クンニリングスを好む理由・敬遠する理由

性交よりも、イク率が高いと言われる
手や口による愛撫。しかし、クンニに関しては、
抵抗を感じる人も。その理由——。
性とエッチの《雑学》file.42 改訂版 R15
このシリーズは真面目に「性」を取り上げるシリーズです。
15歳未満の方はご退出ください。
ここまで数回にわたって、コイタスだけでオーガズムを得ることはむずかしい――という話をしてきました。よほど、おたがいが息ピッタリの動き方をしないと、ペニスとヴァギナの運動だけで、いわゆる「イク」というところまでは、なかなか到達できない。これは、『ハイト・リポート』に登場する女性回答者の多くが口にしていることです。
となると、それ以外の刺激がどうしても必要。言うまでもなく、それはクリトリスへの刺激、ということになります。
どうやって? もちろん、手や口を使ってです。
ここでもう一度、『ハイト・リポート』に紹介された、アンケートの数字をご紹介しましょう。
手や口によるクリトリスの刺激は、性交によるよりも、はるかにオーガズムに達する率が高い、という数字ですが、それでも半数に達していません。それに、手よりは気持ちがいいはずのクンニリングスによる到達率が、手による刺激のそれよりも低い――というのも、「おや?」という気がします。
これにはいくつかの理由が考えられます。
理由その1
男性があくまでそれを「前戯」としか考えていない
性に関する教則本の多くが、女性の愛し方の手順を、胸への愛撫→(口や手による)クリトリスの愛撫→ペニスの挿入 というふうに教えています。
実際、男性の多くは、クリトリスへの愛撫は「本番」前の前菜としか考えていない傾向が強く、女性が到達するまでそれを続けてくれるという奇特な男性は、そうそう多くないようなのです。もっとも多いのは、ちょ、ちょっと刺激して、「濡れたからいいや」とばかりに挿入に及ぶ、というパターンでしょう。
これでは、女性は、せっかく気持ちよくなりかけたところで、ドカーンと大砲(?)を打ち込まれるわけですから、「待って」と言いたくなってしまいます。
理由その2
クリトリスで達しては、相手に申し訳ない、と思う気持ち
女性の側にも、遠慮があります。クリトリスへの愛撫でオーガズムに達してしまったのでは、相手に申し訳ないという気持ちです。というのも、愛撫している男性のほうは、その行為によっては何の快感も得られてないだろう――と、想像できるからです。
もうひとつは、女性自身にも、「カレと結合した上で最高の時を迎えたい」という心理的欲求が働くから。
これらの理由から、愛撫によって達しそうになっても、それをガマンしてしまう。そういう女性の声が、前述の『ハイト・リポート』にも取り上げられていますが、そんな女性の率は、思いやりに満ちた日本女性では、もっと高いだろうと想像できます。
理由その3
快感にブレーキをかける「肉体的コンプレックス」の存在
「クンニリングスされるのが精神的に苦痛」と告白する女性が、『ハイト・リポート』には多数、登場します。その原因は、コンプレックスです。主な要素をまとめてみましょう。
〈1〉自分のそこはニオっているはずだ。そんなところに鼻や口を近づけられたくない→ニオイコンプレックス
〈2〉自分のそこは不潔だ。そんなところをなめた口でキスなんてされると、吐きそうになる→過度の潔癖症
〈3〉自分のそこは醜い。そんなところを見られると思っただけで体がすくむし、まして口でなんてとんでもない→容貌コンプレックス
こういうコンプレックスがあると、いくら男性が心を込めて愛撫しても、いや、心を込めれば込めるほど、精神的苦痛が増して、気持ちよくなるどころではなくなります。実は、こういう女性もけっして少なくないのです。
となると、それ以外の刺激がどうしても必要。言うまでもなく、それはクリトリスへの刺激、ということになります。
どうやって? もちろん、手や口を使ってです。
ここでもう一度、『ハイト・リポート』に紹介された、アンケートの数字をご紹介しましょう。
《だいたいいつもオーガズムを得ている女性の比率》
●性交によって……………………………………30%
●パートナーの手によるクリトリス刺激で……44%
●クンニリングスによって………………………42%
●性交によって……………………………………30%
●パートナーの手によるクリトリス刺激で……44%
●クンニリングスによって………………………42%
手や口によるクリトリスの刺激は、性交によるよりも、はるかにオーガズムに達する率が高い、という数字ですが、それでも半数に達していません。それに、手よりは気持ちがいいはずのクンニリングスによる到達率が、手による刺激のそれよりも低い――というのも、「おや?」という気がします。
これにはいくつかの理由が考えられます。

