A I ロボ・ジゴロ1号〈1〉 フリーター桂子の危ないバイト

第3話 AIロボ・ジゴロ1号 1
R18
このシリーズは、性的表現を含む官能読み物です。
18歳未満の方は、ご退出ください。
その頃、フリーターだった桂子は、
いろんな商品や薬品の使い心地を
自らの体で確かめるモニターの仕事を
していた。その中には、たまにエッチな
商品もあった——。
世の中には、自らの体を実験台として提供して、生活資金を稼いでいる人間たちがいる。
私がそれを知ったのは、桂子を通してだった。
新薬が開発されれば、それを服用して、その効力と副作用の有無を試す。新しい化粧品が開発されれば、自らの皮膚に使用して、その使用感を報告する。
「ときにはね、ちょっとエッチなのもあるの」
にやりとふくみ笑いを見せる桂子。しかし、彼女はその「エッチなもの」が何であるかを、語ろうとはしなかった。
身長163センチ。スラリとした体躯だが、すっくと背筋を伸ばして立つ桂子の胸は、いつも形よくTシャツの布地を押し上げ、その先端に小さく屹立した突起の形を浮かび上がらせている。
豊満とは言えないけど、キュートで肉感的な体つきは、男の食指を動かさずにはおかない。
その彼女が、たまに受けるという「エッチな商品」の使用実験――というアルバイト。
彼女が断片的に打ち明けてくれたその仕事の中身は、こんなふうだった。

白一色に統一された部屋の中央に、革張りの大きなチェアが置いてある。
歯医者の診療に使うような、リクライニング装置付きのチェアだ。
そのチェアにくっつくように、シルバーに光るボックスが置いてある。シュレッダーぐらいの大きさ。上部には、何かのメーターが数種類並び、背面には、何に使うのか、複数のアームが取り付けられている。
「何ですかぁ、これ?」
言われるままに白いガウンに着替えた桂子が、機械を前に好奇の目を輝かせた。
その周囲に立っているのは、スーツの上から白衣を羽織った男が3人と、同じく白衣をまとってファイルを胸に抱えた女が1人。
桂子に、「ちょっとギャラのいいモニターの仕事があるんだけど…」と声をかけてきたのは、その女だった。名前を楠田聡子。いつも、髪をひっつめにして、縁なしのメガネをかけているので、色気もクソもないように見えるが、いったん白衣を脱ぐと、そこそこ豊満な体つきをしているらしい――と、桂子は言う。
「この人、けっこう男好きだわ」と、桂子は直感したが、何度か顔を合わせてはいても、そういう話を交わす機会はなかった。
「これ、ロボットなんだよ」
得意そうに説明しだしたのは、男たちの中でいちばん背の高い高峰という男だった。
もう、40代半ばだというのに、結婚はしておらず、週の半分くらいを研究室に泊まり込んでいるロボットおたくなんだ――と、桂子は楠田から聞かされていた。
「このロボットは、高峰クンの生涯最高の傑作なんだ。どこがどう傑作か、それをきょうはキミの体で確かめてもらいたくて、来てもらったわけなんだけどね」
口の端にニヤリと笑みを浮かべて、もうひとりの白衣の男が言う。
頭部はほとんどハゲかかっていて、腹は見事にメタボ状態。確か……大島とかいうんじゃなかったか。
もうひとり、男がいたが、こちらはまだ20代の駆け出しらしく、高峰や大島たちから、「オイ、テープの用意は?」「こっちの電源、入ってないだろ?」などと言われるたびに、「すみませんッ!」と声を挙げて、部屋の中を右往左往していた。
「何のロボットなんですか、これ?」
まだ、好奇心が抜け切らない桂子は、マシンの周りを上から横から眺めながら、小首をかしげた。大島が、その肩をポンポンと叩いた。
「マッサージ・ロボットだよ。しかし、ふつうのマッサージ・チェアとはちょっと違うんだなぁ。こいつはね、相手のしてほしいことを感知するセンサーを備えていて、自らマッサージの手順をプログラムしていく能力を備えてるんだ」
「ヘーッ、すご~い!」
「ま、とにかく、座ってみてごらん。あ、そうだ。下着は脱いできてくれたよね」
「ハ……ハイ」
なぜ、マッサージのモニターをするのに、「下着を脱いできて」と言われたのか、桂子にはまだ理解できていなかった。
私がそれを知ったのは、桂子を通してだった。
新薬が開発されれば、それを服用して、その効力と副作用の有無を試す。新しい化粧品が開発されれば、自らの皮膚に使用して、その使用感を報告する。
「ときにはね、ちょっとエッチなのもあるの」
にやりとふくみ笑いを見せる桂子。しかし、彼女はその「エッチなもの」が何であるかを、語ろうとはしなかった。
身長163センチ。スラリとした体躯だが、すっくと背筋を伸ばして立つ桂子の胸は、いつも形よくTシャツの布地を押し上げ、その先端に小さく屹立した突起の形を浮かび上がらせている。
豊満とは言えないけど、キュートで肉感的な体つきは、男の食指を動かさずにはおかない。
その彼女が、たまに受けるという「エッチな商品」の使用実験――というアルバイト。
彼女が断片的に打ち明けてくれたその仕事の中身は、こんなふうだった。

