなよ」という先輩たちのアドバイスも、あながち、的外れではなかった――と言えるかと思います。
その逆も言えるかと思います。
結婚したとたんに、あるいは結婚生活が長くなるにつれて、妻の体をハグすることも、キスすることもしなくなると、妻の夫への愛着は、どんどん失われていく。
そうはならないように――という警告を込めて、先人たちは貴重な教訓を残しています。

なるほど……と納得させられる教えではあります。
というわけで、今回の結論。

エッチが「愛を生み出す」こともある。
エッチしてから交際が始まることが多い――という日本の女の子たちは、とりわけ、「オキシトシン」の申し子なのかもしれません。
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管理人は、常に、下記3つの要素を満たすべく、知恵を絞って記事を書いています。
みなさんのポチ反応を見て、喜んだり、反省したり……の日々です。
今後の記事作成の参考としますので、正直な、しかし愛情ある感想ポチを、どうぞよろしくお願いいたします。



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