男性があくまでそれを「前戯」としか考えていない
性に関する教則本の多くが、女性の愛し方の手順を、胸への愛撫→(口や手による)クリトリスの愛撫→ペニスの挿入 というふうに教えています。
実際、男性の多くは、クリトリスへの愛撫は「本番」前の前菜としか考えていない傾向が強く、女性が到達するまでそれを続けてくれるという奇特な男性は、そうそう多くないようなのです。もっとも多いのは、ちょ、ちょっと刺激して、「濡れたからいいや」とばかりに挿入に及ぶ、というパターンでしょう。
これでは、女性は、せっかく気持ちよくなりかけたところで、ドカーンと大砲(?)を打ち込まれるわけですから、「待って」と言いたくなってしまいます。

クリトリスで達しては、相手に申し訳ない、と思う気持ち
女性の側にも、遠慮があります。クリトリスへの愛撫でオーガズムに達してしまったのでは、相手に申し訳ないという気持ちです。というのも、愛撫している男性のほうは、その行為によっては何の快感も得られてないだろう――と、想像できるからです。
もうひとつは、女性自身にも、「カレと結合した上で最高の時を迎えたい」という心理的欲求が働くから。
これらの理由から、愛撫によって達しそうになっても、それをガマンしてしまう。そういう女性の声が、前述の『ハイト・リポート』にも取り上げられていますが、そんな女性の率は、思いやりに満ちた日本女性では、もっと高いだろうと想像できます。

快感にブレーキをかける「肉体的コンプレックス」の存在
「クンニリングスされるのが精神的に苦痛」と告白する女性が、『ハイト・リポート』には多数、登場します。その原因は、コンプレックスです。主な要素をまとめてみましょう。
〈1〉自分のそこはニオっているはずだ。そんなところに鼻や口を近づけられたくない→ニオイコンプレックス
〈2〉自分のそこは不潔だ。そんなところをなめた口でキスなんてされると、吐きそうになる→過度の潔癖症
〈3〉自分のそこは醜い。そんなところを見られると思っただけで体がすくむし、まして口でなんてとんでもない→容貌コンプレックス
こういうコンプレックスがあると、いくら男性が心を込めて愛撫しても、いや、心を込めれば込めるほど、精神的苦痛が増して、気持ちよくなるどころではなくなります。実は、こういう女性もけっして少なくないのです。

するほうもされるほうも、「好き」と「嫌い」が相半ば
さて、3つの理由を挙げましたが、そのうちの〈1〉と〈2〉には、男性の心理も絡んでいます。男性はクリトリスへの愛撫、特にクンニリングスを、ほんとうはどう思っているのか――ぜひとも、ホンネを知りたいところです。
そこで、姉妹サイト『投票! デート&Hの常識』でアンケートとってみました。
クンニリングスをほんとはどう思っているのか?――を、男女それぞれにお訊きしてみたのですが、その結果は、以下の通りです。
アンケートは、現在も投票受付中です。よろしければ、下記ページよりご投票ください。


口で愛されるの(クンニ)は好きですか?
好き。自分から「して」と求める…………★★★★★★★★★★★★★★ 40.0%
好きだが、カレにわるい…と思う…………★★★★★★ 15.0%
恥ずかしくて心から楽しめない……………★★★★★★★★ 22.5%
コンプレックスがあり、されるのはイヤ…★ 2.5%
衛生的に抵抗があり、心から楽しめない…★★★★★ 12.5%
その他…………………………………………★★★ 7.5%

口で愛するの(クンニ)は好きですか?
見るのも、するのも好きだ……………★★★★★★★★★★★ 42.3%
彼女の喜ぶ姿を見たいからする………★★★★★★★★★★ 38.5%
したくないが、義務と思ってする……★ 3.8%
しない。そこを美しいとは思えない…★ 3.8%
しない。衛生的に抵抗を感じる………★★ 7.7%
その他……………………………………★ 3.8%
女性の55%が「好き」と答え、約40%が何らかの理由で「抵抗」を感じている――という結果。
一方、男性でそれが「好き」とハッキリ答えた人は、42%にとどまっています。15%は何らかの理由で抵抗を感じ、残り39%が、(「好き」とまでは言えないが)「彼女が喜ぶ姿を見たいから」と、献身的にその行為に励んでいる――というところでしょうか。
つまり、女性のそこへの口での愛撫に関しては、男性も女性も、「好き」と「好きじゃない」が、ほぼ相半ばしている、というわけです。
してもらうほうとしても、してあげるほうとしても、相手の好みを確かめて事に及ばないと、せっかくの好意がアダになる場合もある――と心得ておいたほうがいいようですね。
では、男性へのフェラのほうはどうなのか?
そちらについては、次回、データも交えてお届けしたいと思います。
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