白一色に統一された部屋の中央に、革張りの大きなチェアが置いてある。
歯医者の診療に使うような、リクライニング装置付きのチェアだ。
そのチェアにくっつくように、シルバーに光るボックスが置いてある。シュレッダーぐらいの大きさ。上部には、何かのメーターが数種類並び、背面には、何に使うのか、複数のアームが取り付けられている。
「何ですかぁ、これ?」
言われるままに白いガウンに着替えた桂子が、機械を前に好奇の目を輝かせた。
その周囲に立っているのは、スーツの上から白衣を羽織った男が3人と、同じく白衣をまとってファイルを胸に抱えた女が1人。
桂子に、「ちょっとギャラのいいモニターの仕事があるんだけど…」と声をかけてきたのは、その女だった。名前を楠田聡子。いつも、髪をひっつめにして、縁なしのメガネをかけているので、色気もクソもないように見えるが、いったん白衣を脱ぐと、そこそこ豊満な体つきをしているらしい――と、桂子は言う。
「この人、けっこう男好きだわ」と、桂子は直感したが、何度か顔を合わせてはいても、そういう話を交わす機会はなかった。
「これ、ロボットなんだよ」
得意そうに説明しだしたのは、男たちの中でいちばん背の高い高峰という男だった。
もう、40代半ばだというのに、結婚はしておらず、週の半分くらいを研究室に泊まり込んでいるロボットおたくなんだ――と、桂子は楠田から聞かされていた。
「このロボットは、高峰クンの生涯最高の傑作なんだ。どこがどう傑作か、それをきょうはキミの体で確かめてもらいたくて、来てもらったわけなんだけどね」
口の端にニヤリと笑みを浮かべて、もうひとりの白衣の男が言う。
頭部はほとんどハゲかかっていて、腹は見事にメタボ状態。確か……大島とかいうんじゃなかったか。
もうひとり、男がいたが、こちらはまだ20代の駆け出しらしく、高峰や大島たちから、「オイ、テープの用意は?」「こっちの電源、入ってないだろ?」などと言われるたびに、「すみませんッ!」と声を挙げて、部屋の中を右往左往していた。
「何のロボットなんですか、これ?」
まだ、好奇心が抜け切らない桂子は、マシンの周りを上から横から眺めながら、小首をかしげた。大島が、その肩をポンポンと叩いた。
「マッサージ・ロボットだよ。しかし、ふつうのマッサージ・チェアとはちょっと違うんだなぁ。こいつはね、相手のしてほしいことを感知するセンサーを備えていて、自らマッサージの手順をプログラムしていく能力を備えてるんだ」
「ヘーッ、すご~い!」
「ま、とにかく、座ってみてごらん。あ、そうだ。下着は脱いできてくれたよね」
「ハ……ハイ」
なぜ、マッサージのモニターをするのに、「下着を脱いできて」と言われたのか、桂子にはまだ理解できていなかった。

