A I ロボ・ジゴロ1号〈2〉 4本の腕と8つの目

第3話 AIロボ・ジゴロ1号 2
R18
このシリーズは、性的表現を含む官能読み物です。
18歳未満の方は、ご退出ください。
「バイト代、いつもの3倍出すから」
と言われて、桂子が試したのは、
マッサージチェアのモニターだった。
座ると、桂子の体は椅子に固定され、
全身が心地いいバイブに包まれた。

ここまでのあらすじ フリーターの桂子は、さまざまな商品の効能や使い心地を自らの体で試すモニターでアルバイト代を稼いでいる。「バイト代、いつもの3倍出すから」と楠田聡子に言われて訪ねたのは、何かの研究室ようなオフィスだった。そこに置かれていたのは、歯医者にある診療台のようなチェア。楠田によれば、それは「ちょっとエッチなマッサージ・チェア」だと言う。座ると、桂子の体は固定され、全身が心地いいバイブレーションに包まれていった――
桂子が座らされたマッサージ用のチェアは、単なるマッサージ・チェアではなかった。まるで意思を持った生きもののように、桂子の体を包み込み、やさしくはあるけれど抗いようのない力で拘束して、羞恥に閉ざしていた部分を開かせていく。
桂子の体は、6箇所でチェアに固定されていた。
左右のひざの上と下を、ウレタンのようなものでくるまれて、抜き差しならない状態にされている。
ひじ掛けの上に置いていた手首には、いつの間にかアームバンドが巻きついて、しっかりロックされている。
アームレストは、桂子の手首を縛りつけたまま、ゆっくり旋回を始めた。
桂子の腕はま横に開かされ、最後は、万歳の形で頭の上に固定された。
脚を乗せていた部分は、もっと複雑な動きをした。
桂子の脚を左右に開かせながら、ひざの裏側にあたる部分が盛り上がっていく。桂子の脚は、否応なしに、M字の形に開かされることになった。
それを見守る4人の男女の8つの目が、好奇の色に怪しく輝いている。
その環視の中で、桂子の体は、まるで解剖されたカエルの標本のような、あられもない姿に変えられていった――。
「メーターは?」
大島の声がした。
「呼吸、脈拍とも上がってますね」
「サーモメーターのほうはどうだい?」
「肛門とその周辺が、かなり高くなってます」
「いよいよ、こいつの出番だな」
大島が、シルバーのボックスをトンとたたいて、口元をゆがめた。
桂子からは、彼らの表情は見えない。ただ、白い歯と目の白目の部分だけが、暗闇の中に不気味に浮かんで見えた。
桂子の体は、6箇所でチェアに固定されていた。
左右のひざの上と下を、ウレタンのようなものでくるまれて、抜き差しならない状態にされている。
ひじ掛けの上に置いていた手首には、いつの間にかアームバンドが巻きついて、しっかりロックされている。
アームレストは、桂子の手首を縛りつけたまま、ゆっくり旋回を始めた。
桂子の腕はま横に開かされ、最後は、万歳の形で頭の上に固定された。
脚を乗せていた部分は、もっと複雑な動きをした。
桂子の脚を左右に開かせながら、ひざの裏側にあたる部分が盛り上がっていく。桂子の脚は、否応なしに、M字の形に開かされることになった。
それを見守る4人の男女の8つの目が、好奇の色に怪しく輝いている。
その環視の中で、桂子の体は、まるで解剖されたカエルの標本のような、あられもない姿に変えられていった――。
「メーターは?」
大島の声がした。
「呼吸、脈拍とも上がってますね」
「サーモメーターのほうはどうだい?」
「肛門とその周辺が、かなり高くなってます」
「いよいよ、こいつの出番だな」
大島が、シルバーのボックスをトンとたたいて、口元をゆがめた。
桂子からは、彼らの表情は見えない。ただ、白い歯と目の白目の部分だけが、暗闇の中に不気味に浮かんで見えた。