チェアは、不思議な感触だった。
座ると、一瞬、体が沈み込むような感覚に襲われるが、沈み込んだ奥から、やわらかな反発が返ってくる。ちょうど低反発ウレタンのような感じだ。
「じゃ、高峰クン、実験スタートというこうか」
大島の言葉で、室内の照明が落とされ、桂子の体にダウンライトのやわらかい光が注がれた。暗い部屋の中で、桂子と桂子の座ったチェアだけが、まるでスポットライトを浴びたように浮かび上がって見える。桂子を見守る3人の男と1人の女の姿は、闇の中に沈んだ。
桂子が頭を沈めた椅子の背は、桂子の頭を挟み込むような形になっていて、ちょうど側頭部が触れるあたりは、埋め込みのスピーカーになっていた。
そのスピーカーから、ズンズン……という低重音が響き始める。チェア全体がボディ・ソニックになっているらしく、その低重音は、桂子の背中を通して、子宮を震わせてくる。そこへ、ハスキーな女性ボーカルの声がシンコペートして重なってくる。ほとんど無声音に近い、まるで絹鳴りのような声だ。
ズン、ズ・ズン、ハァーン、
ズン、ズン、ズズッ、ハァーン……
桂子の体が、そのリズムにシンクロし始めるのを見計らったように、チェアの、ちょうど桂子のヒップが当たるあたりが、モコモコと動き始めた。
シート全体が、桂子のヒップの2つの山を包み込むように、もみしだくように動き始めたと思ったら、その動きの中から、まったく異質のもうひとつの動きが現れた。
コロコロとした球のような物体が、ヒップの両えくぼのあたりをグリグリとくすぐり始める。少しひんやりするその球体は、そこから尻の丸みの縁をなぞるように転がって、脚の付け根に潜り込み、次には、桂子のヒップの2つの山を押し割るようにしながら、尻の窪みを這い上がってくる。
あっ、そんな……。
思わず、桂子の腰が浮き上がる。
左右一対の球体(のようなもの)は、窪みを這い上がると、また尻の外側のえくぼに戻り、再び、丸みの縁をなぞって脚の付け根に潜り込み、また、窪みを這い上がる。これを何度も繰り返す。繰り返すたびに、球体は、窪みの中心に近づいてくる。しかも、その球体は、それ自体がバイブレーターになっているらしく、微妙な振動を加えながら、なんとも言えない力加減で、桂子のでん部を執拗に責め立ててくる。
浮き上がった桂子の腰が、右に、左に捩られ、そのたびにももを覆っていたガウンがはだけて、桂子の白い太ももが露になる。
それを、暗闇の中でまんじりともせず見つめている8つの目があった。
だらしなく開いた口からのぞく白い歯だけが、闇の中に光って見えた。

「そろそろ、いいでしょう」
大島の白い歯が、そう言ったように見えた。
もうひとつの白い歯が、「そうですね」というふうにうなずいた。
ウィーンという音がして、桂子が脚を乗せていたチェアの、腰から下の部分が動き始めた。
チェアが、少しずつ左右に分かれ始める。同時に、桂子のひざの上とひざの下、2箇所のクッションが盛り上がって、桂子の脚をくるみ始める。
「エッ!? やだ、何? エッ、いやだぁ……」
クッションで桂子の脚をすっかりくるみ、身動きできない状態にした上で、なおもチェアは左右に動き続ける。
ひざの上下を拘束されたまま、無残にも開かれていく桂子の脚。
下着を着けていない桂子の脚は、そのいちばん奥の、2本の脚が分かれる部分を、8つの目にさらされていった……。
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