突然、ウイーンという音がして、ボックスから2本のアームが伸びてきた。
アームの先端には、それぞれ銀色に光るボールが付いていて、その先端からスチームのようなものが噴き出している。
「な、ナニ? 何ですか、それ?」
「ジゴロ1号の手だよ」
「ジゴロ1号?」
「このロボットの名前だよ。きっと好きになると思うよ」
「先から、何か出てますけど……」
「ああ、それはね、マイナス・イオンのミスト。ナノ分子だよ。美容にもいいんだなぁ、これが」
高峰が、薄笑いを浮かべながら、冷たい声で言う。
アームは、ウイーンと音を立てながら、桂子の左右の腋のところまで伸びてくる。先端から噴き出すミストが、桂子のきれいに脱毛された腋をやわらかく潤す。
そこへ、金属のボールが触れるか触れないか……という感じで当たる。そのボールも、かすかにバイブレーションしていた。
「あ、くす……。ダ、ダメ……」
あまりのくすぐったさに身をよじると、ボールの圧力が少し強くなった。
くすぐるようではなく、やわらかく押すような感じに変わる。
「ね、頭いいでしょ、この子? あなたの反応を感知して、すぐに刺激のレベルを変えてくれるの。そこらの出来損ないの男たちより、よっぽど気が利くのよ」
いつの間にそこに来たのか、頭の近くに立つ楠田聡子が、桂子の髪をなでながら、諭すような声で言った。
少しひんやりする金属のボールは、「くすぐったい」をちょっとだけ超えたレベルの強さで、二の腕の付け根あたりから腋へと転がってきて、腋の部分を往復しながらグリグリとくすぐったあと、大胸筋の外縁に沿って転がり下りて、乳房のふくらみの外側の端をプルプルと震わせ、また、二の腕の付け根に戻る。
それを何度も繰り返す。繰り返しながら、ボールが折り返す位置が、少しずつ内側に深くなる。乳房のふくらみの外側から、アンダーバストの下の縁へ、そして、内側のふくらみの谷間へ……。
繊細に計算されたボールの動きに、桂子はたまらず、荒い息をもらし始める。
「ハァ……ン、ハッ、ハァ……ン」
もっとさわってほしい。もっと、感じる、もっと敏感な、そのてっぺんを――。
桂子が思っていると、ジゴロ1号は、まるでその願いを聞いてでもいたかのように、ボールの稼動する領域を変えてきた。
ボールは、桂子の乳房のふくらみのその外縁部を、右側は時計回りに、左側は反時計回りに、やわらかく転がり始めた。
同心円を描きながら、徐々に中心部へと近づいてくるその動きに、桂子のあえぎが大きくなる。あばらの下が大きく波を打ち、固定された手首の先で、指が何かをつかもうともがき始める。
ついに、ボールが、桂子のカフェ・オレ色をしたやや大きめの乳輪に触れ、その中央で硬く突起したつぼみに触れたとき、桂子は「あっ……」と、小さな叫びを挙げた。
ももをすり合わせたい――と、桂子は思った。
ももをすり合わせて、真ん中にあるあそこをこすり合わせたい――。
そのときだった。
ジゴロ1号から、また別の2本のアームが伸びてきた。

新しいアームの先端にも、銀色のボールがついていた。
そのボールの周りで、何かが回転している。見ると、ブラシのようなものだった。メイクに使うチーク・ブラシのようなものが、ボールの周りを回転し、中央の金属のボールもまた、バイブレーションしていた。
2本のアームは、M字に開かれた桂子の脚の間に伸びてきて、固定されたひざの上の内ももに、ボールとブラシを軟着陸させた。
瞬間、桂子の内ももを電流が走ったような気がした。
「ホウ、針が振り切れてるね、高峰クン」
「この調子じゃ、途中でピーを出すかもしれませんね」
「ピーは、何度でもいいんだろ?」
「そりゃ、もう。思い切り出させてみせましょう」
ピーって何? と思ったが、桂子はもう、それを口にする余裕もなかった。
内ももに着地したブラシ付きのボールは、桂子の内ももを下から上へ這い上がってくる。
やわらかいブラシが、桂子の敏感なももの肌をくすぐり、その中心にある少しひんやりとしたボールが、バイブレーション付きの押圧を加えてくる。
内ももに発生した「気持ちいい」信号は、強烈な電流となって、背筋を這い上がり、脳のてっぺんを突き抜けそうになる。
お願い、ももを閉じさせて!
しかし、桂子のももは、動きの自由を奪われている。
ブラシとボールは、桂子の内ももをヒザの上から脚の付け根のリンパ節があるあたりまで這い上ってくると、また、ヒザの上に戻り……を繰り返す。
それが、脚の付け根までくると、たまらず桂子は、腰を突き出した。
「マックスだな」
「ええ、マックスです。ジゴロは徹底的に責めますよ、そこを」
内ももの脚の付け根は、桂子の最大の弱点だった。ブラシとボールは、往復の折り返し点であるその地点までくると、時間をかけてそこをグリグリと責め、サワサワとくすぐった。
桂子の体の中から、何かがあふれ出すのがわかった。
切ないけど、熱い。熱いけど、切ない。
満たされないそこをいますぐにでも埋めてほしい――という切望が、桂子の下腹から湧き上がって、全身がその奴隷となった。
ジゴロが「ピー」という、悲鳴のような音を立てた。
⇒続きを読む
筆者の最新実用エッセイ! キンドル(アマゾン)から発売中です!

「好きです」「愛してます」――そのひと言がスラッと口にできたら、この世の恋する男性や女性の心は、ずいぶんとラクになることでしょう。しかし、なかなか言えないんですね、このひと言が。勇気がなくて口にできない。自分は口ベタだからとためらってしまう。
そんな人たちに、「これなら言えるんじゃないか」とすすめるのが、「愛」と言わずに「愛」を伝える「メタメッセージ」の技術。あなたの恋愛の参考書として、お役立てください。
2019年11月発売 定価:600円 発行/虹BOOKS
「好き」を伝える技術: あなたの恋のメタメッセージ・テク (実用エッセイ)
既刊本もどうぞよろしく タイトルまたは写真をクリックしてください。
〈1〉 〈2〉 〈3〉






【1】妻は、おふたり様にひとりずつ
2016年3月発売 定価/342円
【2】『聖少女~六年二組の神隠し』
2015年7月発売 定価122円
【3】チャボのラブレター
2014年10月発売 定価/122円
そんな人たちに、「これなら言えるんじゃないか」とすすめるのが、「愛」と言わずに「愛」を伝える「メタメッセージ」の技術。あなたの恋愛の参考書として、お役立てください。
2019年11月発売 定価:600円 発行/虹BOOKS
「好き」を伝える技術: あなたの恋のメタメッセージ・テク (実用エッセイ)
既刊本もどうぞよろしく タイトルまたは写真をクリックしてください。
〈1〉 〈2〉 〈3〉
2016年3月発売 定価/342円
【2】『聖少女~六年二組の神隠し』
2015年7月発売 定価122円
【3】チャボのラブレター
2014年10月発売 定価/122円

管理人は、常に、フルマークがつくようにと、工夫して記事を作っています。
みなさんのひと押しで、喜んだり、反省したり……の日々です。
どうぞ正直な、しかしちょっぴり愛のこもった感想ポチをお願いいたします。
→この記事はためになった(FC2 恋愛)
→この記事に共感した(にほんぶろぐ村 恋愛)
→この記事は面白かった(人気ブログランキング 恋愛)
このテーマの記事一覧に戻る トップメニューに戻る
- 関連記事
-
- A I ロボ・ジゴロ1号〈3〉 人間にしかできないこと (2020/06/29)
- A I ロボ・ジゴロ1号〈2〉 4本の腕と8つの目 (2020/06/23)
- A I ロボ・ジゴロ1号〈1〉 フリーター桂子の危ないバイト (2020/06